物静かで大人しい清楚系隠れ巨乳図書委員の潮乃森さんが僕にだけパンツを見せてくれるから──毎日図書室へ行って図書委員の潮乃森さんとえっちをする話(連載版) 作:しじままどせ
すぅ、すぅ、すぅ……と微かな寝息を立てながら彼が眠っている。ラブホテルのダブルベッドの上で、裸のままで。
彼の下腹部にはべったりと
それはそうだろう。何しろ二時間近くぶっ通しでセックスをしていたのだから。
だから彼は様々な粘液でベトベトになっていたし、周囲には使用済みのコンドームが散乱していた。そのコンドームの個数がイコール彼の射精した回数だ。その個数を見れば彼がいかに疲れ果てたかが大体想像がつくだろう。
そうして何度も激しくセックスをして疲れ果てて眠ってしまった彼の顔を、潮乃森ゆいはぼんやりと眺めていた。
ゆいもまた裸だった。
部屋の照明は一切消されていなかったから、ゆいの裸も彼の裸もはっきりと見えている。だが、いいのだ。ここはラブホテルで、ここにはゆいと彼しかいない。ゆいの裸を見ていいのは彼だけだ、とゆいは心の底から思っている。
「好き……好きだよ、佐々木くん……」
すり、と眠る彼の肌に身を寄せながらゆいは呟いた。
彼のことが好きだ。元から好きだったが、今日のデートを経て一段と彼のことが好きになった。
今日は朝から彼と待ち合わせて水族館にデートに行ったのだ。前々から楽しみにしていた初デートだ。緊張して昨晩眠れず一時間以上も早く待ち合わせ場所に着いてしまった。それはきっと彼もそうで、彼もまたゆいと同じくらいに早く来た。
きっと彼はものすごく張り切っていたのだ、と思う。
なぜならものすごく準備を万端にして、計画を練って、待ち合わせ場所に来た瞬間からずっとゆいのことをエスコートしようとしてくれていたのだ。
水族館のチケットは彼があらかじめ購入していたし、ショーの時間もすべて把握していたし、準備が本当に完璧だったのだ。水族館内の地図も頭に入っていたようだったし、展示されている魚にも詳しかった。もしかすると予行演習としてあらかじめ水族館の中も見学済みだったのかもしれない。
なんて可愛いのだろう。
ゆいとのデートのことを真剣に考えて、必死に計画を練ってくれていたなんて。
そのことを考えるとゆいは胸が熱くなって、ほんの少し泣きそうになる。
だってゆいは彼のことが好きなのだ。恋をしているのだ。大好きなのだ。そんな彼が自分のことを思って、自分のために時間を割いてくれるなんて。自分を大切に扱ってくれるなんて、そんなの、幸せすぎる。
「はぁ……本当に、しあわせ者だ、わたし……」
本当に、前日からセックスのことしか考えていなかった自分が恥ずかしい。ゆいの側もコンドームを持参したことで、はしたない女だと思われてはいないだろうか。
いや、まあ、最終的に彼の用意したコンドームだけでは足りなくなってゆいの用意したゴムも使うことになったから、結果的にはオールライトであるのだけれども。
ゆいは性欲が強い。
自分ではそんな自覚はなかったけれど、どうやらそうであるらしい。水族館の暗がりでムラッときて、つい彼の体に触れに行ってしまった時にそう気が付いた。いや、そもそも考えてみれば日常的に彼に下着を見せつけていたわけだし、痴女的なのは今更であるのだが、今更になってきちんと自覚をしたのだ。
そんなゆいのことを彼は否定しなかった。むしろ彼の側も乗り気で、ムラムラしてるゆいの体を慰めることに対して積極的だったのだ。
公衆の面前でゆいは体に触れられ、人知れず絶頂へと誘われ、下着を脱がされ、そのままノーパン状態で歩かされた。ラブホテルへ連れ込まれて、そのまま強引に抱かれた。愛し合った。
それらはすべて、ゆいが望んでいたことだ。そうして欲しいとずっと思っていたことだ。
