俺は(つまり、俺が意識を投射しているカインは)王立学園にいた。
「ふぁ……あ」
「こぉーら。カインくん。あくびしてちゃダメでしょ」
広い講堂の片隅であくびしていたのを、シルクにとがめられてしまった。
シルク・フォン・サンタナは公爵令嬢で、横に揺った紫の髪がトレードマークだ。
家柄の高さで言えば、カインと同じ学年ではテレスティアに次ぐ。
そして、やはりカインの婚約者である。
「ごめん、商業科の授業ってふだん見ないから難しくて」
声を潜めて返事をする。講堂では授業が行われている最中だ。
学園では選択学科があり、生徒たちは自主性に基づいてそれぞれが学ぶ授業を選ぶ。
カインは今や自由登校を認められている身であり、好きな時に学園に来ていいことになっている。ところが今日は学園に来たはいいものの、カイン自身の選択学科の授業がなく、代わりにシルクが取っている商業科の授業を見学させてもらっている。
……というのが、挿んだページの設定だ。
《朱孝廉の術》によって再現された世界にはある程度の強度があり、無理のない設定ならうまく再現してくれる。流れや設定に反したページを挿んだり、あまりにも無理のある行動を取ると術が解けてしまう。
そういうわけで、うまく設定を合わせながら自分の欲望を満たすのが術を使う時のコツだ。
「もう。みんな真剣に発表してるんだからね」
受け身で控えめなテレスティアに比べると、シルクはカインに対してどことなくお姉さんぶって接してくるようだ。
生まれついての王族と違い、政治的に立場が変わりうる貴族だから積極性があるのかもしれない。
「ちゃんと聞くことにするよ」
居住まいを正す。周囲に目を向けると、商業科の生徒たちはそれぞれに発表をしているようだ。
発表の題は商品について。それぞれが選んだ商品にどんな特徴があるか、どのように流通しているか……といったことを調査し、発表している。
将来は商人や貿易業を目指す生徒たちだ。そういった家系のものもいるだろう。一方で、たどたどしい発表もある。年齢を考えれば無理もないことだろう。
人によって受けた教育がまったく違う。カインは貴族の生まれだから家庭教師までつけられたが、市井ではそんな余裕はないだろう。
平民に対して平等に開かれているとうたっていても、試験に合格しなければ入学できない以上はスタートラインに差が……
「もうすぐ私の番だ」
おっと。考え事をしている場合じゃない。これからシルクの発表の番になるようだ。
俺は手元の紙にペンで文字を書き綴った。
『がんばって』
シルクは嬉しそうに微笑んで頷いた。
それから、さらに書き足す。
『あれ、着けてる?』
シルクの白い頬にぽっと紅が差した。そしてさっきに比べればほんの小さな動きで頷くのが分かった。
「それでは、次。シルクくん」
「は、はい」
名前を呼ばれたシルクが講堂のステージに降りていく。
俺がいるのは、講堂のいちばん後ろの席だ。熱意ある生徒たちは前方に座りたがるから、こっちに注目している生徒はいない。
俺は机の下でアイテムボックスを操作した。アイテムボックスというのは、ものをしまっておくことができる魔法の収容空間である。まあ、ゲームのインベントリのようなものだ。
取りだしたのは、ひとつの筒だ。艶のある紫の表面に覆われている。
冒険者として集めてきた素材を組み合わせて使った魔法の品である。
「『
ひとり言のように魔法の言葉をつぶやき、筒の入口に指を振れると……
「それでは、発表をはじめま……ひぅっ♡」
ステージ上のシルクがぴくんと体を震わせた。
「どうかしたかね?」
商業科の教師が聞くも、シルクは首を振る。
「な、なんでもありません。私が調べてきたのは、宝石です。……っ♡」
しっかり魔法は働いているようだ。
いま使った『空間結合』の魔法で、この筒の内側を別の場所に繋げたのだ。
その場所というのは、シルクのパンツの中である。
