建太はこの日、外回りのために社外へと出ていた。
駅前再開発事業の成功後も複数の案件を任され、それらを順調に回しているかなけん。今回建太が向かっているのもクライアントとの打ち合わせのためである。
先日、入社から一年が経ち、かなけんの仕事もすっかり板についてきた建太。まだ一年目ではあるが、既にこの業界で数年働いてきたと思えるほどの経験を積めている。
それはやはり、大規模案件である駅前再開発事業をかなけんの総力でもぎ取り、成功へと導いたことが大きかった。
大手である不知火建設、新興ながら勢いのある泥棒建設とは違い、当時のかなけんは中小事業者の枠から出られていなかった。それ故にプロジェクト期間中は詰め込み教育の如く新たな仕事を次々に覚えていかねばならなかった。この期間だけはブラック企業並みの激務だったが、その嵐が過ぎ去った今は比較的穏やかに仕事を進めることができている。未だかなけんは中小企業ではあるが、少しずつ、確実に成長していた。それは建太にも当てはまることだった。
クライアント先で新築ビルの建設計画を練り上げ、それを相手の要望と撚り合わせていく。高騰する建築資材や人件費など、クリアすべき様々なハードルがあるが、それらを上手くまとめ上げていく達成感もこの仕事の醍醐味なのだと最近は感じられるようになってきた。
この日の打ち合わせは結構長くかかり、終わった頃には既に正午を回っていた。この後は社に戻って打ち合わせ内容を共有し、ブラッシュアップすることになっている。この案件の打ち合わせは一回だけでなく、複数回繰り返す予定になっている。こうすることでお互いの行き違いを潰し、納得してより良いモノを創り上げていくのだ。
クライアント先を出た建太は腹が減っていた。スマホの地図で検索すると歩いて十数分の所にカフェがあるらしく、そこへ向かうことにした。
思わぬ相手と出会ったのはその道中だった。
「あら? もしかして……かなた建設の金屋さん?」
唐突に後ろから声をかけられた建太。
振り向くと、そこには二人の女性。どちらもスーツ姿である。
そのうち一人は初対面だ。ふわふわとした雰囲気を漂わせる色白で銀髪の女性である。
そしてもう一人は、褐色肌で金髪の女性だ。
彼女とは一度だけ会ったことがある。駅前再開発事業の説明会にも出席していた女社長。
「不知火建設の……不知火社長?」
「あら、覚えててくれたんだ〜」
褐色肌の女性──不知火フレアがどこか嬉しそうに笑った。
「あの時は一言だけ挨拶交わしただけだったもんね〜、顔覚えててくれるだけでもポイント高いなぁ」
そう言ってフレアは建太の肩をポン、と叩く。その仕草が妙に馴れ馴れしく感じた。
そのうえ、たゆんっ、と彼女の胸部が揺れる。スーツを纏っていてもなお目を見張らざるを得ないほどの膨らみがすぐそばにある。あの時はビジネスの場というのもあってしっかり見たわけではないから気づかなかったが、もしかしたら、いやもしかしなくてもそのサイズはかなけん内で最も大きなクロヱを上回るだろう。それどころかラミィすら上回るかもしれない。
思わず唾を飲んでしまう建太。
これを揉みしだいたらどれだけ愉しいか、と思わず考えてしまう。
「ん〜? この人が前に言ってた人?」
そこに顔を突っ込んできたのがもう一人の銀髪の女性。
「そうそう、かなた建設のエースの金屋さん。とっても優秀な社員さんなのよね〜」
「へ〜、そうなんだ〜」
のんびり、ぽやぽやとした口調で喋る銀髪の女性。
「えっと、不知火社長、この方は……?」
「ん? ああ、うちのインターン生よ」
