※この作品はR-18です。

二人暮らしなら妹とするのも当たり前だよね。   作:月見ハク

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書籍第1巻が4月25日に発売されました! 書き下ろし(修学旅行編)4万字、ぜひお楽しみください。
Kindle:https://www.amazon.co.jp/dp/B0F4QYPJKH
FANZA:https://book.dmm.co.jp/product/6110870/b126afrnc01783/


閑話 妹のモーニングサービス

 夕月が修学旅行へ行ってしまった。

 

 ぐるぐると回るドラム式洗濯機を見つめながら、さっき玄関先でした濃厚ないってきますのキスを思い出す。

 

 ——じゃあちゃんとお留守番しててね、お兄ちゃん。

 

 他の女にうつつを抜かさないでね、とでも言うような夕月の笑み。

 

 あの妹は、無自覚なのか自覚があるのかは知らないがナチュラルに兄を堕としてくる。洗濯機内で回っている彼女の衣服をつい目で追ってしまうのも、仕方ないことだろう。

 

「……いや、さすがにキモすぎるか」

 

 回転する妹の服で目を回しそうになっているのは、兄としても男としても気色が悪い。

 

 身も心も完全に煩悩まみれ、もとい妹まみれだ。夕月が修学旅行でいないこの二日間で頭をクールダウンさせておかないと、彼女が帰ってきたときに理性がもたない気がする。

 

 いくらなんでもこの週末は夕月とヤりすぎた。

 

 12個入りのコンドームを使いきった挙げ句、3回も生で射精し、おまけに今朝は彼女の口内にも放った。妹の膣内は腰が抜けそうになるくらいの名器だが、まさか口の中まであんなに気持ちいいなんて思わなかった。

 

 彼女の体はどこもかしこも、隅から隅まで男を悦ばせるナニカでできている。

 

 なんて思ってしまうのは、俺たちの体の相性がめちゃめちゃいいからなのだろうか。

 

 夕月以外のを知らないから分からないし、彼女以外を知るつもりもないが。

 

 ——お兄ちゃん。

 ——大好き。

 

 昨晩、寝落ちする前に夕月が甘えてきたのを思い出す。今しがたクールダウンしなければと思っていた矢先に妹のデレ台詞を脳内再生してしまうあたり、やっぱり俺は重症なのだろう。

 

 だがこれはさすがに仕方がない。昔から寝る寸前にデレてくる妹たったが、思い返すと大好きと言われたのはずいぶん久しぶりのような気がする。だからつい頭の中でリフレインしてしまうほどのインパクトがあった。

 

(前に言われたの……いつだっけ)

 

 ——()()()()お兄ちゃんにモーニングサービス。

 

 そう言われたのが確か二週間くらい前、夕月とセックスをするようになって初めての週末だ。

 

 快楽を覚えたての俺たちは、金曜日の夜ということもあってヤりまくった。そのときのことが脳裏によみがえってくる。

 

 

 

 

「あっ、ンッ……んっぅっ、お兄ちゃんっ、あッ、おく当たってっ、んぅッ……」

 

 薄暗い俺の部屋。ギシ、ギシとゆっくり唸るベッドの上で夕月が可愛い喘ぎ声を上げていた。

 

 兄ですら見惚れてしまう整った顔立ちが今は快感に歪んでいる。眉間にシワを寄せ、勝ち気そうな切れ長の瞳がどこかをさまよう。いつもは結んでいる茶色髪が枕元に広がり、乱れている。

 

 どれもこの間まで見たことのないエロい姿。なのにどこまでいっても最愛の妹でしかない。そのことに脳がバグりそうになり、結果夢中で腰を振ってしまう。

 

「くっ……やば」

「お兄ちゃん、汗すごいよ……大丈夫?」

 

 夕月の膣中で果てそうになっていると、彼女が心配そうに手を伸ばしてきた。

 

 ベッド脇が定位置となったゴミ箱には、ティッシュに包まれた使用済みコンドームが2個。つまりは正常位で3回目の挿入だというのに、俺のペニスは初めてのときのように痺れ、あまりの気持ちよさで全身が打ち震えていた。

