終盤と序盤をくっつけているので微エロとなっております。
ご容赦ください。
「あっ♡♡んぅっ♡せ、せんせぇ♡」
シロコにモモトークで呼び出されたのが数十分前だった。
私は、今日もシロコと愛し交わっている。
以前、シロコと面談をした時に使ったアビドスの空き教室。
滅多に人の来ないその場所で、砂漠に混じる乾いた空気が2人の吐息で湿り気を帯びてきた。
いつかの
「っんん♡♡コレ、知らないトコロ♡♡当たってる♡」
「そうだねっ。気持ちいかい、シロコ?」
「んっ♡気もちぃ♡♡♡」
彼女の甘露な声に、私は悦びを感じ、そして、彼女をもっと鳴かせたいと思った。
「やっ♡そんなっ♡トコ♡♡吸っちゃ♡♡」
私は、シロコの制服のボタンを外し空色の可愛らしくブラを
バックホック式のそれを、彼女の背中に回した片手で器用に外すと、彼女の確かな膨らみのある胸がいよいよ顔を出した。
私は、その先端に勃起して強く主張している桃色の乳首に、無我夢中でしゃぶりついた。
「ああっ♡♡っっ♡せんせ♡それ、おかしくなる♡♡♡」
小さな豆のようなそれを吸ったり、舌で舐めたり、そして、ほんのわずかな力を入れて甘噛みをしたりすると、シロコは面白いくらいに喘いだ。
「じゃあ、これ止める?」
「んっ♡もうっ♡♡分かってるくせに♡♡…せんせ、もっとちょうだい♡♡♡」
「ああ。……いい子だ」
可愛いシロコの愛らしいおねだりを聞いて私は、彼女のお望み通り、腰の動きを速く激しくした。
完全に私の形に合わせるように変成したスリットの締まりがさらにキツくなる。
蜜壺からは本気汁が絶えず分泌され、私の男棒の動きでかき混ぜられ白い泡を作っていた。
「あっ♡♡はげしぃ♡あっ♡んんんっ♡♡♡」
肉傘で膣壁を、鈴口でポルチオを刺激していると、彼女はあまりに簡単に果てた。
まるでそれ一つが別個の生命体のように、彼女の肉穴が私のペニスを包んで蠢いた。
彼女が吹き出す愛液が彼女の尻を伝って床に落ちた。
彼女の膣内の動きに、私はもう辛抱たまらなくなって、熱くドロドロとした子種汁は、金玉をいますぐ出たがっていた。
「シロコッ…そろそろ、射精そうだっ!」
「んっ♡ナカに射精して♡♡」
「でも、ゴムを……」
そう、私は行為を始まる前にスキンを己が逸物につけようとしたところ、シロコはそれを、外に射精せばいいと止めたのだった。
「んっ♡薬飲んだから大丈夫♡♡それに、先生の、ナカに欲しいな♡」
「……悪い子だ。だけど、そんなとこも好きだよ、シロコ」
「ん♡♡私も先生、好き♡」
私達は、どちらからともなく、舌を絡め合って濃厚なキスをした。
そして、逸物を彼女の奥の一番深い所にあてがうと、陰嚢が今までせっせと作っていた白濁汁を全て放出した。
ビュッビュルル ビュクビュクビュクッッッツ!!
