【予告】『カーラ The Blood Load』開催のお知らせ
「対魔忍アサギ~決戦アリーナ~」をお楽しみ頂き有難うございます。
5/15 16:00より期間限定でイベント、「カーラ The Blood Load」が開催されます。
カッコカリ「;亞shrt@0亜gk⒲ん®@9-q2うjq(⒲0塁gな⒲@江尾hq@0をぺfなお@絵⒲る戯な⒲₍度vb@hq9@34衣j℉ん[wo@fughnwaイア@oeイアieuorふたぐぅん!vna@oufha[wpeiofhtyq@owefkna@sofughq[pwekfnga@oefirjaw@oertuhqaw@dvonqp2eurfna@owugfqbウー!@woefuhq@woernf[awo@efhふいんぐるg23;orghapwouefqpw9eubcvna:slfgpq9weufawo:dihfg@aosdvbhaニャー!eorugjn阿w《ぺおふぃhくぉ:ゑrfk名@をるgんfqwpefhqoerjgnpeirhgnwr;th@gaosdhifna:erlgjnpaedovnaqw]prkghna[sdpf]mnwb@oerfvんw」えkfんg@おせfbvな」pwりgなおpwdんg@くぉうぇrfな:wdbnev@ogqwenrg@oawdnv:alwdnfpowaegテケリ・リ!?!?!?!?」
ちょっと課金してくる
夢の中に居るような気だるげな感覚。右も左も上も下も分からない泡沫のような世界で、暖かな光が「私/俺」を包む。
――――目を開いた。視界を遮るものは何もなかった。見渡す限りに水面が地平線まで続いている。遠くでは昼と夜の狭間を表す夕日があった。いや、それとも日の出か。青とオレンジの空を彩る世界に一つ、黒い影が存在していた。影は、こちらから見て丁度日の光をバックにしているため、どんな色をしていて、どんな姿をしているのかが分からなかった。
「うん?」
影が盛り上がった。いや、今まで胡坐をかいて座っていたのだろう。頭部を持ち上げると、影はこちらへと振り返った。
「………また貴様か。飽きぬ奴よ」
影はまるで一度「私/俺」に会ったことがあるかのような口ぶりで言ってきた。その口調は上から目線でありながらも知己に対する気安さが見え隠れし、自分もそれに対して特に不快だとは思わなかった。しかし、残念ながら今の自分の記憶には影の発する声も、雰囲気にも心当たりは無かった。単に自分に記憶が無いのか、それとも男が自分を騙すためにか。
「何をそこで突っ立っている。近くに寄れ」
そう言って手招きをする影の隣まで「私/俺」が近づく。足を一歩一歩踏み出すたびに、見る角度が変わることで、次第に影の全貌が明らかになっていく。
男は黒地に紫色の道士服を着込んだ金髪に金色の目を持った男だった。黒の中に存在する金が陽射しを反射して淡く光り輝いている。それを美しいと表現することも出来た。神々しいとも表現することが出来た。だが、同時に違和感を感じる。男の存在自体に醜いとも禍々しいとも思えてしまう。男は神にも、聖人にも、悪魔にも、魔人にも、今の「私/俺」にはそう見えた。
ふと、気配を感じて男の座っている周囲を見やった。水面の上に広がる様にして見えない何かが蠢いている。いや、元々広がっていた見えない何かが、男に集まっていき、男の服の中へ納まっていった。その異様さは明らかな男の人外さを物語らせた。
「相変わらず、何を考えているのか分からん奴だ。まだ思い出せんか?」
やはり男は自分を知っているようだった。少しずつではあるが既視感を「私/俺」は持つようになった。そう、「私/俺」はこの人に会ったことがあると。
「初めてきた時はこの俺が手ずから首を刎ねてやったな。二回目は身体を爆散させてやった。三回目からは、まぁ、暇つぶしの話し相手になってもらい、四回目は酒盛りの一発芸をしてもらったな。5回目は」
出来れば思い出したくなかったですね!
