篠ノ之箒の双子の妹にTS転生したので、専用機自力開発してIS学園でハーレム作ろうと思う 作:読人不識
束さんに関しては、本作品ではそういうものであり、そういう目的で行動してるものとして扱います。
そして後日、IS学園の空き教室にて。
「ということで束お姉ちゃんと敵対することになりました……」
私は居並ぶ一夏、箒ちゃん、セシリア、鈴、シャル君、ラウラ、簪ちゃん、真耶先生そして楯無会長、織斑先生、マヤ先生、ナターシャ先生らを集めた。
結局私はあの後、織斑先生に相談して、今回のIS暴走事件に関わった全員に、天華と私が推測した事件の経緯を説明し、協力者を募ることにしたのだ。
つまり
『今回の二つの事件は、篠ノ之束が妹達二人を派手にデビューさせるために、自ら他国のISに介入して暴走させたと思われ、その後駒として私と箒ちゃんを、本来のISの使い道である、宇宙進出へ路線を進めるための計画に使う切っ掛けにするつもりだった可能性が高い』
という話を説明した。
そして出撃して大失敗をした箒ちゃんの処置をめぐって、私と束お姉ちゃんは対立し、敵対関係にあることまで説明した。
一夏が言う、それはまるで私を試すように。
でもその目は優しく私を見つめて私に問う。
「榊が本当にしたいことは何なのか?」
と、そんな一夏の目を見て私は答える。
「私は束お姉ちゃんと敵対するよ、そして皆を守る」
そう答えた私に対して一夏は満足そうな笑顔で言った。
「そうか、なら俺は榊を信じるよ」
そして一夏は皆に向かって言う。
「みんなはどうする?」
その言葉に箒ちゃんが答える。
「私は姉と敵対します! もうあんな思いはしたくない!」
その言葉が示すのがシャル君に大怪我を負わせたことか? 処女喪失を全世界配信されたことか? どちらかは分からないけれど箒ちゃんは決断する。
それにシャル君が続く。
「僕も同じ気持ちだよ! だから僕は束さんと戦う!」
セシリアも鈴もラウラも簪ちゃんも同じ気持ちのようだ。
そんな私達の決意を聞いた織斑先生が言う。
「お前達がそう決めたのなら、私もできる限り協力しよう」
そしてマヤ先生はいつもの調子で。
「先生に任せなさ~い!」
そんな私達の様子を、楯無会長はどこか愉しそうに眺めながら言う。
「あらあら、これは面白くなりそうね」
そんな楯無会長をたしなめるように言うのはナターシャ先生だ。
「まぁ、私は彼女達が心配だからついて行きますよ」
そんなお二人に私が聞く。
「先生も来てくれるんですか?」
その問いに答えてくれたのは山田先生だった。
「もちろんですよ! 私も皆さんが心配ですから!」
先生はそう言ってくれた。
私達の会話に一夏が割って入る。
「でも、束さんの居場所はわかるのか? 」
私は
「束お姉ちゃんは私が昔思い付きで開発した技術をブラッシュアップして、独自の発展を遂げた新技術を持ってるから、居場所を割り出すには相手の出方をいくつか潰してから探るしかない。でも束お姉ちゃんにとって邪魔なのは、私と織斑先生よりも、男なのにISのコアに認められている一夏とシャル君の方が狙われる危険が高いと思う」
と説明する。
そんな私の説明に一夏が言う。
「じゃあ、俺が囮になって束さんをおびき出すか?」
その提案に対して私は首を横に振る。
「それは危険すぎるからやめて」
そして私は皆に提案する。
「だから私達、専用機持ち皆の力を合わせて戦おう!」
その言葉に皆が頷く。
「生徒の身の危険がかかっているなら、IS学園として対策すべきではないか?」
織斑先生が皆に向かって言った。
「学園に対する説得は織斑先生と楯無会長にお任せします……でも束お姉ちゃんにも協力者はいるはずです」
私がそう言おうとした矢先
「亡国企業だね?」
シャル君がそう言う。
私はびっくりして
「なぜそれを……」
言葉に詰まると、シャル君は
「僕は自分が女の子だった世界からきんだ。その世界には榊はいなかったし、僕は箒に殺されたんだよ……」
と厳かに言った。
「シャルは前世で女だった?」
鈴がつぶやく。
セシリアが後を引き継ぐように
「つまりTS転生?」
「いや、正確には逆行転生かもしれない」
シャル君も難しいことを言う。
シャル君に対して私は疑問を口にする。
「前世ではどんな感じだったの?」
私の問いにシャル君は言う。
「女の子として生きてて一夏と恋人同士だったんだけど……逆上した箒に殺されちゃって……」
その言葉に箒ちゃんが反応する。
「そうなのか!?」
それに対してシャル君は答える。
「うん、ごめんね?」
と。
慌てた箒ちゃんが
「いや、謝るのは私の方だ、異世界の私とは言え、すまない……」
箒ちゃんにシャル君は笑顔で答える。
「いいんだよ! 生まれ変わったおかげでお母さんにまた会えたし」
その屈託のない笑顔を見て、私は彼に初めて会った時、何故シャル君に警戒心を抱いたのか理解できたような気がする。
シャル君はこの世界の特異点なのではないだろうか?
