「――はぁっ、はぁっ……」
洗面所に、荒い吐息が充満している。夕月と俺は二人して肩を上下させていた。
後背位で股間を押し付けている妹のお尻が、ピクと震える。射精を終えた肉竿にきゅうっと膣内が絡みついてきて、俺はその刺激に悶えていた。
夕月の膣はいつもそうだ。深くイくと、終わったあともこうして小刻みに締め付けてくる。
女性の絶頂は男の何倍も気持ちよくて長いと、ネットで見たことがある。それは今の彼女を見れば明らかだった。夕月は洗面台の
ただ、こんなに長く絶頂に喘いでいる妹を見るのは初めてだ。
「んっ、く、ぅッ……」
快感に肩を震わせている夕月がたまらない。肩から背中に流れていく汗が色っぽい。鏡越しに映る下を向いたおっぱいがエロい。
俺の股間と密着したお尻が、最愛の妹と生で繋がっているという事実を伝えてくる。
永遠にこうしていたかったが、少し落ち着いてきたらしい夕月が「お兄ちゃん」とつぶやいて横顔をこちらに向けた。
「すまん、抜くから」
「ぇっ……」
ゆっくり引き抜くと、むき出しのペニスが妹の愛液にまみれていた。わずかに白い汁も混じっている。いまだにヒクついている夕月の膣口からも白濁液が漏れ出て、ポトと床に落ちた。
本当に、俺は彼女の膣奥に精液を注いだんだ。
(……やってしまった)
ペニスを抜いたせいなのか、だんだんと理性が戻ってくる。
「夕月っ……」
「また、汗かいちゃった」
妹はうつむくと自分の胸元に手のひらを当てた。目元が茶色い前髪で隠れ、表情が読み取れない。
「もう一度、シャワー浴びるか?」
「うん、ちょっと浴びてくる。お兄ちゃんここにいてね」
何事もなかったかのようにそう言うと、夕月は一人で浴室に戻った。
「お兄ちゃん、いるー?」
「ああ、いるよ」
シャワーの音に混じって夕月が問いかけてくる。俺はすりガラス越しに、立ったままシャワーを浴びている彼女のシルエットを眺めていた。
このやり取りも、懐かしい。昔、妹は一人で風呂に入るようになってからも、恐いテレビ番組を観た日なんかにはこうして兄を洗面所に待機させることがあった。俺が近くにいて安心するのか、そういうときに限って夕月は長風呂になる。
早くしろというと、もうちょっと待ってて~と能天気に返事をし、もう行くぞというと、急ぐからそこにいて! と焦り出す夕月に、俺は毎度苦笑していたっけ。
寂しがり屋で甘えん坊で、なのに変なところで甘えるのが下手な、可愛い妹。
俺はそんな彼女に取り返しのつかないことをしてしまった。無理やり後ろから襲い、生で挿入し、最奥に精子を流し込んだ。
「ねぇ、急ぐからそこで待っててね」
「待つに決まってるだろ」
すりガラス越しに、夕月の魅惑的な腰つきや膨らんだ胸元のシルエットに見惚れる。
罪悪感で頭をかきむしってもおかしくない状況なのに、俺は興奮していた。
兄としての後ろめたさより、最愛の女に中出しをしたという達成感のほうが強い。雄としての本能が歓喜している。今も、夕月の中に精を注いだ感覚を思い出すだけで脳がイきそうになる。
一度決壊してしまったダムはもう元には戻せない。
やっぱり俺は、世界一の変態兄だ。
「あれ、お兄ちゃんいたんだ」
素か冗談かわからないすっとぼけた顔をしながら、夕月が浴室から出てきた。
お湯のしたたる彼女の裸を見て、ぐぐっと勃起の角度が上がってしまう。夕月はそれを見て片眉を上げるが、気にも留めない様子で鏡の前に向かった。
バスタオルで体を拭くでもなく、鏡を見ながらため息をついている。火照った彼女の体からうっすら湯気が立っているのが見えた。
