私が誤字をしていなければの話ですがねェ~~!(
毎度の誤字報告、ありがとうございます。
メルヴィンとのコスプレセックスショーの午後。
昼食後は彼女と別れ、一人で道を歩いていた。
「この辺からは久々に来るなあ。来たばっかの頃が懐かしい……」
青年は今、シュオに頼まれたある
ベルレギオンに来訪してから邪龍を倒すまでの数週間を過ごした、もはや馴染み深い場所でもある。
シュオと関係を持って以降は主に領主館の客室で寝泊まりし、その後家を買ったため、彼が”狐の煮付け亭”を訪れるのは実に数か月ぶりのことである。
のんびりと道のりの懐かしさを楽しんでいると、見知った亜人の少女が視界に入った。
とはいえ、彼女に会うのも数か月ぶりなのだが。
「おっ、カシアちゃん。久しぶり」
「──あ、旅人のおにいちゃん!」
狐人らしい耳と尻尾は金色の毛を蓄え、遠目にもふわふわとしていて愛くるしい。
手を振ると、彼女は元気よく手を振り返してくれる。
カシアは”狐の煮付け亭”の女将夫妻の一人娘だ。
利用客として過ごした間、青年は彼女と友達として過ごしていた。
もちろん家族関係はないが、親しみをこめて『おにいちゃん』と呼んでくれている。
カシアの小さな背が、ぴょんと跳ねる。
「はっ、はっ、……おにいちゃーん!」
「おうおう、元気いっぱいだな。女将さんたちも元気?」
「うん! パパもママも仲良しだよ」
「そりゃよかった」
息を切らせ駆け寄ってきたカシアに、屈んで目線を合わせる。
大きな買い物鞄を提げているところを見るに、これから買い出しなのだろう。
「今日もお店のお手伝い?」
「うん! バターと、お肉、お野菜。ケントおじちゃんのところでシーツの補充と、パーラおばあちゃんの様子も見に行かなきゃ!」
「おお、相変わらずマメな働きぶりだなあ。えらいえらい」
「えへへ……久しぶりのお兄ちゃんのなでなでだあ」
青年の手がカシアの金髪を撫でる。大きな狐耳を横に倒し、心地よさげに顎が上がる。
手を放すと、微かにカシアの目が細くなる。
「おっと、お仕事の邪魔しちゃったな。俺、今日はそっちに泊まるから、また後でね」
「そうなんだ、やったあ! じゃあ、またあたしの絵、見てくれる?」
「おっ! カシアちゃんの絵も久々に見れるなんて嬉しいなぁ。約束だぞ」
「うん! またね~!」
挨拶とともに、するりとカシアが脇をすり抜ける。
青年が振り返ると、カシアは手足を振って駆けぬけていく。
子供は元気でいいなあ、と走り去る彼女を見送りながら、改めて青年も目的地を目指した。
「……覚えてないんだ、
その呟きは、誰にも届かなかった。
”狐の煮付け亭”はやや大きめの木造二階建てだ。
一階の受付で、青年は宿泊代を払っていた。
「──じゃあスズさん、ちょっと早いけど部屋で寝させて貰うから」
女将から受け取った鍵と包みを揺らす。
狐人の彼女はカシアの実母であり、娘との血筋を感じさせる金髪美人だ。
「ええ。一晩だけでも、いつでもゆっくりしていってくださいね」
「おう! お菓子もありがとう!」
「うふふ。英雄様が街を救ってくださったお礼……は、遅すぎますね。ご結婚、おめでとうございます」
「ん、では有難く」
お辞儀をする女将に手を振り返し、昼過ぎから賑わう酒場を通り抜ける。
落ち着いた色味の塗装と、木目に包まれた空間にノスタルジーを感じながら、階段を昇って客室に向かう。
青年が通されたのは、二階の最奥。
かつて寝泊まりしていたのと同じ部屋だった。女将の粋な計らいに心が温まる。
扉を開くと、良く整えられた空間が出迎える。
「部屋も変わらない……けど、ボロかった椅子と窓が新しくなってる……」
小さな客室のベッドに身を預ける。
青年が手足を広げ、木の香りを吸う。
「邪龍騒ぎでお客さんをかきいれたとも言ってたっけ。俺のおかげみたいで嬉しいぜ……なんも手伝ってねえけど……」
ひとしきり部屋の状態とセキュリティを確認すると、部屋の中央に立った青年が懐から小さな箱を取り出す。
箱のふたを外すと、中は底の見えない暗闇で満ちていた。
「──着いたよ。手を伸ばして」
その暗闇に呼び掛けると、突如、ミニチュアサイズの
指先が出ていくにつれ、徐々に大きくなり、やがて等身大の手のひらが飛び出す。
青年はその手を掴むと、箱から一気に引っ張り上げた。
「よっと、よいしょ」
「──っふぅ。なかなか窮屈な空間じゃったの」
飛び出したつま先が、ぎゅるりと元の大きさに戻る。
小さな箱の中から現れたのは、黒髪を靡かせたベルレギオンの不老領主、シュオだった。
青年が小さな箱を閉じる。
