※この作品はR-18です。

世界最強の魔女、無様敗北の末に敵国に捕まって魔女裁判で有罪になる。残りの人生は苗床として一生子宮を使われ続けるようです。   作:破戒僧

12 / 20
第12話 王子

 

 

 

 ―――ぱん、ぱん、ぱん、ぱん……!

 

 

「ぅ……ぅ、あ……っ……?」

 

 ふいに目を覚ましたマリーだったが、すぐに自分の体がおかしいことに気づいた。

 まだぼんやりとしているが、意識はある。しかし、体が動かないのだ。

 

 自分が横になっていることはわかる。ベッドか何かに仰向けに寝かされて……しかし、マリーがいつも使っている、独房のベッドよりも、随分と質のいいもののようだ。とても柔らかく、寝心地がいい。

 

 そのベッドに自分は、なにも着ずに裸で横になっていて……その自分の上に、誰かが覆いかぶさっている。

 

 徐々に体の感覚が戻ってくると、股間にその誰かの逸物が突き入れられ、ぐちゅぐちゅと音を立てて出し入れされているのがわかった。

 眠っている、あるいは、気を失っている間に、強姦されていたらしい。

 

 

 ―――ぱん、ぱん、ぱん、ぱん……!

 

 

 さっきから子気味よく響いて聞こえてきているこの快音は、自分とその誰かの腰と腰がぶつかって立てられていた音、だったようだ。

 

(確か……私、エリザベートに拷問を受けて……それも、クリスハート殿下の目の前で……。それで、今度は『種付け』か……これも、殿下に見られているの? もしそうなら、また、殿下に見苦しいものをお見せしてしまうわね……)

 

 周囲を見回して状況を把握しようとするが、やはりまだ体は動かない。

 どうやら、気を失っている間に何かされたようだ。道具などで物理的に拘束されているわけではなく、体そのものが動かないところを見ると、薬物を使われたのか、それとも魔法か……

 

 しかし、徐々に視界はクリアになっていく。寝起きだったせいか、ぼやけてよく見えなかった目が、はっきり見えるようになってきた。

 それに伴って、マリーはふと気づく。

 

(いつもの『種馬兵』じゃない……もっと小さい、普通の人間のような……股間に入っているペニスの大きさも全然違うし……。一体、誰……?)

 

 毎度自分の膣内を、子宮を、突き破って壊さんばかりの勢いで蹂躙して来る、『種馬兵』の巨大なペニスとは、感覚が随分違う。こう言っては何だが……随分とサイズダウンしているというか、普通の人間のペニスのサイズに思えた。

 もう何百年も前に、戯れに受け入れ、一夜限りの関係を持った男達のペニスは、どれもこんな感触だった……ような気がする。

 

 こういっては何だが……性行為としてはまっとうに気持ちがいい。

 そんな風に感じてしまう自分に、重ねて呆れるマリー。

 

 しかしその数秒後……ようやく目がはっきり見えるようになったと同時に……マリーは、自分の上にのしかかって腰を振っていた強姦魔が、一体誰だったのかをその目で見て、知って……唖然として、固まった。

 

(な。何で……あなたが、私を……どう、して……!?)

 

 無駄な肉のついていない、細身で引き締まった体。

 絹のようにしなやかな金髪。鮮やかな青色の目。

 凛としているが幼さの残る中性的な顔立ち。

 

 見覚えのある……どころではない。よく知っている男性だった。

 

 

「はぁっ、はぁっ……マリー……マリー、マリーっ……!!」

 

「で、殿下……なぜ……!? 何を、して……!?」

 

 

 クリスハート王子が……どこか虚ろに見える目で、自分を見下ろしながら……必死になって腰を振っていた。

 

 

 ☆☆☆

 

 

 時は少し遡り……

 

 

「な、何を馬鹿なことを!?」

 

 失神しているマリーを放って、自分の耳元であることを囁いてきたエリザベート。

 それを聞いて王子は、驚きのあまり、座っていたソファから飛び上がりそうになっていた。先程から赤かった顔をさらに赤くして、エリザベートに食って掛かる。

 