事前にプレゼントしておいた下着である。それもモンスターから取れる高級素材を使っているから、一見すれば耐久性があって履き心地のいい、見事な下着……のように見えるだろう。
しかし、事前にかけておいた魔法によって、筒がパンツの裏地に繋がるようになっているのだ。
筒の中を覗くと、そこには若々しい未熟な秘部がくっきり見える。その割れ目を「くにっ♡」といじると……
「宝石は地下資源です。採掘によって……んんっ♡」
講堂の中の全員が注目しているシルクが反応する。今度は認識阻害は使っていないから、もし大声を上げれば何かが起きていることは誰の目にも明らかだ。
「さ、採掘によって取りますが、ぁっ♡ この時にはまだ原石です……ぅ♡」
さすがにシルク自身はカインになにかされていることに気づいたのだろう。真っ赤になりながらこっちをにらみつけてくる。
俺はにっこりと笑って見返した。
シルクは表だって抗議することはできない。そして、惚れた弱みと……やはりすでに快楽を教えられている体が反応するのだろう。発表を続ける。
「『潤滑(ルブリケーション)』」
筒の中の割れ目をなぞりながら、指先から潤滑剤を発生させる。安心安全のラブローションだ。
そして、小さなクリトリスを包皮の上から擦る。
「げ、原石を加工することで、私たちが目にするような宝石にします。加工には、加熱やカッティングなどが……ひゃぁっ♡」
ひときわ高い声をあげて、飛び上がりそうなほどに反応した。とても敏感だ。
「大丈夫ですか?」
「……だ、大丈夫です。か、体を動かしながらの発表の方が印象的かと思って」
そして取り繕ってくれている。うんうん。授業中にアソコをいじってるなんて知られたらお互いに成績に響くだろう。さすがシルク、適切な判断ができると信じていたよ。
シルクの秘部を指でほぐしながら、俺はアイテムに思いをはせていた。
この世界には魔法袋(マジックバッグ)というアイテムがある。
空間魔法を応用したアイテムで、小さなものの中に大きなものを収納することができる。
そこで俺は考えた。同じ空間に繋がったふたつの魔法袋を作ることはできないのか?
袋Aからものを入れて、直後に袋Bから出すことができれば、ものを瞬間移動させるのと同じことがおきる。そうすればわざわざ別のところに運ぶ手間が省けるわけだ。
そう思って実験してみたのだが、別々の魔法袋を繋げるということは不可能だった。ふたつの取り出し口が物質的に繋がっていないといけないのだ。だから、ケーブル状の魔法袋を作れば、そのケーブルの端と端でなら物質を転送することはできる。これはこれで使いどころがありそうだ。
その実験の副産物としてできたのが、この魔法筒と魔法パンティである。
ふたつの物体に同じ性質の空間魔法をかけて、使用者が使うときにはお互いを繋ぐ。そうすれば魔法袋のように別の空間を介することはできなくても、一方から入れたものがもう一方から出てくる、という状態にできる。
つまり、こういうことができる……
つぷんっ♡
「カッティングには熟練の技が……んんっ♡」
未熟な膣口に指をもぐらせると、さすがにシルクが身をよじって声をあげる。
公爵令嬢にはだいたいの想像がついているだろうが、負けん気を出して発表を続ける。
「宝石の価値はっ、大きさだけでなく……ぅっ♡ 輝きや、加工の美しさも……ぉおっ♡ さ、さらには、内包物があることによって価値が高まることもあります! な、内包物というのは……」
くちゅ♡ くちゅ♡ くちゅっ♡
生成した潤滑ローション以外にも、シルクの中からあふれてくる蜜が混じりはじめた。
うん、これなら十分だ。
俺は最後列の机の下でパンツの前を開け、年齢に似つかわしくない凶悪なサイズのペニスを取りだした。
そして、筒の中に……そして、そこから繋がったシルクの中に挿入していく。
ずぷっ♡ ずぷぷぷっ♡