破壊も、奇跡、いかなる痕跡も残さず、彼は宿泊料金の踏み倒しをした。心中で女将に謝罪する。
──もちろん、この箱は彼が作り出した、
「お主の魔法、本当に殆ど何でもありじゃの。……本当に
「は、はは……。それはさておき、言われた通りに連れてきたけど」
「うむ。ではこれから、『なんでもいう事を聞いてもらう』とするかの」
「おっけ。お手柔らかにお願いします」
「ほほ、肩の力を抜くがよい」
青年の用事とは、かつてシュオが獲得した”三十分チャレンジ”の報酬についてだ。
つまり、『なんでもいう事を聞く』ために、この宿に彼女を秘密裏に連れてくることだった。
「ところで何で”狐の煮付け亭”? ナニするにしても俺の家で良くない?」
「──わらわ、つくづく思うのじゃ。人が人を想い、その感情をぶつけあう前に、整えておくべきことは幾つかある。記憶、纏う衣服、立場。言葉だけではなく、
シュオが瞳を伏せ、両手を胸の前で組む。
「まあ……シチュが大事ってのは、全面的に同意できるけど。なんか大げさだね?」
「この宿はお主が『邪龍を倒す前の居場所』である。つまり今、お主は
「そう……なる?」
シュオが自らの薄い胸に手を置く。
いつもの中華風の着物を召した彼女自身を、指さす。
「頼みというのはの。今日一日、ここでわらわを──」
たっぷりと勿体付けて、シュオは粘質な笑みを浮かべる。
それはただの色香だけでなく、謀り事のきな臭さも漂わせていた。
「──
しばらくシュオと話し合った後。
部屋から出た青年は、廊下に立ち尽くし、額を手で覆った。
(……気持ちの整理が必要だ……体でも動かすか)
どんよりとした空気を纏った青年が、その場で軽く膝や背骨を伸ばす。
「──あ、おにいちゃん!」
そうしてストレッチをしていると、再び少女の声が掛けられた。
「お……カシアちゃんか」
「さっきぶりだね、えへへ」
「買い出しは終わった?」
「うん」
金髪と金の耳毛を揺らしながら、少女が近寄ってくる。
彼女の手には箒が握られていた。今度は掃除を手伝っているのだろう。
「あたし、忘れ物もなかったし、ママにほめられちゃった」
「すごいぞーえらいぞー。俺も褒めちゃおう」
「えっへへ!」
青年がカシアの頭の上に手を置く。
カシアの声が嬉し気に弾む。
「あ、おにいちゃん今ちょっといい? 絵、見てもらいたいなって……」
青年は、ちらりとドアを見る。
話を切り上げて出てきたため、あまりシュオを待たせたくはないが、カシアとの約束を破るのも具合が悪かった。
「……ああ、いいぞ。この後は寝るだけだからな」
「ホント? 眠かったら、別にいいけど……」
「いやいや眠くないから。行こう行こう!」
「ん~~? じゃ、付いてきて」
掃除道具を片付け、カシアに手を引かれてこっそりと一階に降りる。
酒場の裏手を通ると、カシアたち一家の生活スペースがあり、リビングに通される。
表の酒場宿より一層素朴な空間だが、あちこちに飾られた家族の似顔絵からは、一家の愛情と慈愛に満ちた生活を感じさせる。
他所の生活空間は、どこかむず痒くも、落ち着きがある。
「じゃあまずは……あたしの最新作、ごらんください!」
「おおー。ユリの花、か。さすがの上手さだな」
「えへん」
カシアの指さす一枚を見る。
青年の手程の大きさの紙に描かれた花の絵は、まるで写真そのもののような繊細さで、白い花弁が描かれている。
(連泊していた頃は、こんな感じでカシアの
青年は誇張のない賞賛を乗せて、パチパチと拍手を送る。
「それでね、次はね──」
カシアが胸を張り、次々と作品を見せてくれる。
様々な『未発表』作品たち。何気ない風景、人々、食事。
そのどれもが、十歳の少女が描いたとは思えぬほど写実的で、美麗な仕上がりだ。
「──いや、どれもすごかったし、前みた時よりも上手くなってる。絵も魔法も、どっちも腕を磨いたんだな」
「うん! あたし、ずっとがんばってきたけど、これからもずーとがんばるからね!」
「うっ……、眩しい……」
「? やっぱり、眠たいの?」
「いや……悪い大人はみんな君みたいな子を見ると目が焼かれてしまうんだよ……」
カシアは首をかしげているが、ふと手を叩き、声色を弾ませる。
「そうだ! 今日はさ、おにいちゃんの絵を描いてもいい?」
「え、マジで? そりゃ嬉しいけど……」
ふと、青年はシュオをだいぶ待たせていることに気づいた。
こっそりと、念話のチートアイテムを懐で起動させる。
今回のものは双方向に通話が可能なタイプである。
《シュオ、悪いけどここの子に構ってる。戻るのに時間かかるわ》
《承知した。ゆっくりで構わんぞ》
