※この作品はR-18です。

裏アカ快楽責め系ハメ撮り系連作(仮)   作:ふりーじ屋/家庭内禁書

8 / 9
 例によって女性が強制絶頂させられるお話です。濁り丸様の「おっぱい小説合同2026」 https://r18novel-lovers.com/oppai2026 に参加しました。


ザコ乳調教ハメ撮りを尉子ちゃん(経理部系お姉さん2X歳)がやってもらうお話

「私ってこんなに乳首おっきかったかしら?」

「尉子ちゃんったら、パッチテストのときから興奮して乳首どころか乳輪もぷくーってなってましたよ」

「違うよ~! いこはお嬢様だもん、こんなえっちなおっぱい……って、今は〝晴美〟ですっ、これだって二階堂くんが妙な触り方してくれたせいよ」

「尉子ちゃんの声マネがお上手ですね」

「こら~っ!」

 

 

 

 年明けから少し経ったある日。

 〝晴美〟は現在も、偽お嬢様で士業に詳しいと称するVtuber・有洒川尉子のガワをかぶって動画配信――『食品限定の消費税減税ですか……処理がどうなるのやら……もともと消費税は税理士泣かせですの、何人●ぬかわかったもんじゃありませんわ』――などの仕事をしている。

 しかしリスナーや事務所に隠れて、裏アカ男性・二階堂とのハメ撮りの約束をまた取り付けた。待ち合わせてホテルに行ってみたのがかれこれ1時間以上前だった。

 女性として平均を少し上回る身長と、二階堂から〝晴美さんみたいなお姉さんが領収書や伝票の処理手伝ってくれたらはかどりそう〟と評されるほんのり野暮ったい美貌と、平均をだいぶ上回るバストとヒップのスタイルとの持ち主だ。普段肩甲骨まで伸ばしている黒髪をうなじでまとめている。その女体をすでに何回もハメ撮りされ、(顔は隠しているとはいえ)動画として配信されている。

 しかし今日は、乳房を触られるばかりでセックスをしていない。それどころか、さきほどまでロープと医療用サージカルテープで乳房を搾り出すように固められる、という奇妙な格好をしていた。

 

『本当にやるのね……』

『尉子ちゃ……晴美さんのアイデアですよ。僕も真剣に考えて準備しましたが』

 

 アイデアの発端は、年末調整や確定申告のネタづくりが一段落してのびのびしていた彼女が――『二階堂くん、πの日ネタの動画を作らないの?』『パイの日?』『3月14日よ。円周率のシャレで……お姉さんのおっぱい貸してあげようか?』――軽い気持ちで口にした提案だった。

 彼がその直前に、ちょうど有洒川尉子のフィギュア発売を彼女から自慢されていて――『乳房から型を取って、視聴者プレゼントにしてみましょうか』――と冗談で言ったら――『おっぱいって開発されちゃったらおっきくなっちゃうのかな? πの日まででどれだけ開発できるか、開発前と開発後をどっちも型取りしたらどう?』――もっと冗談じみた答えを聞く羽目になった。

 

 

 

「とった型が現実よりおっきいってどうなのかしら」

「誰にも確かめようがないですよ」

「天知る地知る……視聴者プレゼントとはいえ気が引けるわ」

「どうせなら集められるだけおっぱいに集めて、って晴美さんが言い出しましたよね。言ってなくても僕がそうしましたけど」

「そりゃカップはね」

 

 ホテルに入ってすぐパッチテストを始めた。型取りするためのプラチナシリコンは青とピンクで色分けされた2種類のジェルであり、混ぜ合わせると固まり始める。ハリウッドの特殊メイクでも使われている定番の品だ、と二階堂が2色をカップに入れてへらで混ぜながら説明した。その口ぶりがいつものハメ撮りよりどこか得意げだった。

 混ざって薄い青紫になったジェルが彼女の二の腕に指先ひとつまみほどつけられた。

 

「あんな無遠慮に見られたの初めてだったわよ」

「僕だって人体型取りが初めてだったので、できるだけ慎重にしたかったんです」

 

 ジェルに肌が過敏に反応しないかテストで30分待っている間、二階堂が型取りの下準備として晴美の乳房を触り始めた。ロープで彼女のバストをおおまかに縛って搾り出した後、医療用サージカルテープで脇のハミ肉やアンダーの肉をバストに向かって無理やり寄せ集め仕上げる。

 バストを大きく見せるため、という単純なプロセス。

 

「晴美さん、ちゃんと全部処理してきたんですねぇ」

「いつもしてます~っ……残念そうに聞こえたのは気の所為かなぁ!?」

 

 しかし腋を無防備に開かされた瞬間、晴美に妙に強い羞恥心が湧いてきた。型取りに支障が出るムダ毛がないかチェックされ、ますます羞恥心が強まった。

 二階堂は、晴美の顔を一切見ていない。機材を確認するついでといったふうに淡々と、彼は晴美のハミ肉を手でぐいと押し込み、腋シワ一筋ずつが見えるほど接写した。

 

