※この作品はR-18です。

二人暮らしなら妹とするのも当たり前だよね。   作:月見ハク

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第38話 妹の悪戯と兄のお返し

 

 トタトタと廊下を歩く音で目が覚めた。

 

 薄目を開けると、部屋に夕月が入ってくる。

 

 そういえばここは妹の部屋だった。ていうか——。

 

(なんて格好だよ)

 

 夕月は素っ裸にバスタオルを肩に掛けただけの、なんとも無防備な姿だった。

 

 髪も濡れているから、浴室から出てすぐに部屋に戻ってきたのだろう。

 

 風呂上がりの白い肌を見ないよう、一度目を閉じる。

 

 ふんふんふーんとかすかな鼻歌が聞こえてくる。文化祭のライブで学生バンドが演奏していた曲だ。

 

 いつものように音程が……あれ、外れてない。曲を完璧に覚えているからだろうか。妹がそれほどあのライブを楽しんだということだろう。よかった。

 

 こっちまで楽しい気分になり夕月に合わせて脳内で口ずさんでいると、ゴゥという排気音に遮られた。

 

 再び薄目を開けると、クッションに座った妹がドライヤーで髪を乾かしていた。

 

 茶色い髪を浮かせながら、ローテーブルの上に置いた卓上鏡をぼんやり見つめている。ドライヤーの音しか聞こえないが、どうやら妹はまだ鼻歌を唄っているようだった。

 

 やっぱり全裸のままだ。でも大事なところは肩に掛けたバスタオルやローテーブルの陰になって見えない。

 

 少し安心する。

 

 さっきから妹の部屋で彼女の私生活を盗み見しているようで、背徳感がやばい。

 

 その上、妹の裸をこっそり鑑賞しているなんて変態兄まっしぐらだ。変態兄という自覚はあるが、妹に本気でそう思われるのは嫌だ。

 

(しかし、自分の部屋とはいえだらしないな……)

 

 つい、風呂上がりにそんな格好だと風邪引くぞと注意したくなる。

 

 口を開きかけ、閉じた。

 

 きっと夕月は、俺がここにいるから一目散に戻ってきたのだろう。洗面所で髪を乾かさず、服を着ることもなく。

 

 俺がベッドからいなくなっていたらイヤだ、なんて思ったのだろうか。いなくなるわけがないのに。

 

 妹が寂しがるようなことはしない。それがどんなに些細なことでも、絶対に。

 

 兄としてそう心に決めている。

 

 愛おしむような気持ちでもう一度夕月を見る。そして静々と目を閉じた。

 

(……だらしない格好なのに、なんでこんなにエロいんだ)

 

 ほぼ素っ裸で、ドライヤーで長い髪をたなびかせている姿がまぶたの裏に焼き付いて離れない。

 

 大事なところが見えないぶん、裸とはまた違ったエロさがある。湯上がりで火照ったほっぺたが色っぽすぎる。妹のベッドから覗き見しているという状況のせいで、背徳感やら罪悪感やらで余計にエロく見えてしまう。もう変態兄と罵られても反論できない。

 

 カタ、と卓上鏡の位置が変わる音がした。小さい鏡なので頭全部が映らないのだろう。

 

 そういえば夕月の部屋には姿見がない。

 

 身だしなみを気にしていないわけではなく、洗面所の鏡の前にはよく立っているし、全身を見たいときは俺の部屋に来て、親父の置いていった姿見を利用している。

 

 お金を使いたがらない妹なので、わざわざ購入するという発想がないのだろう。欲しいと言われたら喜んで買ってやるのにと思うが……俺の部屋に来る口実が減ってしまうのがちょっと寂しくて、俺からはなんとなく提案できずにいる。

 

 たいがい自分本位な兄だと思う。

 

 ドライヤーの排気音が止まり、コンセントの抜かれる音がした。

 

 まぶたの向こうに、妹が近づいてくるのを感じる。

 

「うーさぶ」

 

 ほら言わんこっちゃない。そう思う間もなく、夕月が布団の中に潜り込んできた。

 

 布団やシーツから漂っていた妹の落ち着く香りに、石鹸混じりの妹の匂いが上乗せされる。

 

 もぞもぞと俺の上で動いていた夕月が、ピタリと素肌をくっつけてきた。柔らかいおっぱいの感触が気持ちいい。どうやら妹は、全裸の兄の体の上に寝そべることにしたようだ。

 

 そういえば子どもの頃もよく、夕月はこうして布団に潜り込んできた。そのまますやすやと寝られてしまったこともある。

 

 でもそれは寝たふりで、俺は子どもながらに可愛いなと思ったことを覚えている。

 

 うっすら目を開ければ、夕月の顔も体も布団に隠れて見えなかった。いや白いお尻だけが布団からはみ出ている。

 

 まさに頭隠して尻隠さずだ。

 

 この言葉はもっとマヌケなイメージだったが、実際に目にするとこんなに可愛くてエロいとは知らなかった。布団の中で動くたび、ふりふりと小尻が揺れている。

 

 ついペンペンと叩いてみたくなるが、それはなんだかセクハラじみているのでやめておく。

 

