’うーん……’
(不良が多くて困ってるとか、他校の生徒と喧嘩になったとか、やっぱり荒事関係が多いのかな、部活動の手伝いなんてのもある……ボランティアかなにか?)
「どうしましたか?」
’ああいや、なにから手を付けようかなって……’
「ゆっくりお選びになってください、本来であれば埃を被っているだけのものですから。一つ解決できればそれだけでもシャーレの存在に意義があります」
’うん’
ぴらっと一枚の紙をつまんで持ち上げる。
『商業地区にて多発する爆破テロについての対処依頼』
’……’
(これはやめておこうかな……)
――――――
――――
――
結局これといったものは見つからなかったので、アユムたちが運んできてくれた寝具を開封することにした。
’よっ、と……結構持ってきてくれたんだね’
「ええ、人が増えないとも限りませんから」
恐らく新品であろうマットレスに枕や布団のセットが計5組。仮眠室のベッドは先生が使うとして、リン、ワカモ、アロナの他に二人分余る計算だ。
’確かに、あって困ることはないよね’
言いながら先生はそのうちの1組を持ち上げると、仮眠室に運び込んだ。
(やっぱ1セットで限界かな)
そもそもが狭い部屋なので、ソファをどかしでもしない限りこれ以上布団を敷くのは厳しそうだ。4人のうち2人には部室で寝てもらうことになるだろう。
(そもそも仮眠室にソファって必要か?)
「……はぁ、……あなたさま?」
ベッドの方から声が先生を呼ぶ声が聞こえる。
’ああ、起こしちゃった?’
「うふ、大丈夫ですわ……それよりそちらは」
’新しい布団だよ。連邦生徒会の子たちが届けてくれたんだ’
「あら、そうでしたか」
ワカモは一瞬そちらに目をやると、俯きがちに口を開く。
「あの……あなた様、私今夜は……」
’ん?’
「その、あなた様と同じお布団で……」
’え、全然いいけど、身体は大丈夫?’
「へ、あ、はい! 勿論なんのこともありません!」
一瞬呆けた顔をしたワカモが顔を赤らめる。その様子に先生はしまったと思う。
(同じ布団って言われて当たり前みたいにセックスするつもりの質問をしちゃった……)
’あ、ごめん! 別にそういうつもりじゃ……!’
「そういうつもりでは、ないのですか……?」
’うっ’
先生が弁明しようとすると、ワカモが悲しそうに眉を下げた。その様子に申し訳ない思いがこみ上げてくる。
’いや、そういうつもりも、なくはない、かな’
「!!♡♡」
ぱぁっと明るくなるワカモの顔を見て、彼女たちには一生勝てなそうだと悟るのだった。
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’それじゃあ、今日は俺とワカモちゃんが仮眠室で、二人は部室で寝てもらうってことで’
「わかりました。先生、明日があるのですからほどほどにお願いします」
’う、うん’
「ワカモさんが羨ましいですが仕方ないですね……今日は我慢します!」
’あはは、ありがとうね、アロナちゃん’
’それじゃあ行こうか’
「はい♡ あなた様♡♡」
こうして今夜は先生、ワカモとリン、アロナの半々に分かれて眠ることになり、就寝前の挨拶を済ませると、二人は仮眠室へ入っていった。
To Be Continued…