「初めまして〜、不知火建設でインターンやってる白銀ノエルと言います〜」
ぺこり、とお辞儀するノエル。
なんの変哲もない動作である。しかし建太はそれに釘づけになった。
何故なら、ノエルの胸部はフレアのそれを更に上回るサイズだからだ。
そのとてつもない膨らみを包むスーツは勿論ちゃんと採寸しているのだろうが、何かの拍子に弾け飛ぶのではないか、と杞憂してしまうほどのボリュームだ。
それがお辞儀の最初から最後に至るまで、ぶるんっ、ばるんっ、とダイナミックに揺れるのだ。そんな光景から最後まで視線を外していられる男がどれほどいようか。真正面から見ずとも横目でチラチラ盗み見るくらいなら殆どの男はやってしまうだろう。
思わず鼻の下が伸びそうになるのを必死で隠し、話題を変えようと試みる建太。
「と、ところで不知火社長。一体何の用事でここに?」
「商談でここに来たのよ。それが終わったから近くでお昼でも摂ろう、って思ってたらあなたがいたから挨拶がてら声かけたのよ。……そうだ」
パンっ、とフレアは両手を叩く。
「せっかくだし金屋さんも一緒にどう?」
「え、いいんですか?」
業界大手の経営者と直接話せる機会などそうそうない。しかし不知火建設の部外者である自分が本当にご一緒してもいいのか、と躊躇う心もあった。
しかし、フレアは全く気にしていないようだった。
「別にいいわよ、以前にちょっと挨拶しただけとはいえ、知らない関係じゃないもの。それにあたしもかなた建設のエース君とは一度お話したかったのよね」
「うちも興味ありますね〜、他社とはいえ腕利きの方がどういう心構えで仕事に向き合っちょるのか気になります〜」
ノエルも建太に興味を示し、どこか訛りのある口調で乗ってくる。
「それじゃ、決まりでいいわね?」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
こうして三人でランチをする流れとなる。フレアとノエルも目的地は建太と同じカフェだったようで「どのみち一緒になってたのかもね〜」とフレアが言った。
注文したのは三人ともランチセット。コーヒーとサラダ、トースト、ウインナーの四品で、量もほどほど。あまり食べ過ぎると昼下がりに眠気が襲ってくる建太にとっては丁度いい。
「それにしても、かなた建設は景気がよくて羨ましいなぁ」
フレアのトークはやはり社長なだけあってまず仕事の話題になる。
「駅前再開発を成功させてから同業者の間じゃすっかり注目株よねぇ、ぐんぐん伸びてきてるし」
「いやきや、不知火建設さんには及びませんよ。確かに仕事依頼は以前よりたくさん来るようにはなりましたけど弊社はリソースが少ないですし、泣く泣くお断りした仕事もいくつかあります。その点、不知火建設さんは大手なだけあっていくつものビッグプロジェクトを手がけてきてるじゃないですか」
いやいや、とフレアはかぶりを振った。
「確かにそれはそうなんだけど、最近は建設業界もあんまり景気よくないからねぇ……儲かる案件とか仕事、だんだん減ってきてるのを感じるのよ」
彼女の言っていることは間違いではない。近年の建設業界は資材高騰、人手不足といった要因で活況とは言えない状況だ。建太もそういった空気が漂っていることを実感している。
「だから例の再開発事業、あたしらのとこも喉から手が出るほど欲しかったのよね。ひっさびさの大型案件でアレが受注できるとかなーり美味しかったんだけどかなた建設に負けちゃった」