「剃るところ撮れたらメイキングの撮れ高が増えたかなぁ、って」

「たぶんニッチすぎるよ」

 

 これまでのハメ撮りだと、このように無遠慮なチェックはなかった。そのおかげで、晴美は二階堂とのハメ撮りでまるで普通の情事らしき気分になる時もあった。

 この日はまったく違う。彼にとってただの淫猥な器にされつつある。無意思の物体として扱われて、背筋や頭がじりじりひりつく。サージカルテープで乳肉の膨らみをむぎゅむぎゅ作られながら折々にカメラで接写される。ぴくりと反応してしまうと『動かないで下さい』とすげなく言われるのも新鮮だった。これまで強制絶頂で散々に屈服させられてきたこともあった。しかしそれは彼が快楽で彼女を動揺させようとするのに対して彼女が動かないよう耐える、という今と真逆の構図だった。

 

「晴美さんは、縛られるの結構お好きですか?」

「……二階堂くんこそ」

「縄師、と名乗るにはまだまだですが」

 

 形を作られたあとに生温かくしたベビーオイルを全体に薄く伸ばされた。型と肌の離れをよくするため、と聞いた。二階堂の手のひらが乳房のふもとから脇腹の曲線をゆっくり辿った。『ここがくっきりしているとバストの張りがしっかり印象付けられる』と言われた。ますます羞恥心がひりついた。腋窩に彼の指の腹が食い込むと思わず声が出てしまった。

 二階堂が本番の型取り用のジェルを混ぜている間、晴美は息をひそめていた。

 

「ジェルは温めてくれなかったよね。心電図検査みたいな気分になったわ」

「温めちゃうと、固まり方に影響が出ちゃうらしいので」

「鳥肌立って毛穴まで型取りされちゃったらどうしよう」

「そのほうがきっと好評ですよ、生々しくて」

 

 二階堂がへらで塗ってくるジェルがひやりとしていて体温を吸われる心地がした。鎖骨そばからアンダーバストまで手早く塗られ、固まったら別のパウダーを追加で混ぜてよりねっとりした2層目を上塗りされ、さらにギプス包帯で裏打ちを作られた。聞けば材料それぞれについて二階堂がもう少し教えてくれただろうが、晴美はそれどころではなかった。

 

「型、気になります?」

「……やっぱりおっきくなっちゃってるでしょ」

「単色だと陰影が強調されて見える、って話も」

「まぁフィギュアの灰色の原型とか見てそう思ったことあるけどさ」

「あるいは晴美さんが敏感で、おっきく見えるよう感じてるのかもしれませんよ」

 

 固まったあと裏打ちを分割して外し、ジェルが固まったものを剥がすまであっさり済んだ。二階堂の手際がスムーズすぎて、晴美は〝僕だって人体型取りが初めて〟と聞いたのを疑った。

 そもそも自分の乳房を型取りさせるなど、相手が二階堂であってもかなり抵抗を感じていたが、提案してしまった。最初にカフェで痴漢されたときもそうだったが、彼が彼女に何か言うことを聞かせるとき、説得に強烈かつ執拗な性的快楽をもってするのがお決まりだった。抵抗感が大きいことほど強い説得がもらえる、と期待していた。普通の恋人やセックスフレンド相手ではなかなか抱けない信頼のようなものだった。

 

「材料ならまだありますし、もう1回取るのもありかもしれません」

「いいわよ別にそこまで……」

 

 晴美はジェルの型をつい見てしまっていた。その型をそのまま視聴者プレゼントにしてしまうのか、雌型にしてプレゼント作りの材料とするのか、これも聞けば二階堂が教えてくれただろうが、晴美はそれどころではなかった。

 

「……私のおっぱいってそんなに敏感かなぁ。チクニーだとイったことないし」

「敏感ですね、保証します」

「他の女と比べられてもなぁ」

 

 晴美の乳房をかたどった一式は〝πの日〟企画を通して売られ対価の全額が彼の手元に入る。つまりまったく疑問の余地なく彼の所有物である。奇妙な思いが湧き上がる。ハメ撮りによって一時だけ、一部だけを二階堂に売り渡しているに過ぎない自分が、半端に思える。

 もし自分があれと同じになれたら。

 

「……晴美さん?」

「その型に問題がないんなら、もうやっちゃってよ、最初の開発っ」

 

 自分の考えがおかしく思えて、振り払うついでに彼に愛撫をねだる。

 あれはただのモノである。自分の肉体と二階堂の作業の産物であって特別ではあるが、結局モノである。こうやって要求するどころか、快感を味わうこともできない。

 

「……すみません、型取りもう1回いいですか」

「予備? それとも、わざと乳首が勃起しちゃってるところで型取りするつもりだったとか」

 

 2度目の型取り作業を終えるころには予定時間を過ぎていて、晴美は初めてセックスできずに二階堂とのオフを終える羽目になった。

 

 

 

※

 