《ん、悪い》
「おにいちゃん、どうしたの?」
「いや、何でもないさ。さーて、カシアちゃんの
「じゃあおにいちゃんはポーズとって、ポーズ」
「よ、よし……こうか?」
「びみょう……」
「ぐっ」
やや恥ずかしさを感じながら、青年は自分の思うなるべくカッコイイポーズを取ったが、カシアのお気に召さなかったようだ。
「おにいちゃんはさー、そういうのじゃないんだよ。フツーでいいの。はいここ、座って」
「お、おう。椅子ありがとう」
カシアが引いた椅子に青年が座り、彼女の手がポーズを細かく指定していく。
柔らかく、謀り事も、戦い方も知らぬ手が青年の手に、脚に、腰に、肩に触れる。
「よいしょ、よいしょ……」
「……」
年の割にややふっくらとした胸が顔の側を通る。
彼女は何も気にせず、青年の髪を整えていく。
柔らかな金髪の房が、青年の目の前で簾のように透ける。
少女特有の青い臭いを残して、彼女が向かいの椅子に座る。
手で四角を作り、青年の姿を納めた。
「──はい、動かないでね!」
「おっけー」
青年は何事もなく、視線を彼女の顔に戻す。
カシアが木の枠に張った紙と、筆をとった。
「あたしの筆、見ててねー……!」
彼女が持つ絵筆には、既に
混沌とした色を、躊躇なく白い紙に塗りたくった。
普通なら、乱雑な子供の落書きしか産まないような筆で描くのが、彼女の絵画技法──魔法の特徴だ。
「…………」
集中したカシアは、一心不乱に紙に線を走らせていく。
緻密に、静かに、手の動きからは確かな自負を滲ませる。
手元と青年を交互に見つつ、黙々と作業を進める。
青年はリラックスして、腰掛けたまま自分を描く少女を眺めていた。
「……」
「……」
カシアは狐人の十歳の少女で、色白の肌がみずみずしい。
白い肌着の上に、赤褐色の従業員用エプロンドレス。
ややオーバーサイズで折り目の無い構造は、ダボついた余白で彼女の華奢さを強調している。
スカートは膝丈で、開いた脚の間にちらちらと腰布の白がのぞく。
女子特有の、性器を覆わない下着を、カシアは無頓着に曝している。
一定の呼吸、不規則な筆の動き。
彼女の体が揺れるたび、ミディアムボブの金髪がきらめく。
その少女は、美しく、魅力的だった。
カシアの無垢な在り様に視線を逸らせず、二人の婚約者に対する後ろめたさを感じる。
やがて、カシアが筆を置く。
「──はい、できたよ!」
「どれどれ」
あっという間に、
「……うーむ、上手いとしか言えん……」
青年は懊悩をおくびにも出さずに絵を褒める。
彼女の作品は、やはり写真と見紛うほどの出来栄えだった。
ベルレギオンに住む誰がこの絵を見ても、邪龍を打倒したかの英雄だと即答するだろう。
「えへへー! もう、おにいちゃんもっとちゃんとほめて!」
「いや……マジでもう完璧に写真すぎてなあ……」
そうは言いつつも、カシアは満面の笑みを浮かべる。
改めて、青年が絵の細かい筆致を凝視する。
「……あ、これ九色だ。使う色が前よりずっと増えてるのか」
「もー! そんなの、筆を見せたときにわかるでしょ? でもせいかーい!」
「ねるほど、それでここ最近の絵は……すごいな」
青年が素直に感嘆を漏らす。
──カシアの魔法、それは『想像通りに絵を描く魔法』。
幼い頃は、ただ一色の筆で線や丸を綺麗に描けるだけだった。
六つの誕生日に両親から贈られた絵筆が契機となり、魔法抜きの絵画技法を学びながら、魔法自体の鍛錬も続けている。
今や一本の筆で多数の染料を同時に扱い、技術と魔法のかけ合わせで、大人顔負けの写実的な絵を描けるようにもなったのだ。
「それにしても本物そっくりだ。よく見てるんだな」
「えへへ。ばーっちり、
青年の感心を目にして、カシアは自慢気に胸を張る。
「細かい皺とか、目の色とか、髪や服の細かいところも全部再現されてる……」
「ぷっ、かっこよく描いてほしかった?」
「はははっ、かっこよくしたら、明らかに浮いちゃうだろ。俺は普通顔の普通人間」
「くっ、きゃははっ!」
カシアが手に口を当てて噴き出す。
「──おにいちゃんは、かっこいいよ」
「え? なになに、女将さんからなんか言われたの?」
「んーん? べつに?」
「……?」
青年には、カシアの瞳に込められた感情を掴めなかった。
おだてて、酒場に金を落とさせようという魂胆だろうか。
カシアが椅子から立ち上がり、手を広げる。
「ん!」
「……撫でろって? ったく、こんなん欲しがってばっかだと背がでかくならないぞーっ、と……」
「えへへ……」
「よしよし。カシアはすごいぞー。俺のこと描いてくれて嬉しいぞー」
