ある雨の日の午後―――。
ベッドの上に、セミロングの女性が腰を下ろしていた。
「そろそろ修次も帰ってくる頃かしら・・・」
修次とは、彼女――美智子の4つ年下の、高校二年の弟である。
弟といっても二人が姉弟になったのは4か月ほど前。
早い話が親同士が再婚したので必然的にそういう関係――連れ子同士になったのである。
手元には一冊のハードカバーの本がある。
美智子が修次の部屋を掃除した時に見つけたものだ。
ちょっと暇つぶしにと持ってきたのだ。
と、美智子は表紙のタイトルに目が止まった。
タイトルは『義姉』。
本を紐解き、活字に目を通す。
「やだ、これって・・・」
それは義姉が主人公である官能小説だった。
「もう修次ったら、こんな本読むなんて・・・!」
少し怒った表情になりながらも、美智子はページを開き、活字の一字一字に目を走らせる。
その小説は、義弟が義姉をレイプするという内容だった。
これ以上見てはいけないと思いながらも、身体が火照り、疼いてしまう。
胸をきゅっと締め付ける切なさからか美智子は、いつの間にか両胸の膨らみをギュッと握り締めていた。
ブラウスの胸元をはだけ、ブラをずらすと美智子の形のいい乳房がぷるんと露わになる。
「ふぁッ・・・!?」
期せずして指が乳首に触れてしまい、全身に電気のような痺れが走り思わず声を上げてしまう。
「だ、だめ・・・」
こんな事をしてはいけないと思いつつも、彼女は自身の乳房を揉みしだく。
「ああっ・・・はあ・・・っ、あくっ・・・」
淫らな声を発しながら、美智子の片手が下腹部へと滑り、スカートをめくり、パンティの中に入り込んでいく。
「だめ、だめぇ・・・もうすぐ、修次が帰ってくるのに・・・」
こんな姿をあの子に見られたら・・・。
そんな美智子の理性に反して、彼女の指先は見えない何かに操られているかのように自身の秘唇を擦りつける。
「いいっ・・・・・・、あっ・・・・・・あああんっ・・・!」
美智子が指先を動かす度に、くちゅくちゅと淫らな水音が聞こえてくる。
美智子の頬は官能の炎が燃え上がったかのように赤く染まり、次第に性の蟻地獄へと落ちていく。
黒い茂みに隠れた泉からあふれ出る淫液が、指先と下着を濡らしていく。
「ああっ・・・熱い・・・! もうだめ・・・ああっ・・・!」
美智子の喘ぎが速く、激しくなっていく。
「もうだめ・・・、ああっ・・・、イク、イクっ、あああああっ!!」
美智子の全身が弓なりに反り返り、彼女の女体はクライマックスを迎えた。
「はあ・・・、はあ・・・」
気だるい性の余韻を感じながら、美智子は身体を起こした。
「もうあの子が帰ってくる頃ね、早くシャワーを浴びて、夕食の準備をしなきゃ・・・」
身体から発する性臭を洗い落とそうと、足早に浴室に入っていく美智子。
そこに残された一冊の本。
その内容が、この後の自分自身を暗示しているとも知らずに・・・・・・。
温かい慈雨が、汗ばんだ美智子の裸体を濡らし、清めていく。
高校時代にテニスで鍛えた肢体はきゅっと引き締まり、美しい曲線を描いていた。
先程まで激しく降っていた雨はすでに上がり、雲の隙間からオレンジ色の陽光が射し込んでくる。
浴室に射し込む夕日が、美智子の裸体を艶やかに照らす。
シャワーの湯を満身に浴びながら、美智子は先程の出来事を思い返していた。
「わたしったら・・・どうしてあんな事を・・・」
単なる暇つぶしのつもりで読んだ一冊の小説―――。
義理の弟に犯される義理の姉。
小説の彼女の姿を自分自身に重ねて自慰に耽ってしまったことに、言い様のない恥ずかしさを感じた。
何気なく乳首をつまんでみると、未だピンと立っていた。
(まだ・・・、変な気持・・・)
下半身の火照りは未だ治まっておらず、官能の火が完全に消えずに燻っているようだった。
美智子の手が無意識に下腹部へと滑る。
「やだ・・・、また・・・こんな事・・・、だめなのに・・・」
指先が自身の『聖地』に触れると、快感が電気のように全身に走った。
危険な欲求が美智子を完全に支配し、燻っていた官能の火が再び燃え上がった。
「はあ・・・・・・はあ・・・・・・、あ・・・・・・あ・・・・・・だめ・・・!」
片手で乳房を揉みしだきながら、指先を黒い茂みに這わせていく。
濡れた美智子の裸体が湯煙の中にエロティックに浮かぶ。
「あっ・・・あっ・・・! こんなこと・・・止めなきゃ・・・!」
喘ぎながら、必死に自分を抑えようとする美智子。
(何やってるの、もうすぐあの子が帰ってくるのよ!)
