私の癖は貴方の地雷かもしれない。
仮にそうだったとしても私は己の癖の赴くままに筆を執りますが、
せめて貴方が地雷を踏まずに済むことを祈り、ここに記します。
もしもこれが要らぬ心配であれば、これを読まずに本編を読んで頂いて構いません。
※注意。この物語では、
NTR/寝取り/寝取られ/BSS描写が含まれる可能性があります
残酷かつグロテスクな光景が描写される可能性があります
生徒が不幸になり、救われないまま終わりを迎える可能性があります
敵対関係の如何によらず、登場人物の死が描写される可能性があります
貴方の解釈とは異なる形で世界が描写される可能性があります
貴方の愛する存在が、本来とは異なる姿で描写される可能性があります
恋愛感情の伴わない性行為が描写される可能性があります
ヒロインたちの望まぬ形での性行為が描写される可能性があります
一対複数の登場人物による性行為が描写される可能性があります
同性間の性行為が描写される可能性があります
近親者同士の性行為が描写される可能性があります
ヒロインが主人公以外に好意を持つ可能性があります
ヒロインによる妊娠・出産が描写される可能性があります
主人公が善性からはかけ離れた行動をとる可能性があります
主人公にとって都合の良すぎる展開が描写される可能性があります
主人公が不可逆の致命的な失敗を犯す可能性があります
現実の物理法則とかけ離れた出来事が描写される可能性があります
既に定められた過去を覆す展開が描写される可能性があります
原作には存在しない人物が登場する可能性があります
原作主人公の行動や心延えに対して否定的な見解を提示する可能性があります
貴方の知る法律や倫理観から逸脱した出来事が描写される可能性があります
一度描かれた物語が筆者の独断によって覆される可能性があります
その他様々な地雷的要素を含む可能性があります
そして、ここまでに記載されたすべてのことが、実際には起こらない可能性もあります
物語が広がっていくにつれて、誰もが想像だにしない地雷が生まれることもありましょう
それでも、それでもよろしければ、私の思い描く妄想に暫しお付き合いください。
出来得るならば私と貴方が、末永く共に歩んでいけることを願っています。
そういえば、大事なことを忘れていました。マキシコもイブシコもあります。
あります。
ということでお待たせしました。ここから本編です。
00 Prologue
長い間眠っていたような気がする。
「……い」
「……先生、起きてください」
「先生!!」
(うるさいな……誰が先生だよ……)
身に覚えのない呼び名ではあるものの、恐らく自分に呼び掛けているであろう声に目を開けると、
眼鏡をかけた黒い長髪の少女がこちらを見下ろしていた。
’…………ぅえ?’
「……」
’えっと……’
「少々待ってくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。なかなか起きないほど熟睡されるとは」
(耳が長い……エルフ? てかおっぱいでっか!? 乳袋どうなってんだよオイ!! いや、それより……)
目の前の少女……と言うには少々大人びた彼女が何か喋っているのだが、彼の興味はそれ以外の部分に釘付けだった。
「……夢でも見られていたようで」
’……天使?’
「はい……?」
彼女の頭上には、空の色を混ぜたような蒼い光の輪が浮かんでいた。
「……ああ、これですか、確かにキヴォトスの外から来た先生には見慣れないものですよね」
「これはヘイローといって……キヴォトスの生徒であれば誰もが持っているものです」
「……ただ、これがどういった理由で存在しているのかは……正直私たちにもよく分かりませんので、詳しくは説明できかねます。申し訳ございません」
’あ、いや、教えてくれてありがとう……’
(ヘイローって、やっぱ天使の輪っかのことだよな……それと、キヴォトスっていうのは地名か? 俺はキヴォトスの外から…………駄目だ、肝心の自分のことが何も思い出せない)
「……話が逸れましたね。もう一度、あらためて今の状況をお伝えします」
「私は
(おそらく? ようですが?)
「……ああ。推測系でお話ししたのは、私も先生がここに来た経緯を詳しく知らないからです」
(!?!?)
