人類は、絶滅の危機に瀕していた。
サキュバスの呪いにより女性の出生率が徐々に低下。
相手を得られなくなったり男たちは誘惑に負け、淫魔と子を儲けるようになり。
人間の女が絶滅すると、人類は完全にサキュバスの奴隷と化した。
しかし、サキュバスにも誤算があった。
世代交代を重ね、淫魔の血が濃くなるにつれて「人間の男」も生まれなくなっていったのだ。
結果──雄の精を食事とするサキュバスたちも急激に減少。
可能性を断たれた人類は、年端もいかぬ少年ただ一人を残すだけになった。
「……どうしてこんなになるまで放っておいたんですか」
シルヴィア・トーは呆然と呟いた。
彼女は『異世界』にて幾多の魔を討ち滅ぼした存在。
月の光を思わせる銀髪は長く美しく、純白の羽毛で構成された一対の翼は清らかさを象徴している。
精緻な刺繍の施された白の衣──それを押し上げる豊かな乳房は母性の強さを連想させた。
見た目の歳は、少女と女の境目といったところ。
実際の年齢はもう少し上──元いた世界での自らの使命をあらかた果たし、そろそろバトンを次の世代に渡そうかという頃のことだった。
彼女から見れば『異世界』である『ここ』に召喚されたのは。
召喚は、人類最後の悪あがきだ。
絶滅を避けるためにはもはや、別の世界から女を呼び寄せるしかない。
彼らは必死に研究を重ね、とうとう召喚の魔法陣を完成させた。
残念なことに完成したのは絶滅ギリギリの状況で。
生き残った数少ない年長者たちは、『食料』を求めて彷徨うサキュバスの生き残りと死闘を演じ、相打ちとなった。
そうして、一人残された少年の前で魔法陣が発動、召喚されたのが──。
「わたし、というわけですね」
「う、うん。……ごめんなさい、お姉ちゃん」
答えた少年はまだ十代前半と思われる。
十分な栄養が摂れていないせいか小柄で、服を着た状態だと少女と見間違えてしまいそうな可愛らしさがある。
あるいはそれは、彼の中に流れる淫魔の血のせいか。
この分だと成長も遅く、寿命も純粋な人間よりは長いかもしれない。
そう、天使であるシルヴィアは感覚的に理解した。
少年が「ごめんなさい」と言ったのは魔法陣の性質だ。
ギリギリで完成したそれは送還──つまり、召喚対象を元の世界に戻すことを想定していない。
おまけに、円滑な「子孫繁栄」が行えるよう、女たちの身体に細工を施すようになっている。
シルヴィアの身体に浮かぶ天使の証、清らかな聖紋を一部上書きするように、下腹部に浮かび上がったのは、淫魔の魔法を応用して生み出された『淫紋』だ。
刻まれた者は強制的に発情させられ、異性を強く求めるようになる。
今のところ天使の力で耐えているものの、シルヴィアも身体の疼きと少年への好意を感じていた。
「気にしないでください。あなたのせいではありませんから」
「わっ……!? お、お姉ちゃん!?」
「いいんですよ。一人になって寂しかったでしょう? 好きなだけ、わたしに甘えてくださいね」
シルヴィアはもともと同性愛者だ。
元の世界では複数の妻を持ち、子供も儲けている。
ただ、「男性」ではなく「男の子」であれば特に苦手というわけでもない。
子供を持って母性が強くなってからは尚更その傾向は強くなった。
淫紋による影響もあって、彼女は少々積極的になっていた。
少年を抱きしめ、彼の顔を己の乳房で包みこんで──しばし後、この世界唯一の雄の股間が元気になっていることに気づく。
これも淫魔の血か、成長途上だというのにかなりの大きさで。
どきどきしながら身を離して、
「そうだ。お腹、空いていませんか?」
魔法──元の世界では神聖魔法と呼ばれていた力で食べ物を出した。
力の消耗は大きくなっているものの、こちらの世界でも問題なく機能。
おかげで当面、飢えて死ぬ心配はなくなった。
汚れの浄化などもできるので生活は続けられる。
ただ、問題は、
「わたし、純粋な人間じゃないけどいいのかな……?」
彼とその、子作りすることは仕方ないというか、このまま生活していたらいずれ絆されてしまう確信があったが。