「うちもそのプロジェクトの成功を見て、かなた建設としらけんとでどっちに行こうか迷っちょったんですよね〜。まあ安定性のが大事かなぁ、って思って結局しらけんに入ったんやけど」
「お二人からの褒め言葉として受け取っておきますよ」
建太がそう返すとフレアとノエルは面白そうに笑った。
「アハハ、やっぱり君面白いわね。普通にしらけんに欲しい人材だわ」
「ホント、面白い人やもんねぇ。こんな人と仕事できたら面白いと思うなぁ」
「いやいや、そんなことは」
建太は謙遜する。しかし、二人の褒めちぎりは続く。
「いや、こういう人って凄く大事よ? いるだけで空気を和ませる、穏やかにできるのって一種の才能だと思ってるもの」
「そういう人って意外とおらんからねぇ。やっぱりそういう人と一緒に働きたいなって思うんよ」
「もし金屋さんが今しらけんに応募したとしたら文句なしで採用するな、あたしなら」
「貴重な人材になりそうやもんねぇ」
「は、はぁ……」
勘繰り過ぎだと思うが、なんだか勧誘されているような気分になってくる建太。仕事やそれに向き合うメンタルについての話を聞きたい、と言ってたはずなのに、その主軸がズレてきているように感じる。
微かな違和感を覚えた建太の目線が下に落ちる。
テーブルの向こう側、フレアとノエルが注文したランチの奥に、二人のバストがそれぞれ乗っかっている。それぞれの大きさと重さ、柔らかさが可視化され、思わず釘づけになってしまう。鼻の下が反射的に伸びそうになるのを必死で抑え、視線をそこから外そうとする。
「あら? ちょっとどこ見てるのかしら?」
しかし、フレアに気づかれてしまう。だが、その声には嫌悪感や不快感といったものがなく、それどころか何故か嬉しそうな響きがあった。
「あ、いや、えっと……」
「うちのも見てたよねぇ? 見逃さんかったよぉ?」
ノエルに至っては立ち上がり、建太のすぐ隣に移動してきた。身体を寄せてきたせいで距離が腕や肩が触れそうになる。
「むっつりやねぇ、金屋さん」
そう言われた直後、
「アソコも、おっきくなっちょるよ」
という言葉と同時に、スラックスの上からソレを触られる。
「え、ちょっ……!」
これには建太も狼狽える。
「大きい声出しちゃダメよ? 周りに気づかれちゃうからね?」
フレアは潜めた声でそう釘を刺す。店内の席は現在、半数ほどが埋まっていた。
「おっきいねぇ……かったいねぇ……興奮しちゃうねぇ……」
ノエルは耳元で囁いてくる。その声は溶けるように建太の耳の中へと入り込み、脳に染み込んでくる。周囲から見えないように五本の指の先で上からテントを掴み、離すようにして扱いてくる。
「興奮しちょる? チンポ、びくん、びくん、って脈打っとるねぇ……?」
ノエルは言いながら今度は超弩級の乳袋を腕に押し当ててくる。その弾力はさながらマシュマロのようで、これまで味わったことのない大きさと柔らかさを伝えてくる。スーツに覆われているにも関わらず、だ。
「ノエルのおっぱい、おっきいでしょ……? けど、あたしも自信あるんだよね……」
目の前で豊乳を寄せてみせるフレア。ふよんっ、ふよんっ、と変形するその様は縦パイズリを連想させ、血流がさらに肉棒へと集中してしまう。
「また、おっきくなったねぇ……」
「あたしのおっぱいで興奮してるんだぁ……」
二人からのおっぱい攻勢。そのうえノエルからは布越しの手淫でも責められる。
真っ昼間の、他の客も少なくない中での突然の行為にも関わらず精液が昇ってきてしまう。こんな場所での射精は避けたい建太だが、否応なしに上がってきてしまう。
だが、