「こんなに黒くもないし、大きくもないはずなのになぁ」

「見た目の印象って怖いですね。でも僕はそそると思います」

 

 晴美が型取りされてから少し経ったある日。

 πの日までにそんなに余裕がないから、と晴美は多少の無理をしてスケジュールを開け、また二階堂とハメ撮りに臨んでいる。

 ホテルに入ると、乳輪・乳首だけをスリットで露出させるブラタンクトップという、またしても奇妙な格好をすることになった。

 

 

 

 

『ビフォー・アフターを強調したいので、開発後は乳輪が大きく色が濃くなっちゃったことにしましょう』

『ならないでしょ、いくらなんでも』

 

 格好の発端は、二階堂の提案だった。

 

『ならなかったら化粧で……汗とかよだれが垂れちゃったら変に色落ちしちゃうかも、がんばってこらえてください』

『え、無理。動画映えのために感じさせてくれちゃうんでしょう』

『まずはやってみましょう』

『むちゃくちゃよ~っ!』

 

 案の定、度重なる乳房絶頂と多量の汗水よだれによって乳輪の着色は色落ちしてしまい、そのシーンが没になってしまった。その代替として、晴美は授乳用のブラタンクトップを着て再度の乳房調教ハメ撮りに臨むこととなった。

 

 

 

「これさぁ……赤ちゃんにおっぱいあげるときたくし上げるのが目立つしめんどうだから、スリットをズラすだけで乳首を出せれば……ってデザインの意図はわかるよ」

「あと、この生地と構造なら形よくホールドしてくれたり、母乳や赤ちゃんのよだれが垂れても吸ってくれたりもしますね」

「でもね、たぶんこれママさんにあまり売れてないと思うっ」

「通販で値引きされてました」

 

 そのブラタンクトップを着た自分の姿を鏡で見ながら、晴美はため息もあらわにぼやいた。

 授乳用スリットがちょうど晴美の乳輪全体を露出させるかどうか、という具合に開かれている。非常に清潔感のある白い生地との対比で、自分の乳輪が色素沈着で黒ずんでしまっているかのように見える。

 

「じゃあ腋の下からアンダーにかけて揉んでいきますね」

「んひゃうっ!? ちょっと、くすぐったいったらっ」

「腕を上げっぱなしでもなるべく疲れにくい姿勢がいいですよね」

「ベッドであお向けに寝っ転がってちゃダメかなぁ」

「上体が起きてるほうがバストの形が断然きれいに撮れますよ」

 

 二階堂が部屋を見回し、勝手に背もたれ付き椅子とポールハンガーを移動させてくる。晴美は椅子に腰掛けさせられ、両手首を頭上にタオルでゆるく縛られる。縛られたところをポールハンガーの突起に引っ掛け、両腕の重みを預けられるようにする。

 

「こうやって腋を開いて胸を張ると、バストがますますツンと上向きになっていいですね。背中にクッションとか挟みますか?」

 

 晴美がそのポーズを人前で取らされ撮影されるのは初めてだった。

 

「こんなポーズで、くすぐったいところを……んんっ!? 二階堂くんに触られるばかり? 考えただけでおかしくなっちゃいそう」

「世の中に〝腋は性器〟との主張もあるようです。その是非はともかく、セックス中に女性の腋に注目する意義はあります」

「その主張はだいぶ偏っていて……ふぁあ、はぁ、ッ……ふっひゃ!? くすぐったいったら……!」

「おっぱい側だと見えにくい胸筋のぴくってする反応が見えやすいですし、濡れますし、匂いも変わる。匂いは視聴者さんに届けられなくて残念ですが」

 

 いつの間にか回しているカメラを意識してか、二階堂が晴美を無視して視聴者に語りかけながら、腋窩やアンダーバストを愛撫してくる。指先だけかと思えば、鼻息をすぅはぁ当てたり、くちびるや舌をなぞらせたりも織り交ぜる。恥ずかしくて腋を締めたくなる。

 

「ふ、ぁ……は、ぁんっ……ヘンタイ、みたいだよ……」

「需要はありますよ」

 

 しかし、耐える。

 うっかり力を込めるとポールハンガーが軋んだり倒れたりしてしまうかもしれない。そうなれば動画の制作・編集に不都合だし、淫靡になってきた雰囲気が壊れる。

 縛っているのは雰囲気である。手首を縛るタオルなど晴美が外そうと思えば外せる具合だ。拘束具というより、単に視聴者にサディズム、マゾヒズムの雰囲気を強く伝えるための小道具である。

 

「……そんなに手加減してくれなくても……う、んんっ……」

「そうそう、計測をするの忘れてました」

 

 計測、と聞き返そうとして声が途切れた。ポケットタイプのデジタルノギスは晴美が一目で理解できたが、もう一つわかりかねる道具も目に入る。

 