「そもそも、もう少し人数がいないと遺伝子的にもまずいよね?」
その懸念に関しては食事をしている間に解消された。
魔法陣がさらなる光を放ち、次々と少女を召喚したのだ。
◇ ◇ ◇
「それで、あたしたちが召喚されたってわけね」
「異世界の魔法……。残った文献から調査はできるだろうけれど、解析して帰還の方法を見つけられるかはわからないわね」
「困ります……。お嬢様のお世話をまだまだ続けたかったのに」
呼び出されたのは三人。
紅蓮の髪を持ち、シルヴィアと同等クラスの豊かな胸──さらに、むっちりと肉々しい太ももを備えた、気の強そうな少女。
元の世界では皇女様だったという彼女の名前はステラ。ステラ・ヴァーミリオン。
艷やかな黒髪。
こちらも気が強そうではあるものの、瞳や言動には理知の光が強い。
所作には貴族らしい品が感じられ──どこか、敢えて傲慢に振る舞っているのでは? とシルヴィアには思える少女はウィリアムズ・アリシア。
ややこしいが、ウィリアムズが姓で名前はアリシアらしい。
それから、どこかほんわかとした雰囲気を持つ少女。
一見地味ではあるものの、その顔立ちが整っているのがよく見るとわかる。
身に纏っているのは家政婦のお仕着せ──いわゆるメイド服である。
所作にはステラやアリシアとはまた違う隙の無さが感じられ、ただ者ではないと感じる。
名前は、メロディ。
それぞれ、元の世界でのしがらみや事情を持つ彼女たち。
はあ、と、揃ってため息をつくと、服の上から下腹部へと手を当てた。
彼女たちにもシルヴィア同様、淫紋が刻まれている。
「ほんと、なによこれ……!? さっきから、い、いやらしい気分が収まらないし、その子見てると変な気持ちになるわ」
「そうね……。ねえ、シルヴィアと言ったかしら? あなたはだいぶマシなようだけれど、私たちのこれも抑えられないかしら?」
「すみません。できなくはないと思いますが、常時となると力の回復が追いつきません」
そしておそらく、影響を緩和した程度では遅かれ早かれ呑まれてしまう。
しゅん、と、肩を落としたメロディが「そうですねぇ」と呟いて、
「年下の男性にお仕えするのもそれはそれでメイド冥利に尽きると思うのですが」
この子はひょっとして行動基準のすべてが「メイド」なのか?
「あの、性的なご奉仕もメイドの務め……という宗派の方ですか?」
「いいえ、えっちなのは邪道です! いけないと思います! ……でも、少し宗旨替えしたい気持ちになってきたような?」
いろいろ試してみたものの、それぞれの魔法や特殊能力を用いても淫紋を解除することはできなかった。
時間をかければ別かもしれないが……人類の存亡をかけた魔法だ、一筋縄ではいかないかもしれない。
「ひとまず、この世界で生活していくしかないわね」
「諦めるってこと? 冗談じゃないわ、好きな人以外とこ、子作りするなんてアタシは認めないわ!」
仕方なしに結論を出すアリシア、一方のステラは語気荒く文句を言うも──。
ここまで不安げにシルヴィアたちの会話を聞いていた、この世界唯一の原住民──少年が、おずおずと口を開いた。
「やっぱり、僕と一緒じゃ、嫌……?」
「っっっ!?!?」
瞬間、四人の女たちの胸に電流のような衝撃が走った。
見目麗しくか弱い少年。
涙に瞳を潤ませた彼が上目遣いに尋ねてくる姿は、異常なまでの破壊力を備えていた。
女が生まれながらに備えている母性、保護欲を刺激する彼の所作は、最後の人類となった彼が無意識のうちに体得した防衛行動と言っていいかもしれない。
きゅん♡ という胸の高鳴りは、淫紋によってすぐさま『子宮の疼き』に変換されて。
「し、しょうがないからしばらくここにいてあげる。でも、いい? あくまでも帰る方法が見つかるまでだからね?」
あっさりと折れたステラ。
これに少年はぱぁっ、と表情を明るくすると、ぼふっとステラに抱きついて、
「ありがとう、お姉ちゃん!」
「〜〜〜っ、だ、だから、別にあんたのためじゃないって言ってるじゃない!♡」
シルヴィアはそのやり取りを見て「あ、これだめなやつだ」と本能的に悟った。
