夕方六時過ぎの電車は混雑している。帰宅ラッシュとなって鉄道会社も増便増結するなどしているが、それでも高い乗車率によって乗客は身動きが取りづらくなるのは全国各地で見られる光景である
建太とAZKiが乗車している列車も例外ではない。都心部を走る通勤列車はサラリーマンや学生、国内外の観光客などでとても混み合い、身を捩ったりするのが精一杯だ。駅での乗降の時以外ではたった一メートル移動することすらできない。
そんな状況にあっても、建太の股間は変わらず勃起し続けている。それはスラックスの布地を大きく押し上げており、それを隠すため常に前屈みの体勢を取らざるを得ない。
その目の前で背中を向けるAZKiも同じく発情し続けている。時折両膝を擦り合わせているのがその証拠だ。
二人がクロヱに飲まされた媚薬の効果は絶大で、現時点ではその効果が薄れる気配は全くない。脳内にはピンク色の思考が絶えず湧き上がっており、我慢汁が垂れてボクサーパンツに染み込んでしまっている。今も陰嚢内では新鮮な精液が次々と作られ、蓄積されているのを感じている。目の前にある尻を撫で回したい、スレンダーな身体に抱きついて乳房を揉みしだきたい、といった衝動も生まれている。
そんな二人が向かっているのはAZKiの自宅。
行き場のない二人の性欲をそこで発散するためだ。
ならばクロヱの時と同じくラブホに行けばいいのだが、そのクロヱが推奨してきたのがAZKi宅だ。
もちろん、そんなのに大人しく従う義務などない。建太もホテルに行くものだと思っていたのだが、AZKiの方から自宅を提案してきたのだ。
何か理由があるのか訊いてみたところ、ラブホを利用したことがないから、という拍子抜けな理由だった。利用経験のある建太は場所を変えることも提案したが、「自分から言い出したことだから」とそのままAZKi宅に行くことになったのだ。意外と頑固な一面もあるんだな、と建太はその時思った。
電車が次の停車駅に到着。広い敷地を持った運行上重要な拠点となっているその駅では降車客より乗車客の方が明らかに多く、混雑に拍車をかけてくる。
身動きが一層取りづらくなる車内。AZKiとも他の乗客とも身体のどこかが接触してしまう。肩や腕、ショルダーバッグなどが否応なしに当たり、あるいは当ててしまう。
駅を出発したばかりの電車が右へ左へ大きく揺れた。吊り革を掴んではいたがそれでもやや体勢を崩してしまう。
建太の剛直がAZKiの尻に押しつけられたのはその時だった。
揺れた反動で他の乗客に押されてしまったのだ。しかも立ち位置がやや変化したことで後ろへ下がることはできない。
当たっているのはちょうど尻たぶの谷間辺り。明らかに密着しており、これでは第三者に痴漢を疑われかねない。
なので建太は腰を引いて少しでも離そうとした。
ところが、尻はそれを追いかけてきた。それどころか谷間に収まるように位置を調整し、僅かに上下運動をしている。まるで肉竿に擦りつけるかのようだった。
それを見て建太は戸惑った。これだけ周囲に人がいるのに大胆すぎるAZKiの態度に頭が混乱する。そしてその隙をピンク色の思考が埋めていく。
(もう、いいや)
建太は一転、腰を前へと突き出した。小さく、ゆっくりとした速さで前後に動き、もっこりとした股間を押しつけ始める。
第三者にバレれば当然マズい。変なプレイをしている男女がいる、と思われるだけならまだしも、痴漢冤罪をかけられたりでもしたら建太は一巻の終わりだ。
それでも一度擦りつけるのを始めるともう止まらない。長いスカートの下に履いたショーツ、そしてさらに下にある秘裂──まだ見ぬそれらの容姿を妄想も捗って仕方がない。期待によってギンギンにフル勃起した肉棒は前屈みでも隠せないほどのテントを形作っていた。
電車が次の駅に停車。車内から車外へ、車外から車内への人流が生まれると一旦離れざるを得ない。扉が閉まり、発車したらまた下半身同士を擦り合わせる。
このルーチンが五回繰り返され、そして二人は下車する。AZKiの自宅の最寄駅に着いたのだ。