「ふははははは!ようやく思い出したかヴァカめ!」
哄笑する彼の隣に座りながら「私/俺」は不貞腐れたかのように表情を歪める。そう、「私/俺」は眠りにつくたびにこの世界に来ていた。その度にこの男に殺されたり、恥ずかしい思いをしたり、殺されたりを繰り返している。
何故この世界に繋がっているのか、何故その度にこの男に出会わなければならないのか色々言いたいことはあるが、最近はもう諦めはじめていた。
それで、次はどんな馬鹿げたことをやるつもりなんですか。
「善い、肩の力を抜けぃ。今日は良い酒を手に入れたのだ。それを肴に貴様の聞きたいことでも教えてやろうではないか」
この世界の果てのような場所でずっと惰眠を貪っているような人がどうやって手に入れたのか、色々とツッコミどころはあるが、「私/俺」は男の過去に興味があった。
彼が酒を飲んで酔っていた時フラッと聞いたのだが、男はここに来る以前は色々な世界を旅をしており、自由気ままな生活をしていたそうだ。此処は男曰く「特異点の最果て」というらしい。あらゆる事象、法則が存在せず、干渉も受け付けない、ただそこに在る不変の場所と言っていた。
何故男がそんなところに居るのかというと、彼曰く隠居しているらしい。まるで年寄りだ。
「まぁ座れ、酒はイケる口であろう?」
「私/俺」まだ未成年なんですけど。
「そうだったか?まぁ、良いか。ならこれでも飲んでおけ。さて、俺の過去についてか………。」
◆◆◆
さて、何処から話したものか。俺がカーラの居る世界に降り立ったばかりの時の話でもするとしようか。
今から数百年以上も昔だ。この頃の人間と穏健派魔族は思うような連携が取れず過激派魔族にジリ貧の戦いを強いられていた。理由は実に単純だ。人間と魔族とは元来相容れぬもの、仲間になったからと言って騙される恐れがあったからだ。その気が無いにせよ、一度疑心暗鬼になってしまえば簡単に崩れるモノ。仮初の関係であればなおのことよ。
それは人間側も魔族側も同じ考えだった。つまり、互いに足を引っ張り合うという醜態を晒していたわけだ。ただでさえ過激派魔族の数は多い。窮地に立たされるのは自明の理よな。その時に俺が現れた。人間も魔族も区別なく引き連れる俺にカーラは一抹の希望を感じていたらしい。
ん??
なんだ人間?話の途中でこの俺に質問なぞ………貴様何故それを知って………。
?………ほぉ、なるほど………な
ああ善い、皆まで言うな。貴様がそういう手合いだと言うのがよく分かった。
………ああ、あのころのカーラは今ほど明るかったわけではない。悲観的だったし、何時も深刻そうな表情を浮かべていた。しかも魔族らしからぬ自己犠牲の精神を持っていてな。他の魔族を護るためだったら自分の死さえ厭わん愚か者だった。何時ぞやの時なぞ、自分を裏切った身内すら見逃していた。欲望のままに動いてこそ魔族、欲望を満たすために力を使ってこそ魔族の本分だが、奴は病的なまでに本能を抑え込んでいる状態でな、強い力は確かに持っていたが、それが十全に発揮される機会はそれほど無かった。
ああ、当然だ。あやつの歪み具合は少々イライラしたぞ。まぁ、それはそれで興味は尽きなかったぞ。
それで、話を戻すが、魔族も人間も仲良く引き連れていた俺に力を貸してほしいと頼まれた。チョッカイを掛けてきた吸血女帝と比べてこっちはそれなりに友好的だったからな。俺はその頼みを聞くことにした。
ここだけの話だが、この世界の情報を集めるために利用するのにはとっておきのカモだったからな。この頃のカーラは………。
………ククク、おいおい人間。俺が外道、悪党など、前からそうであっただろう。
カーラとのパイプを作ったあと、対等な立場で以て同盟を組むことにした。その後は人間の王とこの世界の穏健派魔族の会談を行わせ、輸出入のインフラ整備、異文化交流による種族間の関係緩和、後ろ盾による資金面の援助、新たな法の作成とそれなりに動いたぞ。
まぁ、傍から見れば魔族と人間の対立関係を緩和させた歴史的人物に見られるだろうが、マリカ・クリシュナは裏で世界を牛耳ろうとする俺の悪意を本能的に感じ取ったんだろう。あいつは元から勘が良かったからな。
………事実その通りだが?俺は異界の支配者だぞ?世界を、宇宙を支配せずしてなにが異界の支配者か。いずれはあの世界の王になって魔族も人間も関係なく法で縛り付けるつもりだったが、まぁ、今はカーラに任せることを考えている。
………何故だと?信頼するに足る魂をカーラが磨き上げたからだ。それならそれで問題はあるまいと判断したまでだ。彼奴は目覚ましい成長を遂げた故な、このまま見守っていこうと思ったのだ。奴の生涯は見届ける価値が十二分に存在する。
話が逸れたな。それで最初のマリカだったか。あのころのマリカはある意味躾のなってない犬だった。俺の何かを感じ取って危険だと判断していたらしい、ことあるごとに噛みついてきたぞ。なにかしら不正が無いか、俺の悪事をこれでもかと探ってきた。
当然見つかるわけがない。何も後ろめたいことなどしておらんからな。草には放っておくよう命令していたぞ。ああいう道化っぷりは見ていて飽きぬ。
それであ奴、何を思ったのか、一人でアサギを倒そうとしたのだ。………理由か?まぁ、詳細は省くが功を焦ったとだけは言っておこう。
当然、自分が忠を捧げるカーラ以上の力を持った吸血女帝を倒せるはずもなく、奴は逆に操られ、傀儡に仕立て上げられてしまったわけだ。
こうして目を閉じるだけでもその時の光景が簡単に思い起こされる。
◆◆◆
夜、赤い満月を背景にそびえ立つ、荘厳な西洋の城、そのエントランスで、二人分の人影が、踊る様に互いの武器を交えて火花を散らしていた。
「ウガァァッ!!」
片方はエメラルドに輝いていたはずの綺麗な瞳は、無粋な輩によって無理やり赤く塗りつぶされていた。今ある自分がまるで本当の自分ではないと訴えかけているかのように、彼女は獣そのものとなって吠えていた。今刃を交えている存在の冷静沈着を絵に描いた様な唯一無二の忠臣は、今となっては影も形もなかった。
「マリカ!目を醒ましなさい!マリカ!」
対する方、翼を広げて獣の魔剣を受け止めている女性、その顔には焦燥。長きにわたる戦いによる疲弊を隠し切れないほどまで消耗した吸血鬼の女王。己の家族が突然いなくなり、帰ってきたと思いホッとしたのもつかの間、こともあろうに彼女は自分に刃を向けてきた。目を見れば操られていることは容易に分かった。だが、今の自分にそれを解除する力は残っていない状態だった。
眷属の翼を硬質化させてマリカのチェーンソウを受け止めつつ、彼女に呼びかけるカーラ。チェーンソウのように回転する刃が火花を散らし、ピンチの最中でも彼女の正気を取り戻そうと必死になる彼女だが、凶刃は少しずつ自分に迫っている。いよいよもって自分の死を覚悟したとき―――
「やれやれ、やめておけ吸血女王。獣は言葉を解さぬ。ならば言葉で言い聞かせるなぞ無駄であることは道理だ」
音も無く現れた黄金が二人の間に降り立った。
「ッ!貴方!?」
突然現れた男にも驚いたが、その後の行動にも驚かされた。
―――ギャリリリリリリリイィィィィィィィィィッ!!
