れろっ……。
ちゅ、ちゅう、ちゅ……。
多くの生徒が校内にいない学校は静かだ。
そんな校舎の人気のない奥で、Tシャツ短パン姿の同級生が膝を突き、蒸れて臭くなっているであろう肉棒を愛おしそうに舐めたりキスをする。
「夜斗くんのおちんぽ、すっごく濃い匂いする♡」
上目遣いで見つめる彼女は、それが嫌ではなく好きだと伝わってくるほどの笑顔を浮かべる。
「あんなに走った後なんだから、当たり前だろ……」
「えへへ、そうだね。それにしょっぱい♡ 極太のウインナーさん美味しそうだから、噛んじゃおっかなあ♡」
「おい」
想像して全身がビクっと震えるが、雨奈は夜斗を逃がさない。
「冗談♡ だから逃げないで♡」
「……勘弁してくれ」
「だって美味しそうだったから♡ じゃあ、代わりにいーっぱいしゃぶってあげるね♡」
大きく口を開けてそのまま口内へ。
外の空気よりずっと温かい口内の温もり。
暑いのは嫌だ、涼しいとこに行きたい。さっきまでそう思っていたのに、今はその温かさが最高だった。
熱さと快感で頭がぼーっとする。
「んちゅ、あむっ、ちゅ……じゅっぷ、じゅぷ、ちゅっ♡」
壁に背を付けた夜斗。
ずっと遠くから生徒の笑い声が聞こえる。
誰か来て見られるのはさすがに避けたいので意識を周囲の音に向けるが、
──じゅるっ♡ じゅるるっ、ちゅ♡ じゅぶぶぶぶっ♡
雨奈の淫らなフェラ音が邪魔をする。
「おい、音」
「じゅぷっ、ん……ぱあ♡ 夜斗くん、こうやってエッチな音を出すフェラ好きでしょ?」
「そう、だけど……。お前、わざといつもより音出しているだろ」
「んふふ、さあどうでしょう♡ でも、こうやって学校でしてるんだもん、誰かに聞かれるかもってドキドキした方が興奮してくれるでしょ?」
そんなの当たり前だ。
そう思ったが、肯定すれば雨奈が調子乗るだろうから返事をしなかった。
「夜斗くん、手……貸して♡」
両手を差し出すと、雨奈は自分のTシャツを捲らせた。
普段の夜斗と逢瀬を行うときよりも地味な純白のブラジャー。
「触っていいよ♡」
見下ろす光景でこれほどの絶景は他にない。
顔を横向きにしながら肉棒を咥える雨奈と目が合い、夜斗の手のひらで形を変える乳房を好き勝手に揉みしだく。
気付いたら周囲の音なんて気にしなかった。
今はただ、この誘ってきた女の与えてくれる快感に酔いながら、手のひらの感触を楽しみたかった。
「んっ、あ……んちゅ、じゅるる、あっ、ふぅ……っ♡」
「さすがに喘ぎ声は抑えれよ」
「だっへ、よるほふんにはわられるの、ひもひぃんだもん♡」
「おい、咥えながら喋んなって」
「えへ、よるほふんのほうは、ほへ、へへるよ……?」
喋るなと言っても止めない雨奈を見て、夜斗はブラジャーを下げ、突起した乳首を乱暴につねる。
「ひゃうっ♡」
弱々しい反応に全身がゾクゾクする。
その感情に呼応するように、射精欲が溢れてくる。
いつもと違う場所に状況だからか、普段よりも早い限界を迎えた。
「やべぇ、雨奈もう……」
咄嗟に漏れ出てしまった弱さに抗おうと腰を引くが、雨奈はそれを許してくれなかった。
「ダメ♡」
先程よりもずっと激しく顔を前後にする雨奈。
「我慢なんてさせないよ。夜斗くんは、好きなときに好きなだけ、好きな場所に射精していいの♡ 夜斗くん、お口に射精したいでしょ?」
「それは、まあ」
「言って、ちゃんと♡ そうしたら、嬉しい♡」
亀頭だけを咥えたまま、舌先で尿道をくすぐってくる。
上目遣いで見つめられると、夜斗は観念したように欲望を吐き出す。
「口に射精したい。雨奈に、奥まで咥えさせて」
「うん、いいよ♡ じゃあ、はい……♡」
また夜斗の両手を持つと、今度は自分の頭に乗せる。
「奥まで、咥えさせて……っ♡」
頭がおかしくなるほどのおねだりだった。
気付くと雨奈の頭を抑え、腰を力強く振っていた。
「んぷっ!? んちゅ、んっちゅ、じゅぷ、じゅるるっ♡」
苦しそうな声が聞こえたが、雨奈は拒もうとはしなかった。
それどころかまるでセックスしているかのように、よだれを垂らした穴を差し出した雨奈は夜斗の強引な行為を受け入れた。
「雨奈、このまま……このまま、射精すからな!」
「んんっ♡ んんっ♡」
カリ首を通るたびに響く水音や雨奈の乱れた呼吸の音に紛れて、自分らしくない弱々しい声が聞こえた。
それが嫌で我慢しようとするが、抑えようとすればするほど余計に漏れ出る。
全身から汗が吹き出し、夜斗は天井を見つめながら腰を突き出す。
「ぐっ、あああ……ッ!」
根本まで咥えさせると、そのまま勢いよく精液を喉へと吐き出す。
「んんっ!? んぐっ、ぐっ、んんんんんっ♡」
口内で肉棒がびくん、びくんと大きく震える。
吐き出された精液を体内に流すたびに喉が揺れ、それが気持ち良くて腰の動きが停止する。
「ん……ちゅ♡ じゅっぷ♡」
動かない夜斗の代わりに雨奈が顔を動かし、最後の一滴まで搾り取ろうとしてくる。
頬を窄め、舌を絡め。
根本からゆっくりと引き、尿道に溜まった精液を吸い出した雨奈。
「んぱぁ♡ 今日も、たくさん……射精したね♡」
苦しかったのか涙目になりつつも、頬を赤らめた雨奈は幸せそうな表情をしていた。
「別に、飲まなくても良かったんだぞ」
「えー、でも夜斗くんが口に射精したいって。口に射精すってことは、飲めってことでしょ?」
「そういうわけではないんだが」
「もう、聞きたいのはそういうのじゃなくって……」
夜斗の片手を掴んだ雨奈は、また自分の頭の上に乗せる。
「気持ち良かった。ありがとうな」
「えへへ、夜斗くんの喜んでくれる言葉が聞きたかったのです♡ その言葉を貰えると、わたしはなんでもしてあげたくなるのです♡」
「ちょろいな」
「夜斗くん相手にはちょろちょろだよ♡ えへへ♡」
変な間。
お互いが数秒だけ黙る。
もちろんそれは、この後どうするかの間だ。
「まだ、時間あるよね……。声、我慢するから……その、夜斗くんとエッチしたいなあ♡」
肉棒を扱かれながら言われて断れる者はいない。
ただ、
「コンドーム持ってきてねえから」
まだ微かに残っていた冷静な頭が誘惑を断つ。
「じゃあ、その……」
雨奈は恥ずかしそうにしながら言った。
「……したことないけど、お尻の穴なら、中出ししても妊娠しないよね?」