 不意にポンポンとお腹を叩かれ声が出そうになった。

 

 どうやらこの妹は兄のお腹を楽器にして遊んでいるらしい。ポンポコポンポコと軽妙なリズムを鳴らしている。

 

 しばらくして飽きたのか、今度はへそのあたりにちゅうっとキスをしてきた。こそばゆくて思わず腹筋に力が入る。

 

 だけど夕月が俺の寝たふりに気づく様子はない。体の自然な反応だと思っているのだろう。

 

 調子に乗ったらしい妹が、今度はみぞおちあたりに吸い付いてくる。

 

 これはまずい。起き抜けのチンコがむくむくと立ち上がってしまう。

 

 ちゅ、ちゅとキスの位置が上がってくる。乳首をあむと口に含まれ、とうとう体がビクついてしまった。

 

 夕月の舌がぺろぺろと乳首を舐める。多分、俺の愛撫を真似ているのだろう。

 

 ちょっと勘弁してほしいが、これで起きたと思われるのもなんだか(しゃく)なので、ひたすら寝たふりを決め込む。

 

 だがペニスは完全に勃起してしまっていた。夕月が動くたびにおっぱいやら柔肌やらが体をこすって気持ちいいのも悪い。

 

 ふとそれに気づいたらしい妹の手が、するすると下腹部へと移動していく。

 

 いちいち体のあちこちを撫でながら滑らせるのはやめてほしい。下っ腹をつーとなぞられ、またもビクンと震えてしまった。

 

「おっきくなってる……カチコチ」

 

 夕月がちょっと楽しそうにつぶやく。細くて小さい手に握られたペニスがさらに硬くなる。

 

 もぞりと俺の下半身のほうへ移動した妹の息が、股間に当たる。

 

「っ……!」

 

 亀頭をねろりと舐められ体が跳ねそうになる。夕月がペニスの裏筋あたりで舌を往復させていた。

 

 寝込みにされるフェラは嬉しいが、困った。頑張って寝たふりをしているのに体が敏感に反応してしまう。もはや弱点と化してしまった亀頭の傘のところをちろちろと舐められ、くぐもった声が出る。

 

 相変わらず夕月の舌遣いが上手すぎる。なんならこの前キッチンでされたときより上達している。

 

 何がそんなにいいのか、妹は何度も何度も気持ちいいところを舐めてきた。裏筋をじゅっと吸われて股間が痺れる。ペニスの付け根から先端までを舐め上げられて腰が震える。ゾクゾクとした射精感が上ってきてしまう。

 

「うっ」

 

 亀頭の先端をじゅうっと吸引され、ついに声を上げてしまった。

 

 なのに妹は舌を止めようとしない。亀頭が粘膜に包まれる。妹の小さい口に咥えられたのだ。

 

 熱い口内でじゅぷじゅぷと亀頭をしごかれ腰が浮いてしまう。精巣から熱いものがこみ上げてくる。

 

「夕月っ……」

 

 名前を呼ぶと、ペニスから妹の口が離れた。

 

 もどかしいような安堵したような気持ちになっていると、夕月が布団の中でもぞもぞと俺の体を上ってきた。

 

 すぽっと、美少女の顔が目の前に現れる。

 

「お兄ちゃん、起きた?」

「そりゃ起きるだろ」

「おはよ」

「おはよう夕月」

「うん、おはようお兄ちゃん」

 

 ふんわり微笑む妹に息をのむ。

 

(あーこれ、だめなやつだ)

 

 眠いときとかに見せる甘えモード。

 

 兄の心臓をたやすく射抜く、あざと可愛すぎるムーブだ。この妹に俺は弱いなんてもんじゃない。一生甘やかしたくなる。

 

「……お前、お尻丸見えだぞ」

「ん?」

 

 キョトンとした顔の夕月が、ちょっぴり恥ずかしそうに布団を動かしてお尻を隠す。

 

「エロ(にい)

「尻丸出しのほうが悪い」

「お兄ちゃんてお尻も好きだよね」

「まあ夕月のだしな」

「そーなんだ」

 

 だからなんでそんな嬉しそうな顔するんだよ。

 

 てっきり変態兄とか言われるのを期待したのに、これではクールダウンするどころか勃起チンコがますます熱を帯びてしまう。

 

 夕月がむにゅとおっぱいを押し付けしがみついてきたので、俺も抱き締め返す。

 

「んー……お兄ちゃんの体って、硬いのに柔らかいよね。おもしろ」

「お前は柔らかすぎるけどな」

「そうなの? 腹筋とかまあまあ硬いよ」

「俺のほうが硬い」

「そっかな」

「うひょッ、おい、いきなりくすぐんな」

「ちょっと触っただけじゃん」

 

 お返しに俺も妹の脇腹をくすぐる。

 

「ひゃっ、ちょっお兄っ……あんっ、ひ……ぁん」

「……エロい声出すなよ」

「出してない」

「あんって言ったぞ」

「お兄ちゃんだっておちんちん舐めたらうッて言うじゃん」

「あれはくすぐりだったのか」

「そ」

 