今も唸りを上げているマリカのチェーンソウへ徐に手を伸ばしたと思いきや、回転する刃を握り、火花を散らしながらいともたやすくその刃を止めたのである。
「ならば直接力関係を認識させなければなるまい」
「グルウゥゥアアアア!」
男が握っていたことで武器が使えなくなると見るや、マリカ・クリシュナは鋭い爪による高速の刺突へと攻撃方法を変更させる。吸血女帝アサギによって操られ、無理やり力を引き出された彼女の吸血鬼としてのスペックは音すらも置き去りにして男の頭部へと襲い掛かった。
「温い」
果たしてマリカが刺し貫いた男の顔面は、手応えも無くすり抜けた。
「ッ!?」
続いてマリカの血塗られた瞳がとらえたのは黄金。瞬き一つすら許さぬ神速で彼女の目と鼻の先に男の顔が在った。ソッと、彼女の顔に添えられた温もりが、男の手だったことを認識するのにコンマ数秒。
―――ゴガァッ!
「ギッ!?」
その僅かな時間を、男は見逃がさない。マリカの頭部を受け身を取らせることなく大理石の床を砕くほどの力で以て叩きつけた。明滅するマリカの視界。一瞬だが、チェーンソウを握る手が緩んだ。
「これ、持っていろ」
「ちょ、ちょっと!?」
踵でマリカの武器をサッカーボールのように蹴り上げる。その先にはカーラの姿。特に危なげもなく受け止めたが、そんなことよりもマリカの安否の方が彼女にとっては気がかりだった。
「下がっていろカーラ・クロムウェル。これから俺は聞き分けのない狂犬に躾をしなければならん」
「ウゥゥウゥウウウガアアアアア!」
ただ頭に衝撃を与えるだけで吸血女帝の洗脳が解けるのならば苦などない。文字通り獣の如く咆哮を上げるマリカが体操の選手よろしく柔軟な身体で男の身体を足でホールドすると、ネックスプリングで持ち上げ、そのまま投げ飛ばした。
「ふむ、身体は染み付いているか」
身を回転させて着地すると、男は袖からナギナタを取り出すが、一度視線をやると再び仕舞い込んでしまった。
「イカンな、躾に刃物は要らんことを忘れていた」
獣の唸り声を上げるマリカを見ながら男は溜息を一つ吐く。
「ガアアアアアアッ!」
男に肉薄し、剛爪を力任せに幾度も振るうがまるで宙を舞う羽のように男の身体を切り裂くことはできない。
「真っ直ぐすぎる。前からお前は分かりやすかったが、これはもはや愚直だ」
振り抜ききった一瞬の硬直に合わせて、彼女の人差し指を掴む。
そして、そのまま彼女の身体ごと巻き込むように一回転させる。小枝が折れるような感触とマリカのうめき声が指の骨を折った感覚を訴えてくる。
「フッ………!」
男の攻撃は止まらない。宙を回る彼女の身体の横っ腹にソバットを叩きこむ。
―――メキメギィ!
