TSおっぱいタイツ魔女の異世界冒険記――ただし即エロ堕ち(相棒は強気っ娘エルフ姫) 作:えぴっくにごつ
「――雷の刃よ、貫き裂けっ!」
「――精霊、矢を導いてっ!」
森の中で、勇敢かつ可憐な姿で戦う、寿有亜とヨロズの姿があった。
寿有亜の突き出し振るったと巨杖からは、まさに刃の如き雷魔法が飛び。ヨロズの弓に番え放った矢が、密集する木々の間をしかし見事に狙い抜ける。
二人が相手取るは、魔物――ゴブリンの群れ。
二人はゴブリンの討伐クエストをギルドより請け負い、今はその戦いの只中に在った。
――森の中でエンカウントしたゴブリンの群れは、群れと言っても少数のものであったため。
なかなかにレベルに経験の上がって来た二人の前に、敵ではなく。今は地面に躯を晒し散らかしていた。
「このレベルであれば、容易くはなってきたなっ」
「ある程度までは、良い感じで行けるんだけどね……っ」
周囲に残るゴブリン個体が無い事を確認した後。二人は自身の成長が順調である実感を感じつつも、しかしそれを手放しには喜べていない色で言葉を交わす。
――先日の、失踪事件調査からの怪しい館への潜入にて。しかし罠であったそれから、待ち構えて居た傭兵に敗北し。
その館にての、淫らな催しの『商品』と堕とされてしまった二人。
結局その後、二人は数日の間に渡って館に囚われ。
その間、館の秘密の宴の出し物として、様々な痴態に『ショー』を演じさせられ。
その身体を、館の「客」たちに散々っぱらに弄ばれ楽しまれ、さらには雇われの男たちの慰み者にされてしまった。
まったくもって幸だった事に。別途のツテにルートで動いていた、他のギルドパーティーが居たようで。
そのパーティーが邏卒隊を率いて踏み込んできて、ようやくその館の淫らな企みは白日の元に晒され。
館の関係者はそのほとんどがお縄となった。
寿有亜とヨロズもそれをもって救出され。玩具にされ尽くしてアヘアヘふやふやだった所を、邏卒隊の魔法使いのヒール魔法による応急処置を施され。どうにか気を取り戻すに至ったのであった。
「っ……!♡」
「くぅ……っ♡」
会話の流れから、そんな記憶を思い返した二人は。しかし次には何か艶の含まれた吐息を漏らしてしまう。
そして二人が視線を降ろすは、それぞれの下腹部。
寿有亜には、その全身ボディストッキング越しに。ヨロズにはマイクロビキニ姿から露出する下腹部に。
以前より色濃く、造形も複雑になったハート型の淫紋が、はっきりと刻まれてしまっている。
救出こそされたはいいが。散々淫らに弄ばれたせいで、二人に定められている淫欲度は大きく上がってしまっており。
それに伴う甘い疼きが、今までよりも輪を掛けて、度々二人を苛んでいたのであった。
「っ、忌々しいな……っ」
「コレ、なんとかなんないかね……っ?」
二人とも少し恥じらいを見せつつ、苦くそう言葉を零す。
淫紋に対しての対策は今も探しているが。回復治癒、一時浄化の魔法の類で一時的に状態を抑えることは可能だが、根本的な消去の手段は見つかっていなかった。
「気付けをしつつ、騙し騙し行くしかあるまい」
とりあえず寿有亜は、自身も習得しておいたその一時浄化魔法を使用。
片手でポウと生み出した光が二人を纏い覆い、その効果恩恵を与えた。
「よし……続けよう。諸々の解決に辿り着くためにも、とにかくまずは強くなり、多くを得る必要がある」
「だね……っ」
件の、自分たちをこの異世界に導いた女神からの願いである、『この世界の動乱を収める』ためにも。
そして先日のような無様を敗北から陥落を繰り返さぬためにも。二人は自身のレベルアップに一層注力していた。
今に臨むゴブリン討伐も、その一環であった。
そうして身体を一応回復させ、気を取り直し。
二人はクエストを再開した。
「――はぁっ!」
「ふっ!」
森を深くへと潜り、その先にゴブリンの根城と思われる洞窟を発見。
二人はその洞窟へと潜り、案の定そこに根付いていたゴブリンを討伐しながら。順調に攻略を進めていた。
末端のゴブリンから、それなりの強さを持つミドルゴブリンクラスまでを。しかし可憐な戦いの姿で、容易く屠っていく二人。
「これしきなら、容易いっ!」
「うんっ、行けるっしょっ!」
高らかに言葉を上げ交わしながら、洞窟ダンジョン内を順調に戦い駆け進んでいく二人。
――しかし。前触れ無くその『異変』が起こったのは、その途中瞬間であった。
「――っ!?♡」
「――!?♡」
ドクン、と――疼きが。
下腹部が、刻まれた淫紋が唐突な、甘美で強烈な脈打ちを伝え。
「……っ!?」
「え……っ!?」
そして次には、伝播したそれに持っていかれ消されるように。二人の身は突然の強烈な脱力感に襲われたのだ。
次には二人は立つ事すら叶わなくなり。
洞窟の壁を頼り、それぞれよろけもたれ掛かり。しかしそれでもなお自分の体を支えることは叶わず、ついには地面に力無く弱々しくへたりこんだ。
「っ……!?ヨロズ……!?」
「っぁ……すうあ……これ……!?」
互いを案ずる言葉に視線を交わしながら。自分たちの身を襲ったその状態現象に、驚きながらも一種の確信を抱く二人。
下腹部に刻まれた淫紋を中心に、疼く身体に甘い感覚からそれは明白。
二人の身体は、『発情』してしまっていたのだ。
「……!これは……っ」
「しま……った……」
そして次に二人が感じ取ったのは、微かな妖しい甘い匂い。そしてよくよく見れば薄暗い洞窟内に漂う、霧か靄のようなものが視認できる。
魔法か、薬か。元は不明だが、催淫性を有する気体であることは明白。
「……っ……!」
「ぁ……!やば、ぃ……っ」
そして、身体の自由が効かなくなりへたり込んだ二人は。しかし次には無数の気配と、ギラギラとした視線を感じ取る。
見れば、洞窟の前後の向こうより。
まんまと罠に嵌った、面白そうな獲物を。獰猛かつ下卑た加虐的な笑みで値踏みする、無数のゴブリンの群れがあった――