改札を抜けて左前方に多目的トイレがある。建太はそこにAZKiを連れ込み、勢いのままに犯したくなる衝動に駆られる。
しかしそれをどうにか抑え込む。そういう行為はこの後はAZKi宅でいくらでもできる、と言い聞かせ、人として踏み越えてはいけないラインの手前で踏みとどまった。
駅前には小さな商店街があり、その一角にあるチェーンのドラッグストアで避妊具を一箱買い、商店街を抜けて歩くこと五分。
AZKiの住むマンションは小さめではあるものの、くすみのない白い外観からは真新しい建築物である印象を受けた。実際に築年数はまだ五年しか経っておらず、安さを求めてところどころ経年劣化を伺わせる集合住宅に住む建太からすればとても羨ましい。しかも入口はオートロック完備だ。
エントランスを抜けて三階に上がり、三〇三号室のドアを解錠する。ここから先がAZKiのプライベート空間である。
玄関は靴が綺麗に揃えられ、掃除も行き届いている。清潔感と清涼感に満ち、良い香りが漂ってきそうな部屋だ。
そこに足を踏み入れた建太。AZKiがドアを閉め、この部屋の中が二人だけの空間になったその途端、
「AZKi先輩っ……!」
建太は名前を叫びながらその背中に抱きついた。突然の出来事にAZKiも困惑の色を隠せない。
「ちょ、ちょっと建太くんっ……!?」
「もう我慢できないです……ほら、わかるでしょ? 俺のチンポ、こんなに硬くなってるんですよ」
さっき電車内でやったように、生地越しに肉棒を尻に擦りつける。それだけではなく、大き過ぎず小さ過ぎずのほどよいサイズの乳房にも手を伸ばす。
「あっ……」
「AZKi先輩だってあのクスリのせいでムラムラしてるんでしょ? だから電車の中で俺のチンポに尻押しつけてきたんですよね?」
「それ、はぁっ……あんっ、はぁんっ」
両腕をそのスレンダーな身体に巻きつけ、手指を使ってまさぐっていく。ちゃんと着込まれた清潔感あふれるワイシャツは防御力が高いが、それでも二つの乳房の頂点に僅かな突起を見つけ、そこを両手を使ってそれぞれ捏ね回していく。
「ふぅぅんっ……! そこっ、やめてぇ……」
「乳首勃たせておいて、説得力ないですよ?」
ワイシャツとインナーシャツ、ブラジャーの三枚で保護されながらも主張するそれは弄られることを明らかに悦んでいる。AZKiはまだ抵抗感を態度で示しているが、身体の反応のほうは正反対だ。
建太はさらに一歩踏み込む。片方の手を乳房から下へとずらしていき、スカートへと持っていく。両脚のつけ根を探し出し、そこに挟まれた場所を撫で回そうと試みる。
すると、今度は明確な拒絶をされた。秘部を触ろうとした手を払われたのだ。
「AZKi先輩……?」
建太もこれにはさすがに驚いて手を止める。
AZKiも少々ばつが悪そうな顔をしているが、それでも自分の主張を明確に言った。
「ここ、まだ玄関だよ? せめて……リビングに行ってから……ここだと、外まで聞こえちゃうかもしれないから……」
確かに数メートル先はもう外だ。もしここでこれ以上のことをするとなればドア一枚で嬌声を遮ることは無理だろう。万が一、他の住人にそれを聞かれてしまえばAZKiも今後気まずい思いをするかもしれない。
二人は奥へと移動する。玄関と比べて明らかに軽いドアの先はこれまた綺麗に片づいている。白くて薄い絨毯、大きなシェルフに収まる大型テレビ、必要最低限の物しか載っていないリビングテーブル、ゆったりとしたソファ──几帳面なAZKiらしさを感じさせる空間だ。
「あぅんっ……!」
それらに目もくれず、建太はすぐさま行為を再開。スカートの上から触る、などというまどろっこしいことはせず、それを締めつけているベルトを緩めて、ストン、と落としてやる。
その下から現れたのはパステルピンクのショーツ。適度な刺繍によって地味すぎず派手すぎず、といったデザインのそれはクロッチ部の色だけ糸を引く湿り気によって濃く変わっていた。
「濡れてる……それだけAZKi先輩も興奮してたんですね」