「ウガアアアアッ!?」
マリカの身体が吹き飛ばされる。勢いは殺されることなく真横に壁へ蹴り飛ばされ、身体がめり込んだ。しかし、彼女は吸血鬼であり、不死身と恐れられた怪物に連なる一人。折れた指は既に治癒を終え、罅が入った肋骨は瞬時に結合を完了させている。
「オオオオオオオオッ!」
間髪入れず飛び出し、男の懐まで踏み込んで彼の肩を掴んで吸血しようとする。しかし―――
「ほっ」
「ッ!」
マリカの動きに合わせて掴まれた肩を捻ると、それだけで彼女の態勢は崩れる。たたらを踏んで男に隙だらけの背後を晒してしまう結果になってしまった。立て直そうと足を動かそうとして再び視界が反転する。
「ッ!?」
足に来る衝撃。蹴られた。回転する視界の中、頭を掴まれるのを認識する。更に回転は加速する。また掴まれた。
グングン回転が加速する。視界が幾度も反転を繰り返し、何が何だか、訳が分からなくなる。
「そら、耐えて見せい」
辛うじて聞こえた男の声はゾッとするほどに穏やかだった。身の危険を感じ取ったマリカはとにかく頭部を護る態勢に入った。
―――ブツンッ!
同時に頭部への強烈な衝撃と共にテレビの電源が落ちるようにしてマリカの意識は途絶えた。
◆◆◆
「マリカ!」
相手の力に逆らわず、流れる水のようにしてマリカを制圧、無力化に成功させたが、かなり容赦のない叩きつけだった。叩きつけられた大理石はまるで型抜きのようにマリカの形で陥没している。彼女の安否が気になったカーラが駆け寄る。
彼女を抱き上げて安否の確認をする。吸血鬼の生命力が彼女の傷を癒しているが、その魂に刻み込まれた洗脳の魔術が未だ無くなっていないことが分かった。
それはつまり、今は気絶していてもそれはただの気休めでしかないということ。
「気絶はさせたが、意識を取り戻したらまたお前に襲い掛かるだろう。解く方法は吸血女帝を倒すか、或いは奴以上の魔術師を用意するしかないだろうな」
「っ………どうして、そもそもどうして一人でアサギに戦いを挑むなんてことを」
「………」
男は無言で彼女を見る。悲しみに暮れる彼女と気を失っているマリカを一瞥すると、彼は二人の下に歩み寄る。
「カーラ・クロムウェル。そうやって悲観に暮れるのは良いが、離れた方が良いぞ?」
「え?」
彼女の咽喉元にマリカの牙が突き刺さる。
―――ザキュッ!
「ぬぅ………!」
「!」
あわや彼女の咽喉笛を食いちぎるかに思われたそこには滑り込むようにして男の手があった。
「グゥゥゥゥウウウウ!」
「マ、マリカ………」
呆然とするカーラ。彼女の瞳は、吸血女帝の洗脳によって赤く塗りつぶされたエメラルドの瞳に注がれている。
“俺が蒔いた種とはいえ、少々無茶が過ぎたか”
今も食いちぎらんと牙を喰い込ませていくマリカを見て、このままでは埒が明かないと考え、男は一つ溜息を吐く。
「カーラ。一晩こいつを借りていくぞ」
見えない何かがマリカを雁字搦めにして拘束する。もがくマリカを尻目にその場を後にしようとする。
「………ねぇ」
「うん?」
「貴方なら救えるの?あの娘を?」
カーラの縋るような眼差しが男に向けられた。
「無論だ。俺に不可能は無い」
「………分かったわ、貴方を……信じるわ」
「………ふん」
力を持ちながら腰が低すぎる態度、魔族としての在り方を否定するような生き方、自分の存在意義そのものをまるでなかったことにしかねない程にへりくだっている彼女の在り方は、この頃の男にとっては不快でしかなかった。殴り飛ばしてやりたい衝動を抑えながら、男はカーラを見据える。
「カーラ・クロムウェル。俺はお前が嫌いだ」
「………ええ、知っているわ」
悲しそうに目を伏せる彼女に、男は小さく舌打ちする。
「お前は弱者達に優しすぎる」
「………」
「それは別に良い。だがな………貴様は弱者共に目を向けすぎて“強者達の誇り”で在ることを忘れている。女王であるならばとことん突き詰めて徹底的に務めを果たせ」
「………」
この頃のカーラは足りないものが多すぎた。力を使わず、ただ話し合いのみで解決しようとする心意気、貫こうとする意識は認めよう。だが、歪に育っていた。
「………この大戯けが」
この時代では、力こそが必要とされるのだ。同じ土俵に立たせなければ話し合いすらも出来んと言うのに………。
これ以上言葉を続けても、己の訴えが軽くなるだけ。
