TSおっぱいタイツ魔女の異世界冒険記――ただし即エロ堕ち(相棒は強気っ娘エルフ姫) 作:えぴっくにごつ
「――唸り上がれ、紅蓮の炎っ!」
「逃がさないっ!」
TSおっぱいタイツ魔女な寿有亜と、相棒のエルフ姫のヨロズ。
ただっ広い荒野の内に、そんな二人の戦う姿があった。
相手取るは多数の獣型モンスターの群れ。二人は現在、自身の鍛錬を兼ねた討伐クエストの真っ最中。
そしてそれは、今まさに完遂された所であった。
戦闘のメインを務める寿有亜の放った、火炎属性の魔法。そして援護を務めるヨロズの、弓矢のサポート攻撃。
それによって獣型モンスターたちは、焼け焦げて屠られ、あるいは射貫き仕留められ。見事に二人の前に躯を晒したのだ。
「ふっ」
「っと」
技・攻撃の繰り出しから、モンスターの排除を確認し。
可憐なまでの締め括りの仕草を見せながら、体勢を取り直して声を零す二人。
「順調と、見えるかな?」
「態勢、整ってきたかもね」
そして二人は次には、短くそんな言葉を零して交わした――
この幻想的な異世界に転生し、そして冒険の始まりを切ろうとした二人であったが。
しかし先日には、最初のダンジョン攻略で山賊たちにいきなりの完敗を喫し。
さらにはものの見事に、肉オナホ奴隷としての淫ら極まりない完堕ちを晒してしまった。
幸いなことに、この世界で二人には一種のセーフティーが働いているようで。
散々慰みものにされ、徹底的に犯され尽くした後に意識を失った二人は。気づけばダンジョンに攻略する直前の、街の宿へと戻されていたのだ。
最も、散々に犯され尽くした記憶は。いや、事実は明確に残っており。
二人にはその淫らな記憶に、身体には感覚がはっきりと刻まれてしまっていた。
おまけにご丁寧に、二人には『淫欲度』などというステータスが設定されており。その数値レベルはしっかりと上昇してしまっていたのだ。
さらに極めつけには、それを視覚的に証明する形で現れているものがある。
二人のそれぞれの下腹部に、妖しいピンク色で大きくハート型を描く紋様――それは『淫紋』と呼ばれるもの。
どうにも前述の『淫欲度』のステータスと連動して刻まれ現れてしまう、この世界の理の一つのようであり。そんな淫らの証が、忌々しくかつ恥ずかしく、二人の身体に刻まれてしまっていたのであった。
そんな、心躍らせた異世界の冒険を。しかし初っ端から盛大に、恥ずかしい形でずっこけてしまった二人だが。
しかし囚われの身からは世界の力によって脱出できたことを、不幸中の幸いとし。
思う所、複雑な所はあれど。気を取り直して自分たちが強くなるべく、レベルアップを図るための特訓へと乗り出したのであった。
――そしてそれから、序盤に挑むべきクエストを慎重に選び、確実にこなし。
二人のレベルアップ、経験の蓄積に態勢の構築は、順調な流れに乗り始めていた。
「レベル、ステータス共に上がって来た。序盤の敵に苦戦することは、もう無さそうだな」
「装備も、曲がりなりにも効果の期待できるものが揃えられて来たしね」
そんな、自分たちに力が付いていることを実感しながら。言葉を交わす二人。
「っ……気を抜くと、惑わされてしまいそうだが……っ」
「っぅ……正直、だね……っ」
しかし。次には『それ』を思い出してしまい、頬を赤らめ濁す言葉を漏らす二人。
先日に散々っぱら慰みものにされ、好き放題されてしまい。
そして自分たちも悦び鳴き喘ぎまくってしまった事実、記憶に。その身体の感覚は。
明確に刻まれた『淫紋』の時折伝える疼きを主に、二人にしっかりと残ってしまい、以来二人を苛んでいた。