「ああっ♡せんせいの♡いっぱい♡♡射精てる♡♡♡」
シロコは恍惚とした表情で私の精子を受け取った。
そして、彼女の膣に深く突き刺さった逸物を抜こうとすると、肉割れは尿道に残っているわずかなザーメンさえも搾り取るような動きをした。
男根を全て引き抜くと、栓を失った彼女の穴から、私の子種が垂れてきた。
それが教室の床にポタポタと落ちたのを見て、いよいよ私は堕ちるところまで堕ちてしまったのだと、どこか他人事のように思った。
何よりも大切な教え子と、私と彼女が唯一先生と生徒でいられる場所でセックスをするなんて。
でも、その事実を改めて思い知ったとしても、私の中に浮かぶ罪悪感はほんの一割にも満たず、そのほとんどが、退廃的で破滅的な私の人生への背徳感であった。
「ねぇ、先生」
「うん?どうかしたかい?」
シロコを見ると、少しバツの悪そうな顔をしていた。
「先生、もし私がもう発情期終わってるって言ったら……どうする?」
シロコのようなケモノの要素を含んだ生徒には現れる発情期という症状。
その発情期が終わるまで、私がシロコの性欲処理をするというのが、私と彼女の間で交わした約束で、生徒を汚した私がとるべきせめてもの償いだった。
そして、もしその発情期が終わっているとなると、私達はただシたいから、教師と生徒という関係をかなぐり捨てて愛し合っていたということになる。
「……それは、ほんとかい?」
シロコはただ黙ってコクリと頷いた。
彼女の仕草を見て、私は間髪入れずに口を開いた。そこに一切の迷いはなかった。
「それでも……私はシロコが望むなら、この関係を続けるよ。……というか、私が君を離したくない」
私は、もう、ここキヴォトスで純粋な教師ではいられないのだろう。
だが、それがどうしたというのだ。
薄汚れて下卑た、隠さなきゃいけない私の心奥。
それを私が何よりも愛する生徒の1人に認めてもらったのだ。
その事実だけで、教師というこの場所で、唯一、私に許された仮面をかなぐり捨ててもいいと思えるほどに心が満たされる。
「んっ♡じゃあ、先生は永遠に私に付き合うべき。私も先生を離したくない」
「ああ…分かったよ。これからも私はずっとシロコを愛すよ」
「ん、大人になったら子供も欲しい。アビドスを復興できるくらい」
「あ、ああ…頑張るよ……」
私は苦笑いしながら未来の私にエールを飛ばしておいた。
「あ、でも先生。私は別に先生を独り占めしたいわけじゃないから。……先生はちゃんと対策委員会のみんな…………あと、デブシロコがどうしてもって言うならデブシロコも愛してあげて」
「みんな……?」
「ん。ホシノ先輩にノノミ、セリカとアヤネ。みんな、先生のこと大好きだから、私だけが独占するのは悪い。先生もみんなのこと好きだよね?」
「ああ。それはもちろんだが……」
確かに、私はアビドスの生徒である彼女らに絶対の信頼をおいているし、愛しているか否かと問われたら、当然、愛している。
しかし、と私は続ける。
「シロコは本当にそれでいいのかい?」
「ん。私は先生のことと同じくらいみんなが大好きだし。……それに、喜びは分け合った方がより嬉しい」
「そうかい。……うん、アビドスのみんなが本当に私を好いてくれているなら、ちゃんとその気持ちに応えるよ」
「んっ、嬉しい。そうと決まればロールプレイング。セリカは多分、後ろからされるのが好き。私で練習して♡」
「それシロコがシたいだけなんじゃ……まぁ、いいや」
据え膳食わぬはなんとやら。
私は、机に手をついてこちらに尻をフリフリと向けるシロコの腰を掴み、先ほど射精した精液がドロリと垂れているトロトロおまんこに肉棒を挿入した。
2人の行為をこっそりと見ていた覗き魔がいることなど、何も知らないまま。
おかしい、おかしい、おかしい!
ありえない、ありえないわ‼︎
だって、シロコ先輩…生徒と先生がそんなことスルなんて⁉︎どう考えても、普通じゃないわよ‼︎
「うぅ…でも……」
だけども、私がついさっきまで見ていた光景が夢だとは思えず、思わず頭を抱えた。
「教師と生徒で…ッチするなんて絶対ダメなのに。……でも、シロコ先輩とっても気持ちよさそうだった……」
私は今日、対策委員会に向かう経路をたまたま変えてみた。
普段は通らない教室の廊下を歩いていると、シロコ先輩と先生の声が聞こえてきた。
だから、そちらに向かってみると……。
なんと、シロコ先輩と先生が濃密に絡み合っていたのだ。お互いの体液を、交換するように熱いキスを交わしたり、後ろからシロコ先輩のアソコに先生の……アレを挿入れていたり………。しかも、何故か彼らが行為している最中、私の名前が聞こえてきたし…。
きっと、変態の先生が次の標的は私だ!とか言ってるんでしょう⁉︎
兎も角、しばらく目の前のありえない光景に、呆然としていたけれど、先生がシロコ先輩のナカにアレを出した所まで見て、私はようやく我に帰った。
そして、その場を逃げるように去った。もちろん、音には十分気をつけたから気付かれてない…はず。
私は別にイケナイことをしていないはずなのに、胸の中が気持ちが悪い。
その不明瞭なモヤモヤがいつまで経っても消えなくて、私の心に苛立ちが募っていく。
私はそれを発散させるように、シロコ先輩達が居た教室から十分に離れたことを確認して、少し足音を大きく響かせながら対策委員会の教室まで向かった。
「あら、セリカちゃん。こんにちは〜☆対策委員会に、ですよね?」
「っ⁉︎…って、ノノミ先輩。もお〜、びっくりした…。…あ、うん。対策委員会に今行ってたとこ」
急に横から鼓膜を刺激した声に私は総毛立ちそうなほどに驚いた。そして、その声の主がノノミ先輩であることが分かって、硬化した筋肉が弛緩していった。
「あれ、でもセリカちゃん、いつもここの廊下は通ってなかったですよね?それに、セリカちゃん、今ちょっとご機嫌斜めのようですし…何かあったんですか〜?」
うっ、鋭い。
だけど、シロコ先輩の名誉のためにも言うわけにはいかないし……。先生は…まぁ、いいや。
「べ、別に何もなかったわよ!シロコ先輩も普通だったし……」
「ん?どうしてシロコちゃんが出てくるんですか?」
あ……。
やっちゃったああああぁぁぁ!!?