今の時代、こうしているだけで才と未来有る魂が消えていく。血が流れていく。死が溢れ返ってゆく。
その事実が男にとって何よりも許せぬ事柄だった。
「もたもたしていると、俺が全て丸呑みにしてしまうぞ?」
今は穏便にことを運ばせているが、敵も味方も全てひっくるめて蹂躙し尽し、隷属させることも出来る。男は出来ないのではない、ただ、やらないだけなのだ。その気になれば全てを台無しにして支配することも出来た。だが、それではだめなのだ。
「………人間の“可能性”というのは、斯くも見え辛いものであったか………」
非難にも似た呟きは、誰の耳にも届くことは無い。しかし、そこには積み上げてきた幾星霜の歳月から吐きだされた苦労を形作っているかに思えた。
数百年前までは下らぬと一笑に伏していた。数千年前までは認識すらしなかった。脳裏に浮かぶは血に濡れた白騎士。滅びゆく運命にあった人類と魔族を引っ張り上げ、必死に抵抗を続けた誇りある人間。
男が口にした“可能性”
それを件の人間が示し、男の価値観を一気に塗り替えてしまうほど衝撃的なものにした。輝かしい未来を手に取らんと邁進し、剣を振るっていた。まさしく運命に愛されていた少女だった。お伽噺として語られるには申し分のない英雄だった。
だが、悲しいかな。英雄というものは、いずれ人間に殺されることが摂理の一つとして存在してしまっていることを黄金の男は知っていた。見てきていた。それは、その少女に対しても例外ではなかった。
◆◆◆
“ごめんなさい”
裏切られ、つまらぬ最後を遂げようとする聖女が口にした最初の言葉はこれだった。何故謝るのか、必要などない謝罪などに、何の意味があろうか。
“あの人たちは、悪くないんです”
裏切るという行為がどれほど罪深いことか。人類の為に戦った聖女がたかが一人の人間の裏切りによって今、目の前で儚い命を落とそうとしている。
“大丈夫。だって、あの人たちはもう、私が居なくても戦えます。”
馬鹿を言うな、あんな無力な塵屑共になんの価値があろうか。この世界にはお前が必要なのだ。
“フフ、そんなことを言われたのは初めてです。”
……………ふん。
“貴方は、変わりましたね”
貴様の所為だ。
“ええ、私の所為です。でも、私じゃなくても、誰だって貴方を変えることが出来るんですよ。それが、人間の可能性なんですから”
可能性?くだらん、ただの妄言だ。
“でも、貴方を変えたのは、私の力じゃありませんよ?”
……………。それは認める。ああ、認めるとも。貴様は強引ではあったが、ただ言葉を交わすだけで俺の価値観を変えてしまった。
“はい。私達は相容れない存在と言われているのに、本当は最も身近な存在なんです。私は、嬉しかったですよ。貴方がそれを理解してくれて”
ふん、その調子ならば放っておいても回復できそうだな。
“ぶっぶ~、残念。実はもう、目が見えないんです。耳もちょっと遠くなってます。あ、言っておきますけど、私が死んだからって人間を恨まないでくださいね?私の大好きな人間なんですから、滅ぼされたら泣いちゃいますから”
………馬鹿者、この………この大馬鹿者。貴様は、何処までお人好しなのだ。
“前に言ったじゃないですか。死ぬまでです”
ああ、大したものだよ。リリア・エーベルヴァインお前は貫き通した。大した人間だよ。
“………名前………”
なんだ?
“初めて名前を呼ばれました。いつも貴様とか、お前としか言われませんでしたから”
ふん、餞別だ。この俺に名前で呼ばれたのだ。光栄に思って死ね。
“もう一回、もう一回呼んでくれますか?”
強情な奴め………。
“……………”
おやすみ、リリア。後のことは任せよ。
“!………ふふ………はい”
………。
“………ねぇ、◆◆◆”
なんだ?
“約束して、少しだけでも良いから、ヒトを気にかけてあげてください。あの人たちは、まだまだヨチヨチ歩きですから”
ああ。
“魔族も、ヒトも、いずれは分かりあえるんです。だって、貴方たちと私達がそれを証明したんですから”
それは力も心も対等になることが前提であろう。
“絶対に対等になれる。力も、心も、必ず。それが、人間の可能性なんですよ?私は信じてます”
そうか、ならばその言葉、真に現実となるかどうか、俺が見定めてやろう。何分永遠に近いほど生きている故な、暇つぶしには上等であろう。
“うん、約束………やくそく、ですよ?”