理性が完全に麻痺した中で、「本来」の自分が心の中で自分を叱る。
しかし、心の奥底の「もう一人」の自分が囁きかける。
(そうよ、もっと淫らに自分を犯しなさい!)
麻薬のような危険な悦楽が見えない蔓のように全身に絡み付く。
「修次・・・あなたがいけないのよ・・・、あっ!」
指先が女の肉芽に触れた瞬間、下半身に強烈な、甘い痺れが走り、ひときわ高い喘ぎが漏れる。
「修次・・・、修次ぃっ!!」
義弟の名を呼びながら、より一層激しく自身を攻め立てる美智子。
「はうっ!!」
美智子の全身がビクンと震え、絶頂を迎えた彼女は浴室の床に崩れ落ちた。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
荒い息を整え、シャワーを止めると、美智子は浴室を出た。
美智子が衣服を着終わり、夕食の準備に取り掛かろうとした時に、修次が帰ってきた。
まだ幼さを残した柔和な顔立ちに、大人びた鋭い眼差し。
平凡そうだが、子供の可愛らしさと大人の鋭利さを併せ持った容姿は、異性を惹きつける魅力があった。
「ただいま、義姉さん」
「修次、お帰りなさい。今夕ご飯の支度してるから、ちょっと待ってて」
帰ってきた義弟に、笑顔で迎える美智子。
先程とは打って変わって、普段の彼女は家庭的で優しい女性だ。
「義姉さん、頬が赤いよ。何かあったの?」
修次が聞いてきた。
「何でもないのよ。ちょっと長湯してただけ」
まさかオナニーしていたとは言えるわけもなかった。
本来なら修次があんないかがわしい本を読んでいるのを咎めだてするところだが、あれだけのことがあった後では、とてもその気になれなかった。
「そうなんだ。じゃ俺、着替えてくるよ」
玄関から2階に上がろうとした修次は、振り向きざまに呟いた。
「今日の義姉さん、何だか色っぽいな・・・」
2階に上がり、美智子の部屋の前を通った修次は、ドアが微かに開いているのに気付いた。
ドアを開けそっと中に入ると、ベッドの上に置かれているハードカバーの本を見つけた。
「これ・・・俺の部屋にあった・・・。どうして義姉さんの部屋に・・・。まさか・・・」
修次は本を手にすると、足早に部屋に入った。
部屋に入った修次は、制服を脱ぐと、Tシャツとジーパンに着替えた。
そしてベッドの上に腰を下ろすと、例のハードカバーの本を取り出した。
ぱらぱらとページをめくると、そこには姉弟で夕食を取っているシーンだった。
夜の優雅な、二人きりのひと時―――。
ご飯に味噌汁、焼き魚に肉じゃが、野菜のお浸し・・・。
その食卓をはさむように、○次と4つ年上の義姉、美○子が夕食を取っている。
「義姉さんの料理、すごく美味しい・・・」
確かに美○子は家庭的で優しく、ある意味で理想的な女性だ。
そして何より、彼女がかなりの美人であることは否定できない。
「そんなに褒めても何も出ないわよ」
「いや、お世辞じゃないよ」
「フフ・・・○次ったら・・・」
そうした会話を交わしているひと時が、○次にとって一番の幸せだった。
「ふう、ご馳走さま、義姉さん・・・」
食事を終え、満足そうに腹をさする○次。
「フフ、今お茶淹れてあげるから待ってて」
食器を片づけながら美○子が言った。
「うん、頼むよ」
「義姉さん・・・」
活字を目で追いながら、修次はジーパンの前を開いた。
凶暴に反り返った男根がにょきりと突き出る。
修次はそれを軽く握りしめると、ゆっくりと前後に擦り始めた。
はあ、はあ、はあ、はあ・・・。
修次の息が荒くなっていく。
「義姉さん・・・。義姉さん・・・」
呪文のように呟きながら、修次は手淫を続けた。