 謎に張り合ってくる夕月が可愛くて、まだ少し湿っている髪を撫でた。

 

「ん」と気持ちよさそうに目を細める顔がたまらない。永遠にいいこいいこしていられる。なんなんだこの可愛い生き物は。

 

「夕月は可愛いなぁ」

 

 ピクと眉間を動かした妹が、上目遣いで見つめてくる。いやほんのり睨んでいる。

 

「お兄ちゃんまた言った」

「ん? あ、なんかすまん、つい」

「言いすぎ」

 

 そんな泣きそうにならなくても……。

 

 でもイヤというわけではなさそうだ。むしろ眉間にシワを寄せて、嬉しすぎて困ったときの表情になっている。

 

 だからなんなんだこの可愛い妹は。わけがわからない。

 

「夕月は可愛いよ。もっと自覚持て」

 

 思春期の心の機微が意味不明なので、なんとなく諭すように言ってみる。

 

「お兄ちゃんがそう思ってるってこと?」

「まあ、そりゃな」

「そっか」

 

 夕月が俺の胸元に頭をぐりぐりしてくる。まるで甘えたがりの猫みたいだ。これを可愛いと思わないほうがどうかしている。

 

 そんな妹を堪能したくて撫でたり抱き締めたりを繰り返す。できれば一生こうしていたい。

 

 というか柔らかい体をこすり付けるのはやめてほしい。全身のあちこちが気持ちよくて、ペニスがさらにギンギンになってしまう。

 

 ふと、俺の顔をじっと見つめる夕月と目が合った。

 

「お兄ちゃん、耳まっか」

「お前ほどじゃないけどな」

 

 どうやら多幸感と興奮のあまり顔まで火照っていたらしい。

 

「じゃー、する?」

「ああ、さすがにしたいな」

「ん……あ、耳舐めてもいい?」

「ああ……は? 耳?」

「うん」

「いいけど、楽しいのかそれ」

「お兄ちゃんだってたまに舐めるじゃん」

「そりゃ……まあな」

 

 妹は耳も性感帯らしく、反応がエロ可愛いのでつい執拗に舐めてしまうことがある。……のだが、妹に耳を舐められるというのはちょっと屈辱感というか、立場が逆転するみたいで抵抗感がある。

 

「お兄ちゃんの耳、舐めてみたい」

「変態か?」

「じゃーお兄ちゃんもだ」

 

 だめだ。この甘えモードの夕月は面倒臭さも——もとい我がままっぷりにも拍車が掛かるんだった。そしてこうやっておねだりをされると、俺は簡単に言うことを聞いてしまう。

 

「ちょっとだけだぞ」

「ん、ちょっとだけ」

 

 夕月が俺の肩に手をかけ、耳に顔を近づけてくる。

 

 ふっと吐息が当たり、思わず肩がビクンとしてしまった。

 

「くすぐったい感じ?」

「面白がってないか」

「うん、おもしろ」

 

 くちゅ、と生々しい音が鼓膜に響いて「うお」と情けない声を上げてしまった。初手でいきなり耳の内側を舐められ、思わず頭を離してしまう。これは……かなり体がびっくりする。

 

「くすぐったい?」

「だいぶ」

「お兄ちゃんも耳弱いんだ」

「お前に言われたくないけどな」

「私も、耳だめ。一緒だね。兄妹だから?」

 

 ぎゅっと肩にしがみついた妹が耳元でささやく。いつもより低い猫なで声が鼓膜を蕩かす。

 

「どうだかな。……うッ」

 

 猫みたいにちろりと耳の外側を舐められ、また変な声が出てしまった。

 

「ここも気持ちいい?」

「……正直」

「そか」

 

 確認を終えたとばかりにつぶやいた夕月が、さっきみたいに耳の内側へ舌を入れてくる。

 

「うわッ」

 

 くちゅくちゅと何かをかき混ぜるような音がダイレクトに脳を震わせる。

 

 こそばゆさとよく分からない快感に頭がぼうっとしてくる。夕月の息づかいが間近に聞こえる。耳の中を舌先でほじられ、味わったことのない気持ちよさが全身に広がっていく。

 

「きもちいい?」

「ああ……」

 

 嬉しそうな妹のため息が生温かい。それだけで体が震えて腹筋が力んでしまう。尻の奥がじんわり熱くなり、ペニスがありえないほど勃起していた。

 

「んっ……ふ、んれぁ……」

 

 ぐちゅ、ぐちゅと脳を溶かす粘っこい音。甘ったるい吐息とため息。

 

 肩が跳ねるたび、夕月の手が嬉しそうにぎゅっとつかんでくる。俺の耳を舐めることに夢中になっているのが分かる。射精感とはまた違う快感が股間の奥からこみ上げてくる。

 

「お兄ちゃん、つらそう。もうヌく?」

「いいか?」

「うん……私が上でいい?」

 

 どうやら妹が攻めたいターンらしい。願ってもない提案なので俺も「ああ」とうなずく。

 

 夕月の顔が耳から離れてちょっと安堵する。危うく妹の耳舐めで射精するところだった。相変わらず舌遣いがヤバすぎた。

 