「あら、お気に召しませんでしたかねえ? 魅力的なお話だと思ったんですが……」

 

「あ、当たり前だ! そのような……マリー殿を、わ、私が……」

 

 10年前……まだ幼かった自分を、帝国の魔の手から守ってくれた。

 半年前のあの夜も、傷つきながらも自分のことを必死で守ろうとしてくれた。

 そして今も、こんな目に遭いながらも、自分のことを恨むことなく、解放されることを祝福してくれた。

 

 王子にとってマリーは、恩人だ。自分のことを何度も助けてくれた……いや、自分だけではない、幾度となく帝国と戦い、王国やその民達を助けてくれてきた、大恩人だ。

 

 そのマリーを、エリザベートは……性処理に使え、と言った。

 

 今日、今も……半年前のあの夜も、エリザベートは気づいていた。

 

 王子が勃起していることにも、マリーに対して欲情していることにも、当然のように気づいていた。

 目の前で拷問され、傷つき、苦しみ……しかし同時に、快感に悶えて艶めかしい姿をさらしているマリーに対して、生唾を飲み込むような劣情を湧き上がらせていることに、気づいていた。

 

 そして……

 

「王子様……この女のことが……マリーローズのことが、好きなんですよね?」

 

「……っ……!?」

 

 王子が、1人の女性としてのマリーローズに恋焦がれていることも、また。

 

 10年前、帝国の襲撃から……それこそ、目の前にいるこのエリザベートの魔の手から自分を救ってくれたあの日、王子はマリーに恋をしていた。

 あの美しさに、あの強さに、ずっと惹かれて……想い続けてきた。

 

 しかし、自分は王族。相手は、同盟組織の盟主。

 その当時から聡明だった王子には、これが許されない、かなわぬ恋だとわかっていた。だから、誰にもそのことを相談したりすることはなく……自分の胸の中だけに秘めた思いとしていた。

 

 それを言い当てられて……『どうして!?』と愕然とする王子。

 

 あの事件の時から当事者だったエリザベートは、まだ年若い青年の恋心をやすやすと暴き立て……そして、利用する。

 驚きと困惑で目を見開いて固まっている王子の耳元で、続けざまに囁いていく。

 

「王子様、私は親切心で提案させていただいているんですよ? だって、この機会を逃したら……あなたはもう、二度とこの女に会うことはできないんですから」

 

「二度と……」

 

「ええ。さっき王子様は、この女を必ず助ける、と言ってましたけど……帝国はもう、この女を逃がすつもりはありません。一生この『牧場』で、苗床として使い続けるつもりです……明日、無事にここを離れて、日のあたる場所に戻ることができるあなたとは、二度と、道は交わりません」

 

 あまりに残酷な事実を告げるエリザベート。

 無論、帝国がそのつもりだということはわかった上で、それでもどうにかして助ける、という決意のもとに王子は言ったことだったが……はっきりと言葉にされると、その困難さを再認識させられる。

 

「ですからその前に、せめて、思い出作りをしてはどうですか? 小さい頃から恋焦がれていた、あこがれのお姉さんを……自分のものにする、最初で最後のチャンスですよ?」

 

「……っ、だ、だが……」

 

「大丈夫……マリーなら、この女なら受け入れて、許してくれます。むしろ、そうして欲しいと思っているかも……半年前、あなたを守ることができずに、こんなところに半年間も閉じ込めることになってしまったこと……責任を感じていたでしょう?」

 

「そ、それは、しかし……さっき謝罪を……そもそも、マリーは悪くない! 悪いのは、卑劣な手で我らを陥れたお前達で……」

 

「そうですよ、私達が悪いんです。それなのに、王子様に対して罪悪感を抱き続けているマリーのことが……可哀そうだと思いませんか? 少しでも楽にしてあげるべきなのでは?」

 

「ら、楽に……?」

 

「王子様も、似たようなことを思って、そう言っていましたよね? 申し訳ない、謝罪したい、と……マリーの方も、王子様のことを恨んで何かいませんでしたが、それでもあなたはマリーに『悪い』と思っていた。だから、同じように思っているマリーのつらさもわかるでしょう?」

