シュオと青年の初行為の、翌日。
領主館の会議室で、シュオと大勢の人々が机を囲んで座っている。
シュオの隣には、青年の姿もあった。
この街の運営に携わる行政機関で働く行政官も含めての、ベルレギオン城街会議。
そのいずれの参加者も、シュオが全幅の信頼を置いた人員である。
職員たちは、かの英雄を前にして色めきだつことも、部外者として扱うこともなく、一人の参加者として粛々と会議を進行していく。
「……というわけで、わらわは英雄殿と
「おお……! さすがシュオ様」
「さらに、この街の滞在に際しては、もっとも権力を持つ領主の側に侍りたいと、両者の合意に達した。──つまり、わらわと英雄殿は、婚約したのじゃ」
「おお! 祝福を申し上げます。しかし失礼ながら、シュオ様の外見で『結婚』はいささか無理が────」
「逆に上手くハマりますぞ。『これは政略結婚である』と半ば公然にしてしまえば、その点貴族連中に対して揺るぎなく────」
「うむ。外観上だけとはいえ、極端な年齢差があること自体、前代未聞ではあるが──」
「──婚約発表、披露宴に、──予算と経済効果────」
「英雄殿と妾の間でお世継ぎの問題も────」
「飛躍しすぎ──────」
情報の奔流を理解するべく、青年は必死に耳を傾ける。
「……どうじゃ?」
「ああ、うん。なんというか……圧倒、されるな」
置き去りにされそうな速さで、議論は白熱していく。
議事録を筆記する筆が走る音と、資料と談義が重なり合う。
また、誰も青年とシュオが結婚することの
「一つの街を良くするため、違う立場、考えの人々が集まると、こんな熱量になるんだな」
「多数の意見に揉まれる場にも慣れておけ。お主も気軽に発言せい」
「が、頑張ってみる」
シュオが青年に送る視線には期待が乗っている。
「わらわの側に居てもらうために、より多くを学ぶのじゃ」
「……おう」
「──シュオ様。この件はベリトルーズ伯の要請と併せて処理できるのでは」
「停滞したブドウ農園の分譲についてじゃな。それとなく
「はっ」
「英雄殿、ベリトルーズ領はこの街の北西に位置しておっての、歴史的に──」
「お、おお。なるほど──」
青年との雑談に興じながらも、シュオは平然とすべての情報を処理、判断していく。
情報の補足で青年にも情報を咀嚼させていく。
あらゆる情報整理をハイレベルにこなすのは、すべてはこの街の運営と発展のために。
なまじ三百年、権謀と領主に身を浸してきてはいない。
「なんか……話聞いてきたらこの街のこと、わかってきた気がする……!」
「ほほお。よかったのう」
「英雄殿は耳が良くあらせられますなあ。さすがシュオ様の伴侶」
「えへへ」
「ちなみに今のは世辞じゃぞ?」
「そうですな」
「えっ」
……それから青年の教導を兼ねつつ、つつがなく会議は続いていたのだが。
「ウーン」
ちょっとずつ、青年が飽きていた。
それを感じ取ったシュオも、青年に話を降る頻度を抑え、事務的に素早く会議を畳もうとしていたが、それが余計に飽きを加速させる。
周りの参加者も察し、完全に青年を置き去りにする
ふてくされた青年は、真面目に勉強するよりも、
──机の下、隣の席に手を伸ばす。
(……さわさわ)
「!? ッ。……いや、なんでもない。ところで、この件がちょっと気になったんじゃが──」
ふとももを摩られたシュオがかすかに反応するが、そのまま会議を続ける。
それきり、シュオの表情は冷静そのもの。
青年はまだイけるなと判断し、こっそり
シュオの耳へ、音の方向を感じ取れない不可思議な言葉が届く。
《この声はシュオにしか聞こえてないから反応しないでね》
