本来ストッパーになるはずの親がおらず、年中一緒に暮らしているのだから、性的な快感を知ってしまった俺たちがこうなるのは当然だった。
「んッ……ちゅ、んっんッ……はぁ、っ……」
夜、俺は夕月に覆いかぶさって何度もキスをしていた。彼女からそうしてほしいとねだられたからだ。
「……胸とか、さわってみる?」
「いいのか?」
「なんか、お兄ちゃんさわりたそうだし」
「……まあ」
否定はできない。妹が相手とはいえ、おっぱいの魔力に抗える男はそうそういないはずだ。
「服の上からなら、別にいいよ」
茶色がかった髪をシーツの上で広げ、夕月がじいっと俺を見つめてくる。妹特有のぶっきらぼうな口調なのに、その整った目鼻立ちのせいでドキリと胸が弾んでしまう。
俺はまるで、妹の成長を確かめるような顔をして夕月のおっぱいに手を当てた。
ふんわりとした、予想外に柔らかい感触が伝わってくる。よくマシュマロに例えられるが、それよりも
これは思った以上に優しく触らないとだめだなと、力加減を修正する。
「んっ……」
薄いパジャマ越しに妹の体温が伝わってくる。夕月は寝るときはノーブラなので、手のひらの真ん中にクニとした突起の感触があった。
「んッ、ぅ……っ」
布地から浮き出た乳首を指でこすってみると、夕月が聞いたこともない色っぽい声を漏らす。壊れやすい宝物を扱うように、俺は妹の乳房を撫でた。
(夕月の胸って、こんなに柔らかかったのか……)
体にぎゅっと当てられるのと、実際に手でさわるのとでは全然違う。五本の指と手のひらを使って揉んでみると、今まで曖昧だった輪郭や弾力がダイレクトに伝わってくる。
夕月の乳房が、綺麗な丸いお椀型なのだと初めて知った。つきたてのお餅みたいな柔らかさだ。少し力を込めるだけで、服の下で生乳が形を変えるのが分かる。なのに指を押し返すような反発もあった。
自分のベッドで、妹のおっぱいを夢中になって揉んでいるという事実に背徳感がこみ上げてくる。だけど止められる気がしない。
「ん、ぅッ……お兄ちゃんのさわり方、なんかエッチなんだけど……」
「すまん、嫌だったか?」
「ううん、なんか、くすぐったい……し、ジンジンする」
「ならもうちょっと優しく揉むな」
「うん、おねがい……ぁ、それっ……気持ちいいかも」
「こうか」
「んぅッ、あっ、あンッ……」
尖り立った蕾のまわりをフェザータッチで撫でてから、乳首を優しくつまむと、夕月はひときわ高い声を上げた。妹を喘がせたという事実に、またも背徳感がこみ上げる。同時に雄としての本能がゾクリと昂ってしまう。
俺はごまかすように口を開いた。
「夕月って、けっこう胸あるんだな」
「……なんかキモい」
「いやすまん、普通に気になって」
「べつに……ブラのサイズはDだけど、そんなに大きいってわけじゃないし」
「そうなのか? 手のひらに収まんない感じするけど」
「ぜんぜん、マユのほうがおっきいよ」
「マユって、この前うちに遊びに来た子だっけ?」
「エロ……今マユのおっぱい想像したでしょ」
「こんな状況で、他人の胸なんて想像できるわけないだろ」
現に今俺は、夕月の乳房の感触で頭がいっぱいだ。
「ふーん……あッ、んうっ……も、お兄ちゃん急にきゅってしないでよ」
「いや、ピンと立ってて可愛かったからつい」
「立ってると、可愛いもんなの?」
「ああ、ヤバい」
「ふうん、ヘンなの」
すると夕月は腕で目元を隠し、黙り込んでしまった。
それでも乳首をクリクリといじると「んっ」「あッ」と声を漏らすので、執拗にそこを攻めてしまう。