「毅然としなければ……っ、無様な遅れは二度は取るまいっ」
「うん……っ!」
そんな記憶をなんとか拭い去るべく務め。気を取り直し、意識を新たにする二人であった。
「――はい、確かにクエスト完了確認。お疲れ様です」
「ふふ、ありがとう」
「やったね」
この異世界に存在する主要な街。今の場所はそこにある冒険者ギルド。
その受付で、寿有亜とヨロズは受付嬢より。今先のクエストの確かな完了の認定を受けた所であった。
「――とりあえずは、初心者脱出といった所か?」
「貯えも、ちょっと余裕がでてきたかな?」
ギルドランクのアップの手続きと、報酬を受け取り。それを確認しつつの一時の休息としながら。
最初こそ気躓いてしまったものの、冒険が徐々に軌道に乗りつつあることをその形から実感し。
二人は少しの笑みを浮かべて、会話を交わす。
「ホントは寿有亜が男に戻れれば、全部一気に解決なんだろうけど……っ」
その流れで付け加えるように、ヨロズは一つのボヤきを零す。
――明かしてしまえば、元の男性の身体姿での寿有亜は――ぶっちゃけメッチャ強い。
しかしこの異世界に降り立って以来、それに伴う女への性転換から、少なからずの力・強さの減少が見られ。そして何より寿有亜は、男性に戻れなくなっていた。
そして漠然とした推察だが、どうにもこれが何らかの『縛り』であろうことを二人は感じていた。
「私ももどかしい所だが――今手中に無いものを、ねだってもしょうがない」
それに寿有亜自身も同意の意志を示すが、しかし次には嘆いてもしょうがないと、割り切る言葉を発した。
「――お二方、少しいいですか?」
「「?」」
そんな所へ、声が掛かったのは直後。
視線を動かし見ればそこには、結った淡い茶髪の映える美少女。先のギルドの受付嬢が立っていた。
「受付の君か、何かな?」
「何か忘れてた?」
ギルドの受付嬢からの思わぬ声掛けに、しかし思い当たる節は無く。二人はハテと思いつつ尋ねる言葉を返す。
「いえっ、そうではないんです。実はお二人に……少し『特殊』な依頼をお願いしたいんです」
それに受付嬢はまずは断り返し。
そして次に紡がれたのは、そんな願い入れる言葉であった。
聞けばどうにもこの街で、不可解な失踪事件が続け起こっているのだ。
ポツポツと行方の追えなくなった者が現れ始め、それは今も静かにしかし確かに続いていると言う。
今は酔っ払いや住所不定者、素行の良くない若者などがその主であるため。表立っての大きな騒ぎにはなっていないが、好ましい事態ではない。
無論、街の騎士団や邏卒隊も捜査を行っているが。
ギルドにも捜査の協力依頼が来ており。そしてギルドは独自の筋で、一つの手がかりを掴んだと言うのだ。
二人に舞い込んだのは、その調査の依頼。
いささか怪しく、危険を伴うものであろうことは、もちろん寿有亜とヨロズにも分かったが。
しかし受付嬢に頼み込まれ、何よりそんな事態状況を聞いた以上、放って置くことは気分が悪く。
二人はその依頼を、請け負う事となった――
「――ふっ」
「ぐぁ……!?」
そこは薄暗い廊下の突きあたり。
そこで見張りに立っていたであろう、見るに雇われ者の男が。背後の暗闇より現れた存在に、首を打たれて昏倒して崩れた。
「――おやすみ」
「お見事」
今にそれを成した者こそ、他ならぬ寿有亜。そしてそれを評する声は、背後の援護に付いていたヨロズだ。
「あからさまだな」
「だね」
そして、呆れ交じりの色で言葉を交わす二人。
今に二人が身を置く――いや、潜入した場所は。街の内に存在する、立派だがかつ悪趣味な館施設だ。