「あの、その……そちらは? 分度器つきの、ピンセット……とは違うみたいだけど」

「皮下脂肪厚計(キャリパー)です。普通はこれに二の腕とかむにゅっと挟んで皮下脂肪の厚みを測ります」

「……〝普通〟は、って」

「バネ秤で挟む圧力を調整できるんです。こっちは固さを測ろうかと」

 

 キャリパーの腕が、晴美の二の腕をつまんだ。冷たく無機質な金属が肌をつねる感触で、晴美の背中が反射的にくっと反り返る。

 

「乳首と乳輪もいろいろ測りますよ」

「固さならデュロメーターとか使ったら?」

「キャリパーは本業で使ったことがありまして」

 

 乳首、乳輪も細い金属で挟まれつねられる。録画されながら、固いのか柔らかいのか不明な数値を彼の声で読み上げられる。工業品の検査めいた扱いに、肌の下が不満を示すように火照っていく。

 

「乳輪の直径は……なんと3.14センチ! だったら面白かったのに」

「測るんなら真面目に測ってよ!」

 

 計測を終えた二階堂の指が、こんどは晴美のアンダーバストの際を指の腹で撫でた。届いていない脇腹までがぞくりと粟立った。タンクトップが急に窮屈に感じられて戸惑う。生地が汗を含み始めているせいらしい。もしかすると、白い生地がうっすら透けて肌の色も映っているかもしれない。

 

「スペンス乳腺のことはよくわかりませんが、触ってくすぐったがられるところなら性感帯にできる、これはわかります」

「適当なこと言って……ふぁ、ッ」

 

 腋窩の奥まで指が差し込まれた。閉じかけた腕を縛ったタオルに引き留められる。ポールハンガーがかすかに軋む。二階堂が指の腹で腋の窪みをゆっくりこすると、そこがじんと痺れて意識もそこばかりに向かう。なんだかよだれが垂れてしまう前の頬の感じに似ている。腋汗がじわじわ垂れて彼の指を濡らしてしまわないか、と考えてしまう。

 

「こんなんじゃ……いつもみたいに、無理やり感じさせてよ」

 

 そう思うことにした。腋や胸周りを弄ばれているだけ。さすがにこんなところで性感を覚えるはずがない。じりじり灯りかけている熱を心のなかで否定する。

 

「あ、ぅ……!?」

「よだれが出ちゃう味ですね」

 

 二階堂の舌がアンダーバストの輪郭を辿り始める。味を評され、ますます彼女自身で汗や火照りが気になる。

 肌を彼の鼻息が撫でてきて、ほんの少し身動ぎしただけのつもりが、ぴったり貼り付いたタンクトップのせいで背中や乳房のふもと、中腹まで波及する。そのくせスリットでさらされている乳首や乳輪には届かない。

 

「熱いですか?」

「触ったら、わかるでしょ……ん、ぅ、あっ……は、あっ……」

 

 二階堂の両手が、タンクトップごしに乳房全体をやんわり包んだ。揉むでなく、押さえるでなく、ただ生地の上から乳房の重みを手のひらで受け止めるような触り方だった。それだけで、スリットから覗く乳輪がかすかに震える。

 

「開発が進んでもっとかちかちに勃起したら、モントゴメリー腺ももっと映りやすくなるかもしれません」

「……何それ?」

「乳首の周りにちょっとぶつぶつしているところで、皮脂腺の一種らしいです。数を数えてみますか」

「や、やだぁっ」

 

 腕を下げて乳首を隠そうとするが、タオルが引っかかってポールハンガーがギシリと音を立てるだけで止まってしまう。物理的にたやすく逃れられる拘束だが、晴美は縛られたままになってしまう。

 

「ね、二階堂くん、もう良いでしょ、焦れちゃう……」

「測っているだけで興奮されているようですが」

 

 まだ手や言葉で焦らしと辱めを重ねられる。今日ここまで乳首と乳輪で与えられた刺激といったら冷たく固い計測具だけだ。乳房のふもとや中腹に指や舌での愛撫をもらっていて、あともう少し、と思わされる。

 

「あ、ちょ……こらっ、フェイントか!? 子供みたいなことするじゃないのっ」

「乳首のそばで指先くいくいってされるだけでも、感じてますね」

「さすがにそんなことは……ぁ、ぉ……!」

 

 乳輪のふちを指先でなぞられる。びくん、と反応して指が離れてしまって、動かなければもっと触ってもらえたのに、と悔やむ。そんな内心が少しでも二階堂に漏れたら、と危ぶむ。

 

「晴美さんったらすでに敏感なのに、これ以上開発したらザコ乳になっちゃいますよ」

「ザコ乳って言われても」

「気持ちよくしてもらえるんだったら何でも言いなりになっちゃう、チョロいおっぱいです」

「だから、さすがにそんな……」

 

 

 

 その日の予定時間が迫る頃になった。

 

「ちょっと! ちょっとで良いからっ! ちくびっ、さきっぽっ……あっ、あっ♥ お゙ぉ゙っ……♥」

「こうやって開発を続けていきます。そろそろ良い時間になりましたので、今日はここまで」

「……は? お姉さんを……こんなに、焦らして! ザコ乳生産者として責任取ってよ!」

 

