孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
「ただいまー」
「お邪魔します」
私は実家に帰還した。
私の実家は小さな一戸建て。
私の両親は一般的なサラリーマン。
特にエリートじゃない。
兄弟姉妹ナシ。
私、一人っ子。
なんだけど……
……別に両親、狙ってそうしたわけじゃなくて。
結果的にそうなっただけでもないんだよね。
……ウチの両親、2人とも36才で結婚したんだ。
ようは晩婚なんだよね。
「お帰り心愛」
今日はパートが無いのか、お母さんが家にいた。
「ただいまーお母さん」
狭い玄関を経て短い廊下を通り。
リビングに入ると
リビングで時代劇を見ているお母さん。
なんというか、私を60代近くにした感じの女性。
……昔、きょうだいが欲しくてねだったことがあったけど。
お母さんに「それは無理なの」って言われたこと、あったなぁ……
思えば、そのせいで色々暴走したんだよね。
お母さんの困ったような、悲しそうな顔がずっと頭に残ってて。
まぁ、それはそれとして。
そのお母さん。
私が雄介君を連れて帰って来たから少し驚く。
「あら雄介君も。学校はどうしたの?」
お母さんの言葉に雄介君は
「心愛さんの右手が事故で吹っ飛んだので、補助要員要ると思ったので付いてきました」
そう少し申し訳なさそうに言う。
学校を休んで私に付いて来たことを申し訳なく思ってるのかな?
将来的に義理の母になる相手だから
「お母さん、私すごく助けて貰ってるから」
暗に「雄介君を咎めないで」という意味合いでそう言ったんだけど。
お母さんは
「そう。良かったわね」
……それ以上は特に何も言わなかった。
雄介君はお母さんとしばらく話をして、彼は彼の家に帰って行った。
雄介君も里帰りしなきゃね。
あとに残される私とお母さん。
テーブルに座って、一緒に時代劇を見る。
商売人の最終回を。
「……モンドさん、最後死産なんだよね」
「そうね。悪人相手とはいえ、法に
そうやってしばらくしんみりして
私は、お母さんを見ないで口を開き
「お母さん」
「なぁに?」
お茶を飲んでいるお母さんに、私は訊いたんだ。
「お母さんは不妊治療、したの?」
……そのことを。
「いや、しなかったわ」
そんなお母さんの言葉に
「何で? 本当は子供が要らなかったの?」
そう、問い返す。
高齢なのに不妊治療しなかったなんて……!
どういうことなんだろう?
訳が分からなかったんだ。
だからそう訊いたんだけど
お母さんは
「ううん、授かれるなら授かりたかったけど……こんな晩婚をしておいて、子供まで望むのはおかしいと思ったの」
お母さんは別に普通の調子で教えてくれた。
当時の心境を。
お母さんは……
「それに、この結婚が運命であるとするなら……きっと授かる奇跡が起きると思ったわ。そうならなければ、そういう運命だと思うことにしたのよ」
ようは自分たち夫婦の行く末を神様に預けて、その結果を全て受け入れることにした。
そういうことだったんだ……。
私がそんなお母さんの返答に、何かを感じていると
「……何でそんなことを訊くの? 心愛?」
そう、答え辛いことを訊かれた。
私は
「知ってる女性が、不妊治療で苦しんでいるの」
……ちょっと悩んだけど、そう答えたんだ。
それを聞いたお母さんは
「そう……その人も何か自分の答えに辿り着ければ良いわね」
そう、言ってくれた。
実家で聞いた言葉は
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