「茹で上がるかと思っちゃった」
「体、拭かなくていいのか?」
「お兄ちゃん頭拭いて~」
昔と同じトーンで夕月がねだってくる。俺はこうやってあざとく甘えてくる妹に弱い。
「バスタオル、この白いやつでいいんだよな」
「うんそれ」
「へいへい」
彼女の頭にタオルを被せてマッサージをするように優しく拭く。髪を
「お兄ちゃんて髪拭くのもうまいよね」
「兄だからな」
「兄だからか」
背後に立っていると、どうしても勃起チンコが柔らかい腰に当たってしまう。だが彼女は気にならない様子でふんふーんと鼻歌をうたいだした。当然気付いているだろうに、妹の感情が謎だ。
「あ、体は自分で拭くからいいよ。その代わりお兄ちゃん頭乾かしてー」
「言うと思ったよ」
うんざりした口調で言ってみるが、内心ちょっとだけ気持ちが軽くなる。中出しをしたお詫びになるとは到底思えないが、それでも今は一つでも妹にわがままを言ってもらいたい気分だった。
もう一度夕月の頭にタオルを被せ、そこにドライヤーの温風を当てる。多少乾いてきたらタオルを取り、ブラシでとかしながら毛先の水分を蒸発させていく。何度か、彼女がそういうふうに自分の髪を乾かしているのを見たことがある。
「あ、マユってドライヤーしてるときにお兄ちゃんにキュンてなったらしいよー」
「はぁ?」
相変わらず手がかりが少なすぎる。永遠に解けないパズルを出題されている気分だ。
でもなんか、ドライヤーのうるさい音越しならセンシティブな話題も振れる気がする。気まずい本音も、伝えられる気がする。
「夕月」
「んー?」
「さっきは悪かった」
「さっきー?」
「お前の中に、その……ゴム付けないで」
「あー、あれね」
「我慢できなくて、射精したわ」
「いいよー別に。私も中に出してって言った気がするし」
「でも、もし出来ちゃったら」
「あー、赤ちゃん?」
「う……そう」
「いいんじゃん? 別に」
「え」
「そんときはそんときでしょ」
「……」
気軽な感じで言ってのける妹に、どう返したらいいのか分からない。
やっぱり夕月は貞操観念がバグってるのか? いやそんなはずはない。兄とセックスをしまくっているとはいえ、夕月は尻軽でもビッチでもなければ性知識に特別疎いわけでもない。将来を適当に考えるほど浅はかでもない。むしろ逆だ。
……まあ中出しをした張本人は俺だし、バグっているのはどっちかというと俺のほうだろう。夕月をおかしいなんて思う資格、俺にはない。
「う、廊下出ると寒いね」
「もうすっかり暗くなったしな」
洗面所から出ると一気に火照りが冷めていく。灯りのついていない廊下とリビングが、いつもよりだだっ広く感じる。こうして二人で風呂から出ると、広い家に俺たち以外の住人はいないのだと再確認する。俺たちはもうずっと、二人暮らしなんだ。
「ひぃ~、さむさむ」
寒さを口実に妹が俺の腕にしがみついてくる。柔らかい胸を押し当てられてもまったく煩悩が湧いてこない。今は妹に対するどうしようもない庇護欲で胸がいっぱいだった。
「リビングの暖房つけるか」
「電気代もったいないからいいよ」
「俺みたいに風邪引いたら大変だろ」
「お兄ちゃんみたいに風邪引かないよ」
「バカだからか?」
「
夕月が小難しい単語で返してくる。
リビングの電気を点けると、夕月が水色のパジャマの袖を腕まくりしてキッチンへ向かう。
「今日、私が夕飯作るね」
「おお、ありがと」
「ううん、ずっと当番変わってもらってたし。なにがいい?」
俺は昨晩夕食を作ったときの冷蔵庫内を思い浮かべる。そういえば戸棚の中に貰い物の乾麺セットが入っていた。