陶器が擦れあう軽快な音を立てて、美○子は流し台で洗い物をしていた。
そんな彼女の後ろ姿、そして微かに揺れる尻が○次の劣情を刺激する。
ついにいたたまれなくなった○次は、椅子から立ち上がると、すっと美○子の背後に歩み寄った。
俺は何をしているのだろう。
たとえ血の繋がりは無くとも、目の前にいる彼女は姉なのだ。
○次の心に一瞬、罪悪感と背徳心がよぎったが、心の奥から湧きあがる強烈な欲情にかき消されてしまった。
意を決した○次は、手をすっ、と差し伸べ、美○子の柔らかい肉丘の感触をスカートの布地越しに味わう。
「キャッ!」
美○子が小さな悲鳴をあげて、こちらを振り返る。
「やっ・・・・○次・・・・、ダメ・・・・」
「義姉さん・・・・俺、もう我慢できないよ! 義姉さんが・・・・、義姉さんが欲しいんだ!」
「いやっ・・・・ダメなの・・・・。わたしとあなたは・・・・」
必死に身をよじって逃れようとする美○子。
「姉弟だってんだろ? でも、血は繋がってないじゃないか! いいじゃないか!」
○次は声を荒げると、美○子のスカートを大きくめくりあげ、パンティの上から指先で彼女の秘部を指先で弄った。
「あっ、そんな、ダメ・・・・、あんっ・・・・」
○次が指を動かす度に美○子は喘ぎ、身体を震わせる。
「いやっ・・・・、○次・・・・もう・・・・やめて・・・・」
ひたすら哀願する美○子には構わず、○次は彼女の股間を愛撫し続ける。
「ねっ、いいだろ? 義姉さん。 さあ、お尻を揚げて足を開いて」
言われるままに美○子は身体を直角に曲げ、両足を広げながら尻をこちらに突き出す。
汗の匂いと共に、美○子の白い下着から女の甘い芳香が漂ってくる。
○次はパンティ越しに美○子の秘唇に舌を這わせる。
「あっ、そこは・・・・いやっ、ダメぇ・・・・」
すでに美○子のパンティは彼女自身の愛液にまみれている。
「もうこんなに濡れてるよ、義姉さん」
「ああ・・・・言わないで、そんな事・・・・」
たっぷりと美○子を愛撫した○次は、パンティを引き下ろすと、ズボンから怒張したペニスを取り出し、一気に挿入した。
「あっああっ、○次のが・・・・入ってくるぅ!」
○次は飢えた獣のように腰を激しく前後させ、美○子を攻め立てる。
「あっ、あっ、あっ・・・・ああっ・・・・」
パンパンと肉がぶつかり合う音が台所に響き渡る。
「い・・・・いい・・・・○次、いいわあ・・・・。 もっと、もっときてぇ・・・・」
美○子の足首に掛かったパンティが淫らな光沢を放ちながら激しく揺れる。
「くぅ・・・・すごい、義姉さん・・・・すごく気持ちいいよ・・・・」
間もなく○次も美○子も絶頂を迎えようとしていた。
「あっ、あっ、わたし・・・・、もうだめ!」
美○子の喘ぎ声が一段と激しく、そしてトーンが高くなっていく。
「お、俺も・・・・もう・・・・いきそうだ・・・・」
そして・・・・ついに・・・・。
「いいっ・・・・、いっくぅぅぅぅーっ!!」
「ううっ・・・・うっ・・・・」
呻きながら○次は、美○子の膣内に灼熱の白い欲望を強かに吐き出した。
ついに、ついに俺は・・・・。
美○子を・・・・、義理とはいえ姉である彼女を犯し、凌辱してしまった・・・・。
「うう・・・っ、う・・・っ」
我に返った修次の先端から、熱い白濁液が宙にほとばしる。
射精後の恍惚感に囚われた修次は、しばらく立ち上がれなかった。
「修次ー、ご飯できたわよー」
下から、美智子が呼ぶ声がした。
「今行くよー、義姉さんー」
やや力ない声で応え、修次はズボンの前を閉めると、ゆっくりと立ち上がった。
序 章 完