「!? ……。聞いておる。やはり人員が足りぬか。ならば三ノ八東地区で募集をかけて、──」
《これから俺はいろいろ動くけど、俺の動きを他のみんなは
「──鉱石の分割量の問題じゃな? また測量棟を煩わせることになるが、致し方ない。では──」
青年が机の下に潜りこむも、指摘する者はいなかった。
そこにいた青年が、初めから居なかったかのような自然さで、会議は進行していく。
《でも
「──わかった。この資料は? おお、かの貴族との提携は結べそうじゃな。このまま準備を──」
目の前の幼い両脚には、昨晩見たのと同じような黒い布で覆われている。
青年の指先が、椅子に座るシュオの太ももの間に入り込む。
「それで、この場ッ合、は、ぁ……!」
「シュオ様?」
「──……何でもない。少々喉を酷使したようじゃ」
「……? そうですか」
容易く布の下に滑り込んだ指先が、陰部を擽るように触る。
一瞬呼吸が乱れたシュオだったが、直ぐに平静を取り戻す。
《ガマンしてくれないと悪戯がバレちゃうよ》
「……うむ。その件はそれでよい。むっ……。おほん、先日の一件で──」
真面目に会議が続く中、青年だけがセクハラを敢行している。
シュオは表面上取り繕っているが、膣から漏れ始めた蜜が香りを放つ。
《あ、匂いとか音とかは気にしないで。そっちも隠してるから》
「……ッ」
ぐちゅぐちゅ。
つい先日の性交で疼いたままの秘裂は、男の指先で容易く濡れだす。
そのまま指を半ばほど差し込み、膣壁をかき回す。
「……ッ♡」
シュオは必死にポーカーフェイスを保ち、まだ周囲の職員たちに不審を感づかれてはいない。
しかし足元の人物を蹴り飛ばすにはスペースが足りず、立ち昇る性感には──耐えるしかない。
「────、──。──」
「──、────────」
「んっ……ああ、よい。まかせ、る」
「────────……────」
「──────。──、──────────」
「……ッ♡……っぅ──……♡」
話の内容が徐々に朧気になっていく。
青年の指使いは止まらない。今度はシュオの弱点の一つである、膣奥付近のザラつきを責め始める。
「────~~ッ♡……」
シュオは自らの顔が赤くなっていないかを気にしていたが、むしろ恐怖で顔は青ざめていた。
あらゆる刺激を顔の皮一枚で閉じ込めることに意識を集中させ、体内に留まる快楽はごうごうと出口を探り暴れまわる。
太ももは机の下でがくがくと揺れていたが、足踏みの振動は周りには
限界を迎えたところで、
「ッ────、……。──、……」
「シュオ様、こちらの件はどうしましょう。私と運輸の彼では手に負えかねません」
「──────ああ、問題ない。そちらの調整はわらわがやっておこう……」
《お~。すごい、絶頂を完全に抑え込んだ。誰にもバレてないね》
「……ッ」
絶頂してヒクつく性器を、労うようなタッチで汁気をぬぐわれる。
一瞬、机越しに足元を一瞥するも、直ぐに目線を会議に戻した。
青年が何事もないかのように机の下から顔を出し、再び着座しても、やはり誰も気にすることはなかった。
涼しい顔で会話を聞き始める青年に、シュオの小声が怒りを表明する。
「……ふざけておるのか? わらわに辱めを与えおって……!」
「ちょっと気分転換」
「……まったく!」
青年の頭を軽く叩きたい気持ちをグッと抑え、目の前の会議に集中する。話し合いの時間は終わりを迎えつつあった。
ふと、シュオが思考を巡らす。
青年が扱う、魔法で説明しきれないほどの
その中には様々な意味で凶悪な能力を持ち合わせたものも多く、それがシュオにも使えるのなら?