ああ、約束しよう
“ごめんなさい………あり、が………”
……………………。
“…………………”
……………最後まで、ぃ……………。
“―――――――――――――”
この………ばかものが
◆◆◆
結果的に人類と魔族の滅びは回避された。それから数百年の後に、聖女は伝説となり、更に数百年後、完全とは言わずとも、魔族とヒトが手を取りあおうとしている歴史的瞬間を目に出来た。そのころには彼の聖女の傍に二人の魔族が控えていた事実などとっくの昔に風化していた。
少女が夢見ていた世界は決して幻想ではなかった。人間と魔族が手を取り合うときが来れたという光景を、男はその瞳に納め、可能性の存在証明が成し遂げられたのである。友との袂を分かつことを引き換えにして。
こうして二体の魔族のうち一体は人間の可能性に魅了され、ただ蹂躙し支配するだけの為に異界を侵略することを止め、その過程において人が全てを懸けた抗いを見届けることに楽しみを見出し、もう一体はただ一人の人間に執着し、その人間との永遠の闘争を渇望するようになり、支配するだけでは満たされぬ魂へと歪んでしまった。
「チッ………」
そうして、今に至る。満たされぬ魂を満たすために、一人の聖女によって変わった生き方を暗中模索する毎日だ。
「マリカ・クリシュナ。許しは乞わぬが責任は取ろう、この苛立ちは、お前で発散させてもらう」
だが、今は魔族らしく欲を満たすことだけを考えることにする。でないと、自身の在り方について深みにはまりそうだったからである。
◆◆◆
「がぅ………!」
天幕の付いた寝室に放り投げると、マリカが呻き声を上げた。獣のように歯を剥き出しにして威嚇をしてくる彼女だが、戦っていた時よりもそれは頼りなく見えていた。
「フッ、フッ、フッゥ……ハッ、フッ………」
いや、事実そうだった。男の手に噛みついてから彼女の身体は変化を見せ始めていた。身体は妙に熱く感じ、顔は愚か、息すら熱を孕んでいる。
吸血。
もし、今の彼女に理性があれば、変化の原因に思い当たる節があっただろう。しかし、今となってはそんなものは意味を成さない。
これからやるのは、魔族らしく女体を貪る蛮行。ならば楽しまねば損であろう。
「カァ………ク……ハ……ァ」
今マリカの体内には、彼女が吸収した男の血が魔族として必ず備わっている雌の本能を刺激している。
「ハッ……ハッ…ク………ゥウ」
熱を孕んだ身体がキュウ、と窄まるような感覚、ぽっかりと穴が空いたような空虚感。肉がその穴を埋めて欲しいと叫んでいる。魂が己の使命を全うせんと爪と牙を尖らせるが、マリカを狂わせるアサギの洗脳が裏目に出ていた。
欲しい、欲しい、渇く、渇く、この空虚感を埋めるための物が欲しいと本能が叫ぶ。
マリカの瞳がベッドで胡坐をかいている目の前の黄金の男、その首元を捉える。欲しいものが目の前に在る。血がある。
「ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!ハァ!」
そこから視線が離れず、次第に息は激しくなり、過呼吸のように吐息のサイクルを繰り返す。
「貪れ。お前の欲しいものはここだ」
「~~っ!アアアアアアアアアアアアッ!!」
男の声がマリカの耳に届くと同時に、目の前に餌を置かれてずっと待てと言われ続けた犬が、ようやく主人から良しと言われたかのように。
ガブゥッ!
鬼気迫る勢いで彼女は男の首元に牙を突き立てる。
「フーッ!フーッン!ンゥフッ!ンーーッフ!」
動脈を突き破り、男の心臓の鼓動に合わせて送り込まれる血を一滴も逃さんとばかりに両手で男を抱きしめ、両足でしっかり男の腰をホールドする。こっちだ、もっとこっちに来いとお互いの距離を0にさせて一つの生命体になるくらい密着し、鼻息を荒くさせてジュルルル、と一心不乱に男の血を吸い上げる。
「ハーッ!ハーッ!」
鼻腔による呼吸だけでは必要な酸素が確保できなくなると、彼女は一度牙を抜いて口で息をすると、男の血と彼女のよだれが混ざり合って赤黒い糸アーチを描いていた。それすらもったいないとマリカの舌がそのアーチを掬い上げて口内へと運びこむ。
「ハァ、ハァ、ンゥ、ハァ、はぁ、はぁ………んく」
頬に溜まっている血を少しずつ少しずつ味わって呑みこんでいくと、再び男の首に口元を近づけるが、その動きは先ほどよりも緩慢だ。動脈を突き破った所為で少しずつ流れ出ている血を犬のように舌を這わせて綺麗に掬い取ると、再び牙を突き立てた。
「ん、こく………ふっ……はっ、んく、こく、ちゅううるるるぅぅ」
その時には、彼女の瞳には鬼気迫った理性の無い吸血鬼は形を潜め、体内から泉の様に湧き上がる多幸感が全身を包み込み、恍惚とした表情を浮かべている女の顔になっていた。
欲望のままに、己の気が済むまで吸血をする。甘美な食事だ。永遠に続いてほしいとさえ思える。
「んぅ………はふ………はぁ~………」
血の流れが止まった。正確には男の傷が再生して血が流れ出なくなってしまったのだ。男の身体に寄りかかり、全身がまるで雲のようにフワフワしている感覚を、目を細めて堪能する。
「ふぅ……ふぅ……んぅ?」
ふと、男の手がマリカの顎を持ち上げると、男の唇と彼女の唇が重なる。
「ん………ふぅん……ふ」
一瞬の緊張、互いの温もりを確かめ合うようにして唇が柔らかくなると、男の舌が唇を割って侵入していく。
「ちゅる………ん、パ……れるぅ……ちゅぅ……んむ……るぅ」
血の味がした。男の下に乗っている極上の血の味をマリカは拒むどころか迎え入れて引き込んだ。
「りゅぅ……じゅる……は……ぷ……ふ……ぅ……んん………じゅるる……ぱはぁ」
