(午前4時……充電……)
先生は腕を組んで考える。先の不審者が残した言葉。全て
「……すぅ……すぅ」
静かに寝息を立てる少女に目をやる。流石に全裸で放置するのは可哀そうだったので仮眠室から持ってきた毛布を掛けているが、彼女が目を覚ましそうな様子はない。
(まだこんな時間だし寝てるのが普通か?)
あれから1時間ほど経過していよいよ外も明るくなってきてしまったが、まだ早朝である。目を覚ますには少々早い時間だろう。しかし、それはそれとして、そもそもこの少女はいったい何処から現れたのか?仮に彼女が目を覚ましたとして、この状況をどう説明するのか、それを考えると頭が痛くなる。
(そういえば、あの電子音は結局何だったんだ……?)
この少女が現れる前、確かに聞こえた正体不明の電子音。タイミング的にも流石にあれを無関係とするのはナンセンスだ。
(たぶん、あの音の発生源は……)
相変わらず反応のないシッテムの箱を手に持つ。この部屋にはそれなりに電子機器があるものの、そのどれもが特に何の変化も起こしていなかった。だとしたら、希望的観測ではあるがコレが音の発生源だと考えるのが一番しっくりくる。それに、少女を見つけたとき、シッテムの箱はそのすぐ近くのデスク上に置かれていた。偶然として片付けるには少々出来過ぎているように感じる。
(例えば、コレからこの子が出てきたとか)
’……なくもない?’
あまりにファンタジーが過ぎるが、よくよく考えてみると少女が生身で銃弾を浴びてもケロッとしている世界だ。そういうことがあってもおかしくないような気がしてくる。
『いいかい? ターニングポイントは、【午前4時】だよ』
『シッテムの箱の充電、これは確かにキミが【進めた】からこそできるようになった、ということさ』
あれらの言葉が正しいという前提として考える。そうして思い返すと【午前4時】、【謎の電子音】、【少女の出現】、これらはおそらく全て一つのタイミングだ。であるのならば――
「彼女が現れたからこそ、シッテムの箱の充電が可能になった。とも考えられる?」
再び彼女に視線を移す。例えば、彼女自身が充電器の役割を果たしているとすれば。触れただけで機械を充電できるトンデモパワーの持ち主がいたとしてもまあ不思議じゃない。
(とすると、この子には起きてもらわないと困るな)
色々な事が頭を巡るが、やはりシッテムの箱の起動は最重要事項である。他のことは後で考えるとして、まずは彼女を起こしてみることにした。
ぽんぽん。肩を叩いてみるが反応は無い。これでは駄目かと思い強めに肩を揺すってみると、彼女にかけていた毛布がはらりとはだける。その美しい少女の肉体が目に映ると同時、再びあの感情が湧き上がる。
(う、マズい……)
それにしても少女は目を覚まさない。まるで彼女自身の電源が入っていないかのように、規則的な吐息だけが聞こえてくる。
(……?)
ふと、自分の思考になにか引っかかりを覚えた。そう、この少女の様子はまるで
’!!’
普通では到底考えられない突飛な思いつきが彼の頭を
(例えば、この子が充電するんじゃなくて、この子
’ははっ……’
何を馬鹿なことを、と自分でも思う。だが、無くはない。あり得ないことは既に起きている。だとすれば、いかなる可能性も頭ごなしに否定すべきではない。それに今の今まで気づいていなかったが、彼女にはあるものが無かった。【ヘイロー】。リンの言葉が正しければ全ての生徒が持つはずのそれ。であればそれを持たない彼女は?
’……ふぅ’
先生は彼女から毛布をはがすと眠る少女を抱え、仮眠室のベッドに横たえる。多少の罪悪感にかられながらも少女の身体を隅々まで確認する。例えば、充電器を挿せるような場所を探して。
(ぱっと見じゃ見つからないか)
髪をかき上げ、口を開き、両腕を上げさせ、外から見えない場所を探る。へそに指を入れ、両足を開いて膣口を確認し、
’無いか……’
馬鹿なことをしている自覚はある。ふと気付くと、確認のためにベッドに上がった先生のチンポが、少女の小振りな尻肉に押し当てられていた。
’はぁ……はぁ……’
そういえば、リンちゃんは中出ししたら起きたよな……なんて
コンコン、と扉をノックする音が耳に入ってくる。
「……先生、起きていらっしゃいますか?」
(!?)
聴こえてきたのはリンの声だった。ふと時計に目をやると7時、リンが迎えに来ると言った時間だ。
「……入りますね」
’!! 待って!! リンちゃん!!’
開きかけた扉が止まる。
’ごめん、すぐ準備するから! 少しだけ待ってもらえる?’
「……分かりました。お待ちしています」
先生は急いで服を着ると、仮眠室を後にした。
To Be Continued…