ベルレギオン領主としての今後の策謀実現について、脳内計画に修正の余地を書き加えていく。
「ふむ。……後で使った品の詳細を教えるのじゃよ?」
「うっす」
また、ある日のこと。
この日は、青年を連れ立ったシュオの二人が街中を練り歩く。
街を救った英雄を引き連れた領主の姿に、通りすがる市民はにわかに沸き立っていく。
シュオの狙いは、青年の姿を街の日常になじませていき、受け入れる土壌を整えること。
それから、青年に街の隅々を案内しておけば、シュオの業務の手伝いをさせることができる。
また、方々の有力者や商会に挨拶をして回り、青年に顔を覚えてもらう──という目的もある。
──例えば、ベルレギオンでも特に栄えている、高価な武具を取り歩かう店舗の店主を訪問したり。
「──つまり、英雄どのはベルレギオンに滞在するという事ですか」
「うむ。今後、武器商会には彼が顔を見せることもあろう」
「えいや、俺は別に武器要らなむグォッ」
青年の口内に、黒紫の結晶が急速に生成される。
この結晶はシュオの
「英雄殿の武勇伝を参考に武器を作れば、旅人たちへの新たな商機になるかも……! 今日はお忙しいようですので、また是非いつでもいらしてください! お話、お待ちしております!」
「モガッ。あ、はい」
──例えば、宝石店の元締めの邸宅を訪ねたり。
「──旅の途中で見かけた貴石もあるので、金が必要になったらお世話になるかもしれないです」
「ええ。種々の宝石も、質のいい魔石も是非高額で買い取らせてくださいませ。なんなら、今でも!」
「えっじゃあこれとかどうですか」
金ぶちメガネの妙齢の女性が硬直する。
石の輝きを見て、額に手を当てたシュオが上を仰いだ。
「……是非、後日お店にお持ちください。予約を入れて。丁重に。よいですね」
「あっはい」
──その日一日続いた、数多の挨拶巡りの途中でのこと。
「シュオ、ちょっとこっち」
「おっ……! おい! なんじゃ無理やり」
二人は、薄暗い路地の影に身を隠していた。
青年が
シュオは壁に押し付けられ、青年に体を抱きすくめられる。
脚を見せるために着物を開く深いスリットは、青年の腕によって押し退けられ、前垂れがゆらゆらと股の間で揺れている。
「んっ、ふっ……。お主、こんなところで……!」
「いやー疲れた。疲れたらちょっと休憩しよう、うん」
「なにもっ、わざわざ外で……んむぐぅ」
口を口で塞ぐ。シュオもいやがる素振りこそあるが、大して抵抗はしていない。
「んむっ、んむっ!? ♡、ん、んん♡」
「ん、ぷはっ。……股、もう濡れてる」
「♡っ。わ、わらわだって……お主とともにいることが幸せなのじゃ……♡」
老獪な仮面に隠したままだった、素のシュオの甘えが顔を出す。
「無理やりにされて興奮してるの、えっちだなあシュオは」
「んんっ! ああ、んぁ♡」
「手短にイっちゃおっか」
「んっ、ふっ♡ ──イくっ♡」
シュオの股からぽたぽたと雫が散り、足元の地面を濡れていく。
立ったまま絶頂を迎えたシュオ。
震えたままの腰をつかむと、ぐるりと向きを変えて壁に手をつかせる。
そのまま脚を覆う
当然、シュオの体型に合わせた下着は股を覆わない。
腰布は着物ごとめくれば、ぴっちりと閉じたすじと肛門が丸出しになる。
愛液がひとすじ、ふとももの上を流れ堕ちる。
「……♡」
「じゃ、挿れるよ」
「かまわぬ……♡」
青年が勃起した男根を取り出し、ゆっくりと腰を押し沈めていく。
ずぶずぶ……とシュオの膣が押し拡がり、男性器の形にナカが据わっていく。
「んっ……、く、ああぁ……♡」
「おおっ、今日はまた一段と締まる……! ねえ、シュオ」
「ん? 、んく、ひぁ……」
腰だけでぬちぬちと緩やかに抽挿しながら、快感で仰け反るシュオに寝そべる様に上体を倒す。
シュオの手に指を絡めて、耳元でささやく。
「シュオってさ。ヨソに見られそうな時、結構興奮してるよね」