「ラーメンでいいよ」
「そんなんでいいの?」
「むしろ今日は夕月が試合頑張ったんだから、夕月の好きなもん作れよ」
「んー……ラーメンでいいや」
「いいんか」
「お兄ちゃんがラーメンていうから、もうラーメンの口になっちゃった。あ、ゆで卵入れるよね」
「ああ」
「おっけー」
「洗濯もの畳んどくわ」
「ほーい」
どんなにセックスをしても、気が付けばいつもの兄妹のやり取りになっているから不思議だ。
二人でテレビを観ながらラーメンをすすり、ソファーでだらだらと買ってきたアイスを食べ終えるころには、もう夜9時を回っていた。
ここ最近の夕月だったらちょうど眠りにつく頃だ。だが助っ人任務から解放された今の彼女は、ここからがお楽しみの時間らしい。
「お兄ちゃん、ゲームする?」
「あー、そういえば洞窟ボスミッション手伝うって約束したっけな」
風邪が治った日、そういうやり取りをしていたのを思い出す。夕月の朝練が始まったり俺がバイトを入れまくったりしたせいですっかり忘れていた。
「うん、どうしてもボス倒せなくてさ。これはお兄ちゃんの出番でしょ」
夕月がチャンネルを変えてゲーム画面を起動させる。ちょうどボスミッションの手前でセーブされていた。
「じゃ、よろしく」
「へいへい」
コントローラーを受け取りスタートボタンを押す。俺はこのゲームをクリア済みだ。中盤の洞窟ミッションくらいたやすく攻略してやろう。
「あ、お兄ちゃんまた負けた」
「いや、これさぁ……」
画面は通算3度目の暗転を迎えていた。
「お兄ちゃんゲーム下手になった?」
なにげないその一言で兄の威厳が崩れそうになる。俺は自分でも分かるくらいムキになった。
「いやそもそもレベルが低すぎるんだよ。装備も貧弱だし装備買う金もないし。よくこの状態でボスまでいけたな」
「攻略サイト見たら最短ルート載ってたから」
「攻略サイトばっか頼んなよ」
「だってラクだし」
実生活では俺よりもコツコツとレベル上げをしているくせに、夕月はゲームとなるとなぜかラクをしたがる。おかげで俺は自分のゲームを進めるよりも、夕月のレベル上げ担当をしている時間のほうが長い。
「まあいいや、こりゃいったんレベル上げからだな。明日やっとくわ」
「えー、今レベル上げやってよ。隣で見てるから」
「それ面白いか?」
「私、お兄ちゃんのプレイ見てるの好きだよ」
だったらゲームするよりゲームの実況動画観てるほうがいいじゃないかと思うが、まあ悪い気はしない。結局あーでもないこーでもないと言い合いながらプレイするから、どんな単調なレベル上げでも退屈したことがない。
くっついた肩と膝から夕月の体温が伝わってくる。一緒にゲームをするときの、俺たちのいつもの距離感だ。ふと、この時間が人生で一番幸せなのかもしれないと思った。なんとなく、夕月も今俺と似たようなことを考えている気がした。
気づけば、壁掛け時計の針が0時を回っていた。
レベルもだいぶ上がっている。隣を見れば、夕月はぼーっとゲーム画面を眺めていた。まぶたが半分くらい閉じている。
そりゃそうだ。毎日早朝に起きて今日は試合でうんと体力を使って、おまけに何度もイって何度もセックスしたのだから、眠くならないほうがおかしい。
「夕月、そろそろ寝るか」
「ん、一緒に寝よ」
「ああ、ちゃんと歯磨いてからな」
「当たり前でしょ」
ゲームをセーブすると、俺たちは洗面所へ向かった。
俺の部屋のシングルベッドで、俺たちは当たり前のように体をくっつけあっていた。
