「せ、先生!! 先生の言う通りでした!!」
アロナがこちらに向かってぴょんぴょんと飛び跳ねる。
「このシッテムの箱……いいえ! この【シン・シッテムの箱】には、私の知らないいくつかの機能があります!!」
’おおっ!! でも待って? その【シン・シッテムの箱】っていうのはやめようか。かっこ悪いから’
「えー、そうですか? かっこいいと思ったのに……では、なんと呼びましょう?」
’普通にシッテムの箱のままでいいと思う’
「うう、先生がそう言うなら……と、とにかく! このシッテムの箱はただの役立たずの箱ではありませんでした!!」
アロナはそう言うと、空中に向かって指をスライドさせるように動かす。直後、シッテムの箱の画面に何かのリストが表示される。
【サンクトゥムタワー制御機能】
【モモトーク機能】
【カフェ設置】
――――――
――――
――
先生がリストを指でスライドすると無数の項目が流れるように表示される。
’……これは’
「はい! これらは全てこのシッテムの箱が持つ機能のようです! まぁ、どれもまだ解放されてないんですが……」
’どうすれば解放されるの?’
「いくつかの条件が必要みたいです。残念ですが、条件の詳しい内容は達成しないと確認できないようですね……」
’そっか……この【サンクトゥムタワー制御機能】の条件は……?’
「あ、それは達成済みみたいです!! なになに……【七神リンに膣内射精済み】だそうですよ!! 膣内射精ってなんでしょう?」
’!?!?!?’
「あー、ただ条件を達成するだけじゃダメみたいですね? この【精輝石】が必要みたいです! 【サンクトゥムタワー制御機能】解放に必要な【精輝石】は10個。今は……ありゃ、3個しかないですね……」
アロナの口から飛び出したあり得ない言葉に声を出せずにいると、アロナが先生の様子に気付き、上目づかいで覗き込んできた。
「先生? どうかしましたか?」
’……あ? え、ああいや、その、うん、なんだっけ……せいきせき?’
「はい! きらきらして透きとおってて、とても綺麗ですよ!」
’10個だっけ、どうやって集めればいいの?’
「わかりません!!」
’えっ’
「この3個は、なんだかわかりませんがシッテムの箱の記憶領域に保存されていました!」
アロナの言葉に頭を抱える。
’そ、それはつまり……その石の集め方が分からないと……’
「サンクトゥムタワーの制御権は取り戻せそうにありませんね……でもこの石さえ集められれば、きっといろいろなことができますよ!!」
「私としては、この機能がおすすめです!!」
アロナが指を弾くと、リストの中の一項目が拡大表示される。
’【アロナ着せ替え機能】?’
「はい!! とっても良いことが起きそうな気がしますよね!!」
’まあ……確かに’
今のアロナはすっぽんぽんだ。これはこれで眼福だが、人間贅沢なもので常に見えているものにはあまり
’でも、まずはサンクトゥムタワーをなんとかしないとなぁ……’
そのためには【精輝石】の集め方を発見することが急務である。
「先生先生!!」
’うん? どうしたの?’
「実は……まだあるんです!!」
’まだっていうのは……’
すると突然アロナが目を閉じて、むむっと唸る。瞬間、彼女の身体からフッと力が抜け、その場に崩れ落ちた。
’アロナちゃん!?’
「……」
「ふっふっふ……!」
急に横から聴こえてきた声に驚き先生が振り向くと、そこにはソファから起き上がったドヤ顔のアロナがいた。
’え、どういうこと……?’
「なんと! 私はこの身体とシッテムの箱を自由に行き来できるんです!!」
’な、なんだってーーーー!!’
ちょっと大げさにリアクションしてみる。
「そして私がこの身体にいる間は、シッテムの箱の機能を利用できません!!」
’なんだって??’
ダメじゃん。
「これでいつでも先生と気持ちいいことができますね!! 早速遊んでください! 先生!!」
そう言うや否やアロナは元気いっぱいに先生に飛びついた。
To Be Continued…