そここそ、ギルドが掴んだと言う失踪事件の手がかりの先。
表立っては、持て余されている街の貴族の別宅ということになっている館だが。
しかし寿有亜とヨロズは、ここまでに何人もの。持て余している館に置くには、明らかに過剰な、そして見るからに堅気ではない見張りを倒し無力化してきた。
この館が何か、後ろ暗い行いの根性となっていることは、最早ほとんど明らかだ。
「この先は?」
「んー、使われてない倉庫かなんかっぽいけど……」
見張りを倒し、通用口を通ってその先の部屋空間へと踏み入った二人。
そこは広めでしかし、適当な雑品が雑に置かれた、薄暗く埃の被った倉庫。
特に目立つ物もない。
と、二人がおもったのも刹那。それが起こったのは直後。
ガシャン、と音を立てて。今に透った通用口に、鉄格子が落ちて閉ざされたのだ。
「!――!?」
「っ!?」
それに二人が振り向いて目を剥いたのも一瞬。次には薄暗い部屋空間内に
唐突に明かりが灯り、二人の目を少なからず眩ませる。
「――グククッ、見事にネズミ共が掛かったなァっ」
そして、そんな二人に前方より聞こえ掛けられたのは。お手本のような下卑た声色に台詞だ。
「っ……!」
「くっ!」
すぐに少なからず眩んだ視界を何とか回復させ。二人はその前に見えた、声の主であろう人影を、鋭い視線で刺そうとした。
「――!」
「――え!?」
しかし次に同時に、明確となり確認できたその光景に。二人は思わず驚きの声を上げてしまった。
「グクッ」
まず見に飛び込んだのは、一人の屈強な大男。
荒事向けにある程度備えた装備姿に、なにより人相は明らかに堅気のそれでは無く。この館で行われているであろう、後ろ暗いなんらかの関係者であることは明白。
しかし問題は、その大男に伴い寄りそう小柄な人影だ。
「あはっ……♡」
それはなんと、ギルドの受付嬢の娘であった。
しかしまた驚くべきことに、今はその身は一糸纏わぬ全裸姿。いや正確には、その首には首輪が嵌められ、そこから伸びるリードが大男に捕まれている。
そしてしかし、そんなまるで飼い犬のような身姿にされているというのに。ギルドの受付嬢はその大男の腕に抱き掴まり縋り寄っており。なによりその顔色は、トロンと蕩け焦がれるようであった。
「グククッ。エサであるコイツの誘いに、面白れェほど見事に引っ掛かりやがったなァ?」
「ごめんね……♡ご主人様たちの命令だったの……っ♡」
そして大男はまた下卑た笑いで、嘲る言葉をこちらへ寄越し。
受付嬢は蕩けた悩ましい表情で謝罪の言葉を寄越すが。その色に本心での謝罪の気配はまるで無い。
「罠……か……!」
「くっ……!」
もはや考えるまでも無く、それは明白。
受付嬢からの依頼の申し出より、ここまでが。二人をここに誘い込むための罠であったのだ。
「噂のたまんねぇドスケベ魔女にエルフの姫サマ。俺たちとしては是非とも、『商品』として手に入れたくってねェ?」
そして聞かれてもいない、その腹積もりをしかし下卑た言葉で暴露する大男。どうにも向こうのお目当ては、寿有亜とヨロズ自身のようだ。
「ふん、ゲスめが!」
「好き勝手ほざくなよっ!」
しかし二人は聞いたそれに対して、吐き捨て啖呵を切ると。
寿有亜は巨杖を、ヨロズは弓矢をそれぞれ繰り出して突き出し、あるいは構える。
「この下卑た場での行い、そしてその腐敗した精魂――ここで断ち切ってくれるっ!」
「そっちからアタシたちを招き入れた事――後悔するんだねっ!」
そして二人は共に高らかに発し上げ。
そして眼前の大男を討つべく、同時に勇敢な姿で飛び出した――