勇者が邪神を崇拝する教団に捕まり邪教徒の女に変えられる話 作:ナメクジ次郎
オリジナル:ファンタジー/ノンジャンル
タグ:R-18 性転換 TSF 悪堕ち 精神女性化 TSF 悪堕ち 精神女性化
悪徳と姦淫を良しとし人々を欲望のままに振る舞う暴徒へと変えてしまう……そんな邪教に立ち向かう一人の勇者が邪教徒の女に堕とされる話
「くそっ! 俺を開放しろ! 汚らしい邪教徒共め!」
壁にかけられた松明で照らされなければ昼間でも暗闇で先が見えないほどの地下深く。そんな場所に作られた礼拝堂で俺は拘束されていた。
周囲には体のラインが透けるほどの薄さしかない白いローブを着た男女が数人と、教祖と思わしき他の人間よりも華美な装飾が施されたローブと赤い蛇を象った杖を持つ男。
その後ろには妙な臭いを発する紫色の煙を吐き出す、恐らく奴等が信仰している邪神を象った像が置かれていた。
悪徳と姦淫を美徳とし人々を惑わせる邪悪な神、クルタリス。
その邪神を崇拝する邪教の手が王国に伸びているという噂は、国王によって選ばれた勇者である俺……リュートにも伝わっていた。
性と欲望を神性なものとし、抑圧されるそれらを開放する事を良しとするその教えが広まってしまえば国は滅び、悲しむ人が多く出る。国王は俺にそう言った。
それに耐えられなかった俺は、教団が新たな拠点としたと言われている国境近くの都市へと一人向かった。
それが誤りだったと、今は強く思う。
その街は表面上は平和そのもので、まるで邪教が根付いてしまっているとは思えなかった。それ故に油断をしていた。
首都からこの街までの長い道のりの疲れを癒す為に宿泊した宿で、俺は装備も所持品も奪われこうして教団に捕らえられてしまっていた。
「愚かな勇者リュートよ、聞きなさい」
拘束されても抵抗を止めない俺に対し、教祖は初めて口を開いた。
「何故俺の名を知っている!」
「全て、我らが神は予言していました。勇者である貴方がこの地へと訪れる事も、我々に敵意を持っていることも。そして……これからクルタリス様の信徒になることも」
信じられない言葉を聞いた。
俺が? どうなるって? あり得ない事だ。人々を苦しめる邪教の人間になんて勇者の俺がなるはずがない。
「そんなことがあり得る訳ないだろ! バカにするのもいい加減にしろ……俺は勇者だ!」
「それがあり得るのですよ……我らが神、クルタリス様のお力があれば」
こちらを見下ろす教祖の真紅の瞳には狂気の色が滲んでいた。それに少しだけ、気圧される。
「一体俺に何をするつもり……痛っ!」
突然指先に走る痛み、視線をそちらに移してみればいつのまには近くに居た教徒が俺の指を小さなナイフで切りその血を小瓶へ入れていた。
そしてその小瓶を教祖に渡し、奴は同じように自分の指にも傷を付け同じ小瓶へと入れる。
俺と教祖、少量ながらも二人の血液を混ぜるその異常な光景に怖気がした。
「さぁ……勇者よ見ているといい、我らが神の奇跡を」
教祖が血の入った小瓶を邪神の像の前へ置く。
すると突然、像の目が妖しく光る。
「おお……神姦よ。淫と悪徳、欲望を司るクルタリスよ……神の愛知らぬ愚かな者へ、どうかあなた様の加護をお与えください……!」
教祖の熱の入った言葉に応えるよう、像の瞳がより一層怪しく光った。
その瞬間恐ろしいほどの魔力が迸り、小瓶の中の血に変化が起こる。
混ざり合った俺と教祖の血液。それがまるで意思を持つように動き始めた。
それだけではない、それはだんだんと何かの姿を形成していき……やがて絡み合う二匹の蛇のように変わった。
一目見ただけでわかる、アレは危険なものだと。勇者としての勘や本能が告げていた。
「何を暴れているのですか? クルタリス様からの加護を拒んではいけませんよ?」
拘束を外そうと暴れる俺を、まるで子供を諭すように宥める教祖。
その態度に心底腹が立つ、一発でも殴ってやりたいが拘束は外れない。
余裕そうな顔を崩さぬまま一歩、また一歩と教祖は近づいてくる。
そして俺の頭の前で止まると、その小瓶の中に入っている蛇のようになった血液を……俺の胸元へと落とした。
「っっっ~~~!?」
それが触れた瞬間感じたのは、熱さ。
まるで煮えているかのような熱さを持ったそれは、しかし肌は傷つけずに体の中へと浸透していく。
心臓がドクンと強く脈打ったかと思うと、その直後に襲ってくるのは未知の感覚。
全身を内側から外側から、見えないナニカでこね回されているような。骨や筋肉を捻じ曲げる苦痛が、胸元から広がる熱と共に全身へ広がっていく。