 焦らしと辱めを重ねられすぎて、途中晴美は露出している乳輪・乳首をどうにか刺激に触れさせようと乳房をたくさん揺らして、タンクトップのスリットの縁にぷっくり膨らんだ乳輪を擦り付けたが、かえって焦れがひどくなった。

 乳房全体も敏感になって、二階堂にアンダーバストを軽く支えられるだけで、自分の乳房の重みが、内側から乳首を突き破らんばかりの圧にさえ感じられた。

 タンクトップは汗どころかよだれや涙でもびしょびしょに濡れてしまっていた。

 ついに手の拘束を外して乳房愛撫をねだった。

 

「女を所有物扱いする男と付き合うとたいへんですよ。あと生産者よりは開発者ですね」

「いきなり常識人ぶるね!?」

 

 しかし二階堂との交渉の末、未練がましさを露わにしながらも折り合いをつけた。その日の夜に乳首で自慰をしたが思うように達せず、後悔と切望を抱えて眠りについた。

 

 

 

※

 

「ふんふ~ん♪ ねぇねぇ二階堂くん見てよ! アメリカの洗車のお姉ちゃんのマネっ」

 

 乳輪計測日から少し経って、πの日より少し前の日。

 2人がハメ撮りに使うラブホテルの浴室は、出入り口と壁の一面がガラスですっかり透明という造りだった。その浴室側に晴美が濡れた乳房を押しつけて向こう側の二階堂に見せびらかしていた。敢えてよだれやボディソープを垂らして乳房とガラスを擦り付けながら泡まみれにして見せた。

 

「……いいんですけど、冷たくないんですか?」

「冷たいし固いよ~、だからもうおしまいっ」

 

 固く透明なガラス面に押しつけられてむにゅむにゅ乳房の膨らみが変形される。乳とガラス面に挟まれてすでに乳首がしこりはじめているのも見えた。

 二階堂がカメラを構えようとすると、晴美はガラス面からパッと離れてしまった。

 

「見た? 固いものにむにゅって押しつけるとかえって柔らかく見えるよね〜」

「晴美さんテンション高いですね」

「今日ここに来るまでブラジャーつけてるだけで乳首も乳輪もひりついてたよっ」

「あのブラを下着にしてたら」

 

 発端は、先日の〝交渉〟だった。晴美が敏感になりすぎて型取りに苦労したという設定で、開発と型取りのほかにセックスシーンを追加することと引き換えに、あの日の晴美が引き下がった。

 

 

 

 それから当日、撮影を前にする晴美のテンションが、淡々と撮影準備を進める二階堂のペースを少し乱すほど高い。

 

「うふふ……ざぁこ、ざぁこっ、ザコ乳でごめんなさい……ザコ乳でごめんなさい……♪」

「カメラ回しているときは、笑わないで言ってくださいね?」

「ええ~、できるかなぁ」

「元女優だし現Vtuberですよね?」

 

 そのシーンでは、設定に合わせた演出として、晴美が乳房絶頂をさせられるたびに〝ザコ乳でごめんなさい〟と泣きながら謝るところを撮るはずであった。

 

「モノ扱いもゾクゾクしていいけどねっ、やっぱり人間は自分で動くもんだよね!」

「ザコ乳になっちゃったって聞いたばかりなんですが」

「遠慮しないっ、お姉さん頼まれてもなかなかやってあげないんだよ~?」

 

 そのはずが、晴美は二階堂を椅子に座らせズボン、下着を下げさせ、胸でペニスを挟み込む。勃起すれば大きさも固さも並外れて優れているが、晴美が張り合うように胸の谷間で覆い隠そうとする。

 

「パイズリはお好き?」

「好きですが、撮り方が難しくて……晴美さんの顔も出していいなら別ですが」

「じゃあ、これは二階堂くんの準備運動っ」

「あと、それ着けてしてくれるんですか」

「せっかくのプレゼントだもんねぇ♪」

 

 二階堂の両膝の間に跪いた晴美は、自分の腕と授乳用タンクトップで乳房をむにゅむにゅ寄せつつパイズリで責め立てる。

 

「ん、ぅ。お姉さんが、準備運動、させてあげるから……っ」

「……初々しいですね」

「下手っぴって言いたいのかなぁ!?」

 

 責め立てているつもりだった。

 晴美は二階堂との出会いで自分が気持ちよくされるセックスの経験を積んだものの、自分が奉仕する側としての経験が浅いままである。

 加えてπの日に向けた度重なる開発によって、彼女の乳房はもはや些細な刺激でも発情しかねない〝ザコ乳〟へと変貌している。

 

「続けてほしいとは思ってますよ、こうしてる晴美さん、かわいいし」

「パイズリしながらかわいいって言われるなんてねぇ」

 