「……っ、なに、をぉっ♡ ぁあっ、いま、動くと……ッ♡」
シュオの両手に力が籠り、壁をひっかき、それを青年の指先が絡めとる。
重ねた手で壁に押さえつけ、彼女の上体の身動きを封じる。
「ほら、あそこ通ってるの、朝に挨拶した人じゃない? おーい」
「……!? ッやめ、くぅはぁあああっ♡♡??」
「嘘です。やはりこの合法ロリ、露出のケがある」
日の当たる道の通行人は、暗がりの二人のことに気づくことはない。
だが、注視されずとも、目線や顔は時折顔を向く。
「…………──ッ♡!」
じっとりとシュオの呼吸が荒くなり、中の痙攣が男根をもてなす。
快感に打ち震え、指と指を絡めあう。
「んぁッ……! い、くっ、ああっ♡」
「くぅ……! この変態ちゃんめ、早めにナカに
「ううぐぅッ♡、まて、みられ、こえでちゃ、あああぁぁッ♡♡」
絶頂で痙攣する膣肉の、小さな造りの奥を亀頭で圧し、噴き出す精液をも塗りこむ。
路地に響く絶叫は、不可視の障壁に吸収され、明るい大路では何事もなく人々が通り過ぎていく。
「……っ。ふーっ……。ふぅ……♡」
「よいしょっと」
「んあ♡」
青年が逸物を引き抜くと、愛液に続き数滴の精子が垂れる。
着物をめくり自らの股の様子を確認したシュオが顔を顰める。
「こ……これ、どうするんじゃ。垂れてきてしまうぞ」
「じゃあコレなんてどう?」
「……なんじゃ、鶏卵のような形状の、樹脂の塊……?」
青年が手に持つ黒い卵は薄っすらと光沢を持ち、透け感のなさからは身の詰まった内部を伺わせる。
それを、精液が垂れ始めた陰唇にあてがう。
どうも人肌に温めてあるらしく、滑らかな表面にシュオの膣肉がぴたりと吸い付く。
「こう、とんがりの方から中に入れて……」
「うぁぅっ♡!?」
「外から見えないくらいに押し込んで、中身を塞いだら指で陰唇を閉じておく」
「……ッ♡、んん、くぅ……っ」
「最後にお股の汚れをふき取って、こちらの大判の絆創膏をぺたりと」
「んん……。こ、これっ♡ 胎が生暖かいのじゃ、がぁ」
シュオの股座からは水気が引いたが、代わりに顔や胸元に紅潮が見れる。
二足で立つ脚はぷるぷると揺れ、内股で悶えるシュオの膣内には出したばかりの精液が
「それじゃあ、このまま続きの訪問いこっか」
「こ……♡このままとは、
青年の顔が真正面からシュオに近寄る。
焦りを浮かべた顔に、影が落ちる。
「──
「……────ッ……♡」
顔に滲んだ汗で、整った黒髪が湿る。
迫られたシュオは、青年の問いに答えることも、否定することも出来ず、ただ膣内で存在を主張する
シュオの心臓は、いやに高鳴ったままだった。
「……っ。────すぅ……、……♡」
「──俺、この街の食事が本当においしいと思ってるんですが、これから住むにあたり、もっとレパートリーを開拓したくてですね────」
「……ッ♡──────」
その後の挨拶周りで。
膣から滲む体液に気を取られたシュオはほぼ寡黙になり、代わりに饒舌になった青年が積極的に応対していた、とか。
また別の日。
青年はベルレギオンの不動産を尋ね、物件の内見をしていた。
紹介された物件は二階建てに立派な屋根が建てられた一軒家。
立地は領主館に通じる大通りに繋がる別の通りに建っており、シュオ個人の邸宅ともほど近い。
頑丈な石造りの家は全体に大きすぎず小さすぎず、英雄の住まう家としてはやや地味に見える。ただこれは青年の意向を受けた選定であり、あまりに手広すぎて人を雇う手間を避けられるだろう。
業者に提示された値段も青年の分厚い懐にとっては大した痛みにならない。
邪龍を倒せる英雄は、無計画な漫遊で散財しながらも、訪れたあちこちでそれなり以上に過激な冒険を経てきたのだ。
今は物件の内見の時間であり、青年と不動産屋が揃っているはず、だが。
──まず、玄関には青年が一人。
(そろそろ準備が整ったかな……?)
