孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
「……これはどういうことなんでしょうか?」
ロイヤルプリンセスの驚きの声。
理解不能の事態に、戸惑いと興奮が隠せないでいるみたい。
私は
「……HRエクスクラメーションは、対象を精子まで巻き戻し、受精の段階からやり直させる浄化技……」
まず、その前提条件を口にして
2人に教えたよ。
「なので、あの大量の金剛無を精子に、はじまりの状態に戻してやったのよ」
「はじまりの状態……?」
今度はワイルドプリンセスが言って来た。
何が起きたのか、察せていないみたいだ。
私はだから
「……本体から分裂する前の、金剛無の本体によ」
答えを言った。
……そう。
HRエクスクラメーションの効果で、あれだけいた金剛無の分身たちが一斉に本体に戻って行ったんだ。
最初の状態になるために。
そうしないと金剛無にとっては精子に戻ったことにならないから。
……次元が歪み、魔法陣が空間の穴になってもおかしくないよ。
「だったらこの先に……!」
ロイヤルプリンセスの興奮した声に私は頷く。
「そうだよ……この先に、
私には確信があった。
元々、起きることの予想はしてたけど
今は、確信していた。
……だって
穴の向こうから、HR属性を否定する悪の気配をビンビンに感じるから……!
「行きましょう!」
ロイヤルプリンセスはそう言いつつ、穴の中に飛び込もうとする。
けれど
「ちょっと待った」
私は止めたんだ。
「この穴、多分ずっとは持たない。このまま放置するときっとそのうち閉じちゃうと思う」
そう。
この次元を貫く空間の穴。
十分も放置したら閉じてしまう予感があった。
なので……
「……ここには私が行くから、ロイヤルプリンセスとワイルドプリンセスはここで穴を維持するために頑張って欲しいんだ」
そう告げる。
この中で今一番強いのは私。
だから私が行くべき。
2人には、私が帰る道を維持して欲しい。
そんな私の言葉に、2人は少しの戸惑いと残念さを含んだ表情を見せたけど。
「分かりました」
「分かったよ」
……受け入れてくれた!
だけど。
「……これは」
「……無理!」
穴に向けてHRペンを向けて。
力を放射しようとした2人だけど。
早々に、自分たちの力では穴の維持を行うことが不可能であることに気づいたんだ。
彼女らのそんな言葉に、私は焦った。
(2人掛かりでも、次元の穴を維持することは難しいってことなの?)
……困った。
どうしよう……?
私が穴の維持をして、2人に飛び込んで貰う……?
そんなことを少し考えたけど。
すぐさま
それは却下だ。
そう思った。
敵地に飛び込む危険な役目に、最強の戦士を宛てないのはおかしい。
私が行くことは避けられないこと。
だけど……
私は生きて帰ってこないと駄目だ。
何故って、私は1人では無いから。
でも……
そう、私が袋小路に入り込んだことに気づき、焦り始めたとき。
「……ここは私に任せてくださいませんか?」
私たち3人以外の、もう1人の女性の声がしたんだ。
ハッとした。
私たちの視線が、そちらに集中する。
……そこに立っていたのは。
見事なプロポーションの、モデル体型の全裸女性。
綺麗な黒髪長髪の、おっとり系美人。
望師匠……!
そう。
私たちの師匠がそこに立っていたんだ。
辛そうだったけど、2本の足でスッと立ち。
その手に、真っ白いHRペンを握りしめて……!
師匠、復活……?
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