 

「お前だって汗、すごいぞ」

 

 そう強がりながら、夕月の額に張り付いている前髪をどかしてやる。

 

 ……失敗だった。おでこを出して頬を紅潮させている姿はいつもより幼く、なのに息が止まるほどに色っぽい。

 

 思わず射精しそうになり慌てて腰の動きを止める。このときの俺はまだ夕月の具合のよさに慣れておらず、挿れてから10分と持たずに射精していた。ピストンを再開しようものならどんなに我慢しても3分でイってしまう。

 

「んっ、お兄ちゃんの手、つめた……」

 

 夕月が心地よさそうに頬ずりをしてくる。発汗量は絶対俺のほうが多いはずのに、妹は基礎体温が高いせいかセックス中はいつも俺より火照っている。なのに抱き締めると夕月のほうも「あったかい」なんて言ってくるから不思議だ。

 

「少し休むか? 連続だとキツいだろ」

「私は平気、寝てるだけだし。お兄ちゃんこそキツいんじゃない、ずっと動いてるし」

「兄の体力舐めんなよ」

「そ? 顔つらそうだよ」

「それはお前の中がヤバすぎるから」

「え、やばいってなに」

「いや、ずっときゅんきゅん締め付けてくるし、動くたびに吸い付き増してくるぞ」

「きゅんきゅんって、お兄ちゃんが言うとちょっとキモいかも」

「ケンカ売ってんのか」

 

 お仕置きとばかりにペニスを小刻みに動かす。ぬちゅぬちゅと淫らな音がして夕月の体がビクンと震えた。

 

「あんッ、ン……ちょ、急に動かないで、お兄ちゃんっ……」

「すまん、ついな」

 

 眉をハの字にして懇願してくる夕月に、一瞬で庇護欲が湧き上がる。昔から小生意気に挑発してくるくせに、こちらがちょっと反撃したりムキになったりすると、途端に泣きそうな顔で助けを求めてくるのだ。

 

 俺は妹の困り顔にめっぽう弱い。慌てて優しくしたくなるし、本能的に守りたくなる。同時に……心の奥底ではゾクゾクとした興奮を覚えてしまう。そういうとき、つくづく俺は変態兄なのだと思い知らされる。

 

 というか、セックス中にこの顔をされるといつもは押し殺している興奮が性欲と結びついてやばい。もっといじめてと煽っているように見えてくる。嗜虐心みたいなものがせり上がってきて、夕月の奥を乱暴に突きたくなってしまう。

 

(こらえろ俺)

 

 妹に欲情して抱いてしまう変態だが、可愛い妹をいじめて愉しむようなサディストにはなりたくない。欲望のままにそんなことをしたらきっと夕月に軽蔑されてしまう。兄として、その一線は踏み越えないようにしないと——。

 

「お兄ちゃん、なんか怒ってる?」

「いや怒ってないけど」

「そ? なんか眉間にシワ寄ってたから」

「あぁ、夕月の将来のこと考えてたわ」

「えぇ、うそくさー」

「嘘じゃねーよ。どうしたらお前を守ってやれるかとか」

 

 主に俺の獣じみた欲望から。

 

「ふうん」

 

 まるで興味のなさそうな相槌をする夕月だったが、一方で膣内はきゅうっとペニスを締め付けてきた。

 

「く……お前わざとやってんのか」

「えっ、なに……?」

「いやなんでもない」

 

 意識してか無意識なのかは分からないが、夕月の膣は挿れているだけでうねって絡みついてくる。挿入した瞬間チンコの形に膣が合うような感覚があって、そこからはもうマンコが求めてくるみたいにずっと吸い付いてくるのだ。

 

 もっともっとと求めてくるみたいに収縮する膣内は、俺が腰を振っても振らなくでも変わらない。結局こうしてじっとしていても、射精衝動は上ってくる一方なのだ。あと2、3分挿れているだけで勝手に射精してしまうだろう。

 

 なんだか兄としても男としても悔しいので少しからかってみることにした。

 

「夕月お前、上を着たままで暑くないんか?」

「暑いけど……脱ぎたくないんだもん」

 