「あ、えと、それは…えと…」
「まぁ、シロコちゃんと何があったのかは知りませんが……シロコちゃんにもシロコちゃんの事情があるってことを分かってあげてくださいね?」
「あ……うん…」
なんだか、全部見透かされている気がして、私はノノミ先輩の言葉にただ返事をするだけしかできなかった。
私の返事を聞くと、ノノミ先輩はとびきりの笑顔になって、
「はい☆やっぱり、みんな仲良くが一番ですよね‼︎…じゃあ、セリカちゃん、一緒に委員会に行きましょうか?」
「え、ええ」
私は胸の中にとっかかりを残したまま、ノノミ先輩と一緒に対策委員会へ向かった。
私達が委員会に着いて、しばらくして、シロコ先輩と先生は委員会の教室に入ってきた。
アヤネちゃんが遅刻だと2人を諌めると、シロコ先輩は先生と運動していたとまんざら嘘でもないことを言った。
私は気持ちが交錯して2人の方を見れなかった。
対策委員会の話し合いが終わって、私はいつも通りバイトに行き、そして、夜遅くに自宅に帰ってきた。
シロコ先輩達のソレを見たのはもう何時間も前なのに、あの光景が今もまだ脳裏に焼き付いて離れない。
ずっと頭に靄がかかったみたいに、集中できなくて、今日はバイトでミスもしてしまった。
私は、このままじゃダメだ、と自身の頬を両手でバチンと叩いた。
頬の痛みとともに少しだけ思考が晴れた気がした。
そして、思い出したのはノノミ先輩の話だ。
「シロコ先輩にはシロコ先輩の事情って……あ」
私は素っ頓狂な声を上げる。
そういえば、この前、シロコ先輩は発情期でしばらく休んでいた。
「その弱みに漬け込んで先生はシロコ先輩と……って、違う違う‼︎」
私は自身の中から湧き上がった邪な考えを頭を振って、ふり払う。
先生はそんな人じゃない。
私のバイトを手伝ってバイト代を全部アビドスの復興費にするような底抜けのお人よしだ。
それに、私があの人を信用できずに辛く当たった時も、諦めずに私に接し続けてくれた。
そんな先生にかぎって、生徒と無理矢理スるなんてこと考えられない。
きっと、シロコ先輩から迫ったんだろう。
私は、脳裏にこびりついたあの2人の記憶を呼び起こす。
先生の、思っていたよりもガッチリとしていた身体。紛れもない大人の人のそれに、思い切り、何度も何度も貫かれて、気持ちよさそうによがるシロコ先輩。
私にもその内、訪れる発情期。
去年までは寂しく自分を慰めるしかなかった。でも、今年は、シロコ先輩みたいに先生にお願いして………。
「ないないない!!!ないから‼︎先生となんてあり得ないから!!?」
私は誰もいない部屋で、必死に言い訳をするように叫んだ。
なんなら、賭けたっていい。いくら発情期になろうが、そんな時にかぎって先生が近くにいようが、私は持ち前の鋼の精神で耐えてみせる。
私は欲望に支配された理性なき獣ではないのだ。
だから、先生とスるなんてこと絶対にな……。
「おい!うるせぇ‼︎いま何時だと思ってやがる⁉︎」
「っ⁉︎ご、ごめんなさい!」
怒りと強い決意のあまり、大声を出してお隣さんに怒られてしまった。
私はバツの悪さに肩を落とすが、胸の中にある、エッチなことはダメだというなんとも子供めいた、性行為への忌避感と怒りは消えずに、その日はシャワーを浴びて早々にフテ寝をした。
身体が重い。そして、燃えそうなほどに熱い。さらに、下腹部が疼いて仕方がない。
寝苦しさに目が覚めた瞬間、セリカは最悪だと心の底から思った。
私は、今、私を蝕んでいる症状に心当たりがあった。
「昨日の今日じゃない……」
シロコ先輩と先生のエッチを偶然目撃してしまい、エッチなことにとてつもなく忌避感を抱いたのが昨日だというのに、もう、あの記憶の中の先生のおちんちんが欲しくてたまらない。
私がこんなになるなんて、一つしか考えられない。
発情期が来てしまったのだ。
私は布団をめくって、自身の股座を見る。
触ってもないのに、まるで粗相をしたようにビショビショに濡れていて、ショートパンツには大きな染みが出来ている。
「んっ♡…ふっ♡……こんなことシちゃ…ダメなのに…♡♡」
