孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
三位一体、兎・ネズミ・豚が同時に同じ個所で展開したHRフィールド。
3体のHRアニマルの力が合わさった特別製……そのせいか、外界とこちらを隔てる障壁の色が、なんだか赤っぽい気がした。
外の様子は……いつも通り、ほぼ止まってる。
こっちの1時間は向こうの1秒……
そう思っていたんだけど
ワイルドプリンセスが教えてくれた。
「このわんだふるなHRフィールドは、通常のHRフィールドの3倍速く時間が流れているんだ」
どうも通常と違うらしい。
3倍速く時間が流れるから、こっちの3時間が向こうの1秒、らしい。
……3倍速いから、だから赤かったんだ。
納得する。
そこで
「……私たちをここに集めたのは何故ですか?」
ロイヤルプリンセス……葵さんが、雨田君を抱き締めながら訊ねる。
うん。
私もそこは気になってた。
私も雄介君に駆け寄って、抱き着きながら同じ疑問を口にしようと思っていたところで
先に葵さんに訊かれた感じ。
ワイルドプリンセス……美池さんは私たちを見回して
こう言った。
「コーラーを浄化するには、HRプリンセスがバラバラに立ち向かう方式じゃ、もはや無理だと思う」
……衝撃。
それはなんとなく気づいていたことだけど、言葉にされると絶望感が半端ない。
今のままでは勝てないって言われているようなもんだし。
私は
「……それはつまり、ここは逃げて、修行して力を高めてから再度挑むしか無いってこと?」
そう思ったから、そう訊いたんだけど
美池さんは首をゆっくりと左右に振った。
……え
一瞬、もはやお手上げという意味に取り、絶望しかけたけど
彼女は
「ここはもう、HRプリンセスの奥義……HRエクスクラメーションを使うしかないと思うんだ」
そう、重い声で言ったんだ。
HRエクスクラメーション……?
「それは確か、3人のHRプリンセスが力を合わせて放つ究極奥義……ウチのジロキチが前に言ってましたね」
ジロキチは、葵さんのHRアニマルのネズミの名前。
ウチはあまりハクトと会話しないけど、葵さんは違ったんだね……
そしてそれは
「知ってたんだ。アタシもウーロンに聞かされただけなんだけどね」
美池さんも同じだったみたい。
……私だけ、HRプリンセスとしてちゃんとしてない……
軽く、落ち込んだ。
私もハクトともっと話そう……。
そう思いながら
「だったらやろうよ! HRエクスクラメーションを!」
力いっぱいそう呼びかけた。
それをすればコーラーを浄化することが出来るんだよね!?
だけど
「……そう簡単にはいかないんだよね」
美池さんは複雑な表情を浮かべたんだ。
えっ、と思ったけど。
それはすぐに美池さんが説明してくれた。
「……HRエクスクラメーションには、ひとりのHRプリンセスにつき、5画の受精エネルギーを使うんだ」
えええっ!?
驚愕に目を見開く私。
それはつまり、正の字1文字、丸々ひとつの受精エネルギーを使うってこと!?
変身するときに3回出してもらうだけでもだいぶ無理させてるのに!?
そんなの……
「無理があるよ!」
私は叫んでいた。
私のその言葉は葵さんも同感だったらしく
「そんなの、ツルギさんのオチンチンが干上がってしまうじゃ無いですか!」
タマタマもやばいよね!
私たち2人は、互いのパートナーの精力の限界についてワチャワチャ言い合っていた。
男性に負担が大きすぎる! なんとかならないか、と。
そのときだった。
美池さんが私たちに近づいて来た。
そして
「純真さんと天龍さんのパートナーさんたち」
美池さんは、いつの間にか手に持っていた包みを雄介くんと雨田君の目の前に差し出しながら。
厳しい顔でこう言ったんだ。
「人類の未来のために、いいえ、奥さんとの未来のために……
その包みの中に入っていたのは……
2キロという表示のある袋入りビール酵母と……
亜鉛というラベルが貼られた黒い粉末がたくさん入ったビニール袋と……
赤マムシドリンクだった……!
ガンバレ男の子!
ビール酵母と亜鉛を飲んで、精液の濃度を限界まで高めるんだ!
本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。