二人で温め合う布団の中も、顔にかかる夕月の吐息も、彼女から漂う香りも久しぶりの感覚だ。パジャマ越しに体をこすり合わせながら太ももを絡ませると、一つになったみたいで落ち着く。
すごく落ち着くのに、なぜだか心臓の鼓動がうるさい。股間が硬くなって一向におさまらない。
「お兄ちゃんの、硬いね」
「そうか?」
夕月が指で亀頭のあたりをちょんちょんとつついてくる。それだけで俺は体がビクついてしまった。
「生理現象?」
「いや、夕月のせい」
「エロ
夕月が楽しそうにくすくすと笑う。そういう態度が余計に男の情欲を昂らせるとこの妹は分かっているのだろうか。
つい微笑んでいる彼女の頬に触れてしまう。
「夕月ってほんと綺麗な顔してるよな」
「なんだ急に」
「いや……あぁ、俺に似たんかな」
「わかんないけど、私お兄ちゃんには似てないってよく言われる」
「……そうか」
「お兄ちゃんは私の顔タイプ?」
なにを言い出すんだこの妹は。
「妹にタイプもくそもないだろ」
「そだね。私もお兄ちゃんの顔タイプとかいうんじゃないし」
言いながら夕月がちゅ、とキスをしてくる。不意打ち気味のキスに頭がぼうっとする。しっとりとくっつくような感じが気持ちいい。改めて俺たちの体の相性がいいことを実感する。
「タイプじゃないんだろ?」
「タイプじゃないよ。唇はけっこう借りてるけど」
「だな」
「お兄ちゃん、ちょっと胸触ってみて」
「なんだ急に」
「心臓の音なんかすごくて。これヤバいかな」
お望みどおりにパジャマの上から柔らかい胸へ手のひらを当てる。クニと硬くなりつつある乳首の奥に、トクトクと小さい心音を感じた。確かに鼓動が
「いつもこんななのか?」
「ううん、いつもはもっと落ち着いてる」
「ゲームで興奮したか」
咄嗟にごまかしてみるが原因は分かっていた。夕月も風呂でのセックスを、あの快感と熱を思い出しているのだ。俺と同じように。
「俺のも触ってみるか?」
「うん……あ、めっちゃドクドクいってる」
「多分お前のせいだ」
「私も多分、お兄ちゃんのせい。でも今みたいにお兄ちゃんとエッチするってなったら、いつもドキドキするよ。これってヘンなのかな」
当たり前のようにこれからセックスをすると宣言する妹に、鼓動がますます早鐘を打つ。
「わかんないけど、まあ、変なんじゃないか」
そもそも兄とエッチすること自体が。
「そういうもんかな」
「そういうもんだろ」
「でもさ、そんなの誰かに聞いてみないと分かんないじゃん」
「誰に聞くんだよ」
「マユとか」
「やめといたほうがいいぞ、ドン引きじゃ済まない気がする」
「だよね、わかってるよ」
少しの沈黙が流れる。この間に眠りにつこうと試みてみるが、さっきの夕月の言葉が気になってむしろ目が冴えてしまう。結局俺は口を開いてしまった。
「というか……今からするのか?」
「え、しないの?」
「もう夜遅いだろ。明日用事とかないのか?」
「午前中に出かけようと思ってるけど、まあ問題ないよ」
「そうか」
「お兄ちゃんは、もう疲れちゃった?」
「いやむしろギンギンだわ」
「カチコチエロ兄だ」
夕月が肉棒をふにふにと握ってくる。ゾクゾクとした快感が上ってきて、俺は流れるように妹に覆い被さった。
「ゴム、するから」
「ん、そっか」
当然のように枕元に置いておいたコンドームの箱に手を伸ばす。残りは10個だ。
「貸して、私付けるね」
「いや、今日は俺が付けるよ」
「やだ」
「なんで」
「私、お兄ちゃんにゴム付けるの好きなの」
好きと言われては仕方がない。下を脱ぎ、ベッドの上に膝立ちになると妹が慣れた手つきでゴムを被せてきた。