 夕月が布団をめくり、俺のビンビンに勃起した股間を露出させる。

 

「おい、ゴム——」

 

 言い終える間もなく、全裸の妹が俺のペニスに腰を下ろした。

 

「あっ、んんッ……っ」

 

 夕月がまぶたを閉じて肩を縮こませる。その動きだけで白いおっぱいがぷるんと揺れた。

 

「んッ、んぅッ……お兄ちゃんのっ、熱い」

 

 ジュブジュブと妹が腰を上下させる。時間差で柔らかい双乳がゆさゆさと揺れ動く。

 

 夕月の騎乗位は本当にエロい。そんな妹の姿をじっくり見られるからこの体位はいい。

 

 妹のお尻が股間に当たるたびに膣口が肉棒の根元をぎゅうっと締めつけてきて、彼女が腰を上げるとペニスを締めつけたまま吸い上げられる。

 

 有無をいわさず射精を促される。

 

「あっンッ、んっ、あっあっあッ、ぅッ……」

 

 パンパンと小気味いい音が鳴り出す。夕月は俺の腹筋に手を当て、腰を必死に動かしていた。

 

 本当は腰を前後にグラインドさせたほうが妹はもっと気持ちいいのを知っている。だけど上下に出し入れされるほうが俺は気持ちがいい。それを分かっているから、健気に腰の上で跳ねているのだろう。

 

 そんな姿がたまらなくて、俺は上体を起こして夕月を抱き締めた。

 

「あッ……え、お兄ちゃん」

 

 対面座位で繋がったまま、見つめ合う。目を見開いていた妹が物欲しそうにつぶやいた。

 

「キス、する?」

 

 返事をする時間すら惜しくて、本能のまま唇を重ねる。

 

「んッ……んむ、ぁ……れぁッ……」

 

 抱き締めながら舌を絡ませる。膣内がきゅんと圧迫を強め、搾り取られそうな快感が上ってくる。

 

 溺れるように舌をむさぼり合っていると、膣奥が亀頭を吸引してきた。

 

「ん゛っ、うぅッ————ッ」

 

 絡まり合う舌の奥から夕月の苦しそうな声が聞こえる。キスをしながらイってしまったらしい。もっとこの可愛い妹に快楽を刻み込みたい。

 

 俺は唇を離すと、熱情をこめて夕月を見つめた。

 

 瞳を潤ませる顔にゾクゾクする。勝ち気そうな目元が泣きそうになっているのがたまらない。兄としての——男としての嗜虐心が湧き上がる。

 

 なだめるように髪を撫でてから、俺は夕月の耳に吸い付いた。

 

「ひぁッ、あぁんっ……おにいちゃっ、みみっ……」

 

 さっきのお返しとばかりに耳の中を舐め、耳奥に舌先を差し入れる。

 

「あぁぁんッ、だめっ……あぁんッ、あっ……ん゛うっ——ッッ」

 

 また膣内が締まる。うねった膣ヒダが肉棒に絡みついてきて思わず射精しそうになる。だけどもっと、もっと夕月をイかせてから出したい。

 

「あっやめっ、んぅッ、あッ、イっちゃっ……ん゛んっ——ッッッ」

 

 絶頂した妹が体をくねらせ身悶える。ギシとベッドが唸った。

 

 彼女の汗ばんだ背中を抱き寄せ、逃がさないように抱擁を強める。ふやけきった耳から顔を離し、火照り顔の夕月を見つめ、視線が交差するまで待ち、それからまた耳に舌を這わせる。

 

「あぁっんッ、ん゛ぅっっ、あっはぁッ、んっんうぅぅぅっ——ッ」

 

 お返しにしては執拗すぎるだろうか。そう思っても妹の喘ぎ声が可愛くてこの責めを止められない。

 

 何度もイかせ、何度も見つめ合い、何度も耳を舐め、やっと俺は安心させるように夕月のおでこにキスをした。もう終わりだよという合図だ。

 

「……んっ……お兄ちゃん、いじわるすぎ」

 

 蕩けきった顔の妹が、薄く目を開けて睨んでくる。どこか眠たそうな表情に見えて今度は庇護欲が湧いてくる。我ながら俺の欲求は自分勝手だ。

 

 さんざんイかせたせいか夕月の体が熱い。40度くらいありそうだ。

 

 気づけば色素の薄いロングヘアーは乱れ、前髪はおでこや頬に張り付いていた。

 

 力の抜けきった体がいつもより重い。それでもこの軽さなのかとあらためて驚く。

 

 繋がったままの膣内が時おり圧迫を強め、そのたび妹の柔らかい体がわずかに強張る。

 

「動くぞ」

「ん……」

 

 かろうじて返事をした夕月を、対面座位でゆっくり揺らし始める。上下の動きではなく、彼女の腰を前後に揺らして、敏感なところに亀頭をこすり当てる。

 

「あッ、これっ……ンッ、あぁっ、あぁんっ——」

 

 ヌチュ、ヌチュと控えめな抽送音が鳴り出す。セックスの振動でベッドが揺れる。腰の動きを速めていくとギシギシとうるさく軋み始めた。

 