 このときの夕月は上を脱ぐことを嫌がっていた。なのでセックスをするときはいつも下だけ脱いで、上は今夜のようにTシャツか、パジャマの半袖ボタンシャツという格好だった。おっぱいを見せたくないというのは分かるが、ただ——。

 

「別にいいんだけど、汗で張り付いてるから胸の形とかばっちりだぞ」

 

 無地のTシャツが汗で湿り、形のいいお椀型のおっぱいやピンと上向く乳首なんかが透け透けなのだ。これでは隠してる意味もないのでは。

 

「エロ(にい)、あんま見ないでよ」

 

 思えばこのとき初めてエロ兄という不名誉な称号を付けられた気がする。

 

「エロ(にい)ってお前……その格好のほうがよっぽどエロいっつの」

「そうなの? でも服着てるよ」

「服着てるほうが逆にエロかったりするんだよ。てか外で絶対こんな格好すんなよ?」

 

 からかうつもりが、いつの間にか説教モードになってしまった。

 

「当たり前じゃん。外ではブラつけるよ」

「まあそうだよな」

 

 うっかりノーブラで登校しちゃうなんてドジ、夕月に限ってあるわけがない。

 

「……胸、さわる?」

「いいのか」

「お兄ちゃん毎回聞いてくるよね。別にいいよ、好きにさわって」

 

 減るもんじゃないし、みたいなトーンで妹がつぶやく。生で見せたくはないけど服の上から触りまくるのはOKというのは、いったいどういう線引きなのだろうか。

 

「……まあ、じゃあ」

 

 下からすくうようにおっぱいに手を当てる。汗で湿った布越しに柔らかい感触を味わい、二つのプリンが崩れないよう優しく揉む。夕月の胸は不思議だ。触れた瞬間は綿菓子みたいにふわっとした感じなのに、少し力を入れるとむにゅっとした弾力が返ってくる。

 

「んッ……それ気持ちいい、ぁっ、ん……」

 

 ふよふよと柔肉をマッサージするように揉み、尖り立った乳首を指でクニクニと捏ねる。夕月が一番感じる触り方だ。

 

「夕月、シャツとこすれて痛くないか?」

「ううん、ちょっとくすぐったいかな、くらい……お兄ちゃん丁寧だし、んっ……きもちいいよ」

「そうか」

 

 確かに気持ちよさそうだ。その証拠に硬くなった乳首をいじるたびに膣奥がきゅっと亀頭に吸い付いてくる。

 

「お兄ちゃん、そろそろ動く?」

「ああ、正直もう出そうでやばい」

「ん、なら……唇」

「唇?」

「乾いてきた」

「へいへい」

 

 物欲しそうな唇にキスをする。実際に乾いているのは俺の唇のほうで夕月のはしっとりとしていた。遠回しにピストンとディープキスをねだってきた妹が可愛すぎて、腹の奥から熱いものがこみ上げてくる。

 

「ンっ……ちゅ、んッ……ん、ぇぁ……」

 

 舌腹をくっつけ、舐め合いながら舌を絡ませていく。クチュクチュと唾液の混ざる音が脳内に反響して、頭の後ろがぼうっとしてくる。夕月の乳首を指で弾きながら、腰を前後に振ってジュボジュボと膣内もかき混ぜる。

 

(やばい、気持ちよすぎる)

 

 妹の甘い匂い、温かい吐息、瑞々しい唇、柔らかい舌、時おり漏れる可愛らしい喘ぎ声、火照った体、俺の胸板で潰れたおっぱい、ペニスに絡みついてくる膣内——五感すべてで夕月の気持ちよさを味わう。

 

「んっぁっ、おにいちゃっ、あっんぅっ……んっ、ンッ、んぅっ——ッ」

 

 夕月の喉奥からくぐもった声が漏れる。それに呼応するように股間がゾクリと震えた。

 

(出るっ……!)

