※この作品はR-18です。

孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~   作:XX(旧山川海のすけ)

84 / 101
第84話 コンドゥムの正体

 コンドゥムよ。これまでご苦労だった。

 その真の力を解放するがいい。

 

 あの男性の声だ。

 あらゆる存在を嫌悪するような、地獄から響くような声……。

 

「オオオオオオオオオ!!」

 

 同時にコンドゥムから噴き出す波動。

 

 私たちも一瞬怯む。

 

 波動に耐える私たちの目の前で、コンドゥムの姿が変わっていく。

 

 顔はそのままで。

 

 身体が獣のものに。

 ライオンに似た、灰色基調で緑の斑点を持つ獣のものに変わっていく。

 あれは……狛犬?

 

 そして生えてくる尻尾。

 赤い色で甲殻に覆われた尾。

 先端に生えている毒針……。

 あれは蠍の尾だ……。

 

 これは……

 

 私はそのコンドゥムのファイナルモードを見て。

 驚愕していた。

 

 私は

 

「あなたひょっとして……金剛無なの……?」

 

 訊ねていた。

 

 そう。

 ボテハラ市の伝説に登場する化け物。

 

 金剛無……!

 その姿は、伝説の中の怪物の姿とそっくりだったんだ。

 

 私のその言葉に

 

「いかにも……!」

 

 コンドゥム、いや金剛無は肯定で返して来た。

 

「我こそは金剛無! 金剛石のように硬い、全てを無に帰す意思……! この世に存在させられたことへの怨嗟を遺した人々の意志の集合体よ!」

 

 

 

 金剛無……この町の伝説上の始祖である8人の兄妹の両親を殺害した化け物……

 それがコンドゥムの正体だったんだ……!

 

「ラバーズ法ブレードスエット!」

 

 そこにワイルドプリンセスの、合わせた両掌の間から高圧で発射する汗の刃。

 迸ったそれは、上空で私たちを見下ろしていた金剛無を正中線で一刀両断する。

 

 やった!

 

 ……と、思ったら

 

 真っ二つになった金剛無の左右が……

 

 切断面から泡が吹き。

 ……それぞれ、再生した。

 

 2体になったんだ。

 

「……何かしたか?」

 

「そのようなもの、我に通じぬ」

 

 2体になった金剛無がそれぞれ勝ち誇った声をあげる。

 

 ……斬撃が無効……?

 

 その様子に、私はそう思って

 

「……切断すると増える……?」

 

 ロイヤルプリンセスも、驚愕と焦りを含んだ声でそう言ったんだ。

 

 切断はNG。

 切り刻んだらどうだという思いはあるけど、それで断片が全部再生したら収拾がつかなくなる。

 

 だったら……

 

「ラバーズ法ラブデラックスヘアー!」

 

 私はこのマタニティフォームで超強化されたラバーズ法で髪を操り、瞬く間に2体の金剛無を拘束。

 地面に引き摺り下ろし、叫ぶ。

 

「ワイルドプリンセス! 酸の汗を!」

 

「分かったよ!」

 

 駆け寄って来るワイルドプリンセス。

 彼女は両手を2体の敵に翳し、その掌から汗を発射する。

 

 それを浴びた2体は、悪臭を放ちながらドロドロに溶けていく。

 

「ぐおおおおおお!」

 

 悲鳴。

 

 ……やったか!?

 

「やったんですか?」

 

 私が思っていたことを、ロイヤルプリンセスも口走る。

 

 だけど

 

 ドゥフフフフ……

 

 ドロドロになった後。

 そのドス黒い粘液の中から。

 

 気持ち悪い嗤い声と共に。

 数体の金剛無が復活してきた。

 

 ……そんな!




無限再生。

本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。