※この作品はR-18です。

孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~   作:XX(旧山川海のすけ)

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第88話 行ってきます!

「師匠!」

 

「ししょー!」

 

 私と葵さんは思わず呼びかけていた。

 もう師匠との決着はついた。

 

 師匠とはもう敵対していないんだ。

 だから警戒は無かったけど

 

 師匠は

 

「この門を押さえることは私がやりますから。だから純真さん……ラブラブプリンセスはAHR(アンチエイチアール)の本拠地に攻め込んで、堕としてやってください」

 

 そんなことを。

 

 門を……師匠が押さえる?

 どうやって?

 

 そこで私の視線は師匠が手にする白いHRペンに注がれた。

 アレは……

 

 師匠が、メツボウプリンセスに変身するために使用したHRペンだ。

 まだあったの……?

 

 私のプリンセスシャイニングラブフィンガーで焼き尽くされ、浄化されたと思っていたのに。

 

 師匠……そのHRペンは何ですか?

 

 そう訊ねようと思った。

 そのとき

 

「……このHRペンは、純真さん……あなたのHRアニマルが変形したものですよ」

 

 武態、っていうらしいですね。

 先回りしたように、師匠の言葉。

 

 武態。

 己の骨格筋肉を変化させて望みの姿になる秘技……

 

 ハクトのやつ、そんなことが出来たんだね……!

 

 師匠は続けた。

 

「純真さんがHRプリンセスの最終章に到達した以上、もはや自分の出番はない。そう言っていました」

 

 そして彼は、私のために身を捧げてくれたんですよ。

 その言葉に、私の胸は熱くなる。

 

 そこにそんな私のHRアニマルの想いが込められているなんて。

 

 私の心が震える。

 

 そんな私の視線を受けながら

 

 師匠は。

 

 その、ハクトが変じたHRペンを高く掲げて

 

 そして

 

「プリンセス孕ませチャージ!」

 

 気合を込めたシャウトを放つ。

 そのシャウトに反応し。

 

 師匠の姿が変わった。

 

 師匠の女性として完成され過ぎた裸身に、純白のドレスが出現し、その身を覆っていく。

 前の師匠の変身体は、チャイナドレスに似た姿だった。

 だけど……今は違う。

 

 なんだか、ウエディングドレスに見える気がした。

 

 私たちが見守る中、師匠は変身を完遂させる。

 

 そして宣言した。

 

「メツボウプリンセスジャスティス!」

 

 大きく腕を振りながら

 

「マタニティフォーム!」

 

 自らのその姿を。

 

 ……って。

 

 マタニティフォーム……!?

 

 

 

「あなたのお陰ですよ。純真さん」

 

 師匠は自分のお腹を擦った。

 

 マタニティフォームに到達したということは、妊娠したということ。

 愛する人の子供を身籠ったということだ。

 

 でも、何で……?

 

 そこで私は気づいた。

 

 私の特殊技能(プリンセススキル)プリンセスシャイニングラブフィンガーは、命を否定するものを消し去る浄化技。

 そして正しき生命には一切傷つけない。

 

 ……師匠は旦那さんから精子を搾り取って、戦いに臨んだはずだ。

 だって悪とはいえ、HRプリンセスだったんだから。

 

 で、その状態で私の特殊技能(プリンセススキル)を喰らった。

 

 ……果たして。

 乏精子症って、命を肯定しているのかな?

 そこに気づいた。

 

 そんなわけはない。

 乏精子症は命を否定するものだ。

 

 そんな状態で、師匠はプリンセスシャイニングラブフィンガーをまともに喰らって一度灰になり、そこから再生したんだ。

 

 復活したのは命を否定するものを消し去った、正しい命。

 

 そんな状況になったらさ……そりゃ

 

「妊娠、しますよね」

 

 私はポツリとそう言った。

 師匠は私の言葉に満面の笑みを浮かべ、そして

 

 涙を流した。

 

「ありがとう……純真さん……本当にありがとうございます」

 

 感謝の言葉。

 私も嬉しくなる。

 

 そして師匠は私に感謝を口にして。

 不敵な表情を浮かべる。

 

 こんな言葉を言い放ちながら

 

「だから私に任せて、純真さんは心置きなくAHRを打ち滅ぼしに行ってください!」

 

 私たちの子供たちの未来のために!

 

 師匠のその、力強い言葉に私は頷き。

 

 師匠たちに背を向けて地を蹴り、飛び込んだんだ。

 空間の穴の中に。

 

 AHRの世界の中に。

 

 

 

 行ってきます、師匠!

 

 行ってくるよ! 雄介君!

 

 ……必ず生きて帰るから!




いよいよ最後の戦いに赴く主人公。

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