孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
私のプリンセスバーニングラブフィンガーを躱しざま、真っ赤に燃える私の灼熱の右手を避け。
手首を掴んで
コーラーは私を投げた。
地面に叩きつけられる衝撃。
私はラバーズ法の呼吸で分散したけど。
このままじゃ一方的にモノに叩きつけられてやられるだけ……!
コーラーの力はものすごい。
抵抗できない。
所謂ドレス状態だ。
ヌンチャクか棍棒のように、私という人体が振るわれる。
ロイヤルプリンセスとワイルドプリンセスに向けて。
2人は、コーラーの武器が私なので、捌いたり叩き落したりできなくて
彼女らもまた。防戦一方になっていた。
まずい……!
「ラバーズ法ラブデラックスヘアー!」
私は仙道エネルギーで操作した髪で、コーラーの顔を覆う。
流石にこれにはコーラーも驚き。
コーラーの手の力が一瞬緩む。
その隙を見逃さず、脱出する私。
全力でコーラーから脱出し
間合いを離して一息をついたときだ
「ラブラブプリンセス!」
私を呼ぶワイルドプリンセスの声。
その声には
絶望が無かったんだ……。
何か策がある。
それを確信する私。
だから
私に睨み殺さんばかりの憎悪の視線を向けてくるコーラー。
彼女を見つめながら、私は
「あなたが男性を憎む理由……それは仮の姿が少女時代のあなたなのと関係してるね? ……図星でしょ?」
そう、挑発交じりの問いを投げた。
その理由は、ラバーズ法の体の技の免許皆伝である私なら、全力で逃げればコーラーに捕まることはない。
その確信があったのと
私は一瞬、ワイルドプリンセスの方に視線を向ける。
彼女は、雄介君と雨田君も呼び集めようとしていた。
アレをスムーズにさせるため、時間を稼ぐ……
その意図だ。
コーラーは自分の憎悪に正当性があると信仰しているはずだ。
でなければここまでの憎悪を燃やさない。
それを訊かれたんだ。
……語りたくなるはずだ。
すると
「私は……20才から15年間、働いていた会社の社長の男の愛人だったんだ!」
狙い通り、語り出した。
自分の身の上を。
「男は既婚者だったけど、すごい有能な男だったから好きだった! 秘書として仕事を支え、女としても彼を支えた! だけどアイツは、私が35才のとき、突然私を捨てた!」
……それは、酷いかもしれない。
コーラーは女性として1番重要な時代を、意味のない恋愛に費やしたんだ。
そしてその時代が終了すると同時に、捨てられた。
まるで食べ終わったハンバーガーの包みを、ゴミ箱に投げ入れるみたいに。
だけどそれなら
何であなたはそんな男性と付き合い続けていたの?
だけどそのことについて、彼女はすぐに語ってくれたよ。
「いつかは奥さんと別れて、私を奥さんにしてくれる。そう信じていたのにッ! 私は非劇のヒロインなのよぉぉぉっ!」
……なるほど。
確かにその人は酷い男性だよね……
だけど
「私を捨てたときの理由も最低だった! 何が妻にバレそうになってる、別れよう、だ! 何がキミには別のポストを用意するだ! 私はあの恋に全てを賭けていたんだッ!」
見ると、コーラーは涙を流していた。
そのときのことを思い出したのか。
そんなコーラーの話に。
私はひとつ、言えることがあった。
「……コーラー……その男性は確かに酷い男性だと思うけど……残念ながら、最低では無いと思う」
真っ直ぐに彼女を見つめて。
その言葉を発したとき、明らかにコーラーの憎悪が燃え上がるのを感じた。
だけど私は怯まずに
「だって、少なくとも奥さんを1番に据えて、失うことを避けようとしていたもの! だから酷い男性ではあるけど、最低では無いよッ!」
言い切る。
その瞬間、コーラーが正気を失った。
「黙れ小娘ェェェェェッッ! ひき肉にしてやるわぁぁぁぁぁっ!!」
完全発狂して突っ込んでくるコーラー。
まるで猛牛だ。
それを私は全力で避け
続いて地を蹴り、全力で逃げ込んだ。
既に集合完了している皆のところに。
雄介君、葵さん、雨田君、美池さん……
そして3体のHRアニマルたち……!
私がその効果範囲に到達した瞬間。
3体のHRアニマル……
兎、ネズミ、豚が前足を振り上げて、叫んだ。
「HRフィールドウサ!」
「HRフィールドチュー!」
「HRフィールドブヒ!」
その瞬間。
その場に特濃の外界との隔絶空間「HRフィールド」が展開された……!
ワイルドプリンセスの策とは?
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