「ダメ、今はここまで」
ノエルは吐息のような囁きを耳に流し込み、手を離した。尿道内の精液は鈴口に到達する直前で止まり、徐々に下がっていく。
「はぁ、はぁ……」
心の準備ができていなかったのと、第三者が何人もいる状況だったのもあって翻弄されてしまった建太。
「続き、したい?」
ノエルが囁く誘惑。さらにフレアが追い討ちをかける。
「したいよねぇ……寸止めとか、ツラいよねぇ……」
目を細め、舌舐めずりをしてみせる。その仕草に下がっていた精液が少しだけ昇った。
「けど、あたし達もこれ以上のことはタダじゃできないんだよねぇ。ここからは金屋さんの誠意を見せてほしいのよ」
「誠意……?」
「そもそも、どうしてあたし達がこんなことしてるのか、分かる?」
考えても分からない。そもそも脳の何割かがピンク色で染まっていて思考力も落ちている。
「君を……金屋さんをしらけんに引き抜きたいのよ」
フレアはそう言い、ずいっ、と顔を寄せてくる。
「弱小建設会社だったかなけんがここまで大きくなったのって、どう見てもあなたの存在があったからとしか思えないもの。駅前再開発を勝ち取ったのもだし、その後の好調っぷりもあなたの働きっぷりによるものが大きい。色々と調べさせてもらって、しらけんに是非とも欲しい貴重な即戦力になる。少なくともあたしはそう判断したわ」
「じゃあ、これらは色仕掛けってことですか……?」
あら、とフレアは少し得意気に言う。
「お気に召さなかったかしら? これでもかっ、てくらいセックスしまくってるからこれじゃ物足りない?」
そこもバレているのか、と建太は唇を噛む。
「かなけんの社長や社員、それにそこから繋がりのある相手ともそういう関係になってるのも掴んでるわよ」
すると、今度はフレアの唇が耳元に迫る。
「すいちゃんのオマンコも気持ちよかったでしょ?」
「えっ……!?」
すいちゃん──星街すいせいの愛称まで飛び出し、建太は大きく動揺した。
彼女は情報管理について細心の注意を払っており、特ダネを掴もうとする記者やライターにも一切隙を見せていない。事実、これといったスキャンダルは現時点では何一つ起こしていないのだ。
そんなプロさえも煙に巻くすいせいの秘密を何故、単なる建設会社の社長が知っているのか、まるで分からなかった。
「なんでそのことまで知ってるんだ、って言いたそうね」
それをフレアに見抜かれ「ま、知られたところで困ることもないしね」とその理由を教えてくる。
「すいちゃんは元々しらけんの社員でね、しらけんの仕事と両立しながら歌手活動をしてたのよ。ブレイクしてからは両立が難しくなったから歌に専念するために辞めちゃったけど、今でも連絡は取り合ってるわ」
もしかして、と建太は一つの可能性に至る。
「で、すいちゃんなんだけど、最近オナニーがやめられないんだって。物凄く気持ちいいチンチンに犯されてから毎日自分で処理しないと落ち着かなくなるみたい。そのチンチンって、誰のなのかなぁ?」
「……まさか、すいせいがバラしたのか?」
そんなに深刻な話じゃないわよ、とフレアは答える。
「すいちゃんってあたし達には結構開けっぴろげに色々話してくれるし、なんなら猥談にも割と乗ってくるしね。その流れで君の話題が出てきたのよ。とてつもなく性豪な男性のかなけん社員……もう、君しかいないわよね?」
「それに、副社長が君のことを色々調べてくれちょってねぇ、色んな女の人と随分とお愉しみしてる、っていうのを突き止めとるんよ」
時折耳の中に息を吹きかけながら囁くノエル。
