※この作品はR-18です。

孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第71話 自分の事では無く、他人の幸せを

 女死刑囚・追元笛美(ついもとふえみ)は黒髪ポニテの女子だった。

 そして結構美人だ。

 

 見た感じ、リメイク版の帝国猟兵って感じだった。

 

「うわあああああ! 死にたくないですー!」

 

 両側から市職員の人に引き摺られ、サッカーコートのど真ん中に連れていかれる。

 

 涙と鼻水でドロドロの顔で、しきりに「ごめんなさい、ごめんなさい」を連呼する。

 

 ギャラリーたちは

 

「悪魔のデザインに文句をつけるとは何事だー!」

 

「メガ〇ンのデザインで文句をつけていいのは、真4でのコウガサブロウだとかアスモデウスだとか、ハゲの閣下だけだー!」

 

「うおおお! 生首になって反省しろ!」

 

 すっかり血に飢えて、彼女の首がぶっ飛ぶ瞬間を興奮しつつ待ち受けている。

 それに対し

 

「……何か言い残すことは?」

 

 凛とした感じの、長髪の女武芸者。

 見たところ妊娠中……ワンピースタイプのマタニティウェア着て、ボテててる……が言葉を掛ける。

 

 彼女はとても落ち着いていて……

 冷静に追元にそんな最後の質問をしたんだ。

 

 追元はそれに対して

 

「わ……私が100%、何から何まで全部間違っていました……」

 

 ギラギラ輝く日本刀を前にして、ついに自分の罪を認めたんだよね。

 

 

 

「ご、ご立派様の偉大なお姿を……次世代の人間を授けて下さる素晴らしいデザインなのに、それをセクハラだなんて知能指数を疑う愚かな発言でした……」

 

 ガタガタ震えて、歯をガチガチさせながら罪の告白。

 

「あれを否定するのは、社会を支える気が無い蛆虫であることを自ら認めるも同じです……今、それをハッキリ自覚致しましたぁ……!」

 

 女武芸者は刀に水を掛けて貰いつつ、女の懺悔を聞いていた。

 そして

 

 刀を振り上げ

 

「脱力なさい、一瞬で終わるから」

 

 そう一言。

 

 その言葉を聞き、追元。

 市職員に打ち首の姿勢を取らされつつ

 

「し、死にたくない! 何でもします! 何でもしますーっ!」

 

 発狂したように、叫ぶ。

 

 その瞬間

 ……奇跡が起きた。

 

「待て」

 

 静止の言葉が掛かったんだ。

 

 何者……?

 

 私はその方向を見る。

 そこには……

 

 糸のように細い目の、還暦過ぎに見える老人が居たんだ。

 上品な茶色のスーツを着た、社会的地位の高そうな老人が。

 浮かべている表情は穏やかで、文明人を意識させた。

 

 そんな人が、皆の注目を浴びながら、こう続けた。

 

「……今の言葉……嘘は無いな?」

 

 老人の言葉に追元は激しく頷く。

 それを見て、その老人は満足そうに頷き

 

「私はボテハラ市の市長の原間と申す者だ」

 

 名乗った。

 自分はボテハラ市の市長であると。

 

 おお……

 

 ボテハラ市市長・原間誠一郎(はらませいいちろう)。

 

 こんな人だったんだ。

 

 彼は続ける。

 

「……ウチのボテハラ市には、メガ〇ンのやりすぎで結婚できなかった普通スぺ男性が結構存在している」

 

 ああ、確かそんな話をどこかで聞いた覚えがあるなぁ。

 確か固まって生活してるんだよね。節約のために。

 寮みたいなところで。

 

 それが、何なんだろう?

 

 そう思って聞いていたら

 

 市長は

 

「もし君が、そこでその普通スぺ男性たちの共有の奥さんになり、孕んだ子供を産む仕事に就職してくれるというのなら、その命、助けよう」

 

 ……そんな、罪人に対する情けを掛けたんだよね。

 

 なるほど……

 その普通スぺ男性は、ボテハラ市に住むために必要な、子育ての実績をそこで稼げるし。

 彼女は命が助かる。

 

 地獄に仏かもしれないね。

 

 彼女は、追元は。

 

 最初、呆然とした表情を浮かべていたけど

 

 やがて

 

「……わかりましたぁ」

 

 快く了承してくれる。

 

 それが良いよ。

 若いんだし、社会に迷惑を掛けたんだし。

 

 自分のことばかり考えるのをやめて、他人の幸せを意識しなよ?

 子供が満ちないと、世の中明るくならないんだから。

 

 そう、私は。

 別の車に連行されていく彼女を見送って、思ったんだ。




メガ〇ンの罪はメ〇テンで償うべし

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