「なあ、今こんなこと聞くのもあれだけど」
「ん?」
「さっきお前、できちゃってもいいって……あれどういう意味だ」
「別に、そのままの意味だよ。どーせ二人暮らしなんだし、三人になってもお兄ちゃんと一緒にいるのは変わらないでしょ。それに三人になったら賑やかになっていいじゃん」
分かるような、分からないような台詞。
二人暮らしなんだから子作りエッチしても仕方ないとでも言いたげだ。
でもなんか今は、そうかもなとも思ってしまう。目の前で夕月がパジャマのボタンを上から外しているせいだろう。
思わずコンドームを外しそうになってしまうが、かろうじて残っていた兄としての理性がその衝動を押しとどめる。夕月はできちゃってもいいとは言ったが、できてほしいとは言っていない。
ボタンを外し終えた夕月が、今度は体育座りをしてズボンと下着を脱いでいった。
「どうやってしよっか」
「ん?」
おそらく体位のことを聞いているのだろう。
「お兄ちゃん、どうやってしたい?」
「とりあえず正常位だろ。お互いの顔見えるし」
「そだね」
二人で向かい合いながら、ゆっくりシーツに倒れ込んでいく。
ハラリと夕月のパジャマの上が片方だけ開いた。お椀型のおっぱいが視界に飛び込んでくる。ほっそりとして色っぽい肩のライン、白くて柔らかい二の腕、綺麗に浮き出た鎖骨、形のいい乳房、その先端でピンと立っている可愛い乳首、そのどれもがエロい。
全裸にパジャマの上だけを着て、片方だけをはだけさせている夕月が、色っぽいを通り越して妖艶だ。もしかしたら全裸よりもエロいかもしれない。一気に性欲のボルテージが上がっていく。
「ほぐしてないけど、もう挿れてもいいか?」
「ん、濡れてるから大丈夫だよ」
腰を埋めると自然と開いていく股の間に、気持ちとは裏腹にゆっくりペニスを挿入する。肉竿を半分ほど押し込んだとき、二人同時に声を漏らした。
「あっ、ン゛ンッ……なんか、ヤバいっ……」
「うッ、締まりすごっ……お前、エロすぎ」
「エロ兄だって、んっぁッ……」
いつもはしばらく静止して馴染ませるが、今は早く腰を振りたくてたまらない。腹筋だけを使ってねっとりとしたピストンを始めると夕月が「んッ」と目を閉じた。
「かわっ……」
「え……?」
「……夕月、つらくないか?」
「ううん、てかっ……やばい、きもちいい」
「俺も、これマズいかも」
挿れた瞬間はゴムに包まれている違和感が確かにあった。生セックスの気持ちよさを知ってしまったのだから仕方ないのかと思ったが、それも一瞬だ。きゅうっと圧迫してくる膣内に精巣が持ってかれそうになる。改めて夕月のここが名器なのだと実感する。むしろ生挿入の感覚を体が思い出し、快感を上塗りしてきた。
強烈な射精衝動をごまかすように、俺は夕月のはだけた胸に顔を埋めた。
「あんっ、むりっ……」
「すまん、やめとくか」
「んッ、ちがくてっ……今、おっぱいすごく敏感、なってるから」
「じゃあ、優しく舐めるな」
「うんっ……ん、ふぅッ……アッ、あぁんっくッ……」
乳首ではなく、淡い乳輪を舌先で舐める。そのほうがまだ刺激が少ないと思ったからだ。夕月のおっぱいはどんなに優しく舐めようとしても、舌が乳肉の中へ沈んでいってしまう。なのにふよんと押し返してくる弾力もあって、めちゃくちゃ柔らかい水風船みたいだ。
「あぅッ、はぁぁっ、んッ―—!」
円を描くように乳輪を舐め回していると夕月がビクンと背中を浮かせた。膣奥がきゅうっと亀頭を吸ってくる感覚。膣内が射精をねだるように収縮してペニスをしごいてくる。夕月がイった証拠だ。
