孕ませプリンセス!~孕ませを守る3人の魔法少女たち~ 作:XX(旧山川海のすけ)
「兄さんたちと姉さんたちが、男と女の表情で、一心不乱に子供を作ってる! 手を固く握り合い、抱き合いながら! 完全和姦で!」
オールボイドは涙を拭かずに連撃を開始した。
「それをみて、その後子供が生まれて姉さんが幸せそうに授乳している様子、その隣で父親になった兄さんが姉に向かって夫のムーブをする様子を想像して! ギンギンになってしまった僕の苦しみ!」
それは怒涛の連撃で。
激しく攻撃しながら、自分の兄姉の姉弟兄妹相姦の孕まセックスを見せつけられ、フルボッキしてしまった苦しみを吐露する。
「耐えられず自分で開始したら、1回どころか5回もしてしまった罪悪感! お前に分かるのか!?」
……私は一人っ子だ。
それに女だし。
兄弟姉妹がいる人の気持ちも、男の人の気持ちも多分本当には分からない。
だからこの、オールボイドの告白した悲劇について
「なんだそんなことくらいで」
とか
「お前が悪いんじゃん」
なんて言えないよ。
だって本当には分からないんだもの。
でも……
「あなたが孕ませで苦しんだことは分かった」
私は彼の苦しみを認めた。
すると、オールボイドの連続攻撃のペースが緩まった……ように感じた。
防御行動を続けながら、私はさらに
「でも、だからといって、自分の苦しみを一般化しないで欲しい。孕ませで生まれる喜び……幸福もあるんだよ」
「幸福だと!」
オールボイドのストレートパンチ。
私はそれをラバーズ法で上昇した超動体視力と超反応で頭を僅かに動かして避け
カウンターで骨のベアークロウの生えた右拳を、オールボイドのこめかみに叩き込んだ。
拉麺男!
「ぶるあああああああ!」
悪役っぽい叫びを上げ、吹っ飛んでいくオールボイド。
こめかみに骨のベアークロウが突き刺さり、脳にダメージを与えた。
オールボイドには再生能力があるとはいえ、しばらく行動不能に陥るのは必至のはず。
私は
「孕ませは……献身であり、社会貢献であり、愛の証明であり、愛する人との絆なの! そうであるべきで、あなたの言ってることは主ではないんだよ!」
何にでも例外はある。
孕ませが原因で苦しみに出会うこともあるかもしれない。
だけど……
その例外を持ち出して、全体を否定することはどう考えても違う!
それに……
「HR属性を消滅させても……あなたはきっと、それじゃ幸せになれないよ!」
そう。
自分は嫌なもので幸せになる人を視界から消したとしても。
そんなことで得られる幸せなんて……本物じゃない!
まやかしなんだ!
「だ……黙れぇぇぇぇ!」
オールボイドは私に射貫くような憎悪の瞳を向けて、こめかみを押さえながら立ち上がる。
……決着が近い。
私は頭の片隅でそう思った。
次回、視点変更
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