※この作品はR-18です。

孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~   作:XX(旧山川海のすけ)

92 / 101
第92話 それじゃ幸せになれないよ!

「兄さんたちと姉さんたちが、男と女の表情で、一心不乱に子供を作ってる! 手を固く握り合い、抱き合いながら! 完全和姦で!」

 

 オールボイドは涙を拭かずに連撃を開始した。

 

「それをみて、その後子供が生まれて姉さんが幸せそうに授乳している様子、その隣で父親になった兄さんが姉に向かって夫のムーブをする様子を想像して! ギンギンになってしまった僕の苦しみ!」

 

 それは怒涛の連撃で。

 激しく攻撃しながら、自分の兄姉の姉弟兄妹相姦の孕まセックスを見せつけられ、フルボッキしてしまった苦しみを吐露する。

 

「耐えられず自分で開始したら、1回どころか5回もしてしまった罪悪感! お前に分かるのか!?」

 

 ……私は一人っ子だ。

 それに女だし。

 

 兄弟姉妹がいる人の気持ちも、男の人の気持ちも多分本当には分からない。

 だからこの、オールボイドの告白した悲劇について

 

「なんだそんなことくらいで」

 

 とか

 

「お前が悪いんじゃん」

 

 なんて言えないよ。

 だって本当には分からないんだもの。

 

 でも……

 

「あなたが孕ませで苦しんだことは分かった」

 

 私は彼の苦しみを認めた。

 すると、オールボイドの連続攻撃のペースが緩まった……ように感じた。

 

 防御行動を続けながら、私はさらに

 

「でも、だからといって、自分の苦しみを一般化しないで欲しい。孕ませで生まれる喜び……幸福もあるんだよ」

 

「幸福だと!」

 

 オールボイドのストレートパンチ。

 私はそれをラバーズ法で上昇した超動体視力と超反応で頭を僅かに動かして避け

 

 カウンターで骨のベアークロウの生えた右拳を、オールボイドのこめかみに叩き込んだ。

 

 拉麺男!

 

「ぶるあああああああ!」

 

 悪役っぽい叫びを上げ、吹っ飛んでいくオールボイド。

 こめかみに骨のベアークロウが突き刺さり、脳にダメージを与えた。

 オールボイドには再生能力があるとはいえ、しばらく行動不能に陥るのは必至のはず。

 

 私は

 

「孕ませは……献身であり、社会貢献であり、愛の証明であり、愛する人との絆なの! そうであるべきで、あなたの言ってることは主ではないんだよ!」

 

 何にでも例外はある。

 孕ませが原因で苦しみに出会うこともあるかもしれない。

 

 だけど……

 

 その例外を持ち出して、全体を否定することはどう考えても違う!

 

 それに……

 

「HR属性を消滅させても……あなたはきっと、それじゃ幸せになれないよ!」

 

 そう。

 自分は嫌なもので幸せになる人を視界から消したとしても。

 そんなことで得られる幸せなんて……本物じゃない!

 

 まやかしなんだ!

 

「だ……黙れぇぇぇぇ!」

 

 オールボイドは私に射貫くような憎悪の瞳を向けて、こめかみを押さえながら立ち上がる。

 

 ……決着が近い。

 私は頭の片隅でそう思った。




次回、視点変更

本作を読んでいただき感謝です。
続きが気になる、面白かった。
その場合は評価、お気に入り、コメント等を頂けますと嬉しいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。