◇ ◇ ◇
どうやら魔法陣はいったんこれで打ち止めらしかった。
再度召喚を行うには魔力を溜めるのに年単位の時間がかかる見込み。
アリシアやシルヴィアが中心となってこの世界の魔法を紐解こうと励んだものの、文献をあたるためにまず、異世界の言語を学ばなければならず調査は遅々として進まなかった。
ステラは煩悩を少しでも吹き飛ばそうと剣を振り続けて。
メロディは「他にすることもありませんし」と、率先して他の面々──特に少年の世話を焼き続けた。
食べ物飲み物はシルヴィアが出せるし、メロディは多様な魔法を使いこなし、拠点の外──自生する植物や動物を一人で次々狩って来ることができた。
最大の敵であったであろうサキュバスは既に絶滅しており、彼女たちを脅かすものはいない。
その結果、
「ご主人様?♡ なにかして欲しいことはございませんか?♡」
「う、うん。……じゃあ、メロディにぎゅってして欲しい」
「もちろんです♡ はい、どうぞ♡」
最初に、メロディが堕ちた。
他人へのご奉仕に抵抗がなく、最も少年と深く接していたのだから当然と言えば当然だ。
少年のほうも、見目麗しい女性に囲まれ、彼女たちの着替えや入浴を目にしてしまう機会もあり──だんだんと雄としての欲求を自覚するようになって。
下心の隠れた欲求をメロディが即OKし、胸が彼に当たるのも構わず抱擁が始まると、
「ああ、もう!♡ こっちまで気が散るじゃない!♡」
羞恥以外の理由も込みで顔を真っ赤にしたステラがとうとう叫んだ。
この世界に来て数日、幸い衣食住には不自由していないものの、どうしても不都合なこともある。
具体的に言えば、淫紋のせいで溜まった性欲の処理などだ。
「……確かに、そろそろ限界ね」
「……はい。そろそろ覚悟を決めたほうがいいかもしれません」
理性の力と使命感から欲求を抑えていたアリシア、それからシルヴィアもじわじわと蓄積する欲求に参り始めていたところ。
四六時中の欲求不満にえんえんと耐えられるわけがない。
まして、生活に際して少年を着替えさせたり、お風呂に入れてやったりする機会もあるわけで。
年齢に不相応な立派なモノを見て、きゅん♡ と疼きを覚えてしまうのはもはや必然で。
「ご主人様?♡ いかがでしょう、私たちと子作りの練習、してみませんか?♡」
相変わらずのメイド馬鹿に見えて十分以上に思考をやられているメロディが、魔法でメイド服を改造。
胸だけをはだけ、さらにスカートの前側だけをめくり上げられるように変えて、
「……いい、の?」
またしても庇護欲をそそる反応に、女たちはなけなしの理性を崩壊させた。
◇ ◇ ◇
「さあどうぞ、ご主人様?♡ メロディの身体はすべて、ご主人様のものですよ?♡」
清楚な純白のショーツとガーターベルト。
露わになったスカートの奥からは興奮した女の匂いが一気に拡散し、間近にいた少年はごく……♡ と息を呑んだ。
ショーツのクロッチ部分は明らかに濡れている。
限られた知識ながら、それが興奮の証だと理解した少年は両手でゆっくりとメロディのショーツを引きずり下ろして。
不思議なことに髪色と異なる金色に染まった控えめな陰毛の奥、発情しきった処女の膣が、愛液をたっぷりと湛えながらかすかに口を開いていた。
メロディの魔法が少年のズボンのボタンを静かに外し、下着ごとずり降ろさせると、中から勃起したペニスが現れた。
少年の吐息同様に激しく興奮を表すそれが、待ち切れないとばかりに入り口に触れて。
「んっ……あああっ♡♡♡」
色事になど全く興味のなかったはずのメロディの嬌声に、他の三人もぞくぞく……♡ と奇妙な興奮を覚えた。
日に日に侵食を続ける淫紋の力は処女のメロディをも簡単に蕩けさせ、破瓜の衝撃でさえも、びくんっ♡ と絶頂に似た快感へと変換した。
溢れた愛液が太腿を伝い、少年が衝動のまま腰を振り始めれば、ぐちゅぐちゅと淫らな音があたりに響き渡った。
「メロディっ! メロディ……っ!」
「ああっ、ご主人様っ♡ ご主人様ぁっ♡ あなた様の女になれてメロディは幸せですっ♡ これからもずっとお世話させてくださいませっ♡」