 ペニスの熱い筋が乳間をずりゅずりゅ行き来するたびに、晴美は熱っぽい声が漏れそうになる。どうにか噛み殺すも、肩や首の震えは隠すのを諦めた。彼に奉仕するために始めたパイズリが、自身に快楽をもたらすための自慰へと変質していく。

 

「二階堂くんの、せいだもんっ……お姉さんのおっぱい、こんなにチョロくしちゃって……っ」

「とても嬉しい褒め言葉ですよ、僕みたいな人間にとっては」

 

 晴美は開き直ったように、乳房で感じたいようにペニスを執拗に押し当てる。ペニスの雁首の段差に、乳輪のふもとをぐりぐりと円を描くようにグラインドさせる。スリットから露出した乳首が、彼の熱に触れるたびにコリコリと固くなり、乳房ごと震える。

 

「あ、は……っ、あぁっ! すご、い……ここ、二階堂くんの形に、めり込んでる……っ」

 

 興奮が高まるにつれ、晴美の肌から汗が滲み出し、口元から銀糸のようなよだれが何本も垂れて、白いタンクトップを汚していった。布地が水分を吸い、じわじわと透明度を増しながら肌にぴたりと吸い付いていく。その吸着が、乳房の動きをよりダイレクトに、より逃げ場のない摩擦へと変えていく。

 

「んんぅ……なんだか、これ、その……っうっ」

「オナニーってさ、あえて下着履いたまま下着越しに擦ったほうが気持ち良い、ってことがあるよね、そういう感じかなぁ♥」

 

 二階堂のペニスにますます力強く勃起していくと、晴美のパイズリもエスカレートする。晴美に跳ね返ってくる快楽も強くなっていく。

 

「そういう晴美さんだって、まんざらでもなさそうですが」

「ザコ乳は気持ちよくしてくれる人にすぐなびいちゃうんです~♥」

 

 タンクトップが汗を吸い切ってぴとりと肌に貼り付き、布越しの摩擦がかえって剥き出しより執拗に乳房全体へ伝わってくる。

 二階堂が晴美を撫でる手を止め、させるがままになった。

 いよいよ晴美は、好き放題にあちこち摩擦して気持ちいいところを貪欲に探す。

 

「んっ……二階堂くんの、固くて、熱い……」

 

 何もしてもらっていないのに自分で気持ちよくなっている、という晴美の羞恥が、乳首をもっと充血させ固く熱くする。乳間をずりゅずりゅ往復するペニスが太くなってくる。雁首の形が乳首や乳輪にこすれ合う感覚がますます鮮明になって、晴美は思わず上体を傾けた。乳房の重みをそのまま押し当てて布越しでもペニス全体のシルエットを感じる。

 

「これが晴美さんの本気パイズリ……」

「そんなに余裕ありげにしないでよぅ」

 

 晴美は呼吸が浅くなっていく。乳房だけでなく肩や腰も動いてしまう。気持ちよくなるたびに横乳から腕で強く押しつけたり、肩を使って二階堂のペニスだけでなく腹筋に強く押しつける。引き締まった筋肉が頼もしい。余計に声が出そうになる。繰り返すとますます興奮してしまう。

 

「こんな、こんなの、ずるいっ……!」

 

 このままで自分がどうなるか分かっていても止められない。

 

「……ぅあっ♥」

 

 乳首を押しつけていた二階堂の腹筋がぴくりと動いた。乳の奥から背中へ向けて放電するような感覚が走った。じりじりと迫っていた絶頂が、一瞬でそこまで来た。続いてはっきり、乳首から背骨の裏まで、細い電流が何本も瞬きのように走った。太ももが内側から強張り、腰の深いところで、重くて甘い圧縮が解けた。

 

「ひぃ、ひっ……う、ゔ……ウっ……ザコ、ちち、イク、イッて、るぅ……!」

 

 言葉が出た。二階堂の手が晴美の肩をそっと支えた。その支えがあったから、晴美はどこにも倒れずに済んだ。

 

「やっぱり撮っておけばよかったかなぁ」

 

 二階堂がまだ達していないという事実が、晴美の甘い絶頂の熱の中にぼんやりと浮かんでいた。

 

 

 

「まだ入れてもいないのに、腰が抜けちゃいましたか」

「そんなんじゃ……はひゃっ!? おっぱい触ったらダメぇ」

「今は尻もちをつかないでください」

「じゃあいきなりおっぱい触らないでよっ」

「僕ら今セックスしてるんですよ」

 

 それからハメ撮りの都合で、ベッドに腰掛けての背面座位となるはずが、2人は少しドタバタした。

 晴美にとっても背面座位は経験済みである。固定カメラに女体の全面を向ければ、二階堂によって感じさせられる反応が映像に収まりやすい。カメラの後ろに姿見を置けば、つながっている最終でも映り具合が見えてわかる。羞恥プレイとしても盛り上がる。

 

「……お尻側、支えて……」

「これだとザコ乳の前にザコまんこ丸出しって感じですね」

 

 けれど今日は、パイズリ絶頂のせいで晴美の足腰がすでに覚束なく、背面座位で彼女が上から挿入するのに手間取った。

 