舌を絡めると、まるでタコの触手のように男の舌が器用に動き回る。血を味わうのとはまた違う甘美な電流がマリカの全身を優しく駆け巡った。
「はぷ……んむぅ……じゅる…くぷ、は……んふぅ……んふふ……ちゅるぅぅぅ……んふぅ」
もっと味わいたくなる。吸血をするのとは別種の快楽。痛くも無ければ苦しくもない、ただキモチガイイ。
拒む必要などない。
「んぅあ……あんぅ」
さわ、と男の手が彼女の戦闘装束の上から胸に触れる。じんわりとしみこむような男の手の温もりは心地よく、キスと同じようにまた甘美な電流が全身を駆け巡った。
「はぁ……ん……ちゅるぅぅ……はぷ………じゅるるるる………れぷ、れぷ、れぷ……くちゅ……れぅ……ぇお」
弾力があり、鍛えられた女性らしく奥へと指を沈みこませると脂肪の下に存在する確かな筋肉の感触がある。それを、柔らかくするために優しく、マッサージしていく。
「ふぇぅ……くちゅ………じゅるぅんむ……はぁ……んぅ!」
持ち上げ、ムニュムニュと揉み込み、円を描く様にしたり、乳首を撫でまわしていくと、彼女の快楽への反応が顕著なものへと変わっていった。
自ら腰を動かして男の太腿に股間を擦りつけ、切なそうに誘ってくる。装束の胸元を肌蹴させ、直接手に触れる。乳首をしごき上げ、軽く潰し、捻り、引っ張り上げるだけで、マリカの身体は震えはじめる。
目をつぶり、深く息を吐いてその快楽を享受する。
「は、は、は、あうぅ………!」
ビクンッ、と彼女の身体が仰け反った。股間に位置する白い装束の湿り具合が、彼女の絶頂を教えた。胸への愛撫を止めた男の片手は次に彼女の股間へ狙いを定めた。
「むちゅ……んん……はぷぅ……くちゅるるるるうぅぅん………じゅるぅおぉぉ」
自ら手に股間を擦り付け、胸を押し付け、そして両手で男を抱きしめ、キスの快楽に溺れていく。舌、胸、ヴァギナ、大凡三か所の快楽のポイントを同時に迫られたマリカの身体は、あっさりと快楽のボルテージを頂へと押し上げた。
「あっ!あっ!はあぁぁ!」
服の上からでもくっきりと分かる固く勃起したクリトリスを男の指の腹が押しつぶす。愛液がしみこんでヌラヌラになった下着がローションの代わりになり、その刺激は痛みではなく、絶妙な強い快楽を発生させた。
「んんんうぅぅぅぅぅぅぅ!!………ぅ……う……はぁ……ぅぅ」
強い絶頂を更に強烈な絶頂で塗りつぶす。女でなければ分からない強い快楽は、マリカほどのツワモノと言えども女である限りは平等に襲い掛かる。パチパチと明滅する視界で前後不覚になって仰向けに倒れた。
「はぁ………はぁ………はぁ………んはぁ………んぅ……っは……はぁ」
吸血鬼の欲がここまで満たされたことは、彼女の生涯において一度としてなかった。騎士道を重んじ、カーラの忠臣として生きてきた彼女にとってこれほど満たされた時は無い。ウットリと全身を駆け巡る快楽の余韻に浸っている彼女の服を、男が脱がしていく。
「あん」
マリカは抵抗しなかった。目の前の男は自分を満たしてくれる存在だ。敵じゃないという認識になっていた。今彼女の瞳に在るのは警戒ではなく、期待。
絶頂によって噴き出た潮と愛液でドロドロになっていたショーツを脱がす。愛液に塗れた割れ目を開くと、勃起しきって屹立するクリトリスと、絶頂がまだ尾を引いてヒクヒクしているサーモンピンクの肉穴が露わになった。
「ひっ!?」
男の下が彼女のヴァギナを這う。イッたばかりでまだ敏感だったため、その快楽は暴力的なものになっていた。
「あ、あ、あひ!?あいぃぃ!?あぅぅうぉぉ!?!?お、ふぉお!?」
舌先でクリトリスを重点的に攻めながら愛液をまぶした指でクリトリスの裏側を押し上げていく。
「お、おふ!?おうぅぅ!?あっ!くはぁぁぃいい!」
ガクガクと腰が震え、シーツを握る手が強まる。しかし強烈な快楽からは逃げようとせず、むしろ押し付けて男の愛撫を歓迎している。男の舌先は続いて膣内へと侵入する。度重なる軽度の絶頂により、適度に舌を締め付けてきた。空いた手は彼女の胸の愛撫を再び始めた。
さきほどまで筋肉の感触があったゴム毬のような感触は、今となっては快楽の熱で弛緩し、まるでお餅のように柔らかく仕上がっていた。
この一方的な情事を、もしこの場にシェンフーが見ていたのならば、まず最初に思い浮かんだのはこの言葉だろう。
“料理”と
己が好いた男が他の女と寝ていることに対する嫉妬を覚える前に、己が主人の今行っていることがいったい何なのかをシェンフーは料理と一言で表すであろう。
マリカへの愛撫は仕込みと調理だ。最高級の調味料で、手慣れた手付きによる味付け。プロ顔負けの絶妙で、独特な調理方法。吸血鬼の本能をダイレクトに刺激を与える血液、愛撫する手付きは肉体に変化をもたらすだけでなく魂に作用することでアサギが施した洗脳を絡まった糸を一本一本丁寧に解きほぐしていく。
そして、仕込みを終わらせた材料は、まとめて調理される。
「はう……かは……はひ、はひ」
小一時間もの愛撫が続いた。浅い絶頂と深い絶頂を交互に体験したことでマリカの息は荒いが、まだまだスタミナには余裕があるように見受けられた。吸血鬼と言うだけに、人間とは一線を画した体力を持っていた。
「あぅ……!」
彼女の足を手前に引き込むと、彼女の女陰にズルンッ!と屹立した男の肉棒の先、亀頭が押し付けられた。
「ぁっ……あっ……」
熱された鉄の棒のように熱く固く膨張した肉竿がゆっくりとマリカの中へと侵入していく。生涯で誰一人として侵入した事の無い女のある種の聖域と呼べる膣壁は、拒むどころか、男を引っ張り込んだ。
ズルルルゥプツッズルルルルルゥ!