私はショートパンツとショーツを一緒に膝くらいまでずり下ろして、グチョグチョに湿った割れ目を撫でる。
「んっ♡んっ♡♡…せ、せんせぃ♡」
すぐにクチュクチュという音が聞こえ始め、私は緩やかなオーガズムを感じた。
でも、全然足りない。
私はこのおかしくなった頭を、おかしくするほどの刺激が、欲しかった。
そして、それを与えてくれる人はあの人が良かった。私のバイトを手伝ったり、素直じゃない私を気遣ってくれたりする、底抜けに優しい彼にできることならめちゃくちゃにして欲しかった。
「っ♡ダメ♡…せんせいとなんて♡♡ダメなんだから♡」
口ではそんなことを言っても、私の頭は記憶の中の、先生のおちんちんに夢中だった。
想像よりもグロテスクで、だけど、それ故にものすごく興奮を煽るあの肉の棒で、私のココを思いっきり貫いて、そして、キュンキュンと疼き続けるその奥を叩いて欲しかった。
私は、無我夢中で蜜を漏らし続けるその穴に、自分の右手中指と薬指を抽挿した。
浅い場所を引っ掻くように刺激した。
そして、服の上からでもビンビンに勃起しているのが分かる、自身の乳首を、左手で服越しにカリカリと引っ掻いた。
「はっ♡あっ♡せんせい♡♡せんせ♡せんせぃ♡♡」
さっきよりも格段にレベルが上がった快感に私の呼吸は速くなる。
性感帯への刺激が電気信号になって、脳内の快楽物質を撒き散らしているのがよく分かった。
ニューロンが馬鹿になって、私の思考回路はエッチなことと先生に支配されていた。
「せんせい♡っく♡イくっイくっ♡♡〜〜〜〜ッッッツ♡♡♡♡」
私は性器を弄る手を乱暴なほどに激しくして、そして、興奮が最高潮に昂まった瞬間、私が弾けた。
頭の中が白黒にチカチカと瞬き、右手には水がかかる感覚があった。
「はぁ……はぁ……はああぁ」
心臓が破裂するような刺激に、しばらく放心して肩で息をしていたが、ヌチョヌチョとした液体が大量についた自分の右手を見て、やってしまった、とため息をはいた。
気がつけば先生をオカズに自慰に耽ってしまった。
信頼している大人の人を、自分の性欲の糧にしてしまったことが、あまりに決まりが悪かった。
申し訳なさと自分の節操のなさに呆れを覚える。
しかし、それと同じくらい、一回してしまったのだから、何回やっても同じだという悪魔の思考が私の頭に居座っていた。
「もう一回……もう一回だけだから……」
ぼーっとする頭で熟考した私は、最後には、その誘惑に負けてもう一度自身の大事なところに指を伸ばすのだった。
そして、結局、もう一度でも我慢できなかった私は、その後、四度も先生のことを想って絶頂したのだった。
対策委員会の会議にはもちろん遅刻した。
実は今日は、対策委員会で何か重要な会議をするわけでも、重大な指名手配犯を捕まえる訳でもなかった。
半ば世間話のように、各々の近況を伝えて、細かい用事をそれぞれが済ますだけの1日。
別に休んでも良かった。対策委員会のみんなは理解がある人達なのだから、来いなんて言わないはずだ。それどころか、私が今発情期だと知ると、無理せずに休めと言うような優しい人達だ。
それでも、今こうやって対策委員会に赴いたのはみんなと過ごすこの時間が好きだから。
それと……。
嫌だ。認めたくない。本当はあの人に会ってシロコ先輩みたいになるのを期待しているなんて、絶対にあり得ない。
だから、気のせいだ。
教室に先生が居なくて少しガッカリしたなんて気のせいに違いない。
「セリカちゃん、大丈夫〜?お顔が赤いけど具合悪いの〜?それともまさか恋⁉︎いや〜おじさん照れちゃうな〜」
「そ、そんなわけないじゃない⁉︎そもそも、なんで恋する相手がホシノ先輩になるのよ⁉︎」
「違うの〜。じゃあ、ほんとに具合悪いの?大丈夫?」
ユルユルなホシノ先輩の声が少し引き締まって、本気で心配し出したようだった。
その真面目さが、今の私にはバツが悪かった。
「大丈夫よ‼︎……そ、それより、会議を続けよう⁉︎アヤネちゃん!何か仕事ない⁉︎私、何でもやるから‼︎」