やることもない青年は仁王立ちで腕を組み、待ち人を待つ。
それから、ぎこちない動きで、普段とは異なる装いの
「ちゃんと着替えてくれて、嬉しい」
「…………」
「ほらシュオ、セリフ」
「くっ……本当に言う必要があるのか」
「いるいる絶対欲しい」
青年が片目を閉じ、雑なウインクをシュオに飛ばしまくる。
「………………、……お、おかえりなさい。食事にするか? 湯浴みにするか? ……くッ。──そ、それとも、わ……わ・ら・わ?」
「うおおおお最高〜〜んん! かわいい〜!!」
膝をつき歓声を上げる青年に対し、羞恥心を刺激されたシュオが反発する。
「はっ……恥ずかしすぎる……ッ! なんじゃこの、歯の浮くようなセリフは! なんじゃこの格好は!」
「え? いいよ似合ってるよ──裸エプロン」
シュオは今、ハイソックスと髪留めを除いた元の衣服をすべて脱ぎ去っている。
代わりに身に纏っているのはピンクのフリルがあしらわれたエプロンドレス、のみ。
小柄なシュオはフリルで十分に体が隠れているが、怒りに合わせて体が揺れると、
「くそう……お主の
「うはははッ! この
「ふ……ふんっ! 何でもかんでもわらわが性行為をすれば、丸く収められると思うなよ!」
この家の内部は、青年のチートアイテムによって元の世界から切り離され、別の空間と化している。
つまり二人以外が立ちいる事はない。さらに、時間も経過しない。
誰にも邪魔されることなく、一足早く新婚気分で愉しもう、という青年のくだらない目論見であった。
同時に、この男のロマンのために惜しげもなくチートアイテムを乱用する程度にはモチベーションが高かった。
仁王立ちのシュオが、青年を見下ろすように──実際にはシュオの背では膝立ち相手でもほぼ同じ目線──指を突きつける。
「今日のわらわは……お主のいいようにはされん!」
「おっいいフラグ」
台所は温かみを感じさせるレンガ造り。
かまどや水場、さまざまな食器を収納できるスペースがコンパクトにまとまっている。
「んおおっ♡ やあぁ……!」
「ふっ……ふぅ……」
「がっ♡ んぉ゛ぉ♡♡ 激しッ♡」
シュオは裸エプロンのまま、上体はうつぶせで机の上に乗せられ、丸出しの尻をバックで突かれていた。
溢れる唾液が木目を汚し、腰の動きに合わせて宙に浮く脚がぶらぶらと揺れる。
「イグ、イグイグッ♡ こし、とまれぁっ♡」
「机はちょっと高いね。椅子を買い替えるのでいいかな?」
「んおア゛ッ♡♡」
「うおっ……!」
絶頂するシュオに男根を押し付け、青年が射精する。
どぷどぷと、まずはシュオの膣を精液で見たしていく。
「この後も、今日はとことんセックスしていこう。ね?」
「~~~────ッ♡♡……」
シュオは額を机に擦りつけたまま、藻掻くように頷いた。
今度はキッチンの滑らかな石床の上。手は後ろに、膝を前に、上体を後ろに傾けた四つ足の姿勢で、シュオが腰を突き出す。
「ううぅっ……ふぅ──っ……ふぅ……」
エプロンは剥ぎ取られ、髪留めとハイソックス、パンプスを除けば全裸のシュオが、奇妙な態勢で
呼吸に合わせて拡縮する女性器と震える大腿を、黒いハイソックスと素肌が産むコントラストで強調する。
「……んぐ、はぁっ♡ で、でる♡」
そして、シュオの膣から、透明で滑らかな卵──のような形の、弾力性のあるシリコン塊。青年が突然懐から取り出した──が排出される。
ぽこん、と音を立てて、床で跳ねたシリコン卵が、愛液で光沢を放ちながら転がる。
「んんぁあ゛っ♡!? はァ♡いっ゛く……ぅ♡♡」
「まずは一個でたね。頑張れ、がんばれ! これも練習になるから!」
「フゥ~~~──ッ、んんん~~──ッ!!!」
中だしの後、青年がシュオの膣に入れた玩具は一個ではない。
呼吸を入れ直し、立て続けに2つ、3つと小ぶりなシリコン卵が零れ落ちる。
「さあシュオ、頑張って産んで。あと一個だ!」