「~~~~~~~~オ゛ッ!?ハ ア゛オ゛!?」
処女膜を破った痛みはすぐに強烈な快楽の津波が一瞬にして押し流してしまった。叫ぶことも出来ず、全身を緊張させたマリカの身体は仰け反り、快楽の逃げ道を求めて限界まで舌を突き出す。
快楽がマリカを呑みこんでいく。
「お~~~………おぅぅ~~~………」
朦朧とした意識の中、身体は娼婦のようにはしたなく腰を振って男を求めている。膣壁は彼の肉竿を奥へと引き込まんと締め付け、男の律動を助長させた。
「お゛ッ !く゛ッ ! がっ……は……ぁ…!?」
強烈な快感がバチバチと視界を光で埋め尽くす。快感のボルテージが絶頂に昇り切ったまま降りてくる気配が無かった。ハッハッ、と犬のように呼吸をして酸素を取り込むマリカ。ベッドに備え付けられた枕に顔を押し付け、未だ降りてこない絶頂の並に戸惑いながらも彼女は酔いしれる。
ズチュ、ズチュ、ズグ、ズグ、ズルゥ、グチャ、グチャ
「はっ!はっ!ひっ!は!ひぃっ!ひっ!はひぃっ!」
快楽と多幸感が一緒くたになってマリカの全身をもみくちゃにする。仰向けになって正常位の態勢でのセックスをしている筈なのに、前後不覚のまま空を飛んでいる感覚を覚える。
「あ゛!?ああ!うぅ!う!んんぁ!ああ!」
騎士として凛とした姿はもはやここには存在しなかった。アヘ顔を晒し、貪欲に快楽を求める一人の雌。操られているとはいえ、理性が無くなり、知性ある判断が出来なければ欲望がそのまま身体に反映される。それが今のマリカの状態だ。
「はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!」
イきっぱなしになって思うように動かない身体がまるでおもちゃのように男の思うが儘となっている。律動に合わせて揺れる巨乳を鷲掴みにしながらぐりぐりと子宮を揉み込むように腰を動かすと。
「オオオオオオオオオオオオオオオ゛オ゛!?」
潮を吹かせて更に絶頂を重ねていく。繋がったまま片足を持ち上げて再び腰を動かしていく。
「あうぅぅぅぅ゛う゛!!あああぐぅぅぅぅうう゛う゛」
頂点まで上り詰めていた快楽がどんどん上へ上へと押し上げられていく、性質の悪いことに、人間では堪えられない暴力的な感覚の嵐は吸血鬼ならば許容が出来る。しかし、女の快楽をそのまま受け止めきれるかどうかは話が別だった。
涙とよだれを垂れ流して快楽に翻弄されるマリカ。男との交わりを経て洗脳が解かれれば間もなく意識を取り戻していくだろう。“意識”だけは、という捕捉が付くが・・・。
「っ!そろそろ出すぞ、しっかり、受け止めろ」
パヂュ!パヂュ!パヂュ!ズツ、ズツ、ズツ、ズツ、ズ、ズ、ズ、ズ、ズ
うつ伏せになったマリカの腰を掴み力任せに肉棒を突き入れる。切羽詰まった息遣いと共に欲望に任せた律動の為に掴んだマリカの手は、馬の手綱のようだ。
「お゛!お゛!あ゛!あ゛!あ゛あ゛!あ゛あ゛!い゛、い゛く゛ぅ、うううう?!」
次第に動きの激しくなった腰の動きは
「ぐぅぅ!」
どぼどぼどぼどぼっ!!どびゅるるるるるるるる!どびゅうううううううう!どぐ!どぐ!どぐ!どぐ!どびゅ!びゅぐびゅぐびゅぐびゅぐびゅぐううううううううううううううう!!
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ♡!?!?!?!?!?!?!?!?」
トドメと言わんばかりに力任せに腰を突き出し、マグマのような熱の塊をドボドボと吐きだしていく。白く粘性のある液体はマリカの子宮を叩き、蹂躙し、渦を巻く。嵐のような快楽は爆縮のように圧縮され、後に爆弾のように破裂した。
ブツンッ!
余りにも強烈すぎる快楽は吸血鬼の許容範囲を容易に飛越し、再び彼女の意識を闇の中へと放り込んだ。
書いたら出た!やったぜ!