私は、出来るだけみんなを心配させないように、無理矢理にでも元気に振る舞う。
……それに、今は出来れば1人になりたかった。
「…そ、そうですね……では、第三資料室の整理をお願いしてもいいですか?大分散らかってたと思うので……」
「オッケー…行ってくる‼︎」
「えっ、1人でですか?」
「うん。大丈夫!これくらい1人でもへっちゃらへっちゃら‼︎」
私は、そう言い残して、勢いよく教室の扉を閉じると、駆け足で第三資料室にまで向かった。
少し埃っぽい。
そして、太陽が当たりにくい場所にあるから、アビドスだというのに空気が少しひんやりとしている。
涼しい空気が茹だりような私の頭を包み、わずかに思考がクリアになる。
だからこそ、この気持ちを発散させるには、もうアレしかないことがよく分かって……。
私は周りには誰も居ないことを何度も確認して、資料室にあったソファに寝転がった。
「はぁ…はぁ…もう我慢できない♡」
私は息も絶え絶えになりながら、汗と愛液で蒸れ蒸れになったスパッツを脱ぎ捨て、ショーツの上から自身の割れ目を指でそっとなぞった。
「っ!………♡」
普段ならこそばゆいと思うだけだろうに、今の私はそれだけでもオーガズムを感じるほどに淫乱になっているらしい。
しかし、それと同時に、絶頂できないもどかしさも感じて、私は逡巡の後、ショーツを右に大きくずらして直接、指でソコを弄った。
意地でもショーツを脱ぎたくないのは、ここが一応外であるからだろう。
「んくっ♡あぅっ♡♡あっ♡」
快感が上がる。
そして、私のスイッチも完全に入った。
私は、もう周りのことなんて置き去りにして、無我夢中でオナニーをした。
ガラガラガラッ
私の中の全てが膨らみ過ぎた風船のように弾け飛んだ。
聞き間違えなんかではない。明らかに、誰かが、この教室のドアを開けたのだ。
そして、私が今、寝転がり自分を慰めていた資料室のソファは、入り口から丸見え……。
私は、油を差していない機械のように、ギッ、ギッとゆっくりとそちらの方を向く。
「ん。そうだろうと思った」
「シ、シロコ先輩……」
扉の前にはシロコ先輩が立っていた。
目の前で自慰に耽っている私がいると言うのに、彼女は特段驚いた様子を見せずに、無表情のまま資料室の扉を閉めた。
「シロコ先輩っ⁉︎こ、これは違うのっ‼︎」
何がどう違うのか自分でも分からなかったが、私は、シロコ先輩に必死に言い訳をする。
「ん。大丈夫。私にもあるから辛いのは分かる。……それに、セリカ、まだイけてない。このままじゃ余計辛い」
「えっ?…て、ちょ!シロコ先輩⁉︎どうして近づいて来てるのよ⁉︎」
理解はされたものの、恥ずかしすぎて、正直すぐにでも資料室から出て行って欲しいのだが、私の望みとは逆に、シロコ先輩はぐんぐんとこちらに向かってくる。
「ん。手伝ってあげる」
「手伝うって何を……ひゃん♡」
そして、シロコ先輩は官能的にベロリと自分の指を舐めると、モロ出しになっていた私のデリケートゾーンに指を当てがった。
途方もない驚きと、わずかな快感に私は声を上げた。
「セリカ、大丈夫。身体を委ねて。天井のシミでも数えてれば終わる」
「それ男の人が言うやつっ♡あっ♡ほんとにって♡ダメェッ♡」
私は喘ぎか叫びかよく分からない声をあげるが、シロコ先輩は変わらず手を動かし続ける。
シロコ先輩は、始め、割れ目をわざと避けるように、まるでマッサージのように手のひら全体でその辺りを
そして、グチョグチョのソコにお遊びは必要ないと思ったのか、シロコ先輩は彼女のヨダレと私のエッチな汁でべちょべちょになった中指を私の膣内にゆっくりと入れていった。
ゆっくり、ゆっくり、膣壁を掻き分けるようにシロコ先輩の指は進んでいく。
「はぁ♡はぁ♡」
シロコ先輩の指の動きはひどく緩慢だ。だから、絶頂には至れず、私は口から湿っぽい息を吐くことしかできない。
「シロコ先輩やるならちゃんとシて…っ!!?あっ♡♡♡」
その言葉を待っていたとばかりに、シロコ先輩は私の膣内に入れている指を激しく動かした。
