物静かで大人しい清楚系隠れ巨乳図書委員の潮乃森さんが僕にだけパンツを見せてくれるから──毎日図書室へ行って図書委員の潮乃森さんとえっちをする話(連載版) 作:しじままどせ
(わ、わたし、何やってんだろう……!)
午後ひとつ目の授業中、潮乃森ゆいは机に突っ伏して悶々としていた。
つい先ほど、昼休みの時間に、屋上へと続くドアの前で、思い切り素股をしてきたのだ。
つまり自分の秘部の表面をペニスに擦り付けてきた。そのペニスはとても昂ぶっていて、ゆいが達するのと同時に果てた。自分の内ももでびくっびくっと震えながら精液を吐き出すペニスの拍動と熱がまだ残っている。
秘部と、内ももと、それから下腹部が蕩け落ちるくらいに熱かった。まだ彼のソレが触れているような感じがしていた。
我ながら大胆な行動をしたものである。
動揺していたとはいえ、やりすぎてしまったのだ。
昼休みに彼がゆいの教室にやって来たときはひどく驚いた。クラスメイトから彼のことを『彼氏』だと揶揄されてくすぐったいような、恥ずかしいような、そんな不思議な気持ちになって慌てて立ち上がったことを覚えている。
それで大急ぎで人のいないところまで彼と一緒に行って要件を聞いたところ、彼はなんとゆいのスパッツをカバンから取り出したのだ。
ゆいが昨日、一日中穿いていたスパッツを、だ!
そのスパッツは昨日、ゆいが図書室に忘れていったものだった。ゆい自身には昨日それを忘れていっていることをまったく気が付いていなかったから、本当に鳩が豆鉄砲を食らったような感じだった。
どうも彼はゆいが忘れていったスパッツを拾って持って帰って、わざわざ届けに来てくれたらしい。律儀なことである。しかし、ゆいにとっては面と向かって自分の使用済みの下着を返されたのと同じ事で、動揺から思い切り顔が赤くなってしまった。
それはそうだろう。
潮乃森ゆいは、彼に、恋をしている。
彼、佐々木
きっかけはドラマチックだった。図書室で脚立に登って作業をしていたゆいが誤ってそこから落ちたとき、彼が受け止めてくれたのだ。彼は元バレー部であるとかで、運動神経がよかった。そんな彼の腕の感触を今でも覚えている。
その受け止められた時にゆいのスカートがめくれてしまって、彼に下着を見られた。
下着を見られたこと自体は、どうでもいい──いや、どうでもよくはないのだが、非常に恥ずかしく照れくさく、あの日は気を抜いた下着だったからもう悶絶せんばかりなのだが、それは彼がゆいを救ってくれたということに比べれば些事だろう。
だから下着を見られたこと自体はどうでもいいのだが、しかし、彼の方はそれを『どうでもいい』とは思わなかったらしい。
ゆいを受け止めてくれた彼は非常に動揺した様子で『み、見てないです。僕はパンツ見てないです』と小さく叫んだのだ。
その時、彼は前屈みだった。きっと勃起していたに違いない。とても素直な子なのだ。
自分の下着なんかで男性が欲情するだなんて、ゆいはまったく想像していなかった。けれども目の前の彼は確かにゆいに劣情を抱いていて、ゆいはそれを『かわいい』と思った。
それでお礼を兼ねてゆいはもう一度、自分のスカートをたくし上げてショーツを見せてあげることにしたのだが……ゆいがその動作を見せた瞬間に彼は慌てて立ち去ってしまった。元バレー部らしい機敏な動きだった。
「へんなひと……」とゆいは呟いたが、内心ものすごくドキドキしていた。
そのドキドキが恋心だと気が付くのに時間は掛からなかった。
下着を見てしまったことに罪悪感があるのか、彼は毎日のように図書室へ会いに来た。いつも決まって恥ずかしそうに俯いて、けれども少しだけ希望と劣情を目の奥に秘めて。その顔があまりにも可愛いので、ゆいは自然と毎日のように彼にショーツを見せるようになっていった。
下着を見せつけるなんてそんな痴女のようなことを自分がするだなんて、思ってもみなかった。恥ずかしくて顔から火が出そうになる。
けれどもショーツを見てしまったときの彼は、可愛いのだ!
彼の目がくらくらと揺れるのが好きだ。ゆいの下着と、ゆいの顔と、またゆいの下着と……と目線が泳いで彼の体が徐々に前屈みになっていくのが好きだ。そんな彼を見ているとドキドキして自分まで前屈みになってしまいそうになる。
下着を見られても恥ずかしくないようにゆいのショーツはどんどん洗練されていった。彼の反応を見ながら、彼の好きな感じの下着を毎日穿いていくのだ。そのためにゆいは初めて下着専門店でティーバックを買ったくらいだ。
そして、結果として、沼った。
ショーツを彼に見せつけるのが日課になって、前屈みになった彼を抜いてあげるのが日課になって、そんな毎日が楽しくて仕方がなくなったのだ。
行為がおこなわれる場所は決まって図書室で、だからお喋りをすることはできなかったが、かえってそれがよかったのかもしれない。なにしろゆいは口下手で、男子と話そうとすると赤くなってしまうたちだったから。
それでも無言で彼と触れあっていく時間がゆいは大好きだったのだが……
(だからって最近はエスカレートしすぎだよ……!)
机に突っ伏したままゆいはモジモジと内ももを擦りあわせた。
先ほどはついに素股までしてしまった。性器と性器を擦りあわせる行為だ。それはもう、セックスの一歩手前である。
それにキスまでしてしまった。唇を奪って、奪われて、何度も互いの口腔内を貪り合うような激しく深いキスを。
その熱が体に残っていて、まだ疼いている。それはちっとも冷めそうにない。もっと、もっと欲しくなっている。
「うぅぅ……」とついつい喉の奥で唸ってしまう。
「こら、潮乃森! 授業中に寝るな!」
「──ひゃ、ひゃいっ!」
そうして机に突っ伏すゆいのことを教師は『寝ている』と判断したのだろう。大きな声で注意をされて、ゆいは慌ててガタッと姿勢を直した。
周囲でクスクスと笑いが起きる。それに対する羞恥心でゆいはまた赤くなり、俯きながら内ももを擦りあわせた。
それでもまだ体の熱は冷めてくれそうになかった。
◇◇◇
(うぅ、やっと終わった……)
這々の体で午後の授業をすべて終え、ゆいは深々とため息を吐いた。
スカートの内側でショーツが濡れている感覚があって、気持ちが悪い。まだジクジクと疼くような感覚が止まらず、どんどん蜜が溢れてきてしまうのだ。
もしかするとあの素股で中途半端にスイッチが入ってしまったのかもしれない。ちゃんと中を穿たれないとこの熱は冷めないのかも。
しかし、それは──
(──それってセックスだよ!)
その響きにゆいは慌てて首を振る。彼とセックスだなんて、そんな。流されるままに彼を誘惑して、自分の欲望のままにセックスに至るなんて、そんな。
いやセックスはしたいが。もっと彼に狂っていまいたいが。しまいたいが、しかし、一度してしまったらもう二度と彼から離れられない気がする。それは望むところであるが、しかし……。
「ゆい、どうしたの……?」
「──ハッ」
甘美な想像でゆいが悶々としていると、気が付くと目の前に女子生徒がふたり、立っていた。比較的ゆいと仲のいい女子たちだ。名前はアケミとカヤコ。彼女らは不思議そうな目でこちらを見つめてきている。
「あ……アケミ、カヤコ……」
「ゆい、お昼に彼氏くんが来てからずっと顔が真っ赤だけど、何かあった?」
「か、彼氏って……」
「お昼休みにゆいに会いに来た、あの背の高い後輩の子。彼氏じゃないの?」
「かかか、彼氏じゃない、よう……」
ゆいは顔を真っ赤にしてフルフルと首を振った。
彼のことは好きだが、キスもそれ以上の行為もしたが、告白という行程を踏んでいない。だから彼とは恋人同士ではない、というのがゆいの認識だ。
「そうなんだ? でも、ずいぶん仲がよさそうに見えたし、あの子が来たとき、ゆい、すっごい嬉しそうな顔したけど」
「し、してないよ……! 彼は忘れ物を届けにきてくれただけで……」
「それにしては二人ですぐにどっかに行っちゃったし、戻ってきてからばずっとゆいってば顔が真っ赤だし」
「それは……」とゆいは言い淀んだ。まさか教室を抜け出してハグをしてキスをしていましたなどと言うわけにはいかない。
といっても、アケミとカヤコにはとっくにバレているのだが。
この二人はゆいが屋上の前で彼とキスをしているところを覗いていた女子生徒たちなのだ。あの時ゆいの性器と彼の性器が接触していたことには気が付いていないが、しかしゆいたちが抱き合ってキスをしていたところは目撃している。
だからこの女子生徒たちは、ゆいの動向を探るために話しかけに来たのである。
「……お昼休みのあの子とは、いろいろあって、お喋りしてただけ、だよ」
「色々?」
「うん、いろいろ」
「お喋りしてただけ?」
「本当に、それだけ。彼とは何ともない、から……」
探りを入れてきている彼女らに対して、ゆいの方は彼女らが覗いていたことに気付いていなかった。だから、キスもハグもまだ隠し通せている気でいる。
もっともゆいの目は泳ぎまくっていたし、顔は相変わらず赤い。恋をしている美少女のようにしか見えない。
だから友人から揶揄われることになる。
「あの彼氏くん、けっこう可愛い顔してたよね。ゆいがあの子と何ともないなら、アタシたちが狙っちゃってもいいかな?」
「──ッ!?」
そう言われて、ゆいはバッと顔を上げた。
目を見開いて口をぱくぱくとさせている。想定外のことを言われたのだ。思わずこぶしを握って自分の胸に押し当てる。
「そ、それはだめ、だよっ」
「どうして? 何ともないんでしょう?」
「何ともないけど、何ともないけど……! だめだもん!」
「もん、って……」
クスクスと女子生徒たちは笑った。先ほどのキスの淫蕩さとは裏腹に、ゆいは恋をしている乙女のようにしか見えなかったためだ。
一方のゆいは、腕をブンブンと振りながら、叫んだ。
「あの子は、あの子はわたしのだもん!」
普段の潮乃森ゆいは物静かで大人しいたちなのであるが、彼の前では余裕ぶっているのだが、しかし、クラスメイトの前では形無しなのだ。
そんなゆいの挙動を、二人の女子生徒は温かいものを見るような目で眺めて、笑っていたのだった。
◇◇◇
そうしてその日、ゆいは珍しく図書室に行けなかった。
昼休みにあった彼との出来事と、それからクラスメイトのアケミとカヤコに揶揄われて妙に彼を意識してしまったせいだ。
一応、ゆいは彼の前では余裕ぶろうと心に決めている。彼を誘惑して、翻弄して、動揺している可愛い彼を見るのが好きだから。
自分が動揺しているこんな今では、どうしても彼に会える気がしなかったのだ。
だからゆいはその日、真っ直ぐ家に帰った。
家に帰るなりシャワーを浴び、制服のブラウスと愛液でぐしょぐしょになっているショーツを洗濯機に放り込んで、それから気が付いた。
カバンの中にハンカチが入っていたのだ。
ただのハンカチではない。
彼から借りたハンカチだ。洗って返すと約束をしたハンカチ。
そのハンカチにはべっとりと彼の精液が付着している。ゆいの左右の内ももの間で放たれた精液を、そのハンカチで拭ったから。
だからそのハンカチは非常に性的な匂いを放っていた。
「…………ごく」
ゆいは思わずごくりと唾を飲み込んだ。
目の前にある鏡を見ると、シャワーから上がったばかりの潮乃森ゆいが裸のままで顔を真っ赤にしているところが映っていた。
彼女は精液の付着したハンカチを手に持って、当惑したように目を泳がせている。けれどもその体にいまだ消えぬ欲情の火が灯っているのも、事実だ。
今、この家にはゆい一人だけしかいない。
だからゆいはハンカチを掴んだまま浴室へと戻っていった。
オナニーをするために。