 密着している夕月のほっぺたが震え、間近で喘ぎ声を漏らす。何度聞いても股間にクる声色だ。いつか俺は妹の嬌声だけで射精してしまうかもしれない。

 

 夕月を前後に動かすと、潰れたおっぱいが胸板をこすって心地いい。

 

 俺は抱擁をゆるめて胸元に空間を作ると、そこへ顔を埋めた。

 

「あぅっんッ、あぁっ、あぁぁんっ——ッッ」

 

 汗ばんだ乳房をしゃぶっていると妹の顎が上向いたのが分かった。

 

 彼女が後ろに倒れそうになったので、また背中を抱き寄せる。顔全体が柔らかいおっぱいに包まれる。

 

 鼻先をふくらみに埋めながら大口を開けて乳房を頬張る。じゅるじゅると柔肉を吸いながら、口内でクニとした感触の乳首を舐める。舌先で可愛い(つぼみ)を転がし弾くように舐めれば、夕月の喘ぎ声はますます甲高くなった。

 

 きっと今、綺麗な顔を快感に歪めているのだろう。じっくり見たいが乳房が美味しくて顔を離せない。

 

「おにいちゃんっ、あぁんッ、イっちゃっ……はぁんッ、あぁっ、あぁぁんっ——ッ」

 

 妹がビクビクと痙攣し、その振動で口の中のおっぱいが揺れた。

 

 大口で頬張りながら顔だけを動かし、乳房の輪郭を舐め、ぷるんとした下乳を舌に乗っけて舌先で弾ませる。

 

 最後にれろっと乳首にかけて舐め上げると、夕月の体が仰け反った。

 

「はぁッ、ああぁぁんっ————ッッ」

 

 膣内がぎゅうぎゅうとペニスを締め付けてくる。凄まじい名器の締め上げに尻奥から精巣が上ってくる感じがした。

 

「出、る」

 

 絞り出すように言うと、妹が俺の背中に手を回してしがみついてきた。柔らかい細腕が力んで筋張っている。深爪ぎみの指が背中の筋肉に食い込む。俺の腰を挟んだ太ももにもぐっと力が込められた。

 

「うっ、ぐぅぅっ……!」

 

 愛おしい体を力いっぱい抱き締めながら尻を浮かし、飛び上がるみたいに夕月の中へ射精した。

 

(孕め——)

 

 ビュルルルッと精液が飛び出していく。濃厚な子種汁が妹の子宮へ届くようにめいっぱい股間を押し付ける。膣内がぎゅうぎゅうと肉棒を圧迫してきて頭が恍惚とする。息が止まり、夕月を孕ませることしか考えられなくなる。

 

 ビュルッ、ビュルッと最後の精を吐き出してからも、俺はしばらく中出しセックスの快感に身を震わせていた。

 

 

 

 

「……あっ……ん゛、ぅっ——ッ うっ……」

 

 絶頂に悶える妹の声で、意識が帰ってくる。

 

 俺は腰を浮かせたまま、もう出し切ったペニスを膣奥に押し付けていた。

 

 二度の射精を果たしたはずなのに勃起がおさまらない。禁欲の影響でチンコまでバグってしまったのだろうか。

 

「夕月……大丈夫か」

「……ん、だめ……」

 

 なら、まだ動かないほうがよさそうだ。

 

 しばらく抱擁を強めたり弱めたりして、妹が大丈夫になるまで待つ。

 

「お兄ちゃん、きもちいい」

 

 抱き締めながら頭を撫でていると、夕月が心底気持ちよさそうな声を漏らした。

 

「俺も夕月を抱いてるの、気持ちいいよ」

 

 言葉にするとさらに多幸感が増してくる。

 

 俺はできるだけ肌を密着させながら、軽いキスをしたり見つめたりして妹を可愛がった。

 

 やがて膣内の締め付けが落ち着いてきたので、夕月とアイコンタクトをして体を離す。

 

 繋がっていた結合部も離すと、妹は反対側にふらりと倒れ込んだ。

 

 はぁはぁと熱を逃がすような吐息を漏らしながら、ぐったりと横たわっている。弱々しく交差した内股からは、白濁液がとろりとあふれていた。

 

 それすらもったいないと感じてしまう。精液のすべてを夕月の胎内に注ぎ込んでおきたい。そんなことを思ってしまう俺はもう末期どころか、兄として終わっているのだろう。

 

「夕月」

「……ん、おにいちゃん……」

「それだと体冷えるから、こっちおいで」

 

 彼女の背中を起こし、自分のほうへと引き寄せる。

 

 抱き締めたまま仰向けになり、俺の上で寝そべらせた。セックスを始める前のさっきの体勢だ。

 

 妹の背中の上から布団をかければ、お互いの火照った体温がこもりだす。

 

 まだ荒い夕月の呼吸に、自分の呼吸を合わせていく。昔、妹が泣いたときはよくこうして落ち着かせていた。

 

「ん……」

 

 夕月の震えがゆっくりおさまっていく。

 

