孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
「あの人は何も知らないです」
その場に私と雄介君、そして師匠だけになったとき。
師匠が口を開いた。
そしてそのまま、語ってくれた。
「私がメツボウプリンセスになったことは夫は知りません」
やっぱり、と思った。
旦那さんの様子が、あまりにも普通過ぎるので。
もしや、と思っていたんだ。
そのまま師匠は
「だから当然、私がしようとしていることも知らないんです」
そのことも言ってくれたんだ。
……それを伝えるということは……
「……つまり、師匠の旦那さんを私たちが説得しても、それは無駄であるってことですね?」
私の言葉に隣の雄介君が少し、驚きの表情を見せる。
男の人には、分かんないのかな……こういうの。
「心愛……説明してくれるかい……?」
続く雄介君の言葉に
私は穏やかな声で
「自分から告白するということは、それを守る気が無いって事だよ」
そこから受ける痛みについては理解しているし、覚悟している。
そういう意思……決意の表れ。
そういうことなんだ。
雄介君は、えっと言い
「……どうして?」
そう言ってきたから私は
「男の人はどうか知らないけど、少しでも本当に守りたいならギリギリまで隠すでしょ」
まだ守れる可能性あるのに、自分から告白して相手の慈悲を乞うようなこと、そんな夢見がちなこと、大人の女性はしない。
大人の女は決断は男性より遅いかもしれないけど、一度決断したら最後まで覚悟する。
そんなものなんだよ。
私のそんな言葉に師匠は
「不妊治療を言い出したのも私。ボテハラ市への移住を持ちかけたのも私。そしてメツボウプリンセスになることを決めたのも私です」
彼は何も知らないし、望んでもいないです。
私の要望に全て従ってくれただけですね。
……私の、夫の子供をどうしても産みたいって欲望を叶えるために。
そう師匠は真顔で、一切の淀み無く言い切った。
師匠の覚悟は本物だ……。
師匠は旦那さんの子供を産むためなら、全人類を敵に回す覚悟をすでに決めている。
それは絶対に揺らいだりしない……
仮に私たちが師匠の旦那さんに真実を告げて、旦那さんを味方につけても。
師匠はメツボウプリンセスを辞めない。
旦那さんの精液を逆レして搾り取り、たった1人で戦い続けるだけ……
そしてそれは
「……旦那さんがこの世に居た証を残すのは自分であるべきで、そして同時に、それは絶対に叶えたい願いだから」
師匠の心境を想い、私が思わずそう口にすると、師匠は優しく微笑んで
「分かってるじゃ無いですか。純真さん」
……それを肯定されてしまったよ。
そして私たちは。
その後、お茶菓子をいただき。
1時間ほどお喋りをした後にお暇をした。
最後に家を出るとき旦那さんに
「また彼氏を連れていらっしゃい」
そう、言われたのが心に残った。
旦那さんを攻めても効果無いんだよ。
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