篠ノ之箒の双子の妹にTS転生したので、専用機自力開発してIS学園でハーレム作ろうと思う 作:読人不識
私と簪ちゃんは隣室に移動する。
そこには4組の担任であるマヤ・ノビリス先生と 副担任であるナターシャ・ファイルス先生が既に待機していた。
「榊さん、それに更識さんもいらっしゃい」
と、二人の先生は私達を歓迎してくれたので私は笑顔で言う。
「はい! よろしくおねがいします!」
そんな私に続いて簪ちゃんも挨拶をする。
「よ……よろしくお願いします……」
そんな簪ちゃんを見てナターシャ先生が微笑みながら言う。
「そんなに緊張しないで大丈夫よ? 別に取って食べたりはしないから」
「ではブリーフィングの前に、今回の作戦では彼女にも協力していただくのでご紹介します」
マヤ先生が空中投影ディスプレイに映った女性の名を告げる。
「ロシア代表であり我が校の生徒会長、更識楯無さんです」
そして楯無さんがディスプレイに映り、笑顔で挨拶する。
『みなさんはじめまして♪ ロシア国家代表として来ました、生徒会長の更識楯無です♪』
そう言うと楯無さんは私達を見回して言う。
『よろしくお願いね♡』
そんな楯無さんの様子を見た簪ちゃんは少し驚いているようだったので私は耳元で囁く。
「更識って、簪ちゃんのご親戚?」
私は分かっていながら知らないふりで彼女に訊く。
「う……うん、私のお姉ちゃん」
と、簪ちゃんが答える。
「あ~例の『出来がいい』っていう……ロシアの代表だったんだ……」
俯く簪ちゃんの背中を撫でると彼女は顔を上げ胸を張ってくれる、今の簪ちゃんは実績のある簪ちゃんだ、姉の前で委縮する必要などない。
私達はそれぞれ自己紹介をしつつ、作戦会議を始める。
「それではブリーフィングを始めます」
マヤ先生がそう言うとナターシャ先生が説明を始めた。
「現在、『殲撃』は現在日本海海上を南下中、徐々に速度を落としています。予測では佐渡島沖で停止するものとみられます。我々はその予測海域にて展開し、目標を追跡、撃破します」
そして楯無さんも説明に加わる。
『まずは距離的に近い二人の専用機持ちに対応をしてもらうわ』
その言葉に簪ちゃんが反応する。
「……私の……出番?」
それに対して私は笑顔で答える。
「そうよ、だからサポートよろしくね♪」
そんな私の言葉に簪ちゃんは小さくだが頷いてくれたので私は満足そうに微笑む。
そんな様子を見て楯無さんが言う。
『佐渡島沖まであなたたちより距離がある場所にいる私は遅れて合流するわ、だからまずは無理に戦闘をせず、睨み合いに徹して頂戴。精神的に苦しいかもしれないけど、相手から仕掛けてこない限り攻撃はしちゃだめよ』
「「はい!」」
と、私と簪ちゃんが返事をする。
そして楯無さんはナターシャ先生に視線を向ける。
するとナターシャ先生が説明を始めた。
「それでは作戦の要旨を説明します」
そんな私達にマヤ先生は言う。
「現在、目標は速度を落としていますが、いつ再び加速し上陸するかわかりません。そのため時間との戦いになりますので各員準備を怠らないようにしてください」
そんなマヤ先生の言葉に私達は頷く。
そんな私を見て楯無さんが微笑む。
『ふふ、期待してるわよ? 榊さん、簪ちゃん』
そんな楯無さんに私は笑顔で答える。
「楯無さんは『殲撃』のデータを開示していただけるんですか? もしいただけるのなら作戦ももっとスムーズになるかと思うのですが?」
私の言葉に楯無さんが答えた。
『ええ、もちろんよ♪』
そしてロシア代表である楯無さんから送られてきた『殲撃』のデータをモニターに映し出す。
するとナターシャ先生が言う。
「これが現在確認されているデータです」
そこには標的のスペックや武装など細かな情報が書き込まれていた。
そんな情報を見ながら私は楯無さんに尋ねた。
「あの……この4番兵装って何ですか?」
すると楯無さんは笑顔で答えた。
『それはね、この子の『切り札』よ♪』
そんな楯無さんの言葉に私はさらに疑問が浮かぶ。
「切り札?」
と私が言うとナターシャ先生が教えてくれた。