 

「それは……そう、だが……そうかもしれないが……」

 

「だからこそ……マリーもまた、あなたと同じように、自分にできる償いをしたい、あなたを助けるため、楽にしてあげるためなら何でもしてあげたい……そう思っている」

 

「……っ……」

 

「そんな彼女の重荷を……少しでも楽にしてあげてはどうですか? そうするのにうってつけのお仕事を……償いを……あなたは今、彼女に与えることができる。その理由もある。あら不思議……何もためらう理由なんてないじゃありませんか。あなたも、彼女も……みんな幸せになれる」

 

「みんな……幸せに……」

 

 王子の耳元で、矢継ぎ早に放たれる、エリザベートの悪魔のささやき。

 それは単なる言葉による誘惑ではなく……声に魔力が乗った、催眠の魔法であることに、王子は気づかない。

 

 王子には魔法の才能もなく、さらに動揺と劣情で頭が上手く働かない。

 ゆえに、言葉で自分の思考を誘導されていることにも、それが魔力でじわじわと脳にしみこんでいっていることにも、気づくことができない。

 

 いつの間にか目が虚ろになり、とろんとしていることを……催眠が上手くかかっていることを確認したエリザベートは、ほくそ笑んで仕上げに入る。

 

「王子様、どうかあなたの手で、マリーの心を少しでも楽にして、救ってあげてください。あなたにならそれができる……いいえ、今ここで、あなたにしかできないことなんですよ」

 

「私が……私にだけ……」

 

「そう……大好きなマリーのことを、あなたが救ってあげて……一夜限りの、王子様の愛を……彼女に注いであげてください。それで皆……そう、皆、幸せになれるんですから……ね?」

 

 そしてエリザベートは、部下に命じて『座敷牢』を元通りにさせ……自身も魔法で、今の拷問でできた汚れや破損を元通りに修繕した。

 

 そして、ベッドの上にマリーを裸のまま放置して……その際に、まだしばらく抵抗できないように薬を追加で投与してから、マリーと王子の2人だけを部屋に残して、部下達と共に退室した。

 退室はしたが、魔法を使って部屋の中の様子はうかがい続けていた。

 

 その魔法の視界の中で……王子がふらふらとベッドに歩み寄り、自分の着ている服に手をかけて脱ぎ捨て始めたのを見て……そして、その下から現れた、はち切れんばかりに勃起した肉棒を見て……策略の成功を確信し、満足げに笑った。

 

(ふふっ、それじゃあ王子様……今夜一晩、どうぞ存分にお楽しみくださいねぇ……♪)

 

 

 ☆☆☆

 

 

「だ、め……こんなっ、ダメです、殿下……やめて……!?」

 

 体に力が入らず、抵抗できないマリーは、それすらも上手く動かない口を必死に動かして声を上げ、王子を止めようとする。

 しかし、クリスハートの耳にそれは届いていないようだった。

 

「ああ、マリー……マリー……っ! ずっと、ずっとこうしたかった……君を、君と、こうして……」

 

(ずっと、って……どういうこと……?)

 

 ふと、マリーと王子の目が合う。

 その、とろんとした虚ろな目を見て……そこから感じる魔力を正確に感じ取って、マリーは一瞬にして、王子が、催眠の魔法で操られていることを察した。

 

 しかし同時に……完全に操られてこの行為に及んでいるわけではない、ということもわかった。

 

 王子の意識は半分ほどは(・・・・・)エリザベートの催眠で操られており、『欲望に従ってマリーを犯す』ことで頭がいっぱいになっている。

 ただひたすら、覆いかぶさっているマリーの体を抱きしめて、腰を振っている。夢中になって……他の何も意中にないかのようだった。

 

 しかし一方で、もう半分は……操られていない部分。

 まぎれもなく、王子自身の意思だった。

 

「マリー……ッ……!!」

 

 絞り出すように、必死な声音でマリーの名を呼び、ひときわ強くその体を抱きしめて……王子は、彼女の中で射精した。

 