彼は優しい。たぶんゆいのために少し無理をして強気な男を演じている。強引に迫って、意地悪に愛そうと努力をしてくれている。
その事実がゆいは何よりも嬉しい。
彼がこんな口下手で思ったことを素直に言えない女のために行動をしてくれることが、こんなにも分かりづらい女のことを愛してくれることが、ゆいは嬉しくて堪らなかった。
彼──この佐々木
「ね、巡くん……」とゆいは彼の名前を呼んでみた。
「んー……潮乃森さん……?」
すると眠っていたはずの彼のまぶたがぴくぴくと動いて、薄っすらと目が開いた。まだ寝起きのぼんやりとした目がふんにゃりと微笑んでこちらを捉える。
ああ、あどけなくて可愛いな、とゆいは思った。
それからゆいはもう少しわがままを言いたくなった。
「わたしの名前は潮乃森ゆいって言うの」
「知ってますが……」
「じゃあ、ゆいって呼んで?」
「ゆい、さん……」
「うん」
呼び捨てでいいのに、こんなに寝ぼけている時でも『さん』付けで呼んでくれる彼のことが本当に愛おしい。
寝ぼけていなかったら彼はきっとこんなに素直にゆいのことを呼んでくれなかっただろうということが察されるだけに、余計に愛おしい。
「ね、巡くん、大好きだよ」
「ぼくも……」
そしてむにゃむにゃと再び眠りに落ちていく彼の顔を眺めながら、ゆいは微笑んだ。
「知ってるよ」
彼がゆいのことを大好きだということを、ゆいは今日のデートで本当に身をもって実感したのだから。
◇◇◇
カポーンと何かの音が鳴った。ラブホテルの風呂場である。
なかなか広いお風呂場だ。浴槽が広いだけでなく、洗い場も広い。もしかするとマットプレイなどもできるようになっているせいかもしれない。その証拠に風呂場の壁にはマットプレイ用のマットが立てかけてあった。至れり尽くせりの風呂場である。
そんな風呂場の大きな湯船に思いっきり湯を溜めたお陰で浴室内には湯気がもうもうと立ちこめている。偶然にも湯船が大人二人が余裕で入れるほどの大きさだったからこんなにも派手に湯気が出ているのだろう。
「すごい湯気ですね、潮乃森さん」
「……む」
「えっと、ゆいさん」
「うん」
そんな風呂場で僕は潮乃森さんと並んで湯船に浸かっていた。
お風呂だから当たり前だけれど僕も潮乃森さんも裸で、いくら湯気が濃いといっても彼女の裸は丸見えだった。隣にいるからどうあっても目が離せない。巨乳って本当にちょっと湯に浮くのだな、という発見さえあったくらいだ。
いや、それはどうでもいい。問題はなぜ僕が潮乃森さんとお風呂に入ることになったのか、ということだ。そしてどうして僕は潮乃森さんのことを名前呼びするよう求められているのか、ということだ。
ここまでのあらすじは、こうだ。
水族館でのデートの後、何度も何度も潮乃森さんとセックスをして──というか結構な量と回数搾り取られて、そのまま気を失うようにして僕は眠ってしまった。目が覚めたらなぜか潮乃森さんは上機嫌で、どうしてか僕に名前呼びを強要してくるようになっていた。時計を見たらもう夜で、仕方がないから今夜はラブホテルに宿泊していこうという話になって、それでとりあえず一緒に風呂に入ることになった……という感じ。
「一緒にお風呂なんて、恥ずかしくないんですか、潮乃も──ゆいさん」
「恥ずかしいよ? でも巡くんと一緒に居たいんだもん。きみは、やだ?」
「い……いやじゃないですけど……」
「えへ、ありがと」
目が覚めてからの潮乃森さんは一事が万事こんな調子なので、困っている。
いわゆる無敵状態だ。恥ずかしがらせたり虚を突いたりしてペースを崩そうとしても全然崩れない。めちゃくちゃストレートに好意をぶつけてくるせいでこちらはもうタジタジである。
どうしてこんな感じになってしまったのだろう。彼女をベッドに連れ込むまではこちらのペースだったように思うのだが、こちらが射精を繰り返す度にどんどん『搾り取られる』という感じのセックスに変わっていって、最終的にこうなってしまった。