「な、中に入ってるっ♡ ……ほ、宝石の内側に、別のものが……入ってるのっ♡」
ステージの上でのけぞりそうになりながらシルクが声をあげる。
「ふうっ♡ ふ、っくうっ♡ 内包物には、色々なパターンが……♡」
なんとか発表を続けようとするシルクは、表情を赤らめ、声をうわずらせている。
はたから見れば緊張しているように見えるかもしれない。それとも、情感たっぷりに語っているように見えているかも。
でも実際には、みんなが見ている前でそのみずみずしい蜜壺を使われているのだ。
「内包物によって、光の反射は影響を受けるからっ♡ み、見た目が変わって……お、奥っ♡」
ずっぷうううっ♡
本来なら大きすぎるぐらいの男根が、シルクの中にまで達している。
少女の体が悦んでいるのは明らかだ。膣内はすっかり愛しい婚約者のカタチを覚えていて、きゅんきゅんと締めつけてきている。
ふつうなら密着してしまうものなのに、魔法のホールのおかげで自分が挿入している相手の反応を遠くから見ることができる。その光景はかなり新鮮だ。
「奥に含んでいる場合と、表面に含んでいる場合でも価値が変わることが……っ♡ 奥まで♡ 入って♡ いるとっ……時には、何倍にも価値が高まり……高まっちゃうっ♡」
シルクはふたつの脚で踏ん張るように立ち、お腹のあたりを押さえる。なんとかこらえようとしているのだろう。
生徒たちはその熱気にのまれたように静かだが、誰もが艶やかなシルクの様子に釘付けになっていた。
絶世の美少女で、高貴な家柄。商業科の成績トップ。ここにいる生徒の中でシルクに憧れないものはいないだろう。
まさか、そのシルクが目の前で性行為をしているのだとは夢にも思わないだろう。
「はぁ……っ、すごいな……」
その普通じゃないシチュエーションに反応しているのか、シルクの中は激しく締めつけてうねっている。
まだ幼い体がびくびくと震える。ワンピース状の制服の中がどうなっているか知っているのは俺だけだ。
「内包物が起こす現象として有名なのがスターサファイアで……っ♡ シルクと呼ばれる他の結晶が小刻みに♡ たくさんっ♡」
ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷっ♡
小刻みにたくさん、何度も突き上げる。自分が動かなくても筒のほうを動かせばピストンできる。
締めつけはどんどん強まっている。シルクも絶頂が近づいてきているのだろう。
「こ、これらの条件で、宝石の価値は上がって……市場に出れば……っ♡」
シルクの視線がこちらに向けられる。俺は微笑みかけながら、
ぐりゅうっ♡
思いっきり、奥までねじ込むように突き込んだ。
そして、少女の胎奥に向かって、欲望を吐き出した。
びゅるるるるるるるっ! びゅううううううーーーーっ!
「……トぶっ♡ トんじゃうっ♡ っ、ぁあああっ……♡」
シルクもまた、ステージの上でびくりと身を震わせ……ついには立っていられなくなる。膝をつき、その場で腰をびくん、びくん、っとはずませる。
押さえ込もうとしても、どうしても漏れ出してしまう嬌声。さすがに、生徒たちも困惑しはじめているが……
「すごい! 熱が入った発表だった!」
ぱちぱちと拍手する。他の生徒たちが何か言う前に雰囲気を作ってしまうのだ。
授業中にステージの上で遠隔中出ししているなんて現実離れしたことよりは、シルクが発表に熱を込めすぎたのだと理解するほうが生徒たちにとっても自然だろう。やがて遅れて、他の生徒たちも拍手をはじめ、ついに講堂全体が拍手の音に包まれた。
「か、カインくん……」
フラフラと席に戻ってきたシルクが、じろっと俺をにらみつける。
「どういうつもりか、説明してもらうからね……っ♡」
怒っているフリをしているが、その裏にははっきりと期待がこもっている。もちろん、そのあとにたっぷりとベッドで「説得」して機嫌を直してもらったのだった。