 びゅくっ……びゅるっ……と、若さゆえに勢いのある射精。吐き出された精液は、マリーの膣内で肉壁を白く、ドロドロに染め上げて汚し……子宮口から、さらに奥へと流れ込んでいく。

 出されている感覚と共に、じんわりとした温かさが、マリーの下腹部、その内側にゆっくりと広がっていく。

 

 自分の中に、王子が射精した。それを、少し遅れて認識したマリーは……膣内に広がる温かさを心地よく感じながらも、頭の中はそれ以上の困惑で埋め尽くされていた。

 

(催眠だけじゃない……殿下は、自分でも私のことをこうしたいと思っている……エリザベートの魔法は、操ってるんじゃなくて、どちらかというと、欲望を暴走させた感じみたいね……。でも、まさか王子が、私にそんな感情を……そういう目で見られていた、ということ? それとも……)

 

「ふぅ……」

 

 1回の射精で、かなり体力を使ってしまったのだろうか。一休みするように、王子は腰の動きを止めて……マリーにのしかかったままで、脱力した。

 マリーの体を抱き枕にして、ぎゅっと抱き寄せ……裸体をベッドに横になって、体を休めている。

 

 かと思えば、もぞもぞと動いて、マリーの胸元に自分の顔を持っていき……豊かな双丘の谷間に顔をうずめるようにして、柔らかい感触を顔で堪能していた。

 

 己の欲望に正直に……マリーの体を好きなように使って、堪能している。それは間違いない。

 

 マリーの知るクリスハート王子は、誰にでも優しく、『魔女』であろうと差別せずに接してくれる、紳士的な好青年だった。公的な同盟相手としてはもちろん、個人ないし私的な意味での友人としても、好感度は高かったし、信頼していた。

 それだけに、彼がこんな欲望を……しかも自分に抱いていたというのは、少しショックだった。

 

 

(……殿下も男の子なのだし、そういう欲求を持っていることや、女の体に興味があることは、仕方ないことだとは思うけど……それに、こうしてレイプまでしてしまったのは、エリザベートの催眠のせいだろうし…………えっ?)

 

 その時ふと、マリーは……今もまだ、自分の胸の谷間に顔を沈めている王子を見て……彼が、ぽろぽろと涙をこぼして泣いていることに気づいた。

 

「すまない……すまない、マリー……! 私は……私は、最低だ……!」

 

「……殿下……どうしたの、ですか?」

 

 さらには王子は、唐突に謝罪を……そして、懺悔にも似た告白を始めた。

 

「……好き、だったんだ」

 

「?」

 

「君に助けられた、10年前のあの時から、ずっと……マリー、君のことが……! 君が、欲しかった……! 許されない思いでも、君のことが好きだった……っ!」

 

「……え……?」

 

 

 

 エリザベートの催眠魔法の副作用で、精神が無防備になっていた王子は、自分の心の内を、偽らざる本音を、ぽろぽろとこぼしていた。

 幼い頃に助けられて以来、マリーのことが好きだったこと。しかし、互いの立場を考えれば、実るはずもない恋だと諦めていたこと。

 それでも、新聞や部下からの報告で彼女のことを耳にするたびに嬉しくなり……公務の場で彼女に会う機会がきたときには、毎度嬉しくて、ひそかに心が躍っていたことも。

 

 聞いていたマリーには……それが王子の本音なのだとわかった。

 

 暴走する欲望によって、王子はマリーをレイプした。

 いや、今もし続けている。少し休んで体力が回復したからか……先程からまた腰を振り始めた。マリーの膣内で肉棒を激しく行き来させ、肉壁の絡みつく感触を堪能している。

 

 しかし同時に……催眠魔法でも完全には消えなかった王子自身の意識が、理性が、今自分がしていることを前にして悲鳴を上げている。

 愛する女性を、体が動かず抵抗できないでいるマリーを、一方的に凌辱しているという、悪夢のような現状を嘆いて……その心の悲鳴が、涙と懺悔となってこぼれ出ているのだ。

 

 こぼれ出る言葉の端々から、その心の内を、王子も苦しんでいるのだということを理解したマリーには……もう、王子を責めるつもりは欠片もなかった。

 そもそもこのレイプ自体、元凶は、エリザベートの催眠魔法なのだから。

 