「……。混乱されてますよね。分かります。こんな状況になってしまったこと、
「どうしても、先生にやっていただかなくてはいけない事があります」
「……。学園都市の命運をかけた大事なこと……ということにしておきましょう」
そう言って歩き出した彼女を追いかけるためにそそくさと立ち上がる。
’うっ!!’
「……先生? どうかしましたか? もしやお身体の調子が優れないのでは……」
’いや、ごめん! なんでもない! その……急に立ち上がって立ち眩みがしただけだから!’
「そうでしたか、急かしてしまったようですがお許しください」
彼は慌てて取り繕う。立ち眩みと言ったが実際にはそうではない。
そう、彼のちんぽは史上かつて無いほどバキバキに勃起していた。彼女の振り向きざま、揺れたおっぱいとコートの隙間から
(嘘だろ息子よ!? こんなに我慢の効かない子に育てた覚えはないぞ!! ……ああ、何とかばれないようにしないと!)
彼はズボンのポケットに手を突っ込み、若干前屈みになりながら彼女の後を追ってエレベーターに乗り込んだ。
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「【キヴォトス】へようこそ。先生。キヴォトスは数千の学園が集まってできている巨大な学園都市です。これから先生が働くところでもあります。きっと先生がいらっしゃったところとは色々な事が違っていて、最初は慣れるのに苦労するかもしれませんが……」
「でも先生なら、それほど心配しなくてもいいでしょう。あの連邦生徒会長が、お選びになった方ですからね」
連邦生徒会長……連邦と生徒会長という言葉の組み合わせには若干の違和感を覚えるが、先程までの話を聞く限り、巨大な学園都市であるキヴォトスをある種の連邦国家と考えれば、キヴォトス全体の管理組織、それが彼女たちであるのだろう。
「……それは後でゆっくり説明することにして」
リンがそう言い終えると、チン、という音がしてエレベーターが止まった。
エレベーターを降りると、先程とは一転してあちこちから聞こえてくる話し声が騒がしさを感じさせる。
ふと、こちらへ向かう足音に目を向けてみると、鮮やかな紺色の髪の毛を両サイドでくくったしかめっ面の少女が近づいてきた。やはり彼女の頭上にも
「ちょっと待って! 代行! 見つけた、待ってたわよ! 連邦生徒会長を呼んできて! ……うん? 隣の大人の
彼女はリンの隣に控える男性に気付くと、少し驚いたような表情を浮かべた。
’こん――’
「首席行政官。お待ちしておりました」
「連邦生徒会長に会いに来ました。風紀委員長が、今の状況について納得のいく回答を要求されています」
口を開いた彼の言葉は、続いてやってきた二人の少女に遮られる。
「あぁ……面倒な人たちに捕まってしまいましたね」
「こんにちは、各学園からわざわざここまで訪問してくださった生徒会、風紀委員会、その他時間を持て余している皆さん」
(ふぁ!?)
「こんな暇そ……大事な方々がここを訪ねてきた理由は、よく分かっています。今、学園都市に起きている混乱の責任を問うために……でしょう?」
(なんでそんなに喧嘩腰なの????)
「そこまで分かってるなら何とかしなさいよ! 連邦生徒会なんでしょ! 数千もの学園自治区が混乱に陥ってるのよ! この前なんか、うちの学校の風力発電所がシャットダウンしたんだから!」
(数千!?)
「連邦矯正局で停学中の生徒たちについて、一部が脱出したという情報もありました」
「スケバンのような不良たちが、登校中のうちの生徒たちを襲う頻度も、最近急激に高くなりました。治安の維持が難しくなっています」
「戦車やヘリコプターなど、出所の分からない武器の不法流通も2000%以上増加しました。これでは正常な学園生活に支障が生じてしまいます」
(矯正局……戦車……駄目だ、情報が多すぎて訳が分からん)
「……」
「こんな状況で連邦生徒会長は何をしているの? どうして何週間も姿を見せないの? 今すぐ会わせて!」
「……ふぅ」
先程から黙って話を聞いていたリンがため息を吐いた。
「連邦生徒会長は今、席におりません。正直に言いますと、行方不明になりました」
’ぅえ!?’
