孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
銀行強盗を無力化したのは美池華。
振る舞いからそれが予想できた。
一体どうやって……?
と思ったけど
確か、男たちは言っていた。
しょっぱい、って。
……そこで私はハッと気づいた。
まさか……
ラバーズ法の「液」の技……!?
ラバーズ法の3つの系統「体」「外」「液」
私と葵さんの「体」と「外」の他。
最後の1つだ。
その本質は……体とだいぶ似てる。
ただ、体より限定的で、操作の幅が体より広い。
……具体的に言うね。
ラバーズ法「液」は体液を操るんだ。
汗、涙、血液、その他。
身体から出る、もしくは流れている液体を操る。
操るって言うのは自由に出し入れできるという意味だけじゃない。
その性質も変えられるんだよ。
だから……
多分さっきのは、美池華が自分の体液の何かを操作して銀行強盗にぶっかけて。
その際、人間の皮膚に炎症を起こすような性質をくっつけたんじゃないだろうか……?
そこに思い当たったとき
「美池さん!」
私は美池華に話し掛けていた。
彼女は私を振り返ってきた。
私はそんな彼女を真っ直ぐに見つめ。
訊ねる。
「美池さんは、ラバーズ法の使い手なの!?」
「……ああ、そうだよ。アタシはラバーズ法を修めている」
やっぱり……!
そうだったんだ……!
でも、だったら!
「なんでラバーズ法の使い手が、学校で商売を重ねて、他の女の子を不快にさせたり、彼氏がお金を無駄遣いをするんじゃないかという不安を与える真似をしてるの!?」
ラバーズ法の修行に入るとき。
私たちはこう教わる。
ラバーズ法は人に痛みを与えぬために鍛える精神修養の道。
ガルガル期などという幼稚な他害行為を押さえ込み、妊娠出産で家族が壊れる悲劇を押さえ込む。
……よってラバーズ法を操りし者は正義なり。
利他を心の内に秘め、皆に幸せを
私の脳裏に、ママさん道場で師範の……望師匠から教わった言葉を思い出す。
彼女の振る舞いはそれを全て否定している気がしたんだ。
……そしたら
「……世の中には、顔とセンスが悪いというだけで、自分が性的に真の意味で興奮できる相手とセックスできない男の人が沢山いるんだよ」
彼女は、遠い目をして語り始めた。
自分がどんな思いで、商売をしているかについて。
「そういう男の人は、自分がどうすれば望みの女の子とセックスできるか理解できないから、そのうち性格もねじ曲がり、さっきのおじさんたちみたいになってしまう……そんなの可哀想でしょ」
……彼女の商売の理由は……
博愛……?
話を聞く私の脳裏に、その2文字が浮かび上がる。
なので思わず
「社会のためって言うの……?」
彼女は続けた。
「アタシは……別に世の為人の為にやっているわけじゃないよ。所詮は、お金を貰って人様にマ●コとおっぱいを明け渡すセコい商売じゃない……」
……そう言って、自分を卑下する美池華……いや、美池さん。
彼女がセックスでお金を取る理由も、何だかわかった気がした。
お金を取らないと、仕事が際限なく増えていくし。
そしてまるで自分が神様であるような錯覚を覚えてしまうから……
そういうこと……だったんだ。
「アタシは薄汚いド淫乱だから……」
そうニッコリ笑って自己を卑下する彼女の姿を見て。
私は。
彼女もまた、紛れもない正義なんだと確信をしたんだよね……
そのときだった。
この銀行で。
「総統オールボイド様! この世界に救いを齎す
……いきなり、少年のそんな叫び声がしたんだ。
次回、襲撃!
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