「どうかな、もししらけんに来てくれるんだったら……もーっと、気持ちいいこと、させてあげてもええんよ……?」
誘惑に心が揺らぐ。かなけんを出ていく気は毛頭ないのだが、これまで積み重ねてきた性交体験のせいであまりにも正直になってしまった下半身は興味津々になってしまっている。
「今ここで判断しなくてもいいのよ? 今日の夜七時までにしらけんのビルまで来てくれれば転籍の意思あり、って判断するわ」
よーく考えてみてね、とフレアは言う。
「仕事と
建太はようやく解放された。
飲食代はフレアが全額支払ってくれた。
肉棒は未だ大きく脈打ちながら膨張状態を保っており、歩き方を工夫しなければ目立ってしまう。
電車に乗って社に戻るが、結局それまでに勃起は収まらなかった。
そして、かなけんの社員達がそれに気づかないわけがなかった。
「ちょっと〜、なんで勃起してんの〜w」
「サボってエッチなお店にでも行ってきたのかよ〜?」
「あれだけシても足りないのね、しょうがない後輩だなぁ」
三者三様にイジられる建太。とはいえその後はちゃんと打ち合わせ内容を共有し、内容の検討といった業務をしっかりとこなす。三十分ほど残業になったが、この日の仕事もきっちり完遂した。
建太の勃起は未だ収まらない。
かなたでもAZKiでもクロヱでも、言えばすぐにでもヤらせてくれる。むっちりとした豊乳を使ったパイズリもしてくれるし、堪え性なく簡単に潮を噴くマンコを使わせてくれるし、仰向けになってさえいれば下半身に跨って淫らな腰使いで搾精してもらえる。万が一この三人の都合が悪かろうと、ラミィやこよりといった選択肢もある。
「ケンタ〜溜まってるなら沙花叉がヌいてあげよっか〜?」
「お口でもアソコでも、好きな方使っていいのよ?」
「おっきいの見せつけられるの、普通に仕事の邪魔なんだよな〜」
頼めばすぐにでもじゅぼじゅぼしゃぶってもらえるし、パコパコ生ハメすることだって思うがままにできる。男にとってはあまりにも贅沢な最高の居場所だ。実際、建太はこれまでそれをたっぷりと享受してきたのだ。
すぐヤれる。
この場ですぐにヤれるのだ。
精液を好き勝手にぶち撒け、彼女らの
けれども──
◇
不知火建設の応接室。
そのドアには『入室禁止』のプレートが掲げられて、他の社員達にも「とっても大事なお客様が来るから絶対に入らないでね」とフレアが直々に伝えていた。
その応接室内で来客を出迎えるのはフレアとノエル。
そして、来客とは──建太のことだ。
「来てくれたってことは、しらけんに移籍してくれる、ってことでいいのかしら?」
そう問いかけるフレアの顔を建太はジッと、真っ直ぐに見つめる。凛々しい顔をしているように見えるが、一方でスラックスには立派なテントが張られている。
「ふふ、めっちゃ期待しちょるねぇ……」
ノエルの目は既に熱を帯びており、早くもそのテントに釘づけだ。
「それじゃ、貴方の口から答えを聞かせてもらおうかしら」
フレアが腕を組んで建太を見据える。両腕の上にはボリューム感たっぷりの胸部がたぷんっ、と載っかっている。
「俺は…………」
建太は逡巡するかのように暫く何も続けなかった。
「ふふ、大丈夫よ。相応の立場は用意してあげるから、安心して……じゃあ、改めて聞かせてちょうだい?」
「…………不知火建設に」
「…………入るつもりはありません」
二人は暫く虚を突かれたような顔をし、お互いに顔を見合わせる。建太が放った言葉の意味を理解するのに三十秒程度かかり、それから張りついたような笑みを浮かべてフレアが訊く。