「まだ乳首舐めてないのに、イったのか?」
「だってっ、んッ……挿れてるし」
乳輪だけでイったわけではないと主張する妹が可愛い。
「乳首、舐めるぞ」
「ん、いいよっ……」
口内で覆い隠すように優しくしゃぶりつく。コリと芯の通った乳首はさっき心音を聞いたときよりも硬度を増していた。とりあえず舌で乳頭の側面を舐め回し、ちゅうっと吸ってみる。まだ母乳なんて出ないはずなのに甘みが口内に広がる。
「やっ、あぁッ、んううぅぅっ……ッ」
夕月の体が強張りまたも背中を浮かせる。もっと感じさせたくて、今度は舌先で乳首の先端をえぐってみる。
これはだめだ。さっきからどう愛撫をしても夕月がイってしまう。そのたびに肉棒を締め付けてくるから尻奥がどんどん熱くなる。こんな早々に射精してしまってはゴムがいくつあっても足りない。どうせ今夜も二回戦、三回戦と続くのだ。
もうしばらくペニスに威厳を持たせておきたいので、俺は妹への愛撫に全神経を集中させることにした。
「夕月、乳首どうされるのが一番いい?」
「んッ……ベロの柔らかいとこ、当てられるのが、いちばんかも」
「れぁ、こうか?」
「あっ、う、うんっ……そのまま、顔、動かしてみて」
言われたとおりに舌腹を押し当てたまま左右に顔を動かしてみる。
「あぅっ、んッ……ああぁんっ、はぁッ、きもちい、お兄ちゃん」
妹を感じさせる愛撫をまた一つマスターした悦びに兄心が震える。
「このまま、腰動かすぞ。もう出るから」
「んっ……お兄ちゃん」
「なに?」
「イくときは、キスがいい」
夕月の口から滅多に出ないその単語に、全身が燃えるように熱くなった。
俺は唾液でふやけた乳首から口を離すと、彼女の唇に吸い付いた。待ち望んでいたように夕月の舌が絡んできて複雑に結ばれていく。本能が体を支配して腰が勝手に動き出す。
「んっ、んむっ、んっんッ、んっぁっぁっ、ぇぁぇぁっ、んぅっ、んっんんッ……」
ヌチュヌチュと膣内に出し入れするたびに可愛い音を漏らす夕月が愛おしい。くちゅくちゅと唾液の混ざり合う音が脳内に響き、蕩かしていく。
(気持ちよすぎて、頭おかしくなる)
夕月の背中に手を回して強く抱き締める。こうして射精が近いことを伝える。彼女もそれを察知したのか俺の背中に手を回し、太ももでぎゅっと腰を挟んできた。
「んっ、ん゛ぅぅっ――――ッッ」
夕月の喉奥からくぐもった声が響いた瞬間、俺は精を放った。ビュル、ビュルと鈴口から濁流が流れ出ていく快感で、視界が白く染まっていく。
「んっ、ぁッ……んむっ、んっちゅ、ぅ……」
射精がおさまっても、俺たちはずいぶん長いことキスに没頭した。
「……お兄ちゃん、生きてる……?」
「生きてるよ。でも死ぬほど気持ちよかった」
「うん、私も……アソコ、体も、まだふわふわしてる」
気づけばお互い汗だくでしつこく抱き締め合っていた。先週までのセックスが割と淡泊なものだったのだと初めて気づく。
でも、それでよかったのかもしれない。
こんなに気持ちをぶつけ合って溶け合うようなセックスをしていたら、俺たちはいずれ快楽に溺れきってしまう気がする。下手をしたら平日も学校を休んで朝から晩までヤりまくってしまうかもしれない。それくらい気持ちがよかった。
二人暮らしでそんなふうになったら、危なすぎる。
そう俺の脳がアラートを発しているというのに、夕月はおもむろにコンドームの箱へ手を伸ばした。
「お兄ちゃん、もう一回しよ」
口元にゴムを持ってきて甘えるようにねだってくる夕月に、俺は抗えない。
結局その日、12個入りのコンドームは半分になった。