建太は耳元で囁いて現実を突きつけつつ、ショーツの上からでもはっきりと可視化された淫裂をなぞっていく。じゅん、と布地から愛液が染み出した。
「あぁっ……ふぅっ、んんぅんっ……!」
悶えるAZKi。
しかし触られているのは秘部だけではない。
建太はワイシャツのボタンも一つずつ器用に外していき、その下にあるインナーシャツも捲り上げ、同じく刺繍が施されたピンクのブラの上から乳首を捏ねていく。
「AZKi先輩、こっち向いてください」
「んぁっ…………なにっ……んんっ!?」
こちらを向いた瞬間、間髪入れずに唇を奪う。勿論、ただ唇を重ね合うだけのキスで終わるわけがない。手本を実践するように自分の舌を絡ませ、水音を立ててディープキス。元々飲み込みの早いAZKiはほどなくしてその淫らな接吻のやり方も覚えてしまい、とろぉっ、と口端から唾液を垂らすようになる。
「んちゅ、んちゅぅ……ちゅぱっ、んぢゅっ、くちゅっくちゅっ……」
粘着質な響きを孕んだ唾液の音が静かなリビングに響く。はっきりと聞こえるその淫音が興奮を煽り立てる。
建太も新たなアクションを起こす。ここまでクロッチの上から割れ目を指で往復するだけだったが、それをショーツの中へと侵入させた。薄く生えそろった陰毛、そのさらに下へと手を差し込んでいくと、まるで湧き水のように淫液を分泌する淫裂の本体に触れることができた。
「濡れ濡れですね……指に纏わりついてきますよ」
「んんっ! 言わ、ないで……んふぅっ!」
陰唇の周りを指でなぞっていく。漏出の止まらない愛液は建太の指を包み込み、やがて手全体に広がっていく。媚薬のそれをあるが、AZKiがこれだけ感じていることに興奮を隠せない。
もしかするともともと濡れやすいタイプなのかもしれない。普段は聡明で、清楚が服を着て歩いているような彼女が実は敏感で感じやすい女だった──
そのギャップに興奮しない男はいないだろう、と建太は思った。
次の段階として指を挿入しようかと建太は考えた。後々それ以上のモノも挿入するつもりなのだから性器を慣らしてやるのもいいかもしれない。
けれども愛撫だけでこんなに濡れている。わざわざ
なら、別にできることがあるのではないか?
そう考えた建太はあえて秘部を触るのをやめ、ショーツから手を引き抜いた。
「すっごいですね、俺の手もこんなに濡れちゃいましたよ」
指をつけたり離したりして糸を引く様を見せつける。AZKiもこれは恥ずかしいようで、目を背けながら「やだ、見せないで……」と顔を真っ赤にしている。
「こんなに興奮して濡れてるなら、とっても美味しい味がするんでしょうね……AZKi先輩のオマンコ」
建太は欲望を隠そうともしない台詞を吐き、それからさらに続ける。
「ショーツを脱いでソファに座ってください。脚は開いておいてくださいね」
建太が出した指示に躊躇いながらも従うAZKi。するする、とピンクのショーツを下げ、左足首に引っかけた状態で座る。しかしなかなか脚を開こうとしない。なので建太が両膝に手を置いて押し開いていく。抵抗とばかりに力を込めてはいるがそれは弱く、簡単に開脚させることができた。
「は、恥ずかしいからジロジロ見ないで…………」
その要求は絶賛発情中の今の建太には届かない。ジロジロ、まじまじ、とまるで生き物を観察するかのように隅々まで視姦する。
見られることに興奮を覚えているのか、愛液は少量だが漏出していた。彼女もまた大いに発情しているのだ。
鼻が触れる寸前まで顔を近づける。むあっ、とした濃厚なメスの匂いが鼻腔を満たし、原始的な本能を刺激する。鼻を鳴らす建太に対して「そんなに嗅がないでっ……」とAZKi。
「だってしょうがないじゃないですか、こんなにそそられる匂いしてたら嗅ぎたくなっちゃいますし…………けどもう、嗅ぐだけじゃ我慢できません……!」
そう言って建太は、目の前でヒクつく濡れそぼった割れ目にしゃぶりついた。
「あああぁぁぁんっ!!」
一際大きな嬌声を上げたAZKi。ソファの背もたれに預けたその背中は後ろに反り、腰周りが浮き上がる。
んじゅるっ、じゅるっ、ちゅぷちゅぷっ、ぢゅるるるっ!