(殿下も、苦しんでいる……無理やり欲望のたがを外されて、するつもりもない、したくもなかったことをさせられて……だったら……)

 

 相変わらず、体は動かない。されるがまま、犯されることしか、マリーにはまだできない。

 しかし、それでよかった。このままで、構わなかった。

 

(受け止めなければ……私が、殿下の欲望を。あの時、あなたを守れなくて……こんなところに連れてきてしまったのは、私だもの。……こんなことで、その責任が取れるとも思わないけど……それでもせめて、私でよければ、あなたのその、くるおしいほどの欲望のはけ口に……)

 

 ふと、また、目が合った。

 

 今度は王子の方が、マリーの目が……さっきまでと違うことに気づいた。

 

 先程までの、状況がわからず、戸惑うような目ではない。

 かといって、自分というレイプ魔を責めるような、怒りや悔しさを秘めた目でもない。

 

 慈しみに満ちた、優しい目だった。

 自分のことを思い、受け入れてくれた目だった。

 

「あ……ぁあ……っ!」

 

 言葉を交わすこともなしに、王子はそれを……視線を交わしただけで理解した。

 また、その目から涙が零れ落ちる。

 マリーが自分を理解し、受け入れてくれたことへの歓喜と安堵の涙。……そして同時に、そんな覚悟をマリーに敷いてしまった自分への、情けなさと悔しさの涙でもあった。

 

「マリー……私は、私はっ……」

 

「我慢しないでください、殿下……私なら、大丈夫です。あなたのしたいように……お好きなように、私のことを……使ってください」

 

 唯一動く口で、マリーは……迷うことなく、そう言った。

 王子に、伝えた。遠慮はいらない、自分の体を、好きなだけ汚していいと。

 

 悲鳴を上げている王子の心を守るために、マリーは自分から、皿の上に乗り……その体の全てを王子に差し出した。

 

 

 

 そこからは……王子はより一層激しくマリーを抱いた。

 

 それまでよりさらに硬く、熱く、力強く勃起したペニスを、マリーの膣に突き立てて……上からのしかかり、大きく上下に腰を振る。

 自分の体全体を使ってマリーを抑え込み――そんなことをしなくても、マリーは薬のせいでまだ全く動けないのだが――力強く、突く。深くまで、突く。

 突く。突く。突く。

 

 

 ―――ぱんぱんぱんぱんっ!

 

 

 快音を響かせて、さっきよりも俄然早いペースで、マリーの膣内を容赦なく肉棒で突き回す。

 

 結合部を見れば、マリーの膣肉は、王子のペニスとの間に全く隙間がないくらいに、きれいに吸い付いて……まるで膣肉がペニスをしゃぶるように、締め付けてしごき上げている。

 肉棒が出入りするたびに、その密着した膣肉が、内側の肉ひだがめくれて、水音を立てる。

 

 ピストンのたびに、内側にしみだしている愛液をかき出される。

 引き抜くと同時に、内側から愛液があふれ出て……直後にどちゅん! と突き入れて、腰と腰がぶつかれば、その衝撃で愛液はばちゃん、と飛び散る。

 

 

 ―――ぱんぱんぱんぱんぱんぱんっ!!

 

 ―――ぐちゅ、ぶちゅっ! どちゅっ、どちゅんっ!!

 

 

 どんどん激しくなるセックス。裸と裸の、雄と雌のぶつかり合い。

 

 マリーの体に抱き着いて、抑え込むようにのしかかる王子は、腰を力いっぱい振って、マリーの膣の奥へ奥へとペニスを激しくぶつける。先端がゴツゴツと子宮口に当たり、さらに速いペースで責め立てていく。

 そのままマリーを押しつぶしてしまいそうな勢いで、遠慮なく全体重をかけたピストンを叩き込む王子。

 

 マリーの方も、もう王子を拒むつもりはなく、全てをその体で、子宮で受け止めるつもりで、無抵抗で王子の猛攻にさらされていた。

 

(こんなに、硬くて、激しく……私の体で、そんなにも興奮してるの……?)

 

 胸の