「うううぐぅ♡ こ、こんなの♡ むりじゃぁっ♡だからっいれる時に、無理じゃとぉ♡」
最後の、あるいは最初に挿れた卵は一際大きく、シュオの柔らかな腹肉を押し上げて膣の型を浮き彫りにしている。
「しょーがない、上から押してあげる」
「!? ♡っ、ま、まて──」
背後から中腰の青年が、仰け反るシュオを羽交い絞めにする。
脇から通した両手が盛り上がった腹部に添えられ、シュオは顔を引きつらせる。
「はいぐぐーっと」
「ぐ、がっ、かっ!? ……はっ♡……おおオ゛ホッ♡♡」
「シュオちゃん、頑張ったね!」
「おお゛……♡ はぁっ♡、へっ♡」
数度の疑似出産で開いた陰唇がさらに開くと、大きなシリコン卵が顔を出す。
最後は勢いをつけながら、ぐぽん、と膣口を鳴らしながら飛び出した。
閉じ込められていた精液が、ぽっかりと開いた膣を通って外気へ流れ出す。
無理な拡張と絶頂を経て、力の抜けて硬い床に落ちそうになるシュオの体を、羽交い絞めのまま青年が支えた。
シュオは不老
これまでも青年は一応気を遣ってはいるが、実のところ
「すっげえ声……。九歳でも三百歳でも、普通の女の子ならしないよこんな喘ぎ方」
「おっ? ……んはぁ…………♡」
「普通じゃないエロガキ、たまらん」
情事の痕と熱気を残すキッチン。
床を転がった大きな卵が、精液を伸ばし、粘液の軌跡を床に重ね描いていた。
浴室は柔らかく、水気を弾く特殊な木材で施工されている。
家の敷地を大きめに取った空間は、青年とシュオの二人がいても広々としている。
お湯を張って湯気で浴室を満たしながら、青年はシュオの長い黒髪を水で流していた。
壁と同じ木材の風呂イスを縦に並べた二人は、当然全裸を晒して肌を濡らしている。
青年が手の木桶を傾け、シュオの後頭部から髪先までをしっかりと濯いでいく。
「──ふぅ。なかなかいい加減じゃぞ」
「お眼鏡にかなったようで恐悦至極」
「ふ。おぬしの覚えが良かったのもある」
「俺に隠れた才能……?」
「お主の体にある才能? ……ふっ」
「?」
シュオが濡れ髪を垂らしながら振り向く。
「そんなもの、性欲ですべて使い切ったのではないか?」
「なにおう」
「おぉ~ー♡ ケダモノにおそわれるのじゃー♡」
青年がきっちり桶の水を髪に流し切り、後ろから抱き着くようにシュオの柔らかい腹肉に手を這わせた。
シュオも乗り気で、バンザイの姿勢で脇腹を無防備にする。
「んっ……♡」
──不老不死の肉体に痕跡は残らない。
だが感覚というものは肉体を通じ、魂で感じるもの。
この頃のシュオは、乳首を愛撫されると明確な性感を覚えられるようになっていた。
くだらないが、明確な変化。
シュオはそれが、どこか恐ろしく、どうにも愛おしかった。
青年は情動のままに指を走らせ、シュオの乳首、乳房、胸板の水気を払い、形を変えていく。
「ん♡……ところで、これはいつ迄やるつもりなのじゃ?」
「まずは
「はぁ。まだやるのか、お主は性豪じゃのう、♡ッ」
乳首の愛撫に目を細めながら、後ろ髪を片手でかき上げて前に寄せ、長い黒髪を軽く結って纏める。
それから逆の手を、腰の後ろにかざした。
気づいた青年が、腰の動きで椅子を前に押す。
「……これか」
「おお……」
阿吽の呼吸で視ないまま位置を合わせ、シュオのほっそりとした指先が、青年の亀頭を探り当てる。
そのまま亀頭を包むように手で作ったお椀を回し、しゅるしゅると軽やかな手淫が始まった。
柔らかな刺激に青年の手が止まる。
「うっ……! それ、すげえいい」
「ほれ、ほーれ♡、んっ♡」
直ぐに先走りを分泌し、にちにちという粘質な音が壁で響く。
片手で愚息をいいようにされるばかりではいられず、乳頭を狙った愛撫を再開する。
かりかりかりかり。
シュオの乳首が青年の素早い指遣いで小刻みに揺れる。
「はぁっ……はぁっ……」
「ふー……。ふ──っ……」
お互いの、深い吐息が重なる。
(く……!? やばい、もう射──!?)