「それじゃあ、どういうつもりでここに来たのかなぁ?」
「不知火建設に入社するつもりはないと、はっきり伝えるためです」
「だったらわざわざ言いに来なくてもいいんじゃない? 今日ここに来なければうちに来る意思はないって判断するつもりだったし、そういうニュアンスで君にも伝えたはずだけど? なんか、あんまり納得できないなぁ?」
それに、とフレアは続ける。
「そんな目立つほど勃起してるのってどういうこと?」
「あ〜、もしかして」
ノエルがやり取りに加わってくる。
「しらけんに入るつもりはないけど、エッチなことだけはしたい、ってことなんじゃないかなぁ?」
「あー、なるほど」
フレアは納得したような表情をする。
そして、それは建太にとって図星だった。
この二人の魅惑の乳を、身体を味わってみたかったのだ。
他社へ転籍するつもりはないのだが、他社の女体には興味津々なのだ。かなけんでいくら満ち足りた性生活を送っていても、新たな刺激、新たな女体への興味は出てしまう。
特に建太の場合、精力や性欲の増幅によって女への関心も強まっており、さらにかなけん内外の女達と淫らな関係をいくつも結んだ成功体験もそれに拍車をかけていた。
「転籍はしないけどあたしらとはヤりたい、って随分都合がいい考えじゃないのかなぁ?」
フレアは明らかに気分を害していた。ノエルもむすっとした顔をしている。
「性欲旺盛なのが悪いことだとは思わないけども、ちょっと感じのいいもんじゃないねぇ」
「あたしらも暇じゃないのよ。ここに来た以上このままタダで帰れるなんて思わないでね」
そう言うとフレアはスーツを脱ぎ始めた。褐色肌の恵まれたボディの輪郭が露わになり、黒のランジェリーがそれをセクシーに彩っている。
「んー……ふーたんが脱ぐんじゃあ、うちも脱がなきゃいけんねぇ」
同じくノエルも下着姿になっていく。白くきめ細やかな肌と白いランジェリーはまるでフレアと対になっているかのようだ。
そして、スーツで覆われていたそれぞれの豊乳と爆乳が彼女らの一挙手一投足で揺れる。これにはたまらず建太の肉棒は一層の急角度をつけて勃ち上がってしまう。
「正直な下半身ね。もうヤりたくてたまらないって声が聞こえてくるみたい……ノエル、押さえてて」
「はいよー」
ノエルは建太の背後に回り込んで羽交い締めにする。その力は想像以上に強く、ちょっとやそっとじゃ解けそうにない。
「うわ、ちょっ……」
予想もしなかったノエルの怪力に驚く建太。しかし密着する形になったことで背中には彼女の柔らかい感触が直接伝わってくる。ふにゅん、ふよんっ、と絶えず形を変えるその弾力は見た目に違わぬものだった。
「オッケー、そのまま暴れないでちょうだい」
「不知火社長、何して……」
フレアは建太のベルトに手をかけ、するすると緩めていく。ホックも外され、支えを失ったスラックスは重力によって落下した。
「あは、おっきいわねぇ……窮屈でしょ? 今、解放してあげるわね」
ボクサーパンツも下ろされ、完全に勃起した建太の剛直は、ぶるんっ! と威勢よくその全容を現した。
「あらあら、すっごい……大きさもだけど、硬さも、匂いも……これが女を繰り返し喰ってきたヤリチンの匂いなのかしらね?」
「んんっ……」
フレアに握られ、小さく呻く建太。最初は強弱をつけて揉むように、それから今度は前後に扱き始める。鈴口からは早くも先走りが垂れ始める。
「もうカウパー我慢できなくなっちゃった? あたしの手がだんだんカウパーまみれになって、ぬちゅ……ぬちゅ……って音が出ちゃうわよ……?」