「あっ……くっ! うぅ……」
まるで全身を茹で窯に放り込まれたような熱と痛みに、苦悶の声が漏れる。
広がる苦痛に死にたくないと、そう思った矢先……全身に走る感覚に変化が訪れた。
「ん……ぅん……あっ……ああんっ」
全身に広がる熱が次第に弱くなっていき、苦痛が和らいで今度は心地よいものに変わっていく。
そのせいでまるで自分のものではないかのような悩ましい声が漏れた、まるで女性のようなその声に驚き思わず手を口に当てる。当てられた。
さっきまで拘束されていたはずなのに、いつの間にか外れていて。よく見ると顔の前にある自分の手は明らかに自分のものより細く……小さい。
それだけではなく、肌も異様に綺麗になっていた。数々の冒険や戦闘でついた傷やマメはサッパリなくなっており、戦闘どころか重い物すら持ったことがないのではと思わせる。
そんなあり得ざる光景に邪神の見せる幻覚ではないかと思い正気に戻ろうと頭を振るが、そうして見えたのは視界の端に見える黒く長い、艶のある綺麗な髪。
自分が頭を振るとそれに合わせて揺れるそれは、紛れもなく自分のものなのだと俺に見せつけるかのようだった。
「ウソだろ!? 体が変わって……」
改めて自分から発される声も、やはり女性のものだった。
「気分はどうだね? 勇者リュート」
「お前! 俺に何をした!」
俺の肉体の変化が当然だとでも言わんばかりに教祖は変わらぬ笑みを浮かべていた。
「君の体はクルタリス様のお力により神に仕えるのに相応しいものへと変わったのだよ。まずはその体をよく確認してみたまえ」
教祖がそう言うと教徒の男達がどこからか大きな姿見を俺の前へ持ってきた。
そこに映った姿はやはり、一糸まとわぬ姿の女のものであった。
まるで流れる川のように滑らかで、指を通しても引っかかり一つない美しい黒髪。ほんの少しの面影を残しながらも完全に男性のものではなく、丸く柔らかな女性のものへと変わった顔つき。
瞳の色は茶色から深い緑色へと変わり。目鼻立ちは整い唇は潤い、今まで見て来た女性の中では一番に綺麗だと感じられた。
視線を少し下に移せばそこには傷一つない白い肌に豊満な胸……かなりの大きさなのにハリがあり形も崩れていない、男の夢や欲望を詰め込んだようなそれの先で形のいいピンク色の綺麗な乳首がピンと勃っていた。
その双丘が形成する谷間の丁度中央あたり。教祖に血を落とされた辺りには絡み合い顔を向き合わせた二匹の蛇とその見つめる先に一つの紅い瞳があるマークが刻まれていた。
なんだか見ているとだんだん体が熱くなってくるそれを直視したくなくて更に視線を下に移せば、きゅっとくびれて抱き心地の良さそうな腰つき。肉付きよくむちっとしながらも、だらしなさは感じられない太もも。そして一切の毛は無く清潔感を感じる股。
「これが……俺……?」
鏡に映るその姿は、どこからどう見ても女性のそれだった。
「そう、それが今の君だ。我らが神が望んだその姿こそが、君の本当の姿……さあ、クルタリス様に懺悔をするのです」
「だ、誰がそんなこ……と……っ!?」
そんな事をしてたまるかと、そう抵抗の言葉を言おうとして言葉に詰まる。
原因はこの場所の奥。邪神の像から感じる強大な力によるものだった。
「今のあなたなら感じられるでしょう、大いなる神のお力を」
「あ……ぁ……はぃ……」
思わず、教祖の言葉に頷いてしまっていた」
確かに感じる、その存在を。理解してしまう、今ここに在るのは大いなる力のその一端なのだと。
存在を感じる度に、胸の奥底から何かが湧き上がってくる。
恐怖、畏怖、諦め。それだけじゃない。それらのマイナスの感情を塗りつぶすほどに温かさが、信仰が、敬愛が、快楽が、愉悦が湧き上がってくる。
まるでそれらに突き動かされるように、気づけば拘束されていた台から降りて一歩、また一歩。慣れない足取りで像の方へと俺は向かっていた。
「そう、それでいい……ゆっくりでいいですよ」
付き添うように、教祖も俺の横を歩く。
その姿になんだか安心感のようなものを覚えて……頼り甲斐のある奴だなんて思ってしまう。
さっきまであんなに憎く、恐ろしかったはずなのに不思議だ。
そうしてゆっくりと像の前に辿り着いた俺は、跪いて頭を下げた。
挨拶……そうだ、教祖の言っていたように挨拶しなくちゃいけない。
俺を変えた……変えてくださったカミサマに。
「お……おれは……」
「いけませんよ、今のあなたはクルタリス様に女性に変えていただいたのですから。もっと相応しい言葉を使わなければいけませんよ?」
「あぁっ! ごめんなさいクルタリス様! わたし……私はっ!」