「は、ひっ、あう、んっ……えう、んんっ……!」

「パイズリで焦らされたあとにこの締めつけ、気持ちよすぎですね」

「……もうっ、また、余裕ありげにしちゃって」

 

 晴美がアンダーバストに二階堂の腕の気配を感じて、尖らせていたくちびるからひゅっと妙な吐息を鳴らしてしまう。

 

「ほら、カメラを見て。『ザコ乳でごめんなさい』って、ちゃんと言えたら、ここ、もっと気持ちよくしてあげますから」

 

 二階堂の低い声が、背面から晴美の意識を揺さぶる。結合部から深々と押し開かれている膣肉と、執拗に弄ばれてきた乳房が疼く。かつての自分なら、こんな屈辱的な言葉など聞かされただけで冷めきって興奮どころではなかった。

 

「……ざ、ざぁこ……お姉さん……ザコ乳にされちゃって、ごめんなさい……!」

「あれれ、僕にされちゃったせいなんですか」

「そりゃあ……君に、あれだけ気持ちよくされちゃったら……ふぎゃっ!?」

 

 二階堂の指か手の平を待ちわびていた乳輪と乳首に、もう少し散漫な、けれど晴美を堕落させるのに十分な刺激が襲ってくる。

 

「このタンクトップのスリットは、晴美さんの乳輪に比べるとちっちゃいから……ほら、ズラすとスリットの縁がこすれて、乳輪気持ち良いですねぇ」

「やぁっ、やらぁっ! これじゃ足りない……!」

「感じてるくせに」

 

 二階堂の手がタンクトップの脇や肩紐、胴側の裾周りをつまんだり引っ張ったりして、間接的な刺激で焦らしてくる。二階堂の言葉で解説されなければ視聴者に伝わらないほど些細な刺激。それに翻弄されて体をくねらせつつ、必死で二階堂の膝の上をキープする。

 パイズリで射精させ損なった以上、ゴムありとはいえ膣内で射精してもらいたい。そう姿勢を保たせているのは、晴美の意地か、二階堂への従順か。

 

「うぅうぅ……そんなにオモチャにしないでよ~!」

「我慢できるんですね。乳がザコでも、中身はさすがにそこまでザコじゃなかったか」

 

 バカにされた口調も晴美を一層昂ぶらせる。その反応に堕落を確信してか、二階堂の右腕がぎゅうと力を込めて晴美のウエストを引き締めた。

 暴れてしまうほど激しい快楽を与えられても抑えていてくれる、という予備動作だった。

 

「あ、ぁ」

「じゃあ、ザコ乳っぷりを見せてもらいます」

 

 痛いほどしこりたった乳首、乳輪が二階堂の指で触れられる前から、期待だけで晴美の絶頂は始まっていた。

 

「視聴者の皆さんにザコっぷりが伝わるようにしてくれると、ありがたいです」

 

 二階堂の指先が乳輪の縁をなぞった。

 

「い……っく、い、い、い……ッ!」

 

 それだけで、来た。晴美の膣肉が深いところから痙攣して、二階堂のペニスを締めつけた。絶頂が一触にしてはち切れるほど膨らむ。背骨の裏から頭頂まで満たす感覚が、声を後から追いかけてきた。

 

「ひぁっ、あ……ぁ、ぁあ……っぉお゙ッ、い、いっ……っ……!」

 

 二階堂の右腕がウエストを引き締めたまま、晴美が崩れ落ちるのを止めた。左手の指先が乳輪の外縁をゆるくなぞり続けた。乳首にはまだ触れず、ぷっくり膨れた乳輪のふもとをぐるりとたどるたびに、晴美の全身がその指先に吊られてびくびくと揺れた。

 

「ちゃんとカメラを見てください」

 

 低い声が耳の後ろから来た。晴美はどうにか顔を上げた。姿見に映った自分の姿が視野に入った。二階堂の腕に抱えられ、汗とよだれでぐしゃぐしゃになった顔が自分なのかと疑う。タンクトップを着たまま、乳首だけをスリットから覗かせている。スリットの縁が充血しきった乳輪の外縁を食い込むように押さえていた。

 

「み、見てます……っ、見て、るから……乳首、ちゃんと、触って……!」

 

 二階堂の指先が、乳首の先端をかすめた。

 

「ひぁっ、あぁ、あっ……! ま、また……っ、おかしい……っこぇ、これぇ、ぜったい、ダメなの……!」

 

 また来た。さっきより深いところから来た。感電しているかのように苦しいのに、それ以上の快感が体にも心にぶちまけられる。これまでなら疲れ切るほど絶頂させられてから味わうような濃厚な絶頂が、今は乳輪を指先で一周されるだけで味わえてしまえる。

 

「ほら、ちゃんと言えますか」

 

 絶頂の波が引ききらないまま、次を焦らされている。乳首がまだじくじくと熱を持って、乳房の揺れの余波だけで晴美をもだえさせる。

 舌と喉を叱咤し、屈辱的な言葉を献上する。

 