いやまあものすごく気持ちよかったことは否定できないのだけれど、しかし──
「──巡くん」
とん、と指でいきなり頬を突かれた。
見ると潮乃森さんがこちらを見て微笑んでいる。
「な、なんですか?」
「むつかしいこと考えてる?」
「いえ、あなたのことを考えてました」
「わたしもきみのこと考えてたよ」
そして彼女は僕の首に腕を回して抱きついてくる。湯船の中だからお湯が波立っていくらか外に溢れる、ざぶざぶという音。
むに……と潮乃森さんの乳房が僕の腕に触れた。柔らかい。温かい。乳首の部分だけが硬くて、気持ちいい。
それから潮乃森さんの顔が目の前に来て、頬にちゅっと当たった。あ、と思う。頬にキスをされたのだ。
「あ、あのぉ……潮乃森さん、どうして僕に対してそんな感じなんですか?」
「…………?」
「セックスが終わってからこう『好き好き!』って感じというか……明け透けというか……」
「だって好きだから、きみのこと」
「そ、それはそうなのかもしれないけど、でも」
「やだ?」
「嫌じゃないですけど……!」
そんなことを話しながら僕はふと、思った。
もしかすると潮乃森さんは本気で僕のことが好きなのではないだろうか、と。
いや彼女が僕に好意を持っていたことは最初から分かっていた。好きでなければ誘惑なんてしないだろう。
今、僕が気が付いたのはそういうことではなくて、単に、こういうことだ。
──潮乃森さんはこれまでも純粋に好意を以て僕のことを誘惑していたのではないか
──誘惑こそが潮乃森さんの愛情表現なのではないか
──だとするならば、こんなにも誘惑をしてくる潮乃森さんは僕のことが大好きなのではないか
今更だけれど、そのことに気が付いた。
「あのぉ……ゆいさん、僕もあなたのことが好きです。だから、毎日パンツ見せてくるの止めてもらってもいいですか」
「え…………? いや、だった…………?」
「嫌じゃないです。興奮します。でも図書室で興奮しすぎるのは困るので」
「あー……」
「二人きりの時に、できたらセックスできる場所で誘惑をしてほしいです。興奮しちゃったら、そのままあなたのことを襲いたいので。できますか?」
「できる──よ」
一大決心をして僕が彼女に思いを告げると、潮乃森さんは湯船の中からいきなりザバッと立ち上がった。
あ、と思う。急に彼女が立ち上がったせいで彼女の恥丘が目の前に見えたからだ。
けれども彼女はそのまますぐに湯船から出て、壁際に立てかけてあったマットプレイ用のマットを風呂場の床に倒した。
そして彼女はその上に座って、こちらを見てにっこりと笑った。
「えっと、潮乃森さん……?」
「ゆい」
「ゆいさん……?」
「ここには巡くんとわたししかいないから、誘惑してもオーケー」
「そ、そういうことじゃな──いや、そういうことですけど……!」
「襲っていい、よ」
潮乃森さんはそのまま自身の秘部に指をやって、そこをくぱぁ……っと開いた。
ピンク色のヒダの内側から愛液がとろりと流れ落ちる。ひくひくと震えて興奮している、潮乃森さんの秘部。
これは、もう、誘惑をされているのだろう。
そしてこれが潮乃森さんの愛情表現だというのなら、それに抗う必要はもう、ないのだろう。主導権のこととかは一旦忘れて、彼女にのめり込んでしまっても、いいのだろう。
潮乃森さんは僕のことが好きで、僕が潮乃森さんのことが好きであるうちは、この関係でもきっと大丈夫だ。
「襲いますけど、その前に言わせてください。あなたのことが好きです、ゆいさん」
「うん、わたしも巡くんのことが好き」
「じゃあ襲いますね」
「ありがと。きて」
そうして僕は腕を広げた潮乃森さんの体へとのめり込んでいった。
このあとめちゃくちゃセックスしたことは、言うまでもない。