「えへ、えへ、えへ……!」
青年の大きな掌が、カシアの金髪を疎らに撫でる。
ぽんぽんと、軽く叩いて終わりを報せる。
「いや、いいもん見たわ。そんじゃ俺、そろそろ二階上がるわ」
「……もう寝ちゃうの?」
「悪いな! いや、椅子でじっとしてたらウトウトしそうでな……ふぁ~~……」
青年は大げさなあくびを焚き、扉へと足を向ける。
すると、指先が彼の裾を控え目に摘まんだ。
足を停め、振り返る。
「ここで、寝ていってもいいよ?」
「そしたら俺料金払い損じゃん」
カシアが、俯く。
「そっか……」
小さな手が、絵の木枠を握りしめる。
気にせず、青年が言葉を続ける。
「それに、ここほんとは三人の生活スペースだろ? 俺が長居するのも良くないさ」
「……あたしはいいもん」
「女将さんたち困るだろ。あーもう……」
青年が両腕を広げる。
カシアは引き寄せられるようにその内側に収まると、青年は彼女を抱きしめた。
体格差はそのまま、彼女を包む温かさに変わる。
「……友達なのに、寂しい思いさせちゃったんだな。悪かった、また今度絵を見に行くよ。それでいいか?」
「……うん。あたし、おにいちゃんのこと想ってるから」
「へへ、嬉しい事いってくれるじゃないの。英雄は子供たちの声援が何よりのパワーになるんだぜ」
「うん! おにいちゃんも、お仕事頑張ってね!」
カシアの肩を二、三叩き、青年が離れる。
「それじゃ……ふぁ、寝てくるわ。たぶん、明日の朝までぐっすりだから、女将さんに伝えといて」
「はーい! わかったよ」
「ふあぁ……またね」
二人は手を振り、再会を約束して別れる。
眠たげな青年がリビングの扉を閉めると、カシアは一人、椅子に腰を下ろす。
「またね……」
絵を握る手が、ギュっと握りしめられた。
「また会う日、まで……その間、何日……」
木枠が、ミシリと音を鳴らす。
彼女は慌てて手を放した。
渇いた音を立て、英雄を描いた絵画が転がる。
「おにいちゃん……何回、何人。
客室の狭い壁に、シュオの咆哮がこだまする。
「────おぉ゛おぉ♡ んぉおおお♡♡♡」
もはやベッドを破壊せんという勢いで、肉と肉がぶつかり合う。
「お゛っ♡ おほぉお゛ぅ♡♡、ッ♡~~~~♡゛♡♡」
いや、片方の肉体は小さいので、一方的に叩きつけられている──というべきか。
シュオは足を振り上げ、青年に押しつぶされて一切の身動きの取れないまま、腰を打ち付けられていた。
つまり、種付けプレスである。
快楽に歪んだ声をあげながらも、その小さな体を必死に暴れさせ、青年の暴行に抵抗しようとしていた。
「いい゛ぃっ♡! もうむりっ♡ やだぁっ♡♡ やめるのじゃあ゛ぁ♡♡」
「お、おう? 大丈夫か?」
シュオのあまりに悲痛な叫びに、青年が動きをとめ、そっと腰を下げる。
がし、と青年の腰が掴まれる。
みると、震えるシュオの脚が青年の体に組み付いていた。
「馬鹿者ッ! 止めるなと言うたじゃろ♡ はぁっ、はぁっ、はようわらわを犯せっ♡」
「ええ……? ご褒美で更にハードなのを要求されてる……」
「ううっ♡ はよせいっ♡」
「……まあ、止まるなと言われれば、ね」
「んごぉおお゛おっ♡♡ いやぁ♡ わらわは領主じゃぞ♡ 下賤な身でっ♡♡ おほぉっ♡」
口では嫌嫌と言いながら、ほっそりとした脚は自らを犯す男の腰に絡みつき、膣から居なくなることを拒絶している。
性器から吹き出す粘液で、互いの腰や尻、太ももはべったりと汚れていた。
「おおっ♡ おぐっ♡ イ……イ゛っでないっ♡ いぎだぐないっ♡♡」
膣奥を突かれ、びちびちと体を跳ねさせる。
子宮が子種を求めて蠢動し、早く吐き
「どっちだよ」
「うう゛っ♡ おぬしは黙って腰をうごかせっ♡ 止まっておるぞ♡♡」
「はあ……」
とはいえ、見た目九歳の幼女にここまで情熱的に求められて、興奮しない青年ではない。
腹に力を込めて、エンジンに火をつける。
だんだんだんっ! という乱暴なピストン運動でシュオの膣を突いていく。
「お゛っ♡!? おお゛っ♡ うお゛っ♡ お、おお゛っ、んお♡♡」
腰で乱暴な性交をしながら、うっすらとしたピンクの乳首に指を這わせ、優しげなマッサージも施す。
「んおぉお゛っ♡!? ひぁ♡ それ♡ やめるのじゃ♡」
「レイプされながら乳首で感じるロリは居ないって」
「すまっ♡ ちゃんどずるっ♡♡」
「あーいいよ。シュオは淫乱エッチだから、乳首でヨガって気持ちよくなってね」
「んぉ♡ おぉ、おっおっ♡♡」
「あー
「おぉおぉおおお…………♡♡」
勢いよく腰を打ち付けると同時に、シュオの最奥で射精する。