「ああっ、メロディは僕のものだ! どこにも行かせない!」
これもまた淫魔の血なのだろうか。
普段の気弱な態度から一変、強気な態度で腰を打ち付ける少年。
メロディの唇からは絶えず嬌声が上がり、腰は強烈な快感によってがくがくと震える。
彼女の快感の激しさを想像し、シルヴィアが自分のショーツを濡らしていると、ステラがつんつんとつついてきて、
「ね、あれ、ゴムとかしてないわよね……?」
現代日本に近い世界から来たらしい彼女にとってはそれがメジャーな避妊方法なのだろう。
転生者でもあるシルヴィアは「アリシアさんじゃわかららなかっただろうな」と思いながら「そうですね」と答えた。
「本能がいらないと判断しているんでしょう。というか……」
「メロディ、僕の子供を作ってくれる? ……ううん、作れ、メロディ!」
「はいっ、もちろんですっ♡ メロディにご主人様の赤ちゃんのもと、たくさん注いでくださいっ♡」
淫紋の力が避妊を不要なもの、子作りの邪魔だと認識させている。
おそらく、性行為を経ることで淫紋の効果はさらに高まるのだろう。
もはや目をハートマークに変えたメロディは嬉々として足を少年の身体に絡め、膣内射精(なかだし)懇願のポーズを取って。
射精の音が聞こえてきそうな交歓が繰り広げられて。
ペニスが引き抜かれた膣からは、どろり、と精が溢れてきて。
シルヴィアたちはその強烈なにおいと質感に性欲をさらに刺激されると共に、少年の精液の量と濃さに戦慄を覚えた。
初めての膣内射精──もしかしたら精通だったかもしれないそれを終えた少年は、未だ興奮冷めやらぬ様子で振り返って、
「ねえ、みんなでしよう?」
その表情は、この世界最後の男に相応しい貫禄を確かに備えていた。
ふらりと、それに引き寄せられるように、シルヴィアたちは足を踏み出して。
◇ ◇ ◇
性欲の恐ろしさというものを、シルヴィアはあらためて実感した。
淫紋に心を侵されるほどに神聖魔法による抑制は効果を薄れさせ、こうして自分から求め始めてしまった今となってはほとんど意味をなくしている。
子供に向ける母性と雄への欲情がないまぜになった感覚は、両方を否定する材料がないだけに抑制が難しく、きゅんきゅん♡ としつこく疼く身体に心が負かされてしまう。
シルヴィアの膝の上に乗った少年は「お姉ちゃん……」と可愛い声で身を乗り出してきて。
「んっ……♡」
初めてする男性とのキスは、ただ唇が触れ合っただけのなのに信じられないくらい気持ちよかった。
一秒もないうちに離れた唇が名残惜しいと本能的に思う。
はしたないと思いつつも、シルヴィアは自分から彼を求めてしまった。
「もっと気持ちいい、大人のキスを教えてあげますね……?」
「本当?」
「ええ、こうやって……んっ♡」
唇を合わせると同時に舌を入れて唾液を注ぎ込む。
びくっと震えた少年を可愛いと思いつつ、戸惑う彼の舌を巻き込んで。
数秒、深いキスを楽しんだ後に顔を離すと、彼は瞳をらんらんと輝かせて、
「すごい。お姉ちゃん、このキス、もっとしたい……!」
「んんっ……!?♡」
見様見真似、しかし、たった一回の経験とは思えないほど的確に舌の動きをトレースしてくる。
目を丸くしているうちに少年の動きはトレースから応用へと入り、シルヴィアはあっという間に翻弄される側に回ってしまった。
うまく力の入らない身体が押し倒され、両手は彼と恋人つなぎにされて。
奥底から湧き上がってくる幸福感が、本来ならキスで到達しえないはずの高みへとシルヴィアを導いていく。
「っ♡ ふっ♡ 〜〜〜っ!?♡」
びくんっ♡ と身体が痙攣し、とろとろと溢れ出した愛液がショーツを濡らす。
ようやく自由になった唇で、はーっ♡ はーっ♡ と恍惚の息を漏らしながら、愛しい相手としか思えなくなった彼を見上げる。
その様子を見たステラは「嘘でしょ」と呆然と呟いた。
「キスだけでイったの……!? このとするの、そんなにいいなんて……っ♡」