現在進行形でしとどになっている場所に、下品で淫猥なサウンドを立てて吸いつく。分泌量が明らかに増えた愛液を絶えず舌で掬い取り、ぷっくりとした大陰唇もその奥からせり出す小陰唇も舐め回していく。AZKiの愛液はやや苦味があった。
「舐めれば舐めるほど溢れてくる……物凄くエッチですよ、AZKi先輩。下の毛も生え揃ってて、ちゃんと手入れもしてるんですね」
「やめて、恥ずかしい……」
「恥じらう先輩もかわいいですよ。もっと乱れる姿を見せてください」
ビラビラをたっぷりと味わい、建太が次のターゲットにしたのは陰裂の上で花の蕾のようにぷっくり膨れた突起──クリトリスだった。
まるで存在を誇示するかのように勃ち上がっているそれを舌先でつついてみると、「あぅんっ!」とAZKiは短く喘いだ。連続してつつくと「あんっ! あっ、あぁんっ!」と立て続けに鳴いた。
今度はベロッ、ベロッ、ベロォッ、と連続して舐め回してやると、
「あぁっ、それっ、あぁんっ!! ダメっ! あふぅんっ、くうぅぅんっ……んあぁっ!!」
自分の舌でAZKiを喘がせている。
聡明で清楚なあの先輩をこんなに乱れさせている。
建太はえも言われぬ達成感と、さらにその先を見てみたいという欲求に駆られる。
刺激から逃れようとして閉じようとするAZKiの脚を両手で押さえ、全開の状態を維持する。しつこいくらいに陰核を舐め回して捏ねくり回して弄び、とろとろ、ぬちゅぬちゅ、とした愛液をたっぷり垂れ流させ、それを啜り、クンニによる攻勢を一切緩めない。
「エロすぎっ……こんなにエロい姿するんですね、AZKi先輩っ……!」
「やめっ、あぁんっ! こんなっ、くぅぅんっ、ああっ、あぁっ、うぅぅぅんっ……!」
上の口は半開きになって唾液混じりの嬌声を撒き散らし、下の口は、ぱくぱく、と開閉しながら漏らし続ける。顔だけでなく全身がほんのりと赤いのは羞恥、そして快感によるものだということは想像に難くない。口では婉曲的な拒絶をしているが、AZKiの身体はもはやこの行為を受け入れていた。
その証拠にAZKiの腰は先程よりも高く浮き上がっている。登り詰めた瞬間の陰部を見せようとするかのように。
「これ以上、は…………もうダメっ、おかしくなるっ、何かがくるっ、はぁっ! あぁっ!」
「いいんですよ、AZKi先輩がイク瞬間を見せてください」
「あぁっ、あぁっ、ああぁぁぁっ!!」
ぷるぷる、とAZKiの腰が震える。その振れ幅は徐々に大きくなり、そして唐突にそれは跳ね上がった。
「ああああぁぁぁぁっ!!!!」
部屋全体の空気を震わせる絶叫。
AZKiの身体に訪れたのは絶頂。
大きく浮き上がった下半身は痙攣のようにビクンッ、ビクンッ、と繰り返し上下する。ぷしゅっ、と少量の淫汁が発射され、建太の鼻先にかかる。生温かいそれは芳しい雌臭を放ち、鼻先から滑り落ちてソファに吸い込まれた。
「はぁ……はぁ…………はぁ……」
運動後のように息を切らすAZKi。絶頂による余韻でそこまで考えが至らないのか、恥じらいもなく開脚したまま未だヒクつく恥部を晒している。はだけたワイシャツはシワが目立ち、インナーも半分ほどめくれてブラジャーが丸見えだ。一点が僅かに押し上げられているのは乳首が勃起しているからだろう。