 俺は優しくハグをし続け、妹の体をあちこち撫でながら回復するのを待つことにした。

 

 

 

 

「……お兄ちゃん、もう大丈夫かも」

「そうか」

「ん、ありがと」

 

 もはや眠ってしまったかと思うほどぐったりしていた夕月が、ゆっくり顔を上げる。

 

 かくいう俺も妹のあったかい体が心地よすぎて寝そうになっていた。

 

「お兄ちゃん」

「ん?」

「今の、すごかった」

「ああ、夕月何度もイってたな」

 

 俺も何度脳内で喘いだか分からない。またセックスの快楽が更新されてしまった。夕月とするといつもこうだ。

 

「うん、たくさんイっちゃった」

「疲れたろ。てか腹減ったよな、なんか作るぞ」

「お味噌汁」

「味噌汁だけでいいんか」

「私の体、お兄ちゃんのお味噌汁でできてるから」

 

 言い方がなんかエロい。

 

 でもまあ、妹が望むならいくらでも作ってやりたい。できれば一生。

 

「ラーメンも作ろうか。文化祭頑張ったラーメン」

「ん。お味噌汁とラーメン」

「よし。夕月動けそうか?」

 

 頭を起こすが、夕月は俺の胸元にしがみついて微動だにしない。

 

「むりー」

「無理かぁ」

 

 妹がそう言うなら俺も動くわけにはいかない。後頭部をまた枕に落とす。

 

「このままがいい」

「へいへい」

 

 仕方がないので妹へのなでなでを再開する。

 

「ん」と夕月が体の位置を調整する。それで漏れ出たのか、白濁液っぽい粘液が下腹部に垂れた気がした。

 

「てか、また中に出しちゃったな」

「そうだね」

「次はゴムするか?」

「どーしよっかな」

「任せる」

「一応ゴム取ってきたよ」

 

 横を向いた妹の視線の先、ローテーブルのクッションの横にコンドームの箱が置いてあった。

 

「ほんとだ」

 

 確かゴムは3個残っていたはずだ。

 

 間違いなく今夜中に使いきる。そうしたらまた、俺たちはゴムを付けずにセックスをするのだろう。

 

 中出しにすっかり抵抗がなくなってしまった自分が笑えてくる。あらためて覚悟が決まりすぎだ。

 

「あ、ゴム付けるなら私やるね」

「おー頼んだ」

「もう付ける?」

「は?」

「お兄ちゃんの、まだカチコチだし」

「……さすがに俺の部屋いくか」

「なんで?」

「いや、マズいだろ。キッチンとか風呂とかいろんなところでヤり過ぎだし。その上お前の部屋でまでこういうことするようになったらさ」

「それのなにがマズいの?」

「なにって……」

 

 あれ、確かになんでマズいんだろう。

 

 真面目に聞かれると分からなくなる。

 

 どうせこの家には俺たち二人しかいない。どこでしようが誰に見られることもないし、咎められることもない。そもそも兄妹でセックスしていることがとっくにヤバいのだ。なら今さら——。

 

「いやいや、皿洗ってるときに思い出したら気まずいだろ」

「お皿洗ってるときに思い出しちゃうの?」

「……例えばの話な」

「エロ(にい)

 

 妹がジト目で見てくる。

 

 うん確かに、いちいち思い出してしまうほど日頃から夕月に欲情している俺が悪い。

 

「エロ兄で悪かったな」

「……」

「……」

「でもさ」

「ん?」

「思い出しちゃったら、すればよくない?」

「おいおい……」

 

 さっきのセックスを思い出しているらしい妹が、顔を近づけてくる。

 

 涼しい顔をしてなんでこんなにエロいんだ。

 

「んっ……」

 

 甘ったるいキスが始まり、数分くらいして終わる。

 

「ゴム、つけたげるね」

 

 動くの無理とか言ってたくせに、夕月はするりと布団から抜け出してすぐに戻ってきた。

 

 

 ◇

 

 

 夕月が得意げに、コンドームの袋をピリと破った。

 

 妹のベッドの上で、全裸の妹と向かい合っている状況がまずエロいのに、ちょっと得意げにゴムを被せてくる姿なんぞ目の当たりにしたら、普通の兄は卒倒してしまうだろう。

 

「あ、ちょっと動かさないでよ」

「勝手に動くんだよ。生理現象」

 

 さらに膨らんでしまったペニスが、夕月の持つゴムに触れた瞬間ビクンと跳ねた。

 

 一瞬冷たさを感じ、すぐにヌルヌルとした膜に包まれる。妹はゴムの先端を亀頭に押し付け、器用に竿の根元まで被せていった。

 

「ん。できた」

「上達したな」

「でしょ」

 

 どう? とばかりに見てきた夕月をつい褒めてしまう。料理の腕が上がったときと同じように褒めるのもどうかと思うが、兄の習性なので仕方がない。

 

「私が上ね。お兄ちゃんもう動いちゃだめ」

「ああ」

 

 仰向けになった俺の股間に妹がまたがった。俺の腹筋を両手でぐっと押さえ、起き上がっちゃだめだよと言外で伝えてくる。

 