もしかしたら私が知ってる旧文庫版の7巻の先、新文庫版の最後まで体験しているのではと思い。
「シャル君は前世で簪ちゃんと出会った後から先を覚えてる?」
と聞いてみる。
シャル君は
「福音事件で撃墜されたからね。そこから先どうなったかは僕にもわからないんだよ」
と、申し訳なさそうに言う。
私は直感的にそれが嘘だと感じるが、シャル君には言いたくない理由があるようだ。
私はそれに頷くと、
「でもシャル君がTSして男性操縦者になってることには何か意味はあるはず」
と呟いた。
私達の会話を聞いていた一夏が質問する。
「それで榊はこれからどうする?」
その問いに私は答える。
「まずは束お姉ちゃんに対抗するために、セキュリティレベルを上げる。必ず二人以上で行動して、部屋も全員同じ部屋で生活して安全を図る」
私は乱交用に壁をぶち抜いた部屋を正当化するため、そう提案する。
そこに楯無会長が割って入る。
「おねえさんとしてはそのアイデアに異存はないわ。むしろ一年生の専用機持ちを全員一クラスに纏めたほうが安全かもしれないわね」
というのだった。
「それは私から学園に相談しておこう、他に対策があるものはいるか?」
織斑先生がそう請け負ってくれる。
そして簪ちゃんが手を挙げて言う。
「私達のISも福音や殲撃のように暴走させられる危険があるのでは?」
「束お姉ちゃんはISを乗っ取ることができるんだけど、それは私の方でコアを改良しておくから大丈夫だよ。今回暴走した機体にはアクセスして手法は解析してるし……」
私の言葉に簪ちゃんが言う。
「なら対策はOKだね」
と、そこで一夏が何か思いついたように言う。
「でもさ……もし束さんがコアにアクセスできるとしたら、IS学園にも侵入してこられるんじゃないのか?」
その指摘に私は答える。
「確かにそれはあるかもしれない……だからセキュリティレベルを上げるのと同時にIS学園の警備を強化する必要があるね」
そんな私に楯無会長が言う。
「じゃあ、おねえさんに任せなさ~い!」
「ありがとうございます」
楯無会長に私はお礼を言い、生徒会からも学園へ要請する約束をしてもらった。
そしてマヤ先生が言う。
「さて、私達に手伝えることは?」
その言葉に私は言う。
「マヤ先生達には、IS学園に在籍する人と出入りする人に不穏な影がないか洗いなおしてください」
そして簪ちゃんが言う。
「じゃあ私達は……」
それに私が答える。
「うん、簪ちゃんコアをいじるには特殊な知識を必要とするけど、手伝いだけならそこまで大変じゃないから、頑張って覚えてね」
私はそう言って簪ちゃんにコアの知識を伝授することを決めた。
二人で協力すれば箒ちゃんのコードレッドも、束お姉ちゃんのコードヴァイオレットも受け付けない改良型コアがより早く完成するかもしれない。
その後も私達は自衛手段をあれこれ相談すると、即実行できるものはその場でやり始めたのだった。
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モチベーション下がると書けなくなるので……