やがて青年が限界を迎える寸前、シュオがそっと指を開いたため、射精をギリギリで堪える。
シュオが立ち上がり、小さな尻を揺らしながら浴室の手すりに手を掛け、両脚を軽く開いた。
後ろから、シュオの指先がそっと性器を広げて見せる。
女児そのもの小さな形状、色香を振りまくピンク色に充血した膣肉。
シュオの性質と気質を示すように滑らかで、綺麗な造りをしたままのそれが青年を誘う。
割れ目からこぼれた一滴が粘り気を放ちながら、お湯に混ざり、汗とともに滲んだ。
「背中で
シュオが嫣然と微笑む。
青年が角ばった喉がごくり、と鳴らす。
腰に手を添え、いきり立った男根が、膣内で精を放つために挿入する────。
「あああ゛っ♡ まぁ、うううう゛ッ♡♡」
「うっ、このエロロリたまらん……。すー、はーっ」
「んくひぃ♡ おお゛っ♡」
──そのあと、風呂場で一発。
繋がったままの少女の体を抱きあげ、通り道に二人分の水気と汗と愛液を落としながら一発。
「射るっ」
「が♡、おおぉ~~……♡」
辿り着いた寝室で、青年はドアにシュオの背中を押し付けながら、三発目。
抜かずの三発で、シュオの意気込みを破壊していた。
「ああぁ……♡ はぁっ、はぁっ……♡」
「ふぅ……!」
片手で抱えられる幼い肉体の、膣に挿入すれば浅場と奥で異なる具合の締め付け、口吸いでは柔らかい舌が可愛らしく踊り、四肢を覆う絹肌はきめ細やかに煌くよう。
切れ長の瞼は悩まし気に細められ、瞳には濡れた藤色が浮かぶ。
その抱き心地に、シュオに挿入したままの青年の膝が思わず震えた。
姿勢を崩した拍子に、硬さを少々失った男根がずるりと抜ける。
またその快楽で力が抜け、ドアを伝うようにシュオの体がずり落ちる。
「おっと……あぶね」
「んんっ♡ ……きちんと、ささえんか……」
「ごめん」
あわや落下寸前で、青年がシュオの体を抱きとめ直した。
「さすがに立ったままは不安定だったわ」
「互いに、あまり慣れぬ体位であったの」
「……それじゃ最後、おなじみのヤツ……お願いしていい?」
青年が振り返り、ベッドを顎で示す。
「ふぅ……。むろん、むしろわらわに付き合って貰うぞ?」
肩に抱き着いたシュオが、挑発的に微笑みの横顔を飛ばす。
青年はシュオを抱きしめたまま、寝室の壁際に配されたベッドに腰掛ける。
片手でベッドの縁をなぞり、シーツに波を立てていく。
「俺の家にしたらもっとデカい寝床にしたいなあ」
「ふ。わらわとお主だけなら、この大きさでも十分ではないか?」
「デカいベッド──それも、男のロマンなの。……あと、ちゃんと
「手間をかけるの。ん」
シュオが青年を押し倒すように口づける。
硬度を取り戻した逸物で、すくい上げるようにシュオの陰裂にあてがう。
白濁とした体液の混合物が、上から垂れ落ちる。
すんなりと、小さな穴が青年のカタチを受け入れていく。
「んん……♡」
青年の陰茎を挿入しても、シュオの膣は十分にほぐれ、一切苦痛を味わうことはない。
さりとて、膣肉の締め付けの愛撫が途切れることも、ない。
シュオが馬乗りになる体位で、スローペースの交合。
ぱちゅん、ぱちゅんと、全身の湿り気をぶつけ合う。
「ああ……♡ これ……わらわ、じきにイってし、まいそうじゃ……♡」
「んじゃあ、こっちも気合をいれてっ、と!」
「なあっ♡!? ああっ♡ 良いぞ♡ くるっ、くるっ♡」
青年が寝たまま腰を跳ね上げ、ストロークを増幅する。
互いの粘膜が擦れ合い、引き抜くたびにシュオの肉ヒダで青年のカリ首が幾たびも弾ける。
粘膜と濡れ肌のこすれ合う音が徐々に激しくなり、ついに頂点で果てた。
「────~~~──ッ♡♡」
「くっ………………!!!」
「……♡ッ、もう……♡」
「限、界」
二人そろって力尽き、それからしばらくはベッドの上で眠り。
時の流れぬ家で、だらりと休みを取った。
このようにして、青年の内見(?)は大満足の内に終わった。
しばらく、幸せな退廃の日々を過ごしていた、ある日のこと。
「──お主ッ!!! 一体どれだけわらわに精を注げば気が済むのじゃッ!!!」
青年の有り余る性欲の前に、シュオの限界が訪れてしまった。