 さっき騎乗位を中断され、対面座位でイかされたのをちょっぴり根に持っているのだろう。今度こそこの体位で俺をイかせたいという意思を感じる。

 

 妹は変なところで妙に頑固だ。こうなったら兄としては素直に従うほかない。そもそも夕月は騎乗位も極上レベルだし、従わないわけがない。

 

 とはいえ、ちょっと反省だ。

 

 多分、今日の彼女は寝不足な俺が疲れないようヌこうとしていた。だけどつい盛った俺が攻め続けてしまった。妹としては不服なはずだ。俺も二度の射精で少しは冷静になった。今回は夕月の好きにさせてあげよう。

 

 そう思ったのも束の間、ヌチュという音とともに理性を吹き飛ばすような快感が襲ってきた。

 

「うぉっ……!」

 

 妹が腰を前後に揺する。温かいが入ってはいない。濡れそぼった割れ目で俺のペニスの裏側をこすっているのだ。

 

「んッ……ぁ、うっ……」

 

 前かがみになりながら小刻みに腰をグラインドしている。さっき正常位でするときに俺がやったのと逆パターンだ。柔らかい陰唇に肉竿が挟み込まれ、そのまま前後にスライドする。動きを予測できないぶん、自分でこすり付けるより数倍気持ちいい。

 

「お兄ちゃん、ンッ……きもちいい?」

「ああ、めちゃくちゃ気持ちいい」

「そっか」

 

 嬉しそうに微笑んだ妹が、目を閉じて「んっんっ」と小さく喘ぎ始める。

 

 さっき執拗にこれをしたせいで、俺のお気に入りのプレイとでも思ったのだろう。自身がこれでさんざんに焦らされたから、その意趣返しのつもりかもしれない。

 

 正直挿入よりもじれったさはある。

 

 あるが、陰唇でしごかれるたびに射精感が上ってくるし、裏筋のところを膣口がきゅっと締めてくるのも気持ちよすぎる。夕月の体重が乗っかっているぶん、裏筋への吸引を強く感じる。あと数分もしないうちに射精してしまいそうだ。

 

「ぁっ、んッ、これ、きもちい……あッ、あっ……」

 

 さっきから亀頭の先端が敏感なクリトリスに当たって気持ちがいいのだろう。自分から快楽をむさぼるために腰を動かし、可愛い声を上げる夕月がたまらない。この声だけでイきそうだ。

 

 ヌチュヌチュと腰を前後させるたび、前のめりで下を向いた美乳が揺れる。先端で尖りきったピンク色の乳首をつい視界の中で追ってしまう。

 

「おっぱい、触る?」

 

 よほど俺が触りたそうな顔をしていたのか、妹が聞いてきた。

 

「できれば」

「ん、いいよ。いっぱい触って」

 

 許可が下りたので、両腕を伸ばして乳房を手のひらですくう。

 

「あッ……んっ、あぁっ……」

 

 夕月がひときわ感じ入った声を上げた。さっきよりもさらに感度が上がっている気がする。

 

 温かい下乳をつかみ、コリとした乳首を指で弾けば「あぅッ」と奥歯を噛みしめるように妹が喘いだ。こういう反応をされるから、腰を動かしてイジめたくなってしまう。だが動かないという約束をしたばかりなのでここは我慢だ。

 

「お兄ちゃん……入れる?」

 

 まるで俺が挿入したそうとでも言わんばかりの聞き方だ。もちろん挿れたい。だけど夕月のほうが我慢できなそうだった。

 

「ああ、挿れたい」

「ん……」

 

 仕方ないな、という顔を作る妹が面白い。

 

 夕月は腰を浮かすと、反り返って腹にくっついていた俺のペニスをつかみ、自分のアソコへあてがった。

 

「んんッ……あっ、あぁ、んっ——」

 

 肉棒がヌプリと膣中へ飲み込まれていく。ぐねぐねと蠢く肉ヒダが竿を圧迫してくる。

 

「ぐっ……!」

 

 思わず歯を食いしばった。中の締まりがさっきよりキツい。相変わらず挿れるたびに具合の良さが増していく膣内に、恐ろしさすら感じる。

 

「あッ、まだ動かさないで」

「動いてないぞ」

「だって、おっきくっ……あ、だめっ」

「ちょ、あんまチンコ吸うなって」

「あんっ……お兄ちゃんのが動くから、中、勝手にぎゅってなっちゃう」

 

 お互い腰を動かしてないのに、夕月の膣内がぎゅうぎゅうと締め付けてきてペニスが脈打ってしまう。尻奥に力が入り、精巣が勝手に精液を送り出そうとしている。これはやばい。

 

「夕月、このままだと出そう」

「まって、私動くから」

 

 妹が何度も目をつむりながら、頑張って腰を動かし始める。

 

 余裕がないのか、今度は上下ではなく前後にグラインドし始めた。出し入れの快感はないが、代わりに膣内がいちいち肉棒に絡みついてくるので結局は射精が促される。今突き上げたら二人とも一瞬でイってしまいそうだ。

 

