篠ノ之箒の双子の妹にTS転生したので、専用機自力開発してIS学園でハーレム作ろうと思う 作:読人不識
学年別トーナメントを目前に控えたある日。
「御心配おかけして申し訳ございませんわ」
「悪かったと思ってるわよ」
保健室のベッドの上で正座して、一夏とシャルル君を引き連れた私に向かってセシリアと鈴が謝罪する。
まぁ助けたのは私じゃないんですが。
「いや、別に怒ってないよ。ただ、二人とも反省してる?」
私は笑顔で問いかける。
すると二人はコクコクと首を縦に振った。
「じゃあもういいわ」
私はそう言うと、セシリアの額に軽くキスした後口付ける。
「あっ……」
セシリアは顔を真っ赤にして俯いてしまう。
ああもう可愛いなぁ……
「鈴も」
「うん……」
私が促すと、鈴も素直にキスに応じた。そしてそのまま舌を入れると彼女もそれに応えてくる。
ああ、この子本当に可愛いな……
そんな私達の様子を一夏が呆然と見つめている。
「ねえ? もう良いかな?」
と私が言うと二人は名残惜しそうに私から離れた。そしてお互い見つめ合うと微笑み合う。
「じゃあ、私は行くね」
そう言って保健室を出ようとすると、一夏が
「なあ、あの……その……」
「ん?」
私が振り返ると一夏は何か言いたげな様子だったので続きを促す。
すると彼は恥ずかしそうにモジモジしながら言った。
「お、俺もお前とキスしたいんだけど……」
「……は?」
私は思わず間抜けな声を出してしまう。
一夏ってこんな奴だったっけ? いや、確かに昔から甘え上手だったけど……。
「ダメかな?」
「いや、別に良いけど……」
私は困惑しつつも承諾する。すると彼は嬉しそうに抱きついてきた。
「ありがとう! 榊!」
ああもう可愛いなこいつ! 私は一夏の頭を優しく撫でる。
そしてそのままキスをしようと顔を近づけると、突然保健室の扉が開いて箒ちゃんが飛び込んできた。
「一夏っ!!」
「うわっ!? ほ、箒!?」
一夏は慌てて私から離れると、箒ちゃんの方に向き直る。そして彼女は怒り心頭で叫んだ。
「貴様という奴は! 私の目の前で私の妹とキスするとは何事だ!」
ああ、また面倒な事になりそう……。
私は頭を抱えた。
「ま、待て箒! 落ち着け!」
「これが落ち着いていられるか!」
一夏が必死に宥めようとするものの、箒ちゃんは聞く耳を持たないようだ。
ああもうどうしようこれ……。
「箒ちゃん箒ちゃんが嫉妬するのは箒ちゃんの勝手だけど、その前にキチンと一夏に好きって言った? 一夏は私に何度フられても告白し続けたよ?」
なので私は核心を衝く。
「そ、それは……」
箒ちゃんは口ごもり俯く。
そして一夏が彼女に近づこうとすると
「寄るな! 私はお前など嫌いだ!」
と言って突き飛ばす。
ああもう……本当に面倒くさい子だなこの姉……。
「じゃあ一夏は私が貰ってもいいよね?」
私はそう言って一夏の腕に抱きつく。
すると箒ちゃんは顔を真っ赤にして叫んだ。
「ふざけるな! 私の物だ!」
いや、あんたの物じゃないから……。
「いや、俺のだから!」
一夏まで叫びだした。ああもう、いい加減にしてよ……。
私は頭を抱えるが、二人はお構いなしにヒートアップしていく。
「だったら勝負だ! どちらの方が一夏に相応しいか……」
いや、相応しいとかそういう問題じゃないし……。
今まで箒ちゃんを傷つけまいと彼女に隠れて一夏と肉体関係を結んできたけど、ここで横入りするなら話は別だ。
私は箒ちゃんが傷つくのを承知で、
「わたしと一夏はもう恋人関係なの? 肉体関係もあるし、一夏は私が他の男に抱かれても、愛してもいいって言ってくれたし、他の女の子と関係を結んでも、愛しても愛し続けてくれる覚悟で私に告白してくれたの、好きって言えない程度の覚悟しかない箒ちゃんに、私たちの関係を壊す権利なんてないんだよ」
あくまで冷静に、冷徹に一言ずつ事実を突きつける。
すると箒ちゃんの顔はみるみる青ざめていき、
「そ、そんな……一夏が……」
と言ってへたり込んでしまった。
そしてそのまま泣き出してしまう。
ああもう本当に面倒くさいなこの姉は! 私は泣き続ける彼女の肩を掴むと強引に立たせて言った。
「ねえ? 今どんな気持ち? 今まで自分が一番一夏の事を知っているって自信があったのに、その一夏は私の事を愛していたなんてさ」
「あ……ああ……わ、私は……」
「それで? 悔しい? 悲しい?」
私はさらに問い詰める。
すると箒ちゃんは泣き崩れながら、
「う……うう……わ、私は……」
と呟き続ける。
「ねえ? どうなの?」
私はさらに追い討ちをかける。
すると彼女はとうとう感情を爆発させて叫んだ。
「わ、私だって一夏が好きだぁ! もう、この気持ちは止められないんだよぉ!」
ああ、やっと本音を吐いたな……。
そう思った直後、背後から肩を叩かれる感触がした。振り向くとそこには呆れた顔をした織斑先生が立っている。
そして先生は言った。
「お前たちはいつまで騒いでいるつもりだ?」
あちゃーバレちゃったか……まあ当然だよね。だってここは保健室だし。
「す、すいません」
私は素直に謝ると、先生はため息をつくと箒ちゃんの方を見た。
「箒……一夏が榊に惚れているのは知っていただろう? なのに何故お前はそこまで取り乱した?」
すると彼女は泣きながら答えた。
「だって……だって! 一夏に好きな人ができたなんて知らなかったんです! だから私……悔しくて……」
ああもう本当に面倒くさいなこの姉は……。でもまあ今回は許してあげるか。
「じゃあ箒ちゃんが私に純潔を捧げれば、私たちの仲間に迎えてあげる♡」
「え?」
私は笑顔で言った。箒ちゃんは呆然としている。
「だから、一夏の事好きなんでしょ? ならいいじゃない♡」
「そ……それは……」
箒ちゃんの顔が真っ赤になる。そして彼女はモジモジし始めた。
ああもう可愛いなぁ♡ でもこれ以上は流石に可哀想かな? そう思った時、突然一夏が叫んだ。
「ダメだ!」
「へ?」
なんでそこであんたが止めるのさ? と疑問に思っていると、彼は続けて言った。
「俺は榊と付き合う! だから箒とは付き合えない」
ああ、そういう事ね……。
私は納得したが箒ちゃんの顔はみるみる絶望に染まっていく。
そしてそのまま泣き崩れてしまった。
「ううっ……ひくっ……」
あーあ泣いちゃったよこの子……しかし一夏、私の姉を泣かすとは許せん!