俺は無意識に、勃起した股間を夕月の股にこすり付けていた。
「お兄ちゃんのおちんちん、さっきからずっと当たってる」
夕月がポツリとつぶやく。
その声に拒絶感のようなものは含まれていない。
「嫌か?」
「別に、やじゃないよ」
ならばと股間をさらに押し当てる。
何度もこすっていると、しっとりと湿ってきたような気がした。肉棒を通して、布地の下の柔らかい割れ目の感触が伝わってくる。
気持ちよすぎて今にもズボンの中で射精してしまいそうだ。
すると夕月は腕をどかし、お願いをするような目で見つめてきた。
「入れてみる?」
「……いいのか?」
「試しに、どんなものか経験してみたい」
「いや、でも、そういうのは彼氏とか」
「彼氏とかいないし……それに、お兄ちゃんなら別に、いいよ」
甘えるような微笑みを浮かべる彼女に、心を鷲掴みにされる。
最後に一かけら残っていた理性が、たやすく決壊していく。
「わかった。下、脱がすぞ」
「うん……ぁ、でも見ないでね」
「ああ」
「脱がすの、下だけね」
さんざんエロいことをしているというのに裸をさらすのは抵抗感があるようだ。妹の恥じらいの基準がいまいち分からない。
言われたとおり、なるべく見ないようにしながらパジャマのズボンを下ろし、シンプルな柄のパンツも脱がしていく。
薄暗い視界の中で、確かに夕月の割れ目があらわになった。妹の下腹部をまじまじ観察するのはなんとなく
「じゃ、挿れるぞ。辛かったら言えよ」
「なんかお兄ちゃん余裕あるね、経験あるの?」
「あるわけないだろ」
「だよね」
ふふ、と笑う夕月の可愛さに肉棒がいきり立つ。
俺もハーフパンツとトランクスを脱ぎ捨てると、ペニスを握って目当ての場所を探した。
「んっ……そこじゃない」
「ここ、か?」
「うん、そこ」
亀頭の先端がヌルとしたぬかるみに触れる。本能的にここがセックスをする穴なのだと分かった。
ヒクヒクと収縮する入り口にあてがい、夕月の入口にゆっくり股間を埋めていく。
「――っ……」
「すまん、痛かったか?」
「ん、ちょっと……でも痛いってほどじゃないかな」
「そう、なのか」
ヌプリと肉竿を挿れていくと、這い上がってくる快感に腰が震えた。
「うッ――」
(なんだ、これ……!)
熱をもった幾万ものヒダが絡みついてくるような感覚だ。全方位からきゅんきゅんと肉棒を圧迫して射精を促してくる。
キスだけじゃなく、夕月は中もこんなに気持ちいいのか。
たまらず腰の動きを止めていると、彼女の苦しそうな吐息がおさまってきた。
「んッ……お兄ちゃん、ありがと……もう動いて、へいきだよ」
「あ、ああ」
動いたら出てしまうと思い三分ほど静止していたが、夕月にとっては挿入の刺激に慣れるいいインターバルだったらしい。
その証拠に、膣内がさっきよりもピッタリ肉竿に張り付いているように感じる。
夕月の中が俺の肉棒に馴染んだのだと直感的に理解した。
俺専用のマンコ。そんな下品なワードが脳裏をよぎり、歪んだ独占欲に火がつく。
「じゃ、動くぞ」
「うん」
「くっ……」
「あっ……ぅ、あッ……あンッ」
ヌチュ、ヌチュと不慣れな出し入れをしただけで尻奥から射精衝動が込み上がってくる。だがまだ挿れたばかりだ。すぐに果ててしまったら兄としても男としても面目が立たない。
俺は刺激を弱めるため、ゆっくりとしたストロークでじっくり夕月の
「あッ、うそっ……きもち、いッ……アッ、はぁっ、あぁんっ……」
大きくなる嬌声に合わせ、奥がきゅっと亀頭の先に吸い付いた気がした。かと思えば入り口のほうも根元を締め付けてくる。