幾多の魔導騎士を下してきた気高きプリンセスは、年下の、まだ成長期を終えてさえいない少年との行為を期待し、膝をかくかくと揺らして。
「ステラお姉ちゃん、しよ?」
「……うん、いいわよ♡」
元の世界で心配しているだろう少年の顔を、頭の片隅へと追いやった。
もどかしい気持ちで服を脱ぎ、下着だけになると。
少年はカップサイズの大きなステラのブラを無造作にずらして生の乳房を外気に晒した。
興奮しきって敏感になっている肌はただ空気に触れただけでぞくっ♡ と快感を生んで。
少年の唇が右の乳首に吸い付き、左手がもう一方の乳首をくりくりと刺激、右手がショーツの奥へと潜り込むと、ステラは「あんっ♡」と甲高い嬌声を上げた。
「んんんっ!?♡ あっ♡ はあああんっ!?♡」
乳首が吸われただけで強烈な痺れが走る。
そこへさらに二点の刺激が加われば、もういつイってもおかしくないほどの快感だった。
あっという間に下着はぐっしょりと濡れ、腰がかくかくと揺れる。
頭が真っ白になり、彼の愛撫に身を委ねることしか考えられなくなって、
「──イっていいよ、お姉ちゃん♡」
「んっ♡ あああああああぁぁぁっっ♡」
大きく響く悲鳴と共に、ステラは強烈な絶頂を迎えた。
たった一回で「もう彼には逆らえない」と理解させられてしまうほどの、快感。
余韻だけで身動きがままならない状態で、ステラは彼が離れていくのを見て。
少年の足は、最後の一人のもとへ。
アリシアは、両手で自身の身体を抱きしめながら──狂愛、とでも形容すべき壮絶な表情を浮かべていた。
「……ああ、よくわかったわ♡」
呟きながら、自身のドレスに手をかける彼女。
一人では脱げない衣装のため、メロディが脱衣を手伝った。
仲間が雄の毒牙にかかるのを助ける、というわけで、ある意味これも狂った判断だが。
「多くの女たちを快楽で支配し、子を孕ませる。……覇王か、帝王か。これは紛れもなく悪の所業よ♡ なら……♡」
裸になったアリシアは恭しく少年の前に跪き、その手の甲にキスをした。
「あなたに仕えることこそ最高の悪女への道♡ 旦那様、どうかアリシアをあなた様の妻としてくださいませ」
「わかった。いいよ、お姉ちゃん。……ううん、アリシア」
「っ、ああっ♡ 大変光栄でございますっ♡」
押し倒された令嬢は足を左右に開かされてもなお、恍惚の表情を消すことはなく。
とっくに準備のできている秘所は、少年のペニスを一気に奥までくわえ込んだ。
「お゙っ!?♡ お゙お゙お゙お゙っ!?♡♡」
破瓜の血がこぼれるより先に、けだものめいた声が上がって。
びくんっ♡ と、のけぞるようにして絶頂するアリシア。
ぷしゃあ、と潮が吹き出して服を汚すも、少年は笑顔でピストンを開始して、
「アリシアは僕の奥さんなんだから、好きにしていいんだよね?」
「お゙お゙お゙っ!?♡ はいっ♡ はい゙ぃ゙っ!?♡ アリシアの身体、すべて旦那様の好きにお使いくださいぃっ!♡」
ぱんぱんぱん、と荒々しい音と共に。
アリシアはあられもないオホ声を上げ、何度も絶頂を繰り返しながら、少年の腰使いに合わせるように自らも腰を動かした。
まるで、無数に性交を繰り返してきた同士のような交歓に、残る三人も再び胸を高鳴らせ、
「くださいっ♡ アリシアの子宮に旦那様の精を注いでくださいませっ♡ お゙っ♡ お゙ほお゙お゙お゙お゙お゙っ!?♡」
大量の精を注がれたアリシアがぐったりとその場に横たわると、シルヴィアたちは顔を見合わせ、一斉に歓声と共に少年へと群がった。
もう、止まらない。
彼女たちの下腹部に浮かぶ淫紋は画数を増やし、サイズをより大きくし、強烈な支配力をもって女たちを衝き動かし。
理性という余計なものを排除された五人は、種の繁栄という一番の目的のためだけに淫らな饗宴を始めた。
◇ ◇ ◇
「シルヴィアママのおっぱい、美味しいよ」
「っ♡ ありがとうございますっ♡ わたしのおっぱい、好きなだけ吸ってくださいっ♡」
胸を強く吸い上げられながら激しくピストンを繰り返され、一度で妊娠してしまいそうな濃厚な種付けを施されて。