脳みそを激しく揺さぶられたと思うほどに、強い衝撃が私を襲った。
「あっ♡ふぅ♡し、シロコ♡先輩♡♡す、ストッッツ〜〜〜♡♡♡♡」
知らない。こんなの、私は、知らない。
神経が掻き乱されるような、世界が白黒になるような、そんな、暴力的なまでの快楽。
私は容易く、エクスタシーの奔流に呑まれ、気づけば絶頂していた。
足がピンッと音が鳴りそうなほど伸び、お腹の中が爆発したように熱い。
十二分に股に力が入った。きっと情けなく潮を吹いているだろう。
色々あるが、なんだかんだ尊敬していた先輩に自分の排泄物紛いのものをぶっかけたことが、どうしようもなく恥ずかしかった。
「あ、あの…シロコ先輩……」
「ん、大丈夫。ちゃんと分かっている」
何が分かっているのか、私には分からなかったが、それでも、私は安堵した。
「ん、分かっている。この時期は一回だけじゃ我慢できない」
「へ……?っ♡あっ♡♡」
一瞬でも安堵した私の気持ちを返して欲しい。
シロコ先輩は、自信満々な顔で、そう言うと、私の膣内に入っていた中指、そして、新しく挿入した薬指を、再び激しく動かした。
「わ、分かって♡♡ないっっ♡やっ♡♡イッたばかりぃ♡♡だからぁ♡」
今しがた、絶頂したからか、それともシロコ先輩がまだ余力を残していたからか。
私はさっきよりも明らかに色が増した快楽に、脳みそがアイスのように溶けていくのを感じた。
「ん。セリカ、可愛い」
「かわいく♡なんかぁ♡♡…っ♡ダメッ♡キちゃう♡キちゃう♡♡なんか出ちゃう♡♡出ちゃうから♡♡♡」
「ん、いいよ。出して♡」
今までに聞いたことのない、脳髄を蕩けさせる小悪魔のようなシロコ先輩の声に、私は気付けば身体の主導権を彼女に託していた。
そして、シロコ先輩の言葉の通り、今までに一度たりとも経験したことのない、大きく、深い絶頂をした。
「ん。セリカ、いい子。ちゃんとたくさんピュッピュッできた」
股の間から、大量にエッチな汁が出ていった感覚だけがあった。
「はぁ…ッ♡…はぁ…」
恥ずかしくてたまらない。
先輩にこんな姿を見られるなんて。
でも、もう、頭が真っ白になるほどの絶頂を味わった私に、それをどうこうしようと思えるほどの元気は無くなっていた。
その後、私はしばらくオーガズムに浸って朦朧としていたが、やがて目が覚めた。
そして、私が作ったソファどころか床に広がっている大きな水溜りや染みを見て、言葉を失いただ、天井を仰いだ。
「シロコ先輩…その、このことみんなには……」
「ん、言わない。可愛くイッてるセリカは私の網膜にのみ焼きつける」
「っ⁉︎シロコ先輩もすぐに忘れてよ‼︎」
私とシロコ先輩は、そこら中に私が撒き散らした潮や愛液を濡れた雑巾で掃除しながら、話していた。
私の汁が資料類にはかかっていないのは不幸中の幸いだろうか。
「…それより、どうしてここに来たのよ?アヤネちゃんに言われたとか?」
「いや、私はアヤネに体育倉庫の片付けを任されたから、その前にここに来た。セリカに渡したいものがあって……。で、来てみたらセリカがオナニーしてたから…」
「オナッ…⁉︎」
「で、満足できてなさそうだったから手伝った。発情期の時は、大きくイッたら若干良くなるから。まぁ、一番は男の人の精子だけど」
「そんなことまで言わなくていいわよ‼︎そ、それより、私に渡したいものって……?」
私は、頰の熱さを振り払うように語気を強めた。
私の言葉に、シロコ先輩は思い出したのか、自分の制服のポケットに手を入れてゴソゴソと動かした。
「はい、これ」
そして、シロコ先輩はポケットの中で掴んだものを私に渡した。
「なんですか、コレ……って⁉︎」
四方4センチほどの正方形の袋に、円形のブヨブヨした物が入っている。
妙に明るい色で染められたその物体は、男性がつける避妊具、つまりコンドームであった。
「なんで、コレを私に渡すのよ⁉︎」
「?…高校時代に子供ができたら大変。お薬もあるけど、コレも使っておいた方が安全」
「なんで、使う前提!!?」
胸の中から湧き出してくる恥ずかしさをぶつけるように、私は叫ぶ。