「ねぇ、一夏はさ、私と箒ちゃんやあなたを好きな他の女の子が皆幸せになれる方法を否定するんだよね? そうやって、私たちの幸せを踏みにじって嬉しい?」
私はにこやかに微笑みつつ、目は笑ってない笑顔で一夏を見つめつつそう問いかける。
「え? あ……いや……」
一夏は狼狽えている。そして私は畳み掛けるように続ける。
「じゃあさ、箒ちゃんは私が貰ってもいいよね?」
「は?」
一夏は間の抜けた声を出す。しかし私は構わずに続けた。
「箒ちゃんは一夏を愛してる、一夏は私を愛してる、私は箒ちゃんを愛してる、この関係でいいんじゃない? それが嫌なら一夏とは別れて箒ちゃんに付き合ってもらえるように頑張るけど?」
「いや、ちょっと待っ……」
一夏は混乱しているようだった。
ああもう優柔不断なんだから!
私はため息混じりに彼に言った。
「で? どうするの?」
すると彼はしばらく考え込んだ後、答えを出した。
「わかった、それでいい」
それを聞いた瞬間、箒ちゃんはパァーっと笑顔になった。
そして私に抱きついてくる。
うん、可愛い♡ そんな私達の様子を見て、織斑先生は呆れた様子で言う。
「まったくお前たちは……まあ良いだろう。お前たちの勝ちだ。箒、お前は榊に処女を捧げろ」
「は、はい!」
箒ちゃんは元気よく返事をした後、私に抱きついてきた。
私は抱きしめ返すと、彼女にキスをする。
すると彼女は嬉しそうな声を上げてくれたので満足した。
ああもう本当に可愛いんだから♡ そんな私たちの様子を一夏が羨ましそうに見ている事に気づいたので彼にもキスしてあげようかと思ったが……
「一夏にはしてあげない」
「え?」
なんでそこで驚くかな? 私は呆れつつ言った。
「だって一夏は箒ちゃんを泣かせたんだもん」
「そ……それは悪かったけど……」
「だから罰として、私とキスしたいなら箒ちゃんに謝って!」
「わ、わかった」
一夏はそう言うと箒ちゃんに向き直って頭を下げた。
「ごめん! 俺が悪かった!」
すると箒ちゃんは笑顔で言う。
「ううん……私も勝手に勘違いしてごめんなさい!」
ああもう本当に可愛いなぁ♡私は我慢できなくなって二人を抱きしめた。
そこへ突然地鳴りとともに振動が寄せる。
そして振動が収まると同時に保健室のドアが開くと、そこには大勢の女子生徒が押し寄せていた。
目が血走った女子たちは声をそろえて、
「「「織斑君「シャルル君、わたしと一緒に学年別トーナメントに出場してください」」」
と頼み込んできた。
一夏は突然の事に戸惑っているようだったので、私が代わりに答えることにした。
「えーっと……シャルル君は男子だから……」
すると女子達は一斉に抗議の声を上げ始める。
「そんなの関係ない!」
「わたしだってシャルル君と一緒に出たいもん!」
「私も!」
そんな彼女たちを落ち着かせるため、私は優しく語りかける。
「落ち着いてください皆さん。ちゃんと公平に決めますから」
しかし彼女達はなかなか納得してくれないようだ。
「でも、専用機持ちが有利じゃない!」
ああもう本当に面倒くさいなこの学園は! 私は心の中で叫ぶと再び口を開いた。
「あのですねぇ……そもそも一夏とシャルル君は初めからペアとして参加が決定しているんですよ?」
すると彼女たちは驚きの声を上げた。
「「え!?」」
私はため息をつくと、一夏の方を見る。
すると彼は申し訳なさそうに言った。
「ごめん榊……でも俺どうしてもシャルルと一緒に出たくてさ……」
「まあ良いけど、その代わりちゃんと約束守ってね?」
ああもう本当に可愛いんだから♡ 私は思わずニヤけてしまいそうになるのを必死に堪えながら言う。
そして今度はシャルル君の方を向いて尋ねた。
「それで、シャル君はどうするの?」
すると彼はしばらく考えた後答えた。
「僕は……一夏についていくよ」
「そう、わかったわ。じゃあ二人とも頑張ってね」
私は笑顔でそう言うと保健室を後にした。
そしてそのまま寮に戻ると、シャワーを浴びてからベッドに入る。
ああもう本当に今日は疲れたなぁ……でもまあ良い一日だったかな? そんな事を考えているうちに睡魔が襲ってくるのだった。