 

 ビュク、ビュクと膣内で肉棒が跳ね、精液が発射される。口内で絡まった舌がつっぱり互いにイったことを伝え合う。絶頂で全身が力んでいるのに、懸命に舌を動かして快感をむさぼる。キスをしながらの射精がやばい。夕月もイき続けているのか、ぎゅうぎゅうとペニスを締め付けてくる。

 

 俺たちはしばらくキスハメの快楽に溺れていた。

 

 

「……ん、お兄ちゃん、心臓すごい」

「ああ、バクバクいってるわ」

 

 胸が密着しているから、その鼓動の爆音がどっちのものかは分からない。いや間違いなく二人ともが発している音だろう。

 

 人生でこんな快感を味わったことがないってくらい絶頂し、こんなに出したことがないってくらい精液を放った。精魂尽き果てた俺は夕月にのしかかり、彼女を押し潰さないようぎりぎり腕で支えるので精いっぱいだ。

 

「最後の、やばかった……キスしながらの」

「俺も気持ちよすぎて死ぬかと思ったわ」

「お兄ちゃん前も言ってたよね、それ」

「だな」

 

 ちなみに快感も精液の量も、その後セックスをするたびに更新されていくわけだが、このときの俺はこの世にこれ以上の快楽なんてないと思っていた。

 

 最後の力を振り絞って体を起こし、夕月の膣からペニスを引き抜き、ゴムを外す。そのあたりでいよいよ脱力してしまった。

 

 すると夕月も体を起こし、ティッシュを一枚手のひらに乗せて差し出してきた。

 

「お兄ちゃん、ゴム」

「ん?」

「私捨てとくから、はい」

 

 まさかこの薄いティッシュ一枚でゴムを包んで捨てようというのだろうか。無謀な試みに思えるが夕月の表情は大真面目だ。それがおかしくてぷっと吹き出しそうになる。

 

「さすがに一枚じゃ足りないだろ」

「……そうかな」

「せめてあと二、三枚はいると思うぞ」

「試しに乗せてみて」

「へいへい」

 

 差し出された手の上にべっとりしたゴムを乗せる。夕月は一瞬眉をしかめると、観念したようにティッシュを四枚取ってゴムを包んだ。

 

 うちの家計を管理する妹としては、異常にティッシュの消費量が増えたことを悩んでいたのだろう。それをこのとき初めて知った。

 

 結局お互いの局部やら体を拭くのにティッシュを十枚くらい消費して、俺たちはバタンとシーツの上に倒れ込んだ。体が重くてこのまま気絶してしまいそうだ。

 

「夕月、今日はシャワー浴びなくていいのか」

「明日の朝浴びる~。今日は疲れちゃった」

 

 無理もない。一晩でこんなにセックスをしたのもこんなにイったのも初めてだったし。

 

 ふと、夕月が俺の足に太ももを絡めてくる。すべすべとした内股がこすれて気持ちがいい。そういえばお互い下を穿かずに横たわってしまった。

 

「パンツも穿かなくていいのか?」

「お兄ちゃんだって穿いてないじゃん」

「体だるくて動けんわ」

「私も……お兄ちゃん穿かせてー」

「あー、さすがに無理だわ」

「……ん」

 

 夕月もこのまま寝入ることに決めたらしい。ごそごそと俺の胸の中にすっぽりおさまる位置へ体を調整している。不意に彼女の太ももが俺の股間をふにと押した。

 

「うっ」

「あ、ごめん。お兄ちゃん勃ちそ?」

「いや……」

 

 これだけ射精しまくって勃つはずがない……とも言いきれないのが恐ろしい。このまま妹の太ももで刺激されていたらいずれ勃起してしまう予感があった。

 

 だが幸いなことに。

 四回戦目をおっぱじめる前に俺も夕月も眠りの底へ沈んでいった。

 

 

(……う、なんか……(おも)っ……)

 

 翌朝、腹部に重みを感じて目を開けると、馬乗りになった夕月がいた。

 

「お兄ちゃんおはよ、朝だよー」

 

 上機嫌そうな妹が俺を覗き込んでくる。その瞳は俺のおはようという返事を待ち望んでいた。

 

 彼女は寝る前と同じ白いTシャツを着ている。ついその胸元に透けた蕾を探してしまうが見当たらない。胸を撫で下ろしつつ、少々のがっかりを心の奥にしまい込む。

 