「……ざ、ザコ乳で……ごめんなさい……っ」

「どんなふうにザコなのか、ちゃんと説明してください」

 

 晴美は息をついた。深く吸うと胸が膨らんで、二階堂の指に擦り寄るように触れた。それだけで膣の奥がきゅうっと締まった。

 

「……ちょっと触られただけで、すぐ……イッちゃって……っ、何回でも……乳首だけで、イケちゃうの……二階堂くんに開発されちゃって……っ」

「これと比べたら、まるで前が不感症だったみたいですよ」

 

 おかしな言葉のくせに優しい声音を聞いて、晴美の頬に熱がのぼった。恥ずかしいのに、その相槌が欲しくてたまらなかった。

 

「もっとさわ、って……お願い……乳首、乳輪、いっぱい触って……っ」

 

 二階堂の指が応じる。乳首の先端を二指の腹で挟んでひねりながらくすぐる。指先を立てて乳輪をかりかりとくすぐり、その外縁をつまんでじっくり押しつぶす。絶頂が来た。来てから、まだ指が動いた。来た。また来た。波と波のあいだが、だんだん狭く深くなっていく。

 

「ひっ、ひうっ、あっ、あっ……! ううゔ、ふうぅ゙……ゔっ……また、またイッてる……っ、ザコだから……っ」

「何回でもイかせてあげますよ」

 

 その言葉が晴美の胸の中心に落ちた。腹立たしいくらい嬉しかった。そう言ってもらえると期待していたから、ここまで何度も会いに来た。測られて、焦らされて、おかしな器具で型取りされたり計測されたりのたびに、あとでこう言ってもらえると期待を膨らませて従い続けた。それを改めて自覚させられた。

 

「うぅ……うぅっ……二階堂くんのせい、なんだから……っ、責任、とって……っ」

「晴美さん、ザコ乳にされたくなかったんですか」

 

 乳輪の両端を二本の指でつまんで引き伸ばされた。引き伸ばしながら、乳首の先を親指の腹でぐりぐりと押し込んだ。晴美の視界が白くなった。声にならない声が喉を破った。タンクトップの胸元がびちゃりと音を立てた。

 

「あ、はっ……んぐ……うっ、あお゙……ぉお゙ッ、い、いっ……っ……♥」

「ザコ乳にされたくなかったのに、僕がやっちゃったんなら、残念ですね」

 

 姿見の中の自分が、汗まみれのタンクトップを着たまま全身で絶頂していた。その姿を見た。二階堂も見ているし、動画にも撮られて配信される。

 絶頂が三重になる。

 

「ぁ、あっ……! 乳首、乳首でまた……っ! いいのっ、きもひぃい……ざこちち、ひあわへ……」

「ひょっとして中身までザコになっちゃいましたか」

「いいのっ、見てっ、見ててよ……っざ、こ、乳で……ごめんなさい……っ! もっとお姉さんを……ザコにしてっ……!」

 

 カメラに言っているのか、二階堂に言っているのか、姿見に映った自分に言っているのか。忘れても声が出続けた。

 これ以上白々しい謝罪と、これ以上軽い愛撫で悶え狂う女は、おそらくあり得なかった。

 

「んぐぅうっ、ううゔっ!! はぁっ、はぁっ…ぃ、いぐっ……んぐっ、っく、ほおおお゙っ……♥」

 

 抜き差しせずとも結合部から愛液が垂れ流しで、繋がった場所からぐちゅりと淫らな音を立てる。それがうるさくなって、かすれ切った〝ごめんなさい〟の声をかき消す。

 

「ここまであっさり気持ちよくなれるなら、ザコもお得な気がしてきます」

 

 晴美は彼に抱えられたまま、無様に、幸福に、ガクガクと全身を震わせ続けた。

 

 

 

※

 

『お姉さんのおかげだね!』

 

 πの日から少し経ったある日。

 晴美から送られてきたメッセージを見て、二階堂は彼女のドヤ顔を幻視した。胸がザコ乳を誇るようにこんもりと前に張られていた。

 ハメ撮り投稿された動画に、二階堂の視聴者から〝自分も乳首が大きかったり黒かったりにコンプレックスがあるので、二階堂に面倒見てもらいたい〟といったコメントがいくつも来た。おっぱい型の応募も予想以上に多数だった。

 それを晴美に教えてやって返ってきたメッセージだった。

 

『また撮ってよ』

『πの日からしばらく動画が晴美さんウィークみたいになっちゃうので、次は少しあけさせてください』

『しょうがないなぁ』

『あれ使ってチクニーでもしてたらどうですか』

 

 撮影で使った授乳用スリット付きタンクトップは、彼が持っていても無用の長物なので、撮影が一段落ついたあと晴美に譲っていた。

 

『イケたわ、イケちゃった』

『あっさりですね』

 

 二階堂は晴美が少し羨ましくなった。

 

(おしまい)

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。