「う、夕月っ……ちょ、キツすぎ」
「ぇ……わかんな、んッ、なにっ……?」
「やば、もう出る」
「んッ、うんっ……」
いや待て。コンドームを付けてない。
「ぐっ、うぁっ……!」
すんでのところで肉棒を引き抜いた。ビュク、ビュクと飛び出した精液が夕月のお腹を汚していく。一部はパジャマにも掛かり、数滴彼女の口元にも届いてしまった。
「……なんか、熱いの飛んできた」
「悪い、ゴムなかったから」
はぁはぁと息を弾ませながら、見つめ合う。
「お兄ちゃん、妹で初めて捨てちゃった。あーあ」
同情するような口調で告げてくる。うっすらと申し訳なさみたいなニュアンスも含まれていた。
「お前もな。兄に処女奪われてんなよ」
「いいよべつに……お試しだから」
なら、そんなに幸せそうな顔をするのはやめてほしい。
可愛らしく紅潮する頬に思わず手を添えてしまう。
「……お兄ちゃん、セックス、どうだった?」
「正直悔しいくらい気持ちよかった」
「ん……私も」
俺の手に頬をすりすりして、今にも寝入ってしまいそうだ。
「おい、寝る前に着替えたほうがいいんじゃないか?」
「あー……そだね」
「おーい、寝るなって」
「お兄ちゃん、私シャワーも浴びたい。起こして~」
「へいへい」
「うんしょ……じゃあ私急いで浴びてくるから、お兄ちゃん先に寝ないでよ」
「へいへい、気長に待ってるよ」
つい今まで男女のセックスをしていたというのに、シームレスにいつもの兄妹の会話になるのが不思議な感じだ。
でも、そんな空気が妙に心地いい。
この日、夕月は本当に10分くらいで戻ってきた。
一度セックスの快感を覚えてしまった若い男女がそれで終わるわけもなく、むしろ一層体を重ねるようになっていった。
「お兄ちゃん、一応これ買ってきたけど。サイズ合ってるかな」
学校帰り、夕月が何食わぬ顔で薬局の袋を見せてくる。中には20個入りのコンドームの箱が入っていた。
「あー、実は俺も買ってきた」
「よかった、サイズ一緒だ」
そうしてまるで盛りのついた猿のように、俺たちはヤりまくった。
夜寝るときはもちろん、朝起きておはようの挨拶をする間もなく体を絡ませ、週末なんかは一日中ベッドの上で覚えたての快感をむさぼり合う。
買ってきた2箱を10日で使い切ったときはさすがにビビった。
なんといっても、夕月のアソコはヤバいのだ。挿れると数分ともたないくらい具合がいい。これもゴムの消化が早い原因だった。
ネットで調べたら名器というらしい。
「ミミズ千匹っていうらしいぞ、夕月のここ」
「んッ……なにそれ、すごくイヤだ」
たくさんのヒダが動いて絡みついてくる膣内に出し入れしながら、耳元にささやく。
ヤりまくったおかげか、やっと20分くらいは腰を振り続けられるようになってきた。
「お兄ちゃんのは、なんだろ……んっ、カチコチ棒?」
「なんだそれ」
「今、テキトーに名前付けた」
「まあ、悪くないかも」
「あっ、それっ……ん゛んっ、いいトコあたってっ……あッ、ん゛うぅっ――ッ」
夕月が絶頂するのに合わせて俺も精を発射する。
多分だが、俺たちはとんでもなく体の相性がいい。
それはなんとなく、初めてのキスをしたときから知っていた。
「はぁっ……ぁッ、お兄ちゃん、もう一回しよ……?」
「ああ、次は後ろからな」
「んッ、ん゛ぅ……」
差し出された桃尻に股間を当て、ジュブリと挿入する。
この夜はコンドームを4個も消費した。
そうして夕月とセックスをするようになって一カ月が過ぎたころ、俺は数年ぶりに風邪を引いたのだった。