「そもそも、私、エ……そんなことする相手がいないし……」
一瞬、思い浮かんだ。
もし、あの人と、そんなことができたとしたら………。
多分、私の劣情も寂しさも全部、満たしてくれるのだろう。
でも、それはあり得ない。
なぜなら、目の前にいるシロコ先輩こそが、あの人の
「ん。それなら、大丈夫。先生が居る。先生もセリカのこと好きだから相談したら協力してくれる」
「え………?今、先生って言ったの?」
シロコ先輩の口から出た、あり得ない、に私は驚く以前に理解ができなかった。
「ん?言ったけど…」
「ダメ⁉︎だって先生は先生だし…それに、先生はシロコ先輩と…」
「私と?」
シロコ先輩はキョトンと首を傾げた。
その動作が、私の中の何かを逆撫でる。
「シロコ先輩は先生とエッチなことしてるじゃない⁉︎なのに、私も先生となんて…おかしいわよ‼︎」
「んっ……バレてた……」
シロコ先輩は驚きの声を上げた。
だが、その声音は、まるで誰かのプリンを勝手に食べたのがバレた時のような、そんな些末な物事を語るそれであった。
ほんの少しだけバツの悪そうな顔をするシロコ先輩に、私は開いた口が塞がらなかった。
「……確かに、私は先生とエッチなことをたくさんしている。お互いに好き同士」
その言葉はやけに、私の胸に突き刺さった。
痛い。苦しい。そして、哀しい。
「でも、私は別に先生を独占したいわけじゃない。アビドスのみんなはきっと先生のことが好きだし、先生もみんなのことが好きだって言ってた。私は、みんなの恋がちゃんと成就してほしい」
滅茶苦茶な話だと思った。
そんな、
でも、どうしてだろう。
その言葉を聞いてから息を吹き返したように、凍えるほど冷たかった私の心臓が熱を纏って脈動しているのは。
「セリカ……セリカは先生のことが好き?」
「っ⁉︎……好きよ」
私は、今、言葉に出して、ようやくこの期に及んで、自分は先生が好きだということが分かった。
そうだ。私は彼のことがたまらなく好きになっていたのだ。
最初は、怪しい人だと思った。また、私たちを騙そうと企む悪い大人だと。
でも、彼と日々を過ごしていく中で、段々と先生がそんな人じゃないって分かってきて……それどころか、生徒のことを優先しすぎて自分の心配なんて全然しない、そんな、どうしようもないお人好しだと分かって。
私は、こんなに素直じゃない私にも優しくて、いざって時は誰よりもかっこよくて、時々ふざけたことを言って私たちを笑わせてくれるような先生に恋していたのだ。
その想いに気付いた今、心臓の鼓動が煩かった。
「なら、相思相愛。先生とスることに何の問題もない」
「それでも……やっぱり、私は……」
別に、私だけを愛してくれないと絶対に嫌だというわけではない。それが、先生と同じくらい大好きなアビドスのみんなと、であるなら尚更だ。
それでも、心の隅に微かに、でも確かに存在する独占欲と、ハーレムなんて許されるわけないという、今までの私の常識が邪魔をして、私は決断に二の足を踏んでいた。
「ん、まぁ、そういうのはおいおい決めればいい。いきなり、色々言ってごめん」
「べっ、別に謝らなくても…」
シロコ先輩を謝らせてしまった引け目が、私にのしかかった。
空気が重かった。
「……セリカ、そういえば、ここの片付けなんだけど、きっと大変だから、セリカは体育倉庫の整理をして欲しい。多分そっちの方が簡単だから」
「え、そんな…別にいいわよ」
「我慢と無理は違う。弱っている時は、ちゃんと甘えてほしい。本当は休んでほしいけど…それじゃ、セリカは嫌なんでしょ?」
「うっ……ありがとうございます」
私は、思っているよりもシロコ先輩に見透かされているようだ。
若干のきまりの悪さを感じながら、私は彼女の行為を受け取った。
体育倉庫は意外に整然されていて、片付けるところは少ないように感じられた。
私は、シロコ先輩に心の中で感謝しながら、また少しずつ火照ってきている身体を動かした。
コツ、コツ、コツ。
乾いた靴音が近づいてくる。
誰だろうか?シロコ先輩?