私の相応しくない言葉遣いに対して飛んだ指摘に、急いで訂正を入れる。
私ったらなんてことを……クルタリス様にも教祖様にも失礼な事を……。
「私……勇者リュートはっ! 愚かにも邪神様に歯向かおうとし、あまつさえ教団を潰してしまおうと画策していました! ですがあなた様の力と愛を受け、その行いの罪深さを深く、深く理解しました……足りないかもしれませんがこの身も心も、私の持つ全てを捧げます……ですからどうか愚かな私の罪を……お許しくださいっ!」
誠心誠意、心からの言葉。
それだけでは到底許されるべきではない事をしたのはわかっている、けれど言葉にしなければいけないと思った。
愚かだった自分を否定し赦しを請うことが今自分に必要なのだと、勇者のリュートではなく一人の信徒としての自分が心に告げていたのだから。
私の懺悔の言葉から数秒経った後、クルタリス様の像の瞳が妖しく光る。
それと同時にもたらされるのは、温かく優しい快楽。
まるで包み込むようなそれは、まさしく神の慈悲そのものであった。
「教祖様……これは……」
「そうです、それこそが神があなたをお赦しになった証。今日からあなたも我がクルタリス教団の信徒ですよ……ルナ」
「る……な……?」
「我が教団の信徒となったというのに勇者であった時の名前のままというのもおかしいでしょう? あなたは元あった穢れた名前を捨て、クルタリス様から与えられた新たな名前で暮らすのです」
「ルナ……ルナ、クルタリス様がくださった、私の名前」
ルナ。その新たな名前を口で、頭の中で、何度も何度も反芻する度に、胸に温かいものが広がっていく。
そしてその度に、勇者だった頃の自分が遠くに押し流されていくようで。罪を洗い流していくその感覚に感じるのは、愉悦。
変わる、変わっていく。体の次は、心が、存在そのものが。
思わず笑みが零れた。
「さあルナ、次はこれに着替えるんだ」
「これは……?」
手渡されたのは、肌触りのいい布と一つの瓶だった。
「私が着ているのと同じ位の高い信徒が着用する特別なローブと、クルタリス様の加護がかけられた特別な香油だ」
ローブを広げてみれば確かに、教祖様が着ているのと同じ純白の布地に装飾やクルタリス様のモチーフが象られていた。
恐る恐る着てみれば、まるで神様に包み込まれているかのような安心感と幸福感。そして変えていただいたいやらしい体のラインが透けて見えるそれは、自分がクルタリス様の加護を受けた教団の一員であるというアピールになる素晴らしいものだ。
鏡に映ったローブを着た自分の姿に、神様と教祖様の前だというのに自慰をしてしまいそうになるほど今の私はいやらしい姿をしていた。
「どうでしょうか教祖様……似合っていますか?」
「ああ、似合っているとも。君の体は教祖様がそのように作り替えられたのだから……さあ次はその瓶を開けてみなさい」
教祖様に促されるように香油の瓶を開けてみると、香って来るのは像から出ている煙と全く同じ香り。
これを体に付けることで常に身近に神の存在を感じることができる。そんな特別なものだと本能が理解し、勿体ないからとすぐに瓶の蓋を締めた。
「気持ちはわかるけれどね、あまり節約を考えてはいけないよ。クルタリス様は浪費も美徳としていらっしゃる……それにルナ、君には今からそれを全身に塗って私の補佐として信徒に向けた儀式に出てもらうのだから」
「ぜ……全身に、ですか!?」
この神様の加護を感じる香油を、全身に。
頭からつま先まで、余すことなくクルタリス様に包まれて儀式を行う。
ああ、それはなんて甘美で素晴らしいことなのだろう。この香油を全身に纏うことを想像して、思わず私は股を濡らした。
「あ、あの……教祖様? それに補佐というのは、本当に私でよろしいんですか?」
最早神に懺悔し許された過去のこととはいえ、ほんの数時間前までこの教団の敵であった自分が教祖様の補佐なんて……。
そう思い萎縮する私の肩に、教祖様が優しく触れる。
「ルナだからこそだよ。神に選ばれた君が出るからこそより神の威光は強く確固たるものとなる……やってくれるね?」
「はい……はい! やります、やらせていただきます!」
教祖様からの期待に不安と、しかしそれ以上の期待と喜びを私は感じていた。
クルタリス様の威光をより強める為、この国の全てを神様に献上する為。
そう考えると笑みが止まらない。
「さあ、行こうかルナ」
「はい……教祖様♡」
待っていてくださいね、私が救おうとしていたこの国も、人も、モノも……全ては我らが神のものへ……。