「あ゛ーっ♡ う、ああっ♡♡ あ゛あー~~ッ!!」
絶頂を繰り返すシュオの性器に指を押し込み、割れ目の中から小さなクリトリスを摘まみ上げる。
甲高い嬌声とともに、さらに絶頂を重ねた。
彼女の膣は歓喜に打ち震え、奥と手前の二段締めをきゅんきゅん♡と締め付ける。
青年は懐から市販の精力剤を取り出し、手早く飲み込む。
水を飲んだコップをシュオの口にも当て、水分補給を済ませる。
「んく、こくっ……。うう……♡ ぐす、ぐすっ……」
「シュ、シュオ? やっぱり大丈夫か? もう言われるがままに何時間もヤってるけど……」
「んぉ……おほぉ……♡♡」
シュオの顔は蕩け、穴という穴から汁を垂れ流している。
皮膚は真っ赤に染まり、汗で全身が光っている。
乱れた濡烏を直そうと青年が手を伸ばすと、シュオの平手がそれを打ち払った。
「──♡ やめろっ、強姦魔っ♡ わらわに触るな♡♡♡」
「──────」
膣に挿れたままの男根が跳ね、苦し気なシュオの顔はさらに歪むが、それでも挑発的に青年を睨む。
拒絶を口にしながら、快楽に狂った彼女の口元は弧を描く。
シュオはあくまでも、無理矢理犯されたいらしい。
(はあ……)
青年は心中でため息をつき、覚悟を決めた。
この
汗で湿る胸に、舌を這わせる。
「れろぉ……」
「んひぃっ♡」
舌先で尖ったしこりを転がし、なめとる。
そのまま彼女の背の下に手を入れ、がばりと抱き起す。
汗で張り付いたシーツを引きはがし、挿入したままの男性器を掘り起こす。
二つに折りたたんだ彼女を、道具のように上下に揺する。
「んごごおお♡! 何をしておるっ、てぬるい、ぞぉおッ♡♡」
「じゃあ、これはっ!?」
「おっ♡ い゛いっ♡」
抱きしめた腰を捻り、膣の上側、ざらついた粘膜を擦り上げる。
彼女の嬌声に導かれ、弱点を繰り返し、繰り返し刺激していく。
「あ゛ーっ♡♡ イかされるっ♡ わらわっ、幼児のようにっ♡ 抱擁のなかでっ♡」
鼻声で悶絶するシュオの膣奥を叩きながら、彼女の体を力強く折り潰し、反抗の隙を与えない。
ぎゅるると、膣奥が鳴動する。
「まだ余裕ありそうだな。オラッ、情婦も逃げ出すガチアクメキメろっ!!」
「おお゛おお~~~♡♡♡、い、ぐぅ♡♡」
子宮全体を使って、筋肉の震えで絶頂を報せる。
青年もそれに応え、こみ上げる精液を解き放った。
「ぐ……っ!」
「お♡ でてるっ♡ おぬしっ♡ わらわのなかにっ♡」
「くぉ……上の口も喧しすぎる……んむっ、ぶちゅっ」
「ぢゅるっ♡ はむっ、あえっ♡」
どう考えてもビッチな蕩けた声とともに、シュオが積極的に舌を絡める。
ハッとしたシュオが口を離す。演技を忘れていたらしい。
「はーっ♡ はっ、はぁ~~っ♡ この、狼藉者……♡」
だが先ほどから彼女の言葉尻は甘く高く上がっている。
怯えたフリをして、淫蕩な笑みが滲む。
逃げる頬に手を添え、ぐりと陰茎を突きこむと、シュオの藤色の瞳が上にトぶ。
そのままシュオの背中を、壁に押し付け、支える。
「おっ──♡」
青年は、今度は
アヘ顔を晒すシュオの舌に大粒のそれを乗せると、水差しで大量の水を注ぎ込む。
「がっ、────がぼっ────────!」
突然の水責めに目を白黒させるシュオの体を、力づくで固定し、顎を無理やり開く。
窒息感で締め付けを増やす彼女のマゾっ気に、心が昂る。
「ごほっ、ごほっ……! なに、を飲ませた……?」
彼女の疑問を聞き流し、青年も同じ薬剤を口に含み、水で流し込む。
「さあ? なんだと思う? ──
「な、あ────」
小さな膣の締め付けから逃れるように、青年が男根を抜き取る。
挿入時よりもむしろ
「きゃっ……!」
青年はそっとシュオを床に投げ降ろす。
軽い彼女は身を打つも、怯えたように青年を睨む。
「うぅ♡ ……こな、いで♡」
幾度もの射精を経て、それでも種付けを続けんとばかりに、男性器がいきり立つ。
へろへろのシュオが這って逃げようとするが、青年が足先で尻肉を軽く抑えるだけで、彼女は虫の標本のように動きを止める。
「ん゛っ♡」
「効果が続くのは
「え──────」
シュオの顔が青ざめる。
その小さな手足をジタバタと振り回しても、青年の体を痛めつけることはできない。
その幼い体でどれだけ反発しても、青年は情欲をたぎらせる。
「あ……──♡」
そしてまた、彼女は凌辱を受けるのだ。
ベッドに腰掛けた青年が、ぎしぎしと体を揺さぶる。
「あ゛────っ♡♡ やめるのじゃっ♡ ほんとうにもう無理ッ♡」
「俺も無理無理。もうこれ、止まれない」
「ああ゛~~ッ♡!」