私は振り向いて、靴音の主を捉える。
「あれ、セリカ?」
「せ……先生……?」
中性的で優しそうな顔立ち。だけど、角張った大きな身体がその人が大人の男の人だということを悠々と語っていた。
紺のスラックスに半袖のワイシャツ。そして、首からかけるのはシャーレのネックストラップだ。
その男はシャーレの先生であった。
一緒にアビドス、そしてキヴォトスの危機を乗り越えた戦友のような人でもあり、私が信用している数少ない大人の一人で、そして、シロコ先輩とエッチしていた私の好きな人だ。
「どうして……ここに…?」
「ああ……シロコから呼び出されたんだ。…セリカ、シロコがどこか知らない?」
声が出なかった。
動くこともできなかった。
いや、違う。
声を上げたかった。今すぐに先生に飛びかかりたかった。
その衝動を必死に堰き止めているのだった。
先生の声音が、匂いが、その存在自体が、私の理性を腐食させるように壊していく。
「ん?セリカ、具合が悪いみたいだけど大丈夫?」
身体中が熱い。頭がクラクラする。
そんな様子を心配したのか、先生は一歩、また一歩私に近づき、体育倉庫の中に入ってきた。
「ち、ち、ち、ち、ちょっとストップ!!!私は大丈夫だから!!こ、こ、これ以上近づいたら……」
「え……?」
私は、必死に先生の前進を止めた。
私の中のケモノの部分が、
本能が、子宮が全力でこの雄を求めていた。
その時だった。
体育倉庫の重々しい扉がガシャンッと大きな音を立てて閉まったのは。
「は?え?…ちょっと、待って?まだ人がいるんだけど⁉︎」
「あれ、おかしいな?おーい、誰か居ないのかい?」
私は閉じた扉をガンガンと叩きながら叫んだ。先生も、外に向けて声を響かせるが、いつまで待っても言葉が返ってくることはなかった。
「先生…携帯は?」
「ああ、そういえば…って、ごめん。電池切れしてる…。セリカは?」
「……委員会の教室に置いてきちゃった」
扉は固く閉ざされて、それを無理矢理こじ開けられるだけの力は私にはない。叫んでも無駄なようだし、2人とも携帯を使えない。
則ち、詰みである。
「ウソ……でしょ……」
「まさかまた閉じ込められるなんて……」
「また…?」
「い、いや、何でもないよ……ま、まぁ!しばらく待っておけば、みんなが気づいて助けてくれるよ!」
「そう……そうね……」
シロコ先輩に発散させられた欲が戻ってきたからか、密閉された空間に閉じ込められているからか、私は段々と意識がぼんやりとしてきた。
先生が、私を励ますために何か声をかけてくれている気がするが、何を言っているかは分からなかった。
ただ、こんな時でも優しい彼への好きと切なさが募るばかりだった。
「セリカ、本当に大丈夫?顔が赤いけど…もしかして熱中症⁉︎」
「……違う…本当に大丈夫だから……」
なにが大丈夫なんだろう?
私はこんなに辛いのに、こんなに寂しいのに。
そして、私の心を埋めてくれる人はすぐ近くに居るのに。
「それは本当かい?無理していない?」
「………あはは……大丈夫、大丈夫…………うそ、本当は大丈夫じゃない」
「やっぱり…って、うわっ⁉︎」
どうして、私はこんなに我慢しているんだろう。我慢する理由なんてどこにもないのに…。
私は、体育倉庫に数枚積まれていたマットの上に先生を押し倒した。
まったく力を入れてないのに、先生は容易にマットの上に転がる。
なんだ……こんなに簡単だったんだ。
「セ、セリカ⁉︎いきなりどうしたの⁉︎…具合が悪いんじゃなかったの?」
「だーかーらー‼︎具合が悪いから先生に治してもらおうとしてるんじゃん⁉︎」
「私が治す……って、まさか!だ、だめだよセリカ…それはセリカが好きな人とすべきだよ…」
だめ…そう、ダメなんだ。
いや、なにがダメなんだ?
私は先生のことが好きだし…シロコ先輩?
シロコ先輩自身が先生を独占しないなんて言っているのに?
「私はー…先生が好きなの!先生は私のこと好きじゃないの⁉︎」
「それは…もちろん、好きだよ……」
「なら問題ない問題な〜い♪」
さっきまで感じていた胸の重みが嘘のように軽くなった。
自然と笑みが溢れてしまう。
獲物を前にした獣のように。そして、今まで悩んでいたバカな私を嘲るように。
私は先生が好きで、先生は私を好いてくれる。
それだけで十分なんだ。
「先生、いただきます♡」
私は