 もしやと思って下半身に目を向けるが、ちゃんとブルーチェックのショートパンツを穿いていた。昨晩は乱れまくっていた茶色い髪はシンプルなポニーテールに結ばれている。

 

 再び妹のほうを見ると、切れ長の大きな瞳が愉快そうに細められ、形のいい唇がニンマリと弧を描いて……あ、この顔は夕月が俺にイタズラを仕掛けるときの——。

 

「ぐぇッ」

 

 一瞬お腹が軽くなったと思ったら妹の体重がズンと落ちてきた。夕月が俺の腹の上でバウンドしたのだ。

 

「お兄ちゃんおはよう」

「……ああ、おはよう夕月」

「ん」

 

 よし、とばかりに夕月が微笑む。相変わらず妹は挨拶に敏感だ。

 

「お前……もっとマシな起こし方あんだろ」

()()()()お兄ちゃんにモーニングサービス」

「でも腹ズンの前には起きてたぞ」

「あぁ、お兄ちゃんいっつも眠そうな顔だから分かんなかった」

 

 言いながら俺の上で寝そべり始める。夕月は昔からそうだ。寂しいときや甘えたいとき、気が向いたときやなんでもないときに、よく俺の上に乗っかってくる。起き抜けは心が無防備なのか、朝は特にその頻度が高い。

 

 俺も妹が乗っかってくるのは悪い気がしない。妹に甘えられて嬉しくない兄なんていないだろう。これくらいの触れ合いなら兄妹として珍しくもないはずだ。

 

 心の中で謎の弁明をしながら夕月の体重を受け止めていると、だんだんと股間に熱が集まってくる。これは弁明のしようがない。

 

「ん、お兄ちゃんの硬くなってきたね」

「……そうか?」

 

 生理現象だとか言うのもなんだか面倒になり、適当な返事をする。

 

「お兄ちゃんぼけぼけ過ぎでしょ」

 

 夕月が怪訝そうに片方の眉を上げる。その小生意気な表情が可愛くて、つい抱き締めてしまう。俺も朝は心が無防備になっているせいか素直に愛でたくなるのだ。

 

 というか俺の妹が最高の抱き枕すぎる。

 

「もうちょい寝るわ」

「え、寝るの」

「寝る」

「お兄ちゃん、ほんと二度寝マンだね」

「いいだろ土曜日なんだし」

「いいけど、起きたらまたシよ?」

「……だな」

 

 そうだった。今日は土曜で、一日中セックスにふけっても問題ない日なんだ。一瞬で目が覚めてしまった。

 

「あ、ゴム足りるかな」

「あと何個?」

「んー、3個」

「多分足りないな」

「ん、あとでコンビニ行こ」

「だな」

 

 夕月がちゅ、ちゅと相槌のようなキスをしてくる。すでに俺の股間はマックスまで膨らんでいた。

 

 寝惚けたフリで彼女の背中をまさぐり、Tシャツの中へ片手を忍び込ませていく。なめらかな背中を撫でると、すぐにじんわりと汗ばんできた。

 

「ふふ、なんかマッサージっぽい」

「いいだろこれ?」

「うん、気持ちいい〜。お兄ちゃんの手っておっきいよね」

 

 確かにこうして背中に手を這わせると夕月の細さを実感する。学校や外ではクールで凛としているふうだけど、妹はこんなに細くて小さいんだ。昔からずっと。そう考えると愛おしさがこみ上げてくる。

 

(可愛いやつ)

 

 背すじに沿って撫で下ろしていき、今度はショートパンツの中に差し入れてみた。ほどよい弾力の小尻を揉むと、夕月が「んぅ」となんともそそる声を上げる。起き抜けに妹の生尻を揉みしだいている事実に、ゾクゾクとした背徳感が湧いてくる。

 

(いかんいかん)

 

 これ以上すると、俺のほうからは手を出さないという誓いを破ることになる。我慢して手を引こう。……ていうか。

 

