TSおっぱいタイツ魔女の異世界冒険記――ただし即エロ堕ち(相棒は強気っ娘エルフ姫) 作:えぴっくにごつ
そこは、寿有亜にヨロズたちが拠点とする街から、いくらか離れた所にある場所、施設。
打ち捨てられた果てにダンジョン化した、古代遺跡。
その最奥の、何らかの儀式のためのような広い空間。
そこにあり見えたのは、重鈍そうな外観でしかし激しく暴れる、石材が集合して人型を成した魔物――巨大ゴーレム。
「――ッ」
「っぅ」
「っとぉ!」
「ふっ!」
そしてそれを相手取り機敏に動き、果敢に戦う四人の冒険者。
寿有亜にヨロズ、可音にシュンの姿があった。
「――そこ!もらった!」
「小手先の邪魔立てはさせんっ!」
巨大ゴーレムは、生み出し伴う小型の浮遊ゴーレムを放ち、多方からパーティーに向けて襲撃させてくる。
しかしそれはヨロズの放つ弓矢の連撃を前に、次に次にと射貫き落とされ。
接近を許した一部は、しかしシュンの薙ぎ放った槍の一閃に切り屠られる。
「――暗黒より生まれし恐るべき力よ、今この時は我が手に集いたまえ――」
その、ヨロズとシュンに援護され守られながら。
今の戦いの舞台である空間の中央で、麗しいまでの様相で立ち構えるは――寿有亜。
愛用の巨杖を翳し上げ、魔法発動の詠唱呪文を紡いでいる。
発動しようとしてるのは――闇魔法。
前詠唱ですでにその強力な魔力は滲みだし、寿有亜の足元の周りには、禍々しくも美しい造形の魔法陣が描き広がっている。
そしてさらに寿有亜の頭上背後に出現したのは、禍々しい漆黒の渦。まるで小型のブラックホール。
「今集いし暗黒の力よ……怨敵に、砕き消し去る一撃を――ッ!!」
そして詠唱が完了され。声を高らかに発し上げて響かせると同時に、寿有亜は巨杖を突き出し掲げる。
瞬間――
まるで戦艦の主砲がその咆哮を唸らせたが如き、凄まじい発動の衝撃音が響き。
また砲撃のように、ブラックホールより闇の光線が。向こうに相対するゴーレムに向けて、凄まじい衝撃を伴い撃ち放たれた。
闇の光線の砲撃は、見事にゴーレムの巨体に注ぎ込まれ直撃。また打ち叩くが如き衝撃音を響かせる。
そして、闇の光線の着弾が止んで晴れた時。向こうには巨大ゴーレムが、その体勢を大きく崩した状態で再度現れる。
その胸元、鉱石結晶の如き未知の石材でできたその肌板の装甲は、闇の光線の一撃で割れ崩れており。その内の、ゴーレムの体内に備わる結晶が露わとなっている。
それこそ、ゴーレムの動力源たる
「見えた――可音、好機だッ!!」
「――オケ丸水産っっ!!」
それを見止めた寿有亜が、合図の声を発し響かせる。
それに答える声が返ると同時に、寿有亜の側方真上を別の影が飛び抜ける。
それこそ――可音の。今は白ギャルマイクロビキニ勇者モードのその身姿。
可音はとてつもない脚力からの一跳躍で、巨大ゴーレムまでの間合いを一瞬で飛び抜け。
その懐へ肉薄。
「でぇりゃぁぁぁぁぁぁっっ!!」
そして透る声色での、しかし反した雄々しいまでの掛け声を張り上げ。
可音は構えていた愛用の大剣を振るいながら、ゴーレムの胸元へ突っ込み。
――その切っ先を、露出したゴーレムの核たる結晶に突き立てた。
「――っしゃ、ストライクッ☆――」
ニカっ――と。その可憐な顔にニヒルな色を浮かべた可音。
次には、大剣の切っ先を突き立てられた核たる結晶は。その輝きを消し去って沈黙の様相を見せ――そして、崩れるように砕け散った。
「――おとっ!?」
ぐらりと。動作を止めたゴーレムのその巨体が、揺らめき傾いたのは直後。それに可音は大事を取り、ゴーレムの身体の上より飛び退き退避。
その次には、巨大ゴーレムはその太く堅牢な脚をしかし崩し。ズシャンと、大きな音を立てて床に崩れ沈んだ。
そしてそれを最後に、ゴーレムは動く気配をそれ以降見せることは無くなった。
それは核を破壊されての動作停止、沈黙――寿有亜や可音たちのパーティーによって、見事打ち倒されたことの証明であった。
「っと……――ニシっ、やりいっ!☆」
飛び退き離れた位置に退避から着地した可音は、次にはそれを見止めて。戦果を確信する陽気な一つ声を、八重歯を見せる眩しい笑顔と共に上げ。
「――見事だ」
ちょうどその後ろに立ち構え、見守っていた寿有亜が。静かだが確かな一声で、それを称える声を紡ぐ。
「――寿有亜、可音!すごいじゃんっ!」
「二人とも、やったなっ!」
そしてその二人の元へ、ヨロズとシュンも。それぞれ警戒援護の態勢は維持しながらも、飛び駆け寄って来る。
「――二人だけでは、成せなかっただろうな――君たちとの共闘あってのおかげだ」
向こうに崩れた強敵、巨大ゴーレムを見ながら。そんなことを呟く寿有亜。
それはそれぞれ二人コンビでのクエストへの挑戦では、この強敵を倒すことは叶わなかったであろう事を察してのもの。
「へへんっ、こちらこそっしょっ!☆」
それに、可音はそのギャル顔に似合う悪戯っぽい笑みを見せて返す。
「クエスト――」
「コンプリートっ☆」
そして、背後に振り向いた可音と。その前に進み立った寿有亜は、互いに掲げた拳をコツンと子気味良くぶつけ。
その後ろではヨロズとシュンも、軽いハイタッチを交わし合い。
共闘による強敵の討伐、クエストの完了を。祝い、互いを称えあった――
――先日の奇妙な、そして淫らな出会いから。
寿有亜とヨロズはまた別の転生者コンビ、可音とシュンと。正式に四人パーティーを結成。
最初はそのトンチキな出会いから、足並み揃うのかという不安懸念もあったが。
意外や意外、冒険においての愛称は(体の愛称と共に)抜群であった。
異世界転生者として、そして冒険者としては大分先輩であった可音とシュンは。それを生かして冒険に戦いのイロハを、寿有亜とヨロズに教えリードしサポート。
しかしその可音とシュンから言わせれば、寿有亜とヨロズの秘めるポテンシャルは目を見張るものがあるらしく。
そしてそれを証明するように。寿有亜とヨロズは可音たちからのリードにサポートの元、メキメキと成長を見せ。
その強さにスキルは、今や先輩である可音たちに追い付き、追い越してしまうのではないかという勢いであった。
そんな感じで、思わぬ形で結成したごちゃまぜパーティーは。
なんだかんだ良い感じであったのだ――