※この作品はR-18です。

孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第56話 ボテハラ市の伝説

 そして雄介君とのデートの日がやって来た。

 

「うう、ターミネーターの主人公のラストセックスシーン、尊いよね」

 

「あのセックスで未来の指導者を主人公が孕むんだ。そして1人で産んで育てるんだからかっこいいよね」

 

 喫茶店で私は、街頭テレビで放送していた孕ませ作品の名シーンについて、雄介君とお話していた。

 

 彼はホットコーヒーを飲みながら、ターミネーターの孕ませポイントについて語ってくれる。

 

「主人公とそのパートナーが一緒に居たのは僅かな時間だったけど、男の方の想いは一瞬の性欲では無いんだよ」

 

 そう。

 彼は未来世界で主人公を聖母であると憧れの気持ちで認識していたんだよね。

 そして未来から主人公を守るための戦士としてやって来たとき。

 

 その想いが運命の恋へと発展する。

 

 そしてそれが未来を守るカギになる……

 

 うん。とても尊いよ。

 

 私はアイスコーヒーを飲みながら、感じ入って震えた。

 

「心愛」

 

 コーヒーを飲み、雄介君一息ついて。

 この先の予定について訊いて来たんだ。

 

「ボテハラ神社にお参りするの、あと1時間後にしないか?」

 

「何で?」

 

 2人でボテハラ神社にお参りし、屋台で綿菓子を食べる……

 そういう計画だったはずなんだけど。

 

 今は3時。

 

 ……4時にお参りするってこと?

 

 雄介君は語ってくれた。

 

「実はさ、4時から神楽をするんだよ。母手原(ぼてはら)神楽」

 

 母手原神楽……

 

 どんな内容なんだろうか?

 

「内容は知ってるの?」

 

 それを確認する。

 雄介君は

 

「このボテハラ市が出来る前、この街の前身になる集落で伝わっていた伝説が元になってる話なんだよ」

 

 言って、雄介君は語ってくれた。

 こんな伝説を

 

 かつてこの土地に子だくさんの一組の夫婦が居た。

 夫婦は貧しいながらも8人もの子供を作り、育てていた。

 

 だが、そこに怪物がやってくる。

 

 男性の顔に、狛犬の胴体、蠍の尾を持つ化け物。

 

 名前は金剛無(こんごうむ)。

 

 怪物はこの世が苦しみの世界であると考えており、夫婦が子だくさんであることを非難した。

 非難し、夫婦を殺害しようとする。

 これ以上不幸な存在を増やさないために。

 

 そして7日間の戦いの後、夫婦は怪物に敗北し、餌食になってしまう。

 

 両親の亡骸が怪物の餌に変わるのを目の前で見せられて、子供たちは絶望するんだけど。

 

 兄弟の一番上の姉の胎真瀬(はらませ)姫が天に祈りを捧げ。

 命と引き換えに神様を召喚。

 

 召喚された神様は怪物・金剛無を倒し。

 その後残された7人の兄弟姉妹に「孕ませ」の力を与えて。

 

 7人で奮闘し、この街の前身になる最初の集落の住民たちを産んだ……

 

「……すごい伝説だね」

 

 私の言葉に雄介君は頷く。

 

「うん。実はこの街、それなりに歴史があるんだよ」

 

 雄介君の話に、私は俄然神楽を見たい気持ちがムクムクと大きくなっていた。

 

 楽しみだ!




神楽を観に行こう!

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