「ええ、この機体はね、高機動パッケージ『銀翼』を標準搭載していて、さらに機体のジェネレーター出力も大幅に強化されているわ」
そして楯無さんがナターシャ先生の説明を引き継ぐ。
『この機体は、高機動戦闘に特化した機体でね、加速性能や機動力なら通常機の二世代分も上を行く予定だったの。それに『銀翼』にはモードが三種類あるから状況に応じて切り替えて戦うこともできるわ』
「三種類あるモードですか?」
私がそう尋ねると楯無さんが説明してくれる。
『ええ、一つは『銀翼』の高機動戦闘形態で通常モードよりさらに加速性能が上がり、機体の出力も上がるわ』
そしてもう一つはと楯無さんは続ける。
『もう一つは『銀翼』を攻撃に使用した状態よ、この状態だと攻撃力が大幅にアップするわ』
そんな楯無さんの言葉に私は疑問を抱く。
「……でもそれってエネルギーを大量に消費しませんか?」
私の疑問に楯無さんは答える。
『ええ、そうね……でもこの機体は長時間の戦闘には向かないから短期決戦向きなのよ』
それを聞いて私は納得し
「最後の一つが通常モードですか?」
推測を元に訊ねる。
『そうね、このモードが一番バランスが取れているわ』
そんな楯無さんの言葉を聞いて私は作戦の組み立てに頭をフル回転させる。
そんな私の様子を見て簪ちゃんが不思議そうに尋ねてきた。
「どうしたの……?」
私は少し考えた後に答える。
「……ちょっとね……ねえ、簪ちゃん?」
そして私は続けて簪ちゃんに話しかけた。
「この戦いで私が勝ったら何かご褒美くれるかな?」
そんな私の言葉に一瞬驚きの表情を見せたが、すぐに真面目な顔に戻った簪ちゃんは頷いてくれた。
「うん……いいよ」
私はそんな簪ちゃんに笑顔で言う。
「ありがとう♪ じゃあ、ご褒美の為にも頑張るわ!」
そんな私の言葉に楯無さんが少し慌てた様子で割り込んで来た。
『ちょ!? ちょっと! 2人だけの約束なんてずるいじゃない!』
そう抗議する楯無さんに私は笑顔で
「恋人の特権です♡」
と切り捨て、
「打鉄改では高機動な相手を追い回すのに向かないので、私も切り札を出します」
と言って私は端末からデータを転送する。
「これは?」
ナターシャ先生はそのデータを見ながら私に尋ねる。
「私が秘匿していた専用機『緋牡丹』のスペックです」
ナターシャ先生はそのデータを確認して少し驚いた様子で言う。
「この機体は……馬鹿な! コアが二つある!? 二つのコアの同調なんて不可能だわ!」
私はそんなナターシャ先生に笑顔で答える。
「ええ、普通はね……でもこの機体には『裏技』があるんですよ♪」
そう言って私は簪ちゃんに視線を向けると彼女は頷いてくれたので話を続けることにした、彼女の専用機を組み立てる際にこの機体のデータも見せているのだ。
「……その『裏技』とは、ISのコアを二つ同時に同調させ一つの意識体にすることです」
そんな私の説明に今度は楯無さんが反応する。
『そんなことが可能なの!?』
私はそれに答えず続ける。
「二つのコアが第一形態で、それぞれ
誰かが唾をのむ音が聞こえる。
『どうしてそこまで教えてくれるの?』
そんな楯無さんの問いに私は笑顔で答える。
「だって……簪ちゃんは私の恋人の一人ですから♪」
私がそう言うと彼女は一瞬驚いた顔をした後に微笑んでくれた。
「……お姉ちゃん」
それを見た簪ちゃんが頬を赤く染めながら微笑む。
そんな私達のやり取りを見ていたナターシャ先生が言う。
「なるほど……そういうことね、それなら万が一相手が先制してきても、榊さんが主体になって戦えるわね」
ナターシャ先生の言葉を聞いて楯無さんが言う。
『そうね、この機体なら『銀翼』の機動性にもついていけるでしょうし、何より簪ちゃんの専用機と相性がいいわね』
そんな2人の反応に私は笑顔で答える。
「ありがとうございます!」
そしてマヤ先生がそれぞれの機体のデータを確認し、対策を立てると、
「それではブリーフィングを終了いたします、各自準備に取り掛かってください」
と言って作戦会議は終了した。