「これ、美味しそうだよー」
「いいじゃんそれ。このリンゴ2個ちょうだい」
「あいよー!」
フレイの言葉を聞き、果物屋の気の良さそうな店主はお金を受け取るとリンゴを10個袋に包み渡す
二人がザバン市ツバシ町にやって来たが、貯め込みポケットにある食べ物が少なくなり、あらかじめ買い貯めが目的だ。肉や野菜や米、水やジュースなどの食料品だけでなく、服や雑貨品なども買っていった。
あのハンター試験を目指すとネオンに言ってから半年、フレイとネオンは修行を続けながら特に何もしなかった。
修行以外は爛れた生活を送っていた。まぁする事がなかったので自堕落な生活になるのも必然だったのかもしれない。
「ここがそうなの?」
買い物が終わると二人はハンター試験がある会場に向かう。ネオンは如何にもな、建物を指差す。その建物は立派であり、何も知らない者が見たらここだ!と思うだろう。
「違うこっちだよ」
「それなんだ?変だね」
フレイは建物の近くにある飲食店に向かう。その飲食店は豚カツの看板がある事以外は特徴も無い普通の飲食店だ。ネオンも疑問に感じながらフレイの後についていく。
「ステーキ定食」
「焼き方は?」
「弱火でじっくり」
店主と思われる男性にそう言うとフレイとネオンは奥の部屋に案内される。地下試験会場へのエレベーターに連れてかれる。
「いまの、合言葉だったんだけどわかった?」
「えぇ!あれ合言葉だったの!?」
(まぁ普通わかんないよね。俺も原作知らなかったら結構困っただろうし)
ステーキ定食を食べながら待っているとエレベーターが下につく。そこは巨大な地下トンネルがあり、400人余名がハンター志望で埋めつくされていた。
到着時の音に反応してか、エレベータへ冷ややかな目を向ける受験生がいくらかいたが、すぐに二人への興味を失った。
「ハイ、番号札」
ビーンズのような係員にナンバープレートを渡される。番号はフレイは398番ネオンは399番。
二人はナンバープレートを胸元につけ数分待っていると、髪がツンツンと尖っている緑の服の少年、青を基調とした民族衣装の金髪、先程の二人より年齢が高そうなスーツに身を包んだ男がエレベーターからやってきた。
三人は小太りの男トンパと話しているようだ。そこにフレイが向かう。
「ねぇ、俺もハンター試験だから教えてよ」
「あぁ、いいぜ。オレの名前はトンパ、よろしくな」
「俺の名前はフレイ・フッド、こっちの子はネオン。よろしくね。 そっちの緑の服の君もよろしくね」
(おぉ、ゴンじゃん。初めて見たけど前世と見たまんま同じだし、クラピカとレオリオもいるな)
「うん、オレの名前はゴンよろしくね」
フレイが挨拶するとゴンも笑顔で挨拶を返す。
「よし!オレがここにいる奴らの事教えてやるよ」
そう言う何人か、その人について説明する。蛇使いや武道家、レスラー、三人兄弟、猟師何かも紹介される。
その時「ぎゃあぁ~!!」と叫び声が聞こえてくる。そこを見ると腕が無くなっている男とピエロがしていそうな服装の男がいた。
「ちっ………今年も危ない奴が来やがったな。奴は44番奇術師ヒソカ。去年、合格確実と言われながら気にいらない試験官を半殺しにして失格した奴だ」
「…………!! そんな奴が今年も堂々と試験受けれんのかよ」
「当然さ、ハンター試験は毎年試験官が変わる。そしてテストの内容は試験官の自由だ。
その年の試験官が「合格」といえば悪魔だって合格できるのがハンター試験さ。奴は去年、試験官の他、20人の受験生を再起不能にしてる。極力近寄らねーほうがいいぜ」
トンパは頼りになる先輩のような言葉を吐きながら缶ジュースを取り出し、ゴン達とフレイ達全員に配る。
「ゴンとあと二人。そのジュースを飲まない方がいいよ。それ多分下剤とかの薬入ってるから」
フレイはジュースの飲みながらゴン達に忠告する。
「え……………れろ、本当だ。このジュース、何か味がへン」
そう言うとゴンはジュースを吐き出す。レオリオとクラピカもジュースに口をつけず地面に捨てている。
「このトンパは新人潰しが好きな奴で、よく初めて来た受験生にこういう事してるから気をつけろよ」
「え……そんな事ない!!オレは親切心で言ってるだけで───」
「フレイさん大丈夫なの?ジュース飲んでたよね」
トンパが焦っているのを横目にゴンはジュースを飲んだフレイを心配する。
「あぁ、大丈夫。オレに渡されたジュースとトンパジュースを飲む前変えたから。だから薬入りのジュースはトンパが飲んだんよ」
そう言うとトンパは顔色が悪くなり、腹を抑えだす。流石にそんなに早くは効果がでる筈ないのでプラシーボ効果だろう。ゴンはそんなトンパに声を掛けている。
その時ジリリリリリリリ!と音がトンネル内に鳴り響く。音の方向を見るとパイプに上にいる、髭が特徴的な初老の男がいた。
「ただ今をもって受け付け時間を終了します。ではこれよりハンター試験を開始します」
男は試験官だったようだ。
「さて一応確認いたしますが───」
話の内容を要約すると運や実力、受験生同士の争いで死ぬかもしれないがそれでも良いならついて来い、とのようだ。ただその程度の事でハンター試験を降りる受験生は一人もいない。
話が終わり、少しすると歩いていたスピードが上がり始める。そのスピードは速くなり走るまでに至った。
「申し遅れましたが私、一次試験担当官のサトツと申します。これより皆様を二次試験会場に案内いたします」
受験生の中から一次ではなく二次試験会場と言った事に疑問を持つ者が現れる。
そう!一次試験は試験官サトツのに二次試験会場までついて行く事だ。ただ場所や到着時刻は知らされないので体力だけでなく精神力も試される。
後ろを見るとゴンと銀髪の少年とレオリオがわちゃわちゃ騒いでいた。クラピカはそんな三人の関係者と思われたくないからか離れている。
フレイはネオンに一言掛け、ネオンと離れるとクラピカの近くに行く。
「クラピカだよね」
「あぁそうだが」
「その服装ってクルタ族の民族衣装だよね。俺その服好きなんだけどあんま見た事なくて、クラピカも好きなの?」
(おっ、顔に出てないけど結構嬉しそう。クルタ族の服褒めたら喜ぶのチョロくない?)