「……え!?」
「……!!」
「やはりあの噂は……」
今になって明かされた新事実にうっかり間抜けな声が漏れてしまい、視線が突き刺さる。とは言え、衝撃を受けているのは他の面々も同様だった。
「結論から言うと【サンクトゥムタワー】の最終管理者がいなくなったため、今の連邦生徒会は行政制御権を失った状態です。認証を
(ん、先ほどまでってことは……)
「それでは、今は方法があるということですか、首席行政官?」
「はい」
「この先生こそが、フィクサーになってくれるはずです」
「!?」
「!」
「この方が?」
(…………)
’え、俺!?’
突如向けられた矛先にあわあわとしていると、紺色の少女がこちらに視線を向けながら口を開いた。
「ちょっと待って。そういえばこの先生はいったいどなた? どうしてここにいるの?」
(俺もわからん)
「キヴォトスではないところから来た方のようですが……先生だったのですね」
(自分の名前すら分からないんだけどな……)
「はい。こちらの先生は、これからキヴォトスの先生として働く方であり、連邦生徒会長が特別に指名した人物です」
「行方不明になった連邦生徒会長が指名……? ますますこんがらがってきたじゃないの……」
’あはは……こんにちは、よろしくね……’
「こ、こんにちは、先生。私はミレニアムサイエンススクールの……い、いや、挨拶なんて今はどうでもよくて……!」
「そのうるさい方は気にしなくていいです。続けますと……」
「誰がうるさいって!? わ、私は
’うん、よろしく’
「……先生は元々、連邦生徒会長が立ち上げた、ある部活の担当顧問としてこちらに来ることになりました」
「連邦捜査部【シャーレ】。単なる部活ではなく、一種の超法規的機関。連邦組織のため、キヴォトスに存在するすべての学園の生徒たちを、制限なく加入させることすらも可能で、各学園の自治区で、制約無しに戦闘活動を行うことも可能です」
「なぜこれだけの権限を持つ機関を、連邦生徒会長が作ったのかは分かりませんが……シャーレの部室はここから約30km離れた
「先生を、そこにお連れしなければなりません」
ひとしきり話しきった彼女はふと耳に軽く手を当てると、誰かに呼び掛けるように話し始める。
「モモカ、シャーレの部室に直行するヘリが必要なんだけど……」
『シャーレの部室? ……ああ、外郭地区の? そこ、今大騒ぎだけど?』
「大騒ぎ……?」
『矯正局を脱出した停学中の生徒が騒ぎを起こしたの。そこは今戦場になってるよ』
「……うん?」
『連邦生徒会に恨みを抱いて、地域の不良たちを先頭に、周りを焼け野原にしてるみたいなの。巡航戦車までどっかから手に入れてきたみたいだよ?』
『それで、どうやら連邦生徒会所有のシャーレの建物を占拠しようとしてるらしいの。まるでそこに何か大事なものでもあるみたいな動きだけど?』
「……」
『まあでも、もうとっくにめちゃくちゃな場所なんだから、別に大した事な……あっ、先輩、お昼ごはんのデリバリーが来たから、また連絡するね!』
リンが何かを言う間もなく、ブツッという音とともに通信が途絶える。
「……」
’……大丈夫?’
「……だ、大丈夫です。……少々問題が発生しましたが、大したことではありません」
笑っているのか怒っているのか分からない表情でそう言うリンは、傍らの少女たちにジトっとした視線を向ける。
「……?」
「な、何? どうして私たちを見つめてるの?」
「ちょうどここに各学園を代表する、立派で暇そうな方々がいるので、私は心強いです」
「……えっ?」
(ことあるごとに煽るなぁ)
「キヴォトスの正常化のために、暇を持て余した皆さんの力が今、切実に必要です。行きましょう」
そう言ってにこりと微笑んだ彼女は、そのまま振り返り、何も言わずに歩いて行ってしまった。
「ちょ、ちょっと待って!? ど、どこに行くのよ!?」
慌てた様子で後を追うユウカに続いて、先生と他数名の少女たちもリンを追いかけて建物の外へ走った。
To Be Continued…