孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
ラバーズ法。
それは2000年代。
彼は世の新米ママさんが
「ガルガル期だと? あのなぁ、妊娠出産を理由にして、他害を正当化するんじゃない! 大人の社会では、やむを得ない理由であっても、他害してしまった場合はその全責任を加害者が取るんだよ!」
と、正論ハラスメントでタコ殴りにされているのを不憫に思い、フランス人の医師であるフェルナン・ラマーズの提唱した呼吸法に、チベットの秘伝の呼吸法をミックスして生み出した秘術だ。
その効能は、精神の安定。痛覚遮断。身体能力向上。衝撃の透過。それ以外にも多岐にわたる。
……私は雄介君のお嫁さんになると決めたとき。
このラバーズ法を教えているママさん道場の門を叩き、真剣に修行して習得するに至った。
「僅か1年でラバーズ法をここまで極めるなんて……素晴らしいですね!」
ラバーズ法の師範の先生が、そんなことを言って免許皆伝のお墨付きを与えてくれたことを私は今でも覚えている。
……話を戻そう。
私はラバーズ法を使用する決意をし、2回吸って1回吐く呼吸を1秒間に10回繰り返し。
仙道エネルギーを練った。
そして
「ラバーズ法ズームアーム!」
私は瞬時に右腕の関節を外して、痛覚を遮断。
そして仙道エネルギーを通して関節の外れた右腕を操り。
右腕を倍以上の長さに伸ばして、倒れて来た本棚に潰されそうになっている女の子の腕を掴んで、自分の方に手繰り寄せたんだ。
そしてその女の子を胸に抱きながら
ズシャンと床に倒れてしまった本棚を見守る。
……危なかった。
もう少しで女の子が大怪我をするところだったよ。
「心愛、大丈夫かい? 右腕は痛くない!?」
私がラバーズ法で右腕を伸ばした一部始終を見ていた雄介君が、私を気遣ってくれる。
嬉しかった。
嬉しかったけど
「大丈夫。それよりも酷い地震だったよね」
避難するべきじゃないかな!?
そう言おうとしたんだ。
そのときだったよ。
「ゼツメツ! ゼンメツ!」
妙な声がした。
声がして……
私たちの目の前に、巨大な本がモチーフになったと表現するのが一番適当な怪物が現れたんだ。
それは空飛ぶ巨大な本で。
表と裏の2枚の表紙で羽ばたいて、中の頁をパラパラさせながら宙を舞っていた。
見えづらかったけど、表紙に書かれている文字は「災害対応マニュアル」
……こいつは災害の本らしい。
一体何なの!?
私は事態が飲み込めなくてパニックになりそうになったけど。
即座にラバーズ法の呼吸を思い出し、平静を取り戻した。
そして私は
逃げよう! 雄介君!
そう言おうとした。
そのときに
「君こそ僕の探し求めていた女の子だ!」
……喜びと、緊張感。
その2つの感情が混ざった声が飛んで来て。
思わずその方向を私が見ると。
そこには……
どこから入って来たんだろうか?
純白の兎が居たんだ。
……人語を話す、変な兎が。
兎は言った。
私に向かって、こんなことを。
「君はHRプリンセスに選ばれた! さあ、今すぐ変身してアイツを……
HRプリンセスとは一体?
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