「そうだな。私もこの服は好きだ」
「でさ、後ろのゴン達三人は何してるの?」
「それは…私もわからない」
フレイはクラピカとある程度話すとネオンを呼び紹介する。元人体収集家ともあって何かあるかも、とフレイは思ったが自己紹介して終わりの淡白なものだった。
「ネオン大丈夫か?」
「これぐらいならへっちゃらだよ。今まで修行して来たからね!」
「クラピカは?」
「私はまだ平気だが……」
5時間程経過すると殆どの受験生は苦しそうな表情しながら走っている。
これまで修行をしていたフレイとネオンはこの程度何とも無い。ただクラピカは疲労の色が見えていながらも後ろを気にしている。後ろにいるレオリオは脱落してもおかしくない程ふらふらだ。
「絶対ハンターになったるんじゃーーー!!くそったらァ~~~~!!」
(レオリオあそこからここまで元気になるの凄くね?)
さっきまでな様子とは異なりレオリオは気合いで走り、フレイ達の事を抜いていく。後ろの銀髪の少年キルアの言葉で触発されたようだ。
その様子にフレイは感心する。
一次試験が始まってから80km。
始めの下剤を飲んだトンパ以外での脱落者が出た。小太りのボンボンのようだがここまでようやく一人目。ハンター試験の過酷さがわかる。
そして地下トンネルにようやく変化があるが受験生にとって辛い変化だった。それは急な階段でありまだまだ試験が続く事が判明する。
「おーい確かレオリオか、大丈夫?」
「お前か!見てのとーりだぜ!なりふりかまわなきゃまだまだいけそうだからな!!!フルチンになっても走ってやるさ!!」
レオリオは汗が滝のように流れ、息遣いは近くじゃなくても聞こえる程大きい。だがその様子は気合いに溢れている。クラピカはその様子に感化され、ベストのように着ていた民族衣装の服脱ぎ捨てる。
「レオリオ一つ聞いていいか?」
「体力を消耗するぜ。無駄口はよ」
「ハンターになりたいのは本当に金目当てか?」
クラピカはレオリオに疑問投げ掛ける。
クラピカは自分の事情を話す。クラピカはクルタ族であり同族を幻影旅団に殺されたと言う。世界七大美色の一つに数えられる緋の目を全てとり戻し、幻影旅団を捕まえるのが目的らしい。
レオリオは過去に友達を病気で亡くしたと言う。法外な手術代が原因で手術ができなかった事、医者になるにも大金が必要だった。だからハンターになり金を稼ぎ医者になるのが夢らしい。
「レオリオ後少しだ」
「おう!」
話をしている内に太陽の光が入って来ている出口が見えた。ここまで地上への階段の脱落者37名。
地下トンネルを出て外を見る。そこには湿原が広がっていた。
「クラピカ、レオリオ水あげる」
「助かる」
「ありがとよ」
「ここはヌメーレ湿原、通称詐欺師の
この湿原にしかいない珍奇な動物達、その多くが人間をあざむいて食料にする貪欲な生物です。
十分注意してついて来て下さい。二次試験会場へはここを通って行かねばなりません。
だまされると死にますよ」
サトツの言葉を聞き受験生達は息を飲む。
ここで地下トンネル出口のシャッターが閉まる。
「ではだまされることないよう注意深く、しっかり私のあとをついて来て下さい」
サトツが動き受験者達が気をつけて、試験管のあとに続こうとしている時に、大声がとぶ。
「ウソだ!そいつはウソをついている!! そいつはニセ者の試験官だ!オレが本物の試験官だ!!」
声がした方向を見るとそこには体から血を流し至る所怪我した男がいた。手には死んだ人面猿を持っている。
男の話では人面猿は弱く他の動物と協力して人間狩るために湿原に連れ込み、受験生達を一網打尽にするのだと。
受験生達は男の話で困惑して信じていいのか迷ってい様子。しかし一人の受験生ヒソカが動く。
ヒソカは周でトランプにオーラを纏わせ、男とサトツに飛ばす。男は顔に刺さるがサトツはトランプを手でキャッチした。
トランプが飛んだのは二人だけでなくフレイとネオンのの方にも。しかしフレイは右手で纏めて取り、ネオンは避ける。
「クックッ♠️なるほどなるほど♣️」
男が死んだのを見た人面猿は逃げ出すがヒソカのトランプを殺されてしまう。どうやら死んだ振りだったようだ。
「そっちが本物だね♦️」
ヒソカとサトツが話す。
ヒソカの話では試験官は審査委員会から依頼されたハンターであり、あの程度の攻撃防げないわけないと。サトツは次から私への攻撃は即失格になると。
「ちゃんと避けれたな」
「修行頑張ったかいがあったよー」
(もうヒソカに目つけられたな~。さっきから俺の事見てるし。でもネオンにもトランプ投げたのに俺しか見てないな?)