シュオは前を向いて抱きかかえられ、脚はM字に開かれている。
その肛門は、男性器を深く咥えこんでいた。
結合部から、どぷどぷと腸液と精液の混合物があふれ出す。
寂しげにヒクヒクと開く小陰唇は、涎のように愛液を垂らしていた。
「げんかっ、げんかい♡ ごわれるっ♡」
「ふっ、くぅ、またでる……っ!」
「あああ~~~♡♡ お、しりっ♡ はれつ、しそう♡」
「そう? まだまだ入りそうだけど……」
「むりっ♡」
シュオの尻を串刺しにしたまま、青年はベッドの弾力を駆使して彼女の体を揺さぶる。
彼女の肛門がずり、と竿を咥えこみ、腸の反発で退けようとする。
「あーっ♡ うーっ♡ ……っ♡!?」
その小さな抵抗を、青年が肩に手を置き、封じる。
「あっ、やっ、も、げんか……!?」
シュオが顔を一気に青ざめさせ、必死に背後に訴えかけるが、青年は手を放さない。
「むり、もう、やだっ、やぁ……っ!」
びくん、と跳ねたあと、シュオから力が抜けていく。
緩んだ肛門と陰茎の隙間から、ぶちゅりと体液が噴き出す。
青年が彼女の体をそっと持ち上げる。
ずるずる……と陰茎が引き抜かれるにつれ、どぷり、どぷりと肛門から白濁があふれ出す。
排泄音が響くたび、シュオは顔を伏せて、肩を震わせる。
亀頭を肛門から引き抜くと、ぬぽん、という音に合わせて、彼女の腸壁が活動を再開する。
「あっ、やだ、やだぁ……!」
泣き声をあげるシュオの下から、どばどばと濁流が吐き出される。
「うぁ……、あぅ……♡」
ベッドの下は、湯気を放つ白濁の水たまりが出来上がる惨状と化していた。
──二人は、ベッドの上で横になっていた。
横を向いた青年の腰が揺れ、膝を立てたシュオの膣肉を横から穿る。
「うあ゛♡ ううーっ♡!」
片脚上げの後側位で、彼女の両腕を掴んで無理やり犯す。
ほっそりとした手首は、青年が握りしめると折れそうなほどだ。
「むり、むり♡ やだ、やぁっ♡♡ ゆるじてっ♡ わらわがわるがった♡」
比較的緩い拘束でありながら、腰と両腕を抑えられたシュオが必死に頭を振って懇願する。
藻掻こうとする脚は休まることのない膣性感で力が入らず、青年はひたすら腰を振っていた。
シュオは、いったいいつから自分が犯されているのか、分からなくなっていた。
それなのに、自らの性欲も、体力も、意識も途切れることはない。
だが体の疲労感は残り続け、いつまでも碌に動けない。
「おほぉおお♡ んおおおぅおぉ♡♡ いぐっ、う゛~~~~ぅ♡♡!」
盛大に潮を吹きながら、絶頂を報告し、小さな膣でせいいっぱいの締め付けで青年の射精を手伝う。
どぷ、どぷと、注ぐたびに精液は小さな膣から溢れる。
──不老不死であるシュオの代謝能力は、非常に高い、と見立てることができる。
毒は体内に吸収された瞬間に、肉体の回帰に巻き込まれて消滅する。
疲労感も、ひと時の時間と、シュオ自身の精神が安定すれば、あっというまに平時のそれに戻る。
だが、青年の薬剤は、その
そして決して未成年に投与してはいけない強烈な薬物を、彼女は通常より高い代謝で吸収、
「ああ゛っ♡♡ はあ゛あぁ♡」
青年が腰を突き立て、シュオの胴体をベッドに押し付けるように腰を振る。
くりかえされる抽挿でシュオの膣はとっくに発情しきり、あふれ出す精液と愛液がいつまでも潤滑を保つ。
「まへっ♡ あ゛っ♡ ぎぃーっ♡♡ いひぃー~~っ♡♡ ゆるじ、ええ゛ぇへえっ♡♡」
力尽きることも抗うことも許されない。
「おぁ♡ おーっ♡ おごぅおぅ♡♡!? がぁああ゛ああああっ~~~~────ッ♡♡♡!!!」
青年の体力が途切れることはなく、シュオの体が休まることもなく。
日付が回るまで、青年たちはまぐわった。
呼吸に融け込んだ、シュオの声なき悲鳴が鳴る。
「……♡、────…………♡♡」
「……ん、シュオ。日付まわったよ」
「……♡♡?」
ぱくぱくとシュオが口を開閉するが、まだ薬が抜けきっていないのだろう。
青年自身が興奮を落ち着けるために、膣から男性器を引き抜く。
だらりと、シュオの体がベッドに横たわる。
どろりとした白濁、汚れ切った肢体、とっくに焦点を失った瞳。
ここ数時間で見慣れた、この世で最も美しい女の体を、青年はじっくりと眺める。
「……ぁ……♡」
彼女の呼吸のリズムが徐々に整うのを確認しながら、青年は考える。
「シュオ。今回は高度なハード・ロールプレイだったけど……」
シュオの意識は既にはっきりしてきているが、まだ体は動かせないらしい。
目礼を受け取り、話を続ける。
「つまり、俺の
「……そう、じゃ。おぬしには……
「……」
シュオは、『もし彼女が情事を拒絶していたら』、という