「……あッ、あんっ……ふぁっ、あっ、あぁッ、んうっくッ——」

 

 俺の腹筋をぐっと押しながら妹の動きが止まる。膣奥の吸い付きで彼女がイったのだと分かる。

 

「夕月、動けそうか?」

「……うん、頑張ってみる」

 

 妹が体を動かしやすいように腰をつかんでやる。それだけで股間の密着が強まり、膣内が締まる。

 

 夕月は俺のお腹ではなく腕をつかんだ。ぎゅっと握り、それを支えにして腰を動かし始める。

 

「うッ、あっ、あぁんっ、ぅッ、あぅッ……」

 

 グチュグチュと妹の膣内がかき混ざる音が響く。前後の動きが小刻みになっていき、ベッドがギシギシと揺れる。

 

 夕月の体がだんだん後ろに反っていく。慌てて彼女の細腕をつかむと、動きが固定された上半身でおっぱいだけが大きく揺れ始めた。

 

「あっあぅッ、あぁっあっあっあっあッ——」

 

 エビぞりになった妹を俺が引っ張るような格好になる。腕を離したら後ろへ倒れてしまうだろう。腹筋に力が入り、自然と下半身を踏ん張ってしまう。

 

 ぐりぐりと彼女の恥骨が股間を押してきて、ペニスへの締め付けも強くなる。

 

「ぐ、出る」

 

 尻筋に力を込めたせいで腰がわずかに浮く。その些細な突き上げすらきつかったのか、夕月が顎を上向けた。

 

「——あぁッ、ん゛っ……ぅう」

 

 涙目になった妹が恨みがましい視線を送ってくる。

 

 それを見た瞬間、もうだめだった。

 

「夕月、動くぞ」

「あっ、まって——」

 

 踏ん張るままに腰を浮かせる。グジュと音がして夕月の乳房が大きく弾んだ。

 

「ああぁぁんっ————ッッ」

 

 妹の体が大きく反れ、天井に向けて喘ぎ声を放つ。

 

 ぎゅううっと肉棒全てを絞られ、ビュルと射精が始まった。

 

「ぐあっ、うぅっ……!」

 

 ビュクビュクと濃いかたまりが発射される。つま先をピンと突っ張らせたまま下半身だけを浮かせて精子を吐き出す。体が震え、つかんでいる妹の細腕を強く握ってしまう。まるで感電だ。渇いた射精を繰り返すたびに全身が恍惚とし、視界がチカチカと明滅する。

 

 尻奥に力を入れて最後の精をひり出し、やっと腰がシーツに落ちた。その弾みでまた夕月の胸がバウンドする。

 

 ねだるように締め付けていた膣内が、徐々に弛緩していく。

 

 同時に夕月の強張っていた体からも力が抜けていくのが分かった。ふらりとこちらへ倒れ込んできた彼女を優しく抱きとめる。

 

 苦しそうに肩で息をする妹をなだめていると、しばらくして俺のほうへ顔を向けた。

 

 細いあご先で俺のみぞおちあたりを押してくる。

 

「いてっ……」

「お兄ちゃん、今度は動かないでって言ったのに」

「ごめんな」

 

 涙を流して文句を言ってくる夕月に罪悪感が湧き、ただただ謝る。

 

 すると妹は顎をみぞおちに当てながらカチカチと奥歯を鳴らした。鈍い痛みが広がる。

 

「いててっ」

「……お兄ちゃんのばか。すごいイっちゃったじゃん。頭ヘンになるかと思った」

「ごめんて」

「いいけど。……意味わかんないくらい気持ちよかったし」

「俺もだよ」

 

 慰めるように髪を撫でると、夕月はふんと鼻から息を出し、みぞおちにキスをしてきた。

 

「ふ、それくすぐったいな」

「お兄ちゃん」

「ん?」

「お兄ちゃんと私って、相性やばいよね」

「……だな」

 

 前にも妹に言われたことのある台詞だ。

 

 俺もしみじみそう思う。セックスだけじゃなく何もかもが相性良すぎる。不思議な話だが、夕月とセックスをするようになってから、よりそれを実感する。

 

「兄妹だから?」

「だな」

 

 ——いや。

 

「俺と夕月だからじゃないか?」

 

 言い直すと、妹が目を見開いた。

 

 やがて俺のみぞおちに顔全部を埋める。

 

「……大好き」

「ああ、俺もだよ」

 

 まっすぐ思いを伝えてくれた夕月が愛おしくて、危うく繋がったままのアソコが硬くなりそうになる。

 

 というか硬くなってしまった。

 

 その証拠に、妹が顔を埋めながらかすかに快感で震えている。相性が良すぎるのも困りものだ。

 

 妹がゆっくりこっちを向き、真っ赤になった顔を近づけてくる。

 

 繋がったまま、挨拶のような軽いキスを交わした。

 

 気持ちを伝えるように見つめ合う。舌を絡める深いキスをし、ハグをし合い、それだけで甘い絶頂に震え、また軽いキスをして——。

 

 俺たちはそんなことを延々と繰り返した。

 




※長めのイチャイチャえちち回です
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