TSおっぱいタイツ魔女の異世界冒険記――ただし即エロ堕ち(相棒は強気っ娘エルフ姫) 作:えぴっくにごつ
さて。日はまた後日へと経過し、場所も移る。
そこは、寿有亜パーティーも拠点とするこの街にある、ある資産家の屋敷。
今はその屋敷の応接室。
「――皆さま、此度は私の招待を受け入れ、お越しいただきありがとうございますっ」
その応接室にて、用意された対面の応接ソファのその片方に座り。客人を迎える言葉を紡いだのは。
プラチナブロンドの髪が麗しい、まさにお嬢様な美少女――クラリッサ。
背後には美麗な女執事が立ち。周りには何人ものメイドが、お世話係兼護衛として控えている。
「――いや。こちらこそ、お招きいただき感謝する」
そのクラリッサと相対するように、対面および側のソファに座るは。寿有亜パーティーの5人(いずれも女モード)だ。
その内から、代表するようにクラリッサに言葉を返したのは寿有亜。
「うふふ、噂の冒険者パーティーである皆様にお会いできて光栄です。こうして間近でお姿を見ますと、麗しさに射止められてしまいそうです」
挨拶を交わした後。クラリッサは5人のそれぞれの姿を見渡し、焦がれる乙女のようにそんな言葉を紡いで見せる。
「どうも。さて、早速本題に入らせていただいてもよろしいか――」
そんなクラリッサの言葉に、寿有亜は端的に返し。しかし正直には上辺の前置きももどかしいだろうと、彼女の本心を察して本題に切り込む声を紡ぐ。
「えっと……キミは……」
「お嬢サマぶっちゃけー、オタク君&ウチらをどうしちゃいたい系っ?☆」
そして九牙が続く言葉を、模索しつつも少し戸惑う色で紡ごうとしたが。
だがそれを遮り肩代わりするように。
可音が探るように。しかし同時に、どこか悪戯っぽさを含むそんな言葉で尋ねた――
一度話の流れは、先日の訪問者のあった日へと戻る。
爛れたお楽しみの所を中断して、慌てて身なりを整え部屋を戻し。訪問者を迎えた所。
現れ訪ねて来たのは、美麗でイケメン風の女執事――サーシャであった。
とりあえず迎えられ、部屋に通されたサーシャは。
まず自分が街の資産家一族に使える者であり、その使いとして訪ねてきたことを名乗り。
突然の訪問を詫びると合わせて、寿有亜一行にある『頼みごと』があることを、申し出て明かした。
曰く、彼女の使えるお嬢様――クラリッサが。
九牙に一目惚れから恋焦がれており、合わせて寿有亜パーティーにも憧れを抱いていること。
そんな一行と、クラリッサはお近づきになりたがっていると。いや、事情はそれを越えて……
『正直に明かしますと、お嬢様は九牙様に皆さま方を狙い、よからぬ事を企てるストーカーと成り果ててます』
……とのことであった。
まさか自分に惚れている娘がいるなどと、想像もしていなかった九牙は大変に面食らい。
そしてパーティーは皆、そのクラリッサの想いがそこまで重症化していることに。
自分たちが原因である事に少し申し訳なく思いつつも、同時に多分に困惑することとなった。
『皆様が呆れられるのも当然の事と思います――しかし、変態の犯罪者予備軍と腐り果ててても私の使える方。お嬢様が真の犯罪者と化してぶち込まれる前に、なんとか手を打ちたいのです』
それにサーシェがまた述べたのは、その『腐っても使えるお嬢様』であるクラリッサを。しかし遠慮容赦無く、けちょんけちょんに表現すると合わせてのそんな申し出。
要は、九牙と寿有亜パーティーの側から、そのクラリッサへアプローチをし。
結果どうするかはこちら次第ではあるが。とりあえずちょっとしたお友達になる事を考えてくれないか、との事であった。
そんな経緯があり、寿有亜一行はクラリッサの屋敷に招かれることとなり。そのクラリッサと面会。
そして挨拶もそこそこに。知らされている彼女の本心を前提に、その願い望むところを単刀直入に尋ねったのだ。
「ふふ、お話が早くて助かります。悪役のように手を回すこともまた面白いかと思いましたが……合意の上での遊戯もまた甘美なものとなるでしょう」
そんな一行からの尋ねる言葉に、クラリッサはまずは微笑で返し。同時に、
何やら腹積もりを匂わせての呟きを零す。
「実の所、皆様にお願いしたいワガママは色々あるのですが……」
そして自嘲を混ぜつつも、迷い考えるような姿を見せたクラリッサは。
「そうですね、やはり一番としては皆様に……――私の『愛馬』となっていただきたいのですっ♡――」
次には愛の告白のように。しかしそんな言葉を紡いで見せた。
「――……ん、え?」
「あ、愛馬……?」
「馬……?」
「あーっ」
「なるほど、そういった要望か」
その申し出に。
寿有亜にヨロズに九牙は、少なからず面食らい戸惑い。
可音とシュンにあっては、何か思い当たったらしい様子を見せる
方やクラリッサは、『きゃー、言っちゃったっ♡』と告白でもした恋する乙女のように、嬉し恥ずかしそうな様子姿を見せている。
そしてまた一方で。その背後に控えていた女執事、サーシャは。
『これは終わりましたね』とでも言うように。
寿有亜一行に、謝罪の意を込めた表情を見せつつ。
同時にクラリッサに。使えるお嬢様に向けるそれでは無い、大変に冷たく侮蔑を現したジト目を向けていた。