青年は、
単純に子供が性的に好き、だけでない。
愛する相手が苦しんでいても、自らに従って肉欲をぶつけられる。
螺子の外れた
そしてそれを、直接青年に自覚させるシュオの意図とは──
「──俺に、
「……そうでなければ……お主、
性臭を立ち昇らせる湯気を掻き分け、シュオの視線が投げかけられる。
愛情や肉欲だけでなく、年長者として先立つ子への哀れみが含まれていた。
「シュオの意図は解ったし、……そこまでしてくれて、俺も覚悟はできた」
青年の手が、シュオの頬を撫でる。
汚れを拭い、顔に張り付いた髪を剥がして整える。
「シュオとメルヴィンを纏めて抱えて、自分の幸せを目指すよ。間違ってるって言われても、指をさされても……俺は、このまま先に踏み込む」
「ん……そう、か。ならば……よい」
「俺こそごめん。シュオへのご褒美だったのに、こんなしんどいことに権利を使わせちゃって」
「ふ。何をいう、愉しかったぞ? 久しぶりに、おぬしの無理やりなところを見れたし……」
微笑みを浮かべたシュオの唇に指を這わせる。
赤子のように、彼女は口を開き、歯で触れるように指先を噛んだ。
ぺろりと舐め、青年の指先が離れると、にこりと笑う。
「わらわにとって、陰謀・策謀は娯楽のようなものじゃよ?」
「こっわ……さすが、三百歳」
「三百二十四、じゃよ」
「すっごいおばあちゃん」
じゃれ合いながら、青年はシュオの体を上から下になぞる。
瑞々しさを保った肌が、指の腹で汗を広げ輝く。
手の平に収まるなだらかな乳房は、彼女の鼓動でとく、とく、と弾む。
呼吸のたびに上下する腹部をそっと撫で、精液を垂れ流す女性器を指でつまむ。
愛液を拭っても、その奥からは新たな湿潤が湧いてくる。
「もしや、下二桁を聞いて勃たなくなってしもうたかの?」
「……確かめてみる?」
「……♡」
青年の手が、シュオの女性器を割り開く。
白魚のような指先が彼の太ももをなぞり、その間に屹立する逸物をそっと、握る。
「……硬くて……熱いの」
「こっちも、ぐずぐずに柔らかくて、アツアツ」
「であらば……セックス、するかの♡」
シュオが股を大きく開く。
青年を迎え入れ、突かれるたびに嬌声を上げながら、夜が更けていった。
まだ日が昇る前。
寝静まったシュオをベッドに残し、青年は一階に降りていた。
他の宿泊客を起こさないように、こっそりと足を動かす。
(腹減ってきちゃったからな……シュオの分も、何か貰ってこよう)
”狐の煮付け亭”は基本的に昼間は店を閉め、酒場も夕方から朝まで営業している。
夕方は十数人が騒がしく飲み食いをする”狐の煮付け亭”だが、今は深夜。
数人がテーブルにつき、しっとりとした空気の中で静かにグラスと咀嚼の音が響いていた。
カウンターの奥では女将が皿を洗っている。
普段の酒場は従業員を雇っているが、この時間帯は客が少ないこともあり、女将一人だ。
顔を見せると、静かな声で挨拶される。
「あら、こんばんは英雄さん。こんな時間にお夜食かしら?」
「ええ。ぐっすり寝たらもう、これで」
青年は腹に力を入れて音を鳴らす。
苦笑しながら唇に指を立てる女将に頭を下げつつ、注文を伝えて席で待つ。
(……落ち着く…………)
音楽はないが、さながらお洒落なバーといったところか。
静かな談笑と火と包丁の音、木目に包まれた空間とわずかな照明が心を安らげる。
水をちびちびと呷っていると、直ぐに料理が運ばれてきた。
「はい、黒壁パスタの辛ソース炒め、おまちどうさん。ごゆっくり」
「ありがとう、いただきます」
手を合わせ、大盛のパスタを胃に納める。
──と見せかけて、こっそり半分を
(美味しかったし、後で食べさせてあげよう)
それから手早く会計を済ませ、二階に上がろうとした時。
ふと、酒場の奥、昼間も通った裏手のバックルームに繋がる扉に気を取られた。
今の時間帯は、昼間に家の手伝いをしていたカシアと、外で仕事をしていた父親のアガサが二人で床についている筈だ。
(……)
もちろん、青年に家族の団欒をぶち壊す趣味はない。
「む、催してきた」
青年が昇りかけた階段を下り、トイレに向かう。
バタリと扉が閉まった。
──入れ替わるように、音もなく、もう一つの扉が開く。
ひたり、ひたりと、酒場に向かって小さな足が床を踏む。
寝間着のガウンを揺らして、少女が姿を現す。
「──あら、カシア? もうお客さんもみんな帰っちゃったから、そろそろ店じまいだけど……」
「そうなんだ。ちょっと、ね」
「あら、なにかしら? そういえばさっき、英雄さんが下りてきて────なあに?