建太の下半身は我慢の限界だった。
AZKiが見ている目の前でスラックスもボクサーパンツも纏めて脱ぎ捨て、前方斜め上方向へ伸びる肉棒を晒した。先端は既に濡れており、鈴口には今まさに尿道から登ってきた先走りが球形の塊を作り、そして糸を引いて垂れ落ちていった。
膝立ちになり、その先端を膣口にあてがう。
「え、待っ──」
ずぶっ。
赤黒く腫れた肉頭は容易く
「や、なんでっ、ゴムっ、わざわざ買ったのにっ……痛っ!? いぃっ……!!」
呻くAZKi。
彼女が顔を顰めた理由は結合部を見れば明らかだ。しっかりと肉棒を咥え込む膣穴の僅かな隙間から、たった今まで純潔だったことを示す赤い液体が零れたからだ。
「すいません、けどもう限界だったんですよっ……ハァッ、凄いっ、AZKi先輩の初めて……もらっちゃいましたっ」
建太はクロヱの初めてももらってはいたが、あちらは自慰行為の末に膜を誤って破ってしまっていたのであまり実感がなかった。
しかし今回の場合は肉槍で膜を貫いた証である破瓜の血が流れている。AZKiの処女を奪った、という事実が目に見える形で現れたのだ。それが建太へ達成感と、それに付随する性的興奮を付与する。
「動きますね……」
まるで巨大な機械が動き出すかのように、ゆっくりと抽送が開始される。性欲に支配されたも同然な頭でも、純潔を散らしたばかりの相手を気遣うだけの理性は残っていた。
「あっ……動いて、るっ……
「どうですか、俺のチンポっ……オマンコで咥える感触は……?」
「んんっ、どうって、言われてもぉっ……まだ、わかんないっ……! それよりっ、生はダメだってぇ……ちゃんとゴムつけてっ……!」
今のAZKiにはセックスを愉しむより、ナマで挿入されていることに対する恐怖心の方が大きいようだ。クロヱの時も同じだったが、泣かれてしまったあの時と比べたらまだマシだと思った。
「大丈夫ですよ、クロヱ先輩だって最初は怖がってましたけど……今じゃ『ナマじゃなきゃヤダ』って言うくらいセックスが大好きになってますからっ……!」
「そういう問題じゃ、あんっ! ないっ……! お願いっ、だからぁ……」
建太はその声を無視して
さらなる快感を与えようと、建太は身体を前に倒してAZKiの胸部に両腕を伸ばす。ブラを押し上げ、その下で屹立する乳首を直に捏ね始める。
「あぁっ! そこっ、直接っ、触っちゃダメぇっ……!」
「こんなに乳首勃起してるのにですか? さっきはブラの上からでも感じてたのに?」
捏ねるだけではなく、その周りを指で周回するようになぞったりもする。上半身が繰り返し小さく跳ね上がる姿は快感に悶えているとしか思えなかった。
その快感が伝わってきたのか、膣の締めつけが僅かに緩む。外敵を追い出そうとする攻撃的な締まり方だったのが、警戒しながらも迎え入れるかのような締めつけへと変わっていった。肉棒の動きが少し滑らかになり、ぬるついた水音も心なしか大きくなっているような気がする。ソファのスプリングが軋んで音を立て始める。
「馴染んできましたね……あぁ〜、気持ちいぃ……」
動きやすくなってきたことで、建太は抽送に緩急をつけ始める。その効果は覿面で、肉壺は間違いなく肉棒に適合していく悦びを隠さなくなっている。