「ステラお姉ちゃん、こうしてると動物みたいだね。ほら、もっと鳴いてよ」
「お゙お゙お゙っ♡♡ 気持ちい゙ぃ゙っ♡♡ 気持ちいいのおっ♡ 射精してっ♡ アタシの子宮にザーメン射精してぇっ!♡」
獣のように四つん這いからバックで犯され、快感を逃がそうにも上からがっしりホールドされて、そのまま精を注ぎ込まれて。
「ご主人様はそのまま寝ていてくださいっ♡ メロディがぁ、いっぱいっ♡ お゙お゙っ♡ 精液搾り取って差し上げますからぁっ♡♡ ん゙っ、お゙お゙お゙お゙っ!?♡」
ご奉仕騎乗位で、苦しいほど気持ちいいのに必死で腰を振り続け、絶頂の中でお腹の奥にどろどろの体液をたっぷりと受け入れて。
「お゙っ♡ ふふっ、旦那様ぁっ♡ アリシアのおまんこでたくさん腰を振ってくださってありがとうございます♡」
「アリシアのおまんこが気持ちいいからだよ。っ、射精るっ!」
その気になれば押しのけられそうな華奢な身体になすすべなく押し倒されたまま、種付けピストンと膣内射精を快く受けて。
急速に性の技術を吸収し、雄として成長していく少年。
一方、シルヴィアたちも雌として開発され、雄に侍る心得を習得し、身体的にもこの生活に順応していった。
もともと、ただ暮らしていくだけなら不自由しない状況だ。
絶倫、いくら射精しても尽きることのない少年の欲を満たすため、食べている時と寝ている時以外はすべてセックスしているような生活。
いや、食事中でさえ腰を振り、繋がったまま眠ることさえ少なくない。
責める時は逞しさを見せるくせに甘える時は年相応な少年にシルヴィアたちは身も心も完全に魅了されていて。
彼の傍にある喜びに包まれ、彼とずっと一緒にいることに最高の幸せを感じるようになっていて。
もう、戻ることなんて誰も考えていなかった。
「みんな同じ時期に妊娠するのは良くなかったかもね」
「ご主人様のお世話が滞ってしまいますものね」
「いいじゃない。その、お尻の穴とか使えば……っ♡」
「フェラチオもできるし、シルヴィアやステラは胸も使えるでしょう? なんとかなるんじゃないかしら」
孕む前提で将来を見据えて。
「魔法陣がもう一回起動すれば、ここももっと賑やかになるね」
「アタシたちの子供が大きくなるよりはそっちのほうが早いわね」
「では、それまでは……♡」
「旦那様のお世話を、私たちで頑張りましょう?♡」
甘く幸せな生活に浸り続ける。
「ママたちもどんどんエッチになってるし、もっと本気出してもいいよね?」
「お゙っ!?♡ うそっ、わたしっ、こんなのっ♡ お゙っ、お゙お゙お゙お゙っ!?♡♡」
「あはっ。シルヴィアったら、清楚な顔してすごい声出しちゃって♡」
「そんなっ、こと、言われてもぉっ!♡ お゙お゙っ、お゙お゙お゙っ!♡♡♡」
純白の翼をびくびくっ♡ と震わせながら膣内射精の喜びを感じたシルヴィアは、絶頂の波が収まるより前にさらなるピストンに襲われて。
背中側に回ったステラの腕に腰を半ば強制的に振らされる。
イきながらのさらなる絶頂。
身体が開発されればされるほど、互いの呼吸に慣れれば慣れるほどプレイの幅は、気持ちよさはどんどん上がって。
腰砕けになったシルヴィアが解放されれば、すぐさまステラが少年に抱きついて。
「ほら♡ おっぱい吸わせてあげるから、アタシにもしなさい……っ♡」
「では、私はご主人様のお耳を……♡」
「私はステラをいじめてあげる。早くイって交代してもらわなくちゃね?♡」
「ん゙お゙お゙っ、やめっ♡ 感じ過ぎちゃうじゃないっ♡♡」
胸で、舌で、声で。
たった一人の雄を楽しませながらその精を、寵愛を、甘やかす権利をねだって。
競うように淫技を磨きながらかわるがわる、時には協力して精を求めて。
強く賢く美しい女たちの母胎は、やがて優秀な子を産み落として。
肚が空になればまた、淫魔の血によって通常より長命な少年との子をさらにつくっていく。
魔法陣が再起動すれば母胎の数はさらに増えて。
この世界に人類が再び繁栄する日も、案外そう遠い離しではないのかもしれない。
かくして今日も、淫らな声が響き続ける。