「んぐぅ……」
呻くしかできない建太。その耳元で追撃とばかりにノエルが囁く。
「ほらぁ、うちらとエロいことヤりたかったんよね? もっと悦んだってええんじゃない?」
さらに耳たぶを甘噛みし、レロっ、レロっ、と舐めてくる。
「表情も蕩けてきたかしら……そろそろ、次に進むわね」
「次って…………はっ……!?」
一旦肉棒から手を離し、フレアはブラを外した。全体像を現した彼女のおっぱいは垂れることなく張りの良さを見せつけてくる。
「鼻の下すっかり伸びちゃって……Iカップのおっぱいを見るのは初めてかしら?」
大きな果実と、それが作り出す深い谷間。
今までセックスした中で最も大きなラミィはHカップ。そのさらに一つ上をゆくフレアのバストに本能が抑えられない。
「なら、初めてのIカップをたっぷり味わわせてあげる」
膝立ちになったフレアの風船のような膨らみが肉棒を挟み込む。十分過ぎる大きさだが、それでも建太のそれは先端部がはみ出してしまう。
「ホントおっきいわね……けど、これはこれで好都合っ」
そのはみ出した先端に舌が這い回る。亀頭全体を舐め回し、先走りは湧き出るのとほぼ同時に舐め取られていく。
「うぁっ、それっ…………! ヤバい、気持ち、よ、過ぎる……」
男の夢が全て詰まったような欲張りなパイズリフェラ。建太は快感のあまり思わず腰を突き出してしまう。
「金屋さん、とっても気持ちよさそう……ねぇふーたん、あとでうちもパイズリしてあげたいけどいい?」
「勿論いいわよ、金屋さんを虜にして、このまましらけんに引き込んじゃいましょ?」
「ええねぇそれ……ほら、金屋さんも、かなけんよりしらけんの方がとっても愉しくお仕事できるよぉ?」
ノエルの耳責めもだんだん激しくなっていく。甘噛みやただ舐めるだけでなく、耳穴の至近で唾液の音を立てて理性を崩そうとしてくる。
少々予想外だ、と建太は思った。
大前提として不知火建設に入るつもりは一切ない。だがこの二人の身体は味わいたい。転籍する気がないにも関わらず不知火建設のビルまで来たのはそのためだ。
無理矢理という手もあった。手段はどうあれ媚薬化精液を上下いずれかの口に摂取させれば建太のペースに持ち込むことができる。その場の成り行きやAZKiの手引きもあったとはいえ、先日それで星街すいせいをオナニー狂いのセフレへと堕としている。だから不可能ではないはずだった。
だが、フレアとノエルがここまで性行為に積極的だとは思わなかった。精液を飲ませておらず、
「んちゅっ……そろそろペロペロされるだけじゃ足りなくなってきたでしょ?」
あーん、とフレアが大きく口を開ける。唾液がたっぷりと分泌されたその穴が亀頭の全てを咥え込み、中身を吸い上げるように頬を窄める。
「んぶっ、じゅるるっ、じゅるっ、ずぼぼぼっ!」
「うっ! うぅっ……あぁぁっ……!」
そのフェラチオはまるで肉棒が引き抜かれそうなくらい激しかった。瞬く間に精液が昇ってきてしまい、あまりの快感に肉棒を除いた下半身の感覚が喪失したかのような錯覚に陥る。
「かわいいっ、イきそうな顔しとる金屋さんっ、かわいいねぇっ……」
熱と興奮を帯びたノエルの声。耳にかかる熱い吐息。
「うちも我慢できなくなってきちゃった……次はうちの相手もして?」
「はぁっ、はぁっ……!」
その言葉も耳には入るが脳には達しない。フレアのフェラチオの壮絶な快感のせいで他のことに気を取られる余裕がない。
「んぶっ、んぶぶっ、んふぅっ、んんっ!」
「ぐぅぅっ……もうっ、
ぶびゅうぅぅぅぅぅっ!!