「夕月、パンツ穿いてないのか」

「うん、シャワーもまだ」

「ん? なんで」

「だってお兄ちゃん起きたらすぐするでしょ。シャワーもそのあとでいいかなって」

「……まあ、そうだな」

「する?」

「…………いや、朝メシ食べてからにするか。腹減ったし」

 

 さすがに今おっぱじめたら三食抜きでヤり続けてしまう気がする。適度に食事をとらないと夕月も俺も干からびてしまう。

 

「そっか、じゃー私シャワー浴びちゃうから、朝ごはんよろしくね」

「今日は俺が当番か」

「昨日のシチュー温めるだけでいいんじゃない」

「サラダくらい作るわ」

「ん。冷蔵庫にプチトマトまだあるよ」

「ん」

 

 ゆっくり体を起こし数時間ぶりにトランクスを穿く。

 

「お兄ちゃんズボンも穿いてね。パンツ一丁でうろつくの、みっともないし」

「へいへい」

 

 ノーパンにショートパンツ一丁はいいんかというツッコミはしないでおく。

 

「あ、シーツ洗っちゃうから外して」

「取り替える必要あるか? またするんだろ」

「汗まみれのベッドでするの、なんかやだ」

「お前すっごい汗かいてたしな」

「は? 私のは汚いやつじゃないし」

「はぁ? 俺のは汚いんか」

「そういう意味じゃないけど、はい」

 

 両手を広げた夕月に取り外したシーツを渡す。妹はシーツに鼻を埋めてくんくんと匂いを嗅いでから、俺の部屋を出ていった。

 

 そうして俺たちがセックスをするようになって初めての土曜日は、朝食とシャワーの後にコンビニでゴムを買い足し、シーツが乾くまで二人でゲームをしたり再放送のドラマを観たりして、おやつ時にシチューの残りを食い……それから翌朝までずっとベッドの上で過ごした。

 

 

 

 

 ピーという機械音で我に返る。

 

 物思いにふけっていたら、いつの間にか洗濯が終わっていたらしい。正味30分近く、俺は洗濯機の前でぼーっと突っ立っていたことになる。妹とのセックスの思い出に浸りながら。

 

 ……さすがに末期的だ。

 

「さっさと二度寝しよ」

 

 乾燥機のボタンを押し、自分の部屋へ向かう。

 

 ベッドに近づくと甘い匂いがした。シャンプーと石鹸と夕月の香りが混ざった、どうしようもなくエロい匂いだ。なのにすごく落ち着く匂い。

 

 またもこの週末の濃厚なセックスを思い出してしまう。思えば肌を重ねるようになったときと比べて、夕月とは体の距離だけでなく心の距離もずいぶん近づいた。取り返しのつかないほどに。

 

 今ではもう兄妹以上の、言葉では表せない特別な関係になっているのを感じる。

 

 ベッドにダイブすると、すっかりシーツに染みついた妹の匂いが鼻腔を満たしていく。夕月は嫌がるだろうけど、シーツを洗うのは彼女が帰ってきたときでいいだろう。

 

(シーツ替える頻度も増えたしな)

 

 セックスをするようになって洗濯機をまわす回数も増えた。これも夕月の頭を悩ませているのを俺は知っている。

 

 ふんわりといい匂いに包まれていると、まぶたが重くなってきた。

 

(……そういえば、ちゃんと大好きって言われたの、いつだっけ)

 

 あのモーニングサービスのときの大好きは、茶化す感じだったからノーカンだ。だとすると、夕月が中学の頃か……?

 

 

 俺は昔の妹を思い返しながら、二度寝の心地よさに意識を沈めていった。

 




冒頭でもお伝えしましたが、書籍第1巻が発売されました! 書き下ろしは夕月の修学旅行を描いた4万字の大ボリュームです。

書き下ろしは、

・初めての修学旅行
・初めての車中セックス
・初めての温泉旅行

の計3話。糖度もえちち度もマシマシなので、ぜひご購入いただけると嬉しいです。
 ↓
Kindle:https://www.amazon.co.jp/dp/B0F4QYPJKH
FANZA:https://book.dmm.co.jp/product/6110870/b126afrnc01783/
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