「あぁっ! あぁんっ! ふぅんっ、ふぅぅ、ふぅっ……! ああっ、ああっあっああぁぁぁっ!!」
抽送を加速させたり、相手が登り詰めそうになったら一旦止めて焦らしたり、スローピストンでもどかしい気持ちにさせたり──単調な腰振りだけではなく、相手の表情や膣の状態を読み取ってその場その場で最適な方法で追い詰める。
AVを見るだけではわからない細やかなテクニックは、クロヱとのセックスを通じて習得した。実践経験と成功体験に裏づけされたこの技術はAZKiに対しても有効だった。
「どんどん気持ちよくなってきてますよ、AZKi先輩のオマンコ……あぁ〜、マジで熱くて溶かされそうだ……」
「そんなっ、あんっ! わけっ、あんっ! あんっ! あくうぅぅぅぅっ……!」
拒否反応を見せているのはAZKiの理性だけで、身体の方は着実に出来上がっていく。元々媚薬を盛られていた身体なのだ、ここまで理性で歯止めをかけられていたがそれが一度崩れれば一気に呑み込まれてしまう。侵入を拒む姿勢を見せていた肉壺はすっかり警戒を解き、性器と性器を擦り合わせる快楽に悦んでいる。
堕ちかけているAZKiに対し、建太はソファに上がり、覆い被さるような体勢になる。剛直が上から深々と刺さり、最奥に鈴口が触れる。
「俺もそろそろっ……
建太は緩急を駆使して惑わせる抽送から、自身が登り詰めるための抽送に切り替える。スプリングが悲鳴を上げ、官能的な水音がはっきりと鼓膜を震わせる。AZKiの嬌声も一段とトーンアップしていく。
「ダメっ、生はダメっ……!」
「もう今更無理ですっ、それにっ……先輩のマンコの方がっ、離してくれないじゃないですかっ……!」
今のAZKiの
媚薬効果もきっとあるだろうが、こんなに欲しがる肉穴に射精しなくてなんとする、と建太は本気で腰を振る。肉エラで掻き出される愛液がソファを汚していく。
「もう無理っ、あぁっ!! お願いだからっ、抜いてぇっ……あんっ! あぅん、はあぁんっ!!」
言葉の内容と声の艶っぽさがまるで噛み合っていない。上擦ったそれは完全にオスを求めるメスの声だ。
建太はもう一段階ペースアップ。同時にAZKiの腰をホールドし、最奥に解き放つ準備は整った。
「
ケダモノの声を上げ、腰をさらに数回打ちつける。尿道を一気に駆け上り、塊のような精液がドボッ、ドボッ、と繰り返し吐き出された。
「ああぁぁん…………あぁぁ……
根元までずっぽりと挿し込まれたそれが何度も何度も震え、奥をめがけて吐き出し続ける。肉壺が満たされるくらい注ぎ込み、ぐぽっ、と下品な音を立てて引き抜くと逆流によって白濁した滝が生まれた。
たっぷりと射精した建太だが、その肉棒にはまるで萎える様子がない。精液や愛液を纏ったまま挿入前と同じく斜め上を向いており、先端からは残り汁が一滴、二滴と落ちる。
「めっちゃくちゃ気持ちよかったですよ、AZKi先輩…………けど俺、まだ満足してませんからね……?」
AZKiの腕を引っ張って立たせる。達した余韻で脚がガクついているが崩れ落ちるほどではなさそうだ。
「あぁ……んっ……この後、一体何するつもりなの……?」
「そうっスね…………」
建太は少しだけ考えるような仕種をして見せる。それから、
「とりあえず、ベッドにでも行きますか……寝室に案内してくださいよ、先輩」