フレアの爆乳と口マンコによって建太は精液を搾り出されてしまう。しっかりと吸いついた彼女の口は濃厚な白濁を溢すことなく全て受け止める。
そして、こくんっ、と喉を鳴らして飲み干した。
フェラ抜きされたのはこれが初めてというわけではない。かなけんのメンバーや他の女にも散々させてきた。
それらと比べてフレアのテクが飛び抜けている、というわけではない。だが、言葉を選ばずに言えば彼女のスケベな身体、そして積極性が建太の性感を強く刺激し、口内射精の快感を増幅させていたのだ。
「あん……すご、めっちゃザーメン濃いじゃん……」
その味と濃度にうっとりした顔を見せるフレア。細めた目があまりにもいやらしく、射精直後の肉棒はむしろ硬度を増していく。
「ねぇ、次はうちっ、うちもシたいっ」
今まで拘束と耳責めをしてきたノエルが切羽詰まったように求めてくる。
「うおっ!? ちょっ……!?」
「ふーたんのフェラと金屋さんの気持ちよさそうな顔見てたら、興奮してきちゃった……!」
室内のソファまで引っ張られ、強引に座らされる。開かれた両脚に割って入ると、ノエルは股座から上へ向かって屹立する肉棒にしゃぶりついてきた。
「……うっ、くうぅっ……!」
「はぁんっ、味もっ、匂いも凄いっ、発情しちゃうっ……んぐっ、じゅぽっ、じゅぼっじゅぼっじゅぼっ、じゅぼじゅぼじゅぼっ!」
フレア以上の大きさの爆乳を持つノエルだがそれを使わず、根元まで咥え込んでくる。しかしそれでも十分過ぎるほどの快感だ。キンタマを優しく揉んで精液の生産を促進する一方、もう片方の手はショーツに差し入れて自らを慰めている。
色白美肌の爆乳美女が、自分のチンポにしゃぶりつきながらオナニーしている。頬を赤らめ、鼻の下を伸ばし、口を窄めて吸いついている。その光景がたまらなくチンポにくる。
ノエルは純粋にフェラチオが上手かった。肉棒全体を満遍なく舐め回し、鈴口やカリ首などの弱いところを的確に責め上げ、絶妙な力加減でキンタマを労る。
おかげであっという間に精液が昇ってきてしまう。フレアの口に
「んふぅっ、んんっ、
まるで淫魔のように口内射精を求めてくるノエル。濡れた瞳は細められ、妖艶さを醸し出す。
「っ……くぅっ!」
そして建太は吐精させられる。
根元まで咥え込んでいたノエルもまた、精液を一滴も溢すことはなかった。んばぁ、と精液がたっぷりと溜まった口内を見せつけ、かき混ぜるように舌を回して見せた後で一気に飲み干した。
「すっごい粘度……喉に絡みつくねぇ、このザーメン……」
唇の周りを舐める仕草をしてみせるノエル。目線を下に向けてみると、白いショーツには大きなシミができており、糸を引く体液が滲んでいた。
そして建太の肉棒はというと、唾液と精液と塗れながらも全く萎えることなく聳え続けている。まるでその上に乗る者を待っているかのように。
「全然萎える気配がないわね……ホント、凄いわ」
その肉棒の間近に顔を寄せ、フレアはその表面を舐め取っていく。亀頭、カリ首、肉幹、キンタマ──丁寧に、丹念に、マーキングするかのように隅々まで舐める。その刺激によって漏れ出た先走りも勿論、フレアのものにする。
「ねぇ、これでもしらけんに来る気にならない?」
二人分のフェラチオ奉仕を受けてからの勧誘。並大抵の男ならコロっと心変わりしてしまうことだろう。
それでも建太は首を縦に振らなかった。転籍しない意思を明確に伝えるのと同時に、断ればもっと大胆なことを仕掛けてくるだろう、という思惑もあっての拒否だった。きっとフェラやパイズリだけで終わるわけがないだろう。
そして、その予想は的中した。
「じゃあ、もっと教えてあげる。しらけんに移るメリットを……」
そして、フレアは黒ショーツを脱いで生まれたままの姿になった。隠す物がなくなった秘部からは細い糸のような愛液が何本も垂れている。
「うちも協力するよ、ふーたん」
ノエルもぐしょ濡れの白ショーツを脱ぐ。しとどになった秘部は蛍光灯の光を反射して妖しく輝いていた。
「なんか、いつもより無性にムラムラして仕方ないんよ。今は何よりもエッチがしたい気分」
「あたしも、なんだか今まで生きてた中で一番発情してるかも……」
まるで獲物を狙う肉食獣のように瞳を輝かせるノエルとフレア。
建太はそんな二人の様子を見て内心ほくそ笑んだ。
二人にも媚薬化精液が効いていることを確信したからだ。
ラミィやこより、すいせいと同じように、このまま虜にして従順なメスにしてやろう。
建太はそう思っていた。
これが大きな誤算だということに、この時点では気づかずに。