星々は語る。
星々は悟る。
星々は消える。
輝きを放ちながら
シリウス
もし、あの時君に出会っていなければ、君の人生を壊してしまうこともなかったのだろうか。
これは、贖罪でも、ましてや後悔ですらない。
彼女から彼に贈られた
言葉のかけらである。
アリウスクソボケオオカミ
『第四章』
『オワリ / ハジマリ』
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「“ん......あれ?“」
私はその日、キヴォトスに降り立った。
起きると、誰のかも知らないデスクに座っていて、私がきているスーツにも全くの見覚えがなかった。
「おはよーございます、先生」
「“君、は?“」
「そうだ、申し遅れてすみません。俺は『天津垓』あなたを呼び出した、連邦生徒会長直属の秘書ですよ」
物腰柔らかで紳士的な彼に、一瞬見惚れた。
差し出された手を取り、立ち上がる。
「気軽に『1,000%社長』って呼んでくれていいですよ」
「“なんで1,000%......“」
にはにはと笑いながら私の手を引き、歩いていく。
「“私は、何をすれば......?“」
「まぁ、端的に言えば俺についてきてもらいます」
エレベーターに乗り込み、彼は私と一緒に眼前の景色を見下ろした。
「『キヴォトス』へようこそ、先生」
それが、私と『秤アルト』の出会いだった。
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「待ってたわよ!先輩!連邦生徒会長を呼んできて!」
「おーユウカ、久しぶり」
「あ、確かにお久しぶりで......って違う!」
エレベーターを降りると、彼は頭の上に天輪を浮かべた少女と話し始める。
そのほかにも、いろいろな制服を着た生徒たちが彼に集まっていく。
「代行の連邦生徒会長は.......?」
「すまん、リンは今日お休みなんだ。だから俺が来た」
メガネにクリーム色の頭髪の子が垓に問いかけた。
どことなく、垓が白色のコートの下に着ている黒い制服と様式が似ているような気がした。
「えーとな、すまん、会長いなくなりやがった」
「は!?」
「......!」
「そんな.....」
そう思えば、そのほかのみんなとも制服が似通っている。
ズボンは『ユウカ』と呼ばれた子に似ているスーツだし、腕についている腕章がとても多い。
「あの、先輩.....そちらの大人の方は......」
「ああ、その人が『先生』」
その一言で、彼女達の視線が一気にこちらに向いた。
「“え、えと、こんにちは“」
私の挨拶に、みんな返してくれて、それを彼は嬉しそうに見守っていた。
「よし、じゃあ行くか」
「いくって、何処に?」
「モモカ」
垓は小さな通信機のようなものを取り出し、誰かの名前を呼ぶとその通信機からまた少女の姿が投影される。
「『シャーレ』までのヘリ出しといて。おん、え?デリバリーくらい奢ってやんよ。いいよ、お菓子?任しとけって。じゃあ頼んだぞ」
テキパキと指示を出し、その後すぐにヘリが到着した。
「じゃ、ユウカ達にもついてきてもらうぞ」
「へ!?な、なんでですか!?」
「お仕事、行くぞ」
「了解しました」
「ちょっ!?」
「ミレニアムの生徒会、早く行きましょう」
「わ、わかったわよ!!」
続々とみんながヘリに乗り込み、彼は私に向かって再び手を伸ばす。
「では、先生もちょこっとお時間いただきますよ〜」
ヘリの風圧で巻き上がった彼のコートの内側に、大型の拳銃が見えた。
後頭部に映ったヘイロー、当たり前のように携帯された拳銃。
そして、握られた手
彼は、私に初めてキヴォトスを教えてくれた人間である。
最上の輝き
総てを焦がすほど
欺きと真実
天狼星『シリウス』
天上にて、至大なる凶星