「──────」
「──────────…………」
ぎしりと、シュオの眠るベッドが揺れる。
「ん…… く、ふぁ…………」
ゆらりと、全裸のシュオが身を起こす。
ふと隣を見ると、青年の姿が無い。
恐らくは食事でも摂りに行ったのだろう。
ゆったりとした優しいセックスで甘い一晩を過ごした後、彼に寝かしつけられてから、まだそこまで時間は経っていないようだ。
「ふふ……まったく、夢見心地じゃった」
うっとりと、シュオは自身の女性器に指をあてがう。
綺麗にされてはいるものの、まだじんわりと熱を孕んでいるようだった。
そうしていると、ドアの鍵ががちゃりと音を立てる。
「……」
青年曰く、開閉の瞬間も隠密は十分なはずだが、念のため布団にもぐりこんで声を押し殺す。
ぎい、と扉が開き、青年が部屋に入る。
(……? なんじゃ……足音が……)
軽く、柔らかく、間隔が短い。
彼では、ない。
ぞっ、っと総毛立つ。
毛布を遮蔽にし、魔法で結晶の鏃を展開。
(──ま、不味すぎる! とにかく先制攻撃で動きを止めたのち、英雄殿に合図を送らなくては……!)
侵入者の意図は何だろうか。正体は。
そもそも、どうやって青年のチートに包まれたこの部屋に入ってこれたのか。
細かい事情を脇に置き、高速で判断を下す。
まずは集中砲火で脚でも腕でも風穴を空ける。
(後始末は知らん……!)
攻撃を当てるには、対象の位置を正確に知る必要がある。
ばさりと、はためく毛布から飛びだし、その目で侵入者の姿を直接────
(み……る……)
ピンク色の長方形。
霧散していく思考。
発散する視界。
音は歪み、魔法の結晶は
立っているのに、脚に力が入らない。
自意識もないのに、体は一人でに動き出す。
目の前の金色の少女の手から放たれる、
ぎしぎしと、青年が階段を昇る。
(ふぃ……散々射精したと思ったけど、ちゃんとしたもん食ったらちゃんとした物がでたわ)
誤魔化しのためとはいえ一皿分を平らげてしまったし、シュオをだいぶ待たせてしまった。
なるべく静かに、されど迅速に部屋に戻る。
部屋の鍵を開けると、全裸のシュオがぽつんと立っていた。
「おお……」
汚れも傷一つもない彼女の体は、わずかな灯りと月光に照らされて神々しさを放っている。
伏し目の表情も、床に垂れる黒髪も、見えないほど薄い乳首のピンク色も、毛と皺のないまっさらな性器も、柔らかな手足も、何もかもが青年をときめかせる。
その幼さが、シュオの魅力全てに宿っている。
後ろ手に扉を閉めると、誘蛾灯のようにふらふらとシュオに近寄る。
言葉なく、彼女を抱きしめた。
「あ~~……可愛いい」
「…………」
「……シュオ? ただいま?」
そういえば、先ほどから彼女の反応が無い。
言葉を投げかけても、抱き着いても、彼女はピクリとも動かない。
不安になった彼は、屈んで彼女の顔を凝視する。
彼女の瞳は、間違いなく青年を見ているし、意識している。
体のどこにも、おかしなところは見つからない。ただ反応してくれないだけだ。
今度はそのようなプレイだろうかと結論付け、とりあえず口づける。
「んっ」
「ん…………」
変化なし。
唇に舌を割り入れても何もせず、口内を舐められるがままだ。
(これはこれでなんかレイプっぽいな……?)
「はっ。え、これもう犯していい感じ──」
「お主は……」
「うおっビビッた」
シュオが言葉を発すると同時、彼女の手が青年の目を塞ぐ。
青年は屈んだまま、じっと次の言葉を待つ。
「なぜ……」
ぽつりぽつりと、シュオの唇が単語を落としていく。
「
「……?」
何故、彼女の名前が出るのだろう?
青年の疑問符が広がる。
「あの日、
「────え?」
シュオは、何を言っているのだろう。
そのような記憶はない。あるはずもない。
青年が初めて少女を抱いたのは、あの執務室での夜。シュオが初めてだ。
「ッ────……!?」
だが、確かな実感として、彼女の言葉に
困惑が、満ちていく。
「どういう……ことや……え、なんで??」
「…………」
シュオはそれ以上黙して語らず、青年は自らの頭の整理に気を取られて、背後に気づけない。
「──おにいちゃん」
「……!?」
思わず、振り返る。
開け放たれた扉の向こう側に立つ、少女の影。
その表情は逆光に隠されてわからない。
だが、その手に持つ、長方形から放たれる光は──
青年はそれを、
ピンク色に発光する
「うっそだろ────なんで、
それは、
空想上の、
光が、強く放たれる。
青年は、咄嗟に目を逸らせなかった。
少女の──カシアの声が、滔々と流れる。
「あ────」
「────今が
思考が、遠のいていく。