フレイは不思議に思いつつトランプを見る。少しヒソカに腹が立ったので周をしてトランプをヒソカの顔目掛けて投げ返す。
「ほらトランプ返すよ。こっちに投げないでね」
「くく♣️ボクの名前はヒソカよろしく 」
「よろしく俺の名前はフレイ」
(戦ってみたい気もするけどヒソカめんどくさそうだなぁ)
「それではまいりましょうか。二次試験会場へ」
一悶着も終わりサトツと受験生達はまた走り出す。
少しすると霧ががかってきた。一段と濃くなると悲鳴が周囲から聞こえくる。
「ネオン気をつけてね。そこら辺にヤバい生物いるしヒソカに狙われるからな」
「わかったけどヒソカって人そんなに強いの?」
「ネオンじゃどう頑張って勝てないくらいだからな」
その時フレイ達の後ろから叫び声が聞こえる。
(ん?クラピカとレオリオがヒソカに襲われてるな………助けるか)
「ネオン、クラピカ達をヒソカから助けてくるから先行ってて」
「うん、わかったー!」
ネオンに一言掛けるとフレイは離れ、ヒソカと対峙しているクラピカとレオリオと武道家を見つける。周囲には十人以上の血を流した倒れている受験生がいた。
三人は逃げた様子だがレオリオは戻りヒソカにやり返そうとしている。
(
レオリオの攻撃は外れた時、フレイはヒソカ目掛けて数メートルの網状のオーラを飛ばす。その網の性質は餅とガムを併せ持ち、オーラにくっつき離れない。そのまま引っ張り、オーラを纏っていた拳でヒソカを殴る。
「大丈夫か?一応助けに来たけど」
「あぁ助かったぜ」
ヒソカはすぐに戻ってきてフレイを見る。クラピカ達よりフレイが気になる様子。
「今のは効いたよ やっぱり君いいね♠️」
(まぁまぁな力で殴った筈だけど………殺すのも今はしたくないし)
ヒソカはフレイに攻撃しようとした時、クラピカとレオリオを助けにやってきたゴンが釣り竿の先端でヒソカの顔に攻撃する。その隙をフレイは回し蹴りをお見舞いした。
「ナイスゴン。今の凄いね」
「オレだけじゃ勝てなかったと思う。フレイって強いんだね!」
「クラピカ、レオリオ無事っぽいね」
「フレイ助かったよ。あのままじゃ危なかった」
「まじでありがとよ!でも今年は失格かー!!」
レオリオはフレイに感謝するが試験の事を考え頭を抱える。クラピカとゴンも残念そうな表情だ。
「あぁ、俺試験場所どこかわかるよ。それヒソカすぐ起きて戻ってくるからと思うからさっさと行こう」
「え……あれであいつ生きてんのか?そんでフレイは何でわかるんだよ」
「それは秘密。じゃあついて来て」
フレイは半径2キロメートルの円を使い、ネオンの位置を探る。これはとても人間技ではない。しかし
ネオンを見つけフレイ達はその方向に向かった。そこには大きな倉庫と受験生の姿が。
「おぉ本当についたな。フレイは何でわかったんだ?」
「うん。オレも気になる」
「まぁ秘密。そのうちわかるよ。じゃあ俺ネオンの所に行くからまた後で」
四人は無事二次試験会場につき、ゴン達が驚く。
フレイは三人の追及をかわしネオンの元へ行く。
「やっと戻って来たね、大丈夫だった?」
フレイとネオンは先程の話をしながら二次試験が始まるのを待つ。
(あっヒソカ来た。全然ピンピンしてるし結構耐久あるな。気に入られたっぽいし)
ヒソカは森の中からやっ来てフレイを見つけるとニヤッと笑っている。ゴンも見て笑っている事から二人はお気に入りのようだ。
そんなこんなで試験官開始時間の正午になり扉が開く。
本文に書いてないんですけど原作キャラの受験番号は同じです。
誤字報告、感想ありがとうございます。m(_ _)m
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