物静かで大人しい清楚系隠れ巨乳図書委員の潮乃森さんが僕にだけパンツを見せてくれるから──毎日図書室へ行って図書委員の潮乃森さんとえっちをする話(連載版) 作:しじままどせ
潮乃森ゆいは隠れ巨乳である。
なぜ『隠れ』なのかと問われれば、それは、ゆい自身が巨乳であることを隠しているからだ。
ゆいは目立つことを好まない。ゆえに外では目を惹く巨乳を隠すように体のラインが出ない服を心がけている。
しかし今、ゆいの巨乳は隠されていなかった。
なぜならここがゆいの家の風呂場で、彼女が裸だったからだ。
だから彼女のたっぷんと丸く膨らんだ乳房は隠されていなかったし、平らな腹も、密やかな秘部も、それから艶めかしい足もすべて隠されることなくそこに存在していた。
もっとも、それを目にする人間はこの家にはいない。本日のゆいは寄り道をすることなく帰ってきたから。両親や弟や妹が帰ってくるまでにはまだまだ二時間はあるだろう。
そんな状況で、ゆいは風呂場の鏡をぼんやりと眺めた。
そこに映っている自分自身は裸のままスッと頬を染めてこちらを見ている。その頬は非常に赤く、目は潤んでいる。風呂場では眼鏡は掛けないから、裸眼だ。
そして彼女は手にハンカチを持っていた。
「わ……わたし、どきどきしてる…………」
手に持ったハンカチに目を落として、ゆいは小さな声で呟いた。
そのハンカチはゆいが恋する『彼』から預かったものだ。ゆいに付着した彼の精液を拭ったことで汚れ、洗って返すと約束をして半ば強引に借りてきたもの。
ゆいはそのハンカチにおそるおそる顔を近づけて、嗅いだ。
「くぅ……」と思わず喉が鳴った。
鼻を貫通して喉まで、精液特有の青臭い匂いが到達したのだ。それは非常に男臭い匂いだった。ゆいの、女の香りとは違う、異性の匂いだ。
それは決していい匂いであるとは言えない。
悪臭だとは思わないが、しかし癖のある匂いだと思う。そしてこの匂いは彼が絶頂に至った匂いだ。性的に絶頂しなければ出ない液体の匂いなのだから。
ズンッと腹の奥が重くなった。
自分の体の中に子宮と膣があることが思い出される感じ、とでも言えばいいだろうか。自分はどうしようもなく女で、女であるがゆえに興奮すると疼くのは体内なのだ。
「佐々木くん……」とゆいは彼の名を呼んでみた。
彼のことが好きだ。
ゆいの体に興奮して勃起して、精液を漏らしてしまう彼の顔が好きだ。
あの気持ちよさそうな、けれども少し辛そうな顔が大好きだ。どうして彼は射精をするときに歯噛みするような少し辛そうな顔をするのだろうか。男の人は皆そうなのだろうか。処女であるゆいにはそれが分からない。
分からないけれど、彼の精液の匂いと味だけはよく知っている。飲んだことがあるから。
あの時のことを思い出して、ゆいは、すりぃ……っと内ももを擦りあわせた。
「……う、う」
鏡にはハンカチを顔に押し当てながら腰をくねらせている自分が映っている。だらしないな、と思う。こんな姿を彼には見せられない。もし見られてしまったら、どうしよう。彼は失望するだろうか。叱ってくれるだろうか。それとも、ゆいと同じように興奮してくれるだろうか。
ぞくっとした。
彼が強引にゆいの体を開いて、ゆいの恥ずかしい部分を全部見てしまうところを……そこに触れてくるところを想像してしまったのだ。
あんなに可愛らしく射精をする彼は、しかし男なのだ。力では敵わない。彼が本気になって強引にこちらに迫ってきたら、男の力で有無を言わさずゆいを抱いてきたら、抗えない。ゆいが抵抗しても許してくれないだろう。腕を押さえつけられて、体を隠すこともできないまま無理矢理抱かれて、どこまでも感じさせられてしまう。
それは甘美な想像だった。
そうなってしまったらいい、と思う。そう思っている自分が意外であるけれど、そうなってしまいたいと願っている自分を止めることができない。
疼きが強くなって、ゆいは右手をゆっくりと腹の上に乗せた。そのままヘソのまわりを撫で、下腹部へと移動し、そけい部をなぞりながら恥丘に到達する。
恥骨の内側にはゆいの膣がある。そこは今や体内でうねり、愛液を分泌している。その愛液が膣内をいっぱいに満たし、体外へと流れ出ていく。
つぅー……と内ももを愛液が伝った。
それを指で掬って撫で、そのままゆいは自身の秘部にそっと触れた。
「……んっ」と喉が鳴った。
快楽の信号が走ったためだ。刺激を求めていた秘部の敏感な部位に指が触れて、そこを的確になぞったから。
思わずお尻の穴がキュッと窄まって、同時に腰が僅かに揺れる。それから程なくして『気持ちいい』という感覚を認識した。
認識してしまったが最後、指はもう止まらなくなる。
「ん、ん、ん……ごめんね、佐々木くん……ごめんね……ッ」
彼をオカズにオナニーをしてしまっていることを謝りながら、ゆいは右手の人さし指と中指で自身のクリトリスを覆った。そしてソコに小さな円を描いていく。
クリトリスは性感帯だ。
おそらく女性の体のなかで一番簡便に性的快楽を感じることのできる部位。男性における亀頭一つ分と同等の神経が密集していて、ゆえに快楽の度合いがもっとも鋭い場所。
ゆいにとってもそこは性感帯だ。オナニーをするときは専らここに円を描くことになる。それが一番気持ちいいから。
「ん、んあッ あ、どうしよう、どうしよう佐々木くん、いつもよりも気持ちいい……ッ」
やや内股になってクリトリスを捏ねながら、ゆいは小さく叫んだ。
体が前屈みになったり反り返ったりしている。それは快楽の度合いが強いためだ。鋭い快楽信号から逃れるように体が反射的に腰をヘコつかせているためだ。
ぐちゅ、ぐちゅっと音が鳴っている。それはゆいの手の動きが激しいためだ。
ゆいの脳内では彼がゆいのクリトリスを撫で回している。彼の片手がゆいに両腕を押さえつけていて、もう片方の手がクリトリスを捉えたまま放さないのだ。壁ドンと呼ばれる形である。
奇しくもそれは昼間、彼を素股したときとは逆の体位だ。あの時はゆいが彼を壁際に追い詰めて素股をしたから。
彼のペニスは大きく勃起していた。硬かった。その熱さをまだ覚えている。ソレに自身の秘部を擦りつけた背徳感も、覚えている。
「佐々木くん、佐々木くん、佐々木くん……ッ」
甘い声でゆいは彼を呼ぶ。
呼びながらゆいは水栓を捻ってシャワーヘッドから湯を出した。すぐに白く煙った湯が出て、ゆいはそれを自身の秘部に当てた。
「──んんんッ」
鋭い快感に思わず声が出た。
それは愛液に濡れた秘部を洗い流す行為
そうではなくて、流水の勢いを敏感なクリトリスに押し当てる行為だ。次から次に流れ出る湯がゆいの敏感なクリトリスにびしょびしょと当たっている。
「んあ、ああ、ああッ だめ、これだめぇ……ッ」
機械的に噴き出してくるシャワーの湯は無情だ。ゆいがいくら声をあげても、腰をヘコつかせても、快感に耐えられなくなろうとも、そんなこととは無関係にゆいの秘部へ向けて噴き出てくるのだから。
シャワーの流水を使ったオナニーは女性の間では普遍的に人気である。
後処理が簡単なことも理由の一つではあるが、もっとも大きな人気の理由はその快楽の強さと容赦のなさだ。
指を用いたオナニーでは絶頂に近づけば近づくほど力が抜けて止まってしまう傾向があるが、機械的に噴き出る水ならばいくらでも噴き出し続けることができる。ゆいが水栓を捻るまでお湯は止まらない。自動的に気持ちよくなることができる。あるいは強制的に気持ちよくさせられてしまう。
「あ、あ、あッ 佐々木くん、佐々木くん、佐々木くん……ッ もうだめ、わたし、イク、イクから、イクからぁッ」
どんどん昂ぶりながらゆいは叫ぶ。その声が浴室にこだましている。
鏡には顔にハンカチを押しつけ、もう片方の手でシャワーヘッドを秘部に押し当てている自分が映っている。腰をくねらせ、快感から逃れようとして前後に揺らし、けれども決して逃れられることなく感じている。
だらしない格好だ。けれど、そんなことはもはやゆいには関係ない。自分の姿など見えない。ただ快楽に支配されている。
そして──
「んああ~~~~~~ッッッ」
そして、ゆいは達した。
腰をグイッと前に突き出しって、背筋を反らせるようなポーズで絶頂に至ったのである。
そのポーズのせいで突っ張った彼女の腹がひゅく、ひゅく、ひゅくっと痙攣をしている。内ももも同様だ。彼女の胸もふるふると震えている。
指でのオナニーならばここで絶頂は止まっていただろう。
しかしこれはシャワーでのオナニーだ。だからゆいが達そうとも水栓を捻るまでは湯は止まらない。
「ああ、ああ、あああッ イッてるのに、イッ──んんんッ」
それゆえに、ゆいは間髪を入れずもう一度達した。
今度は先ほどよりもずっと鋭く重い絶頂だった。快楽のシャボン玉が脳内でいくつもいくつも弾けて、視界が真っ白に染まっていく。
こんな絶頂、普段は感じたことがない。
きっと彼の匂いを嗅ぎながらオナニーをしたせいだろう。気持ちよすぎて、おかしくなってしまいそうだ。
「あ…………」
そして、カツンと音がした。
ゆいがシャワーヘッドを取り落とした音だ。それは床に落ちて、しかし水栓を捻っていないために湯は止まらず、まるで噴水みたいに上に向けて湯を放っている。
直後にゆいの体からも力が抜け、彼女は崩れ落ちるように風呂場の床へとへたり込んだ。女の子座りである。尻が風呂場の床の冷たさを知覚する。
じわ、ちょぽぽぽ……と流れ落ちる感覚があった。
「うあ、あ……あぁ……」
直後に体から水の抜けていくような感覚があった。見ると、ゆいの秘部から潮が流れ出していっている。
潮乃森ゆいは絶頂の果てに潮を漏らしたのだ。
シャワーオナニーの鋭い絶頂が通り過ぎた後に体が急激に弛緩して、体の内側に潮を溜めておくだけの筋力さえも弛んでしまったのだ。
「お風呂場で、よかったぁ……」
噴水みたいに吹き上がる湯と、さやさやと流れ続ける自分の潮を見ながら、弛緩した声でゆいはそう呟いた。
お風呂場なら処理が楽だから。
◇◇◇
「──って、わたし、やっちゃったぁ……あの子のことをオカズにして、オナニーなんて……」
そうしてそれから絶頂と興奮の波が去った後、ゆいは頭を抱えて悶絶した。
明日、彼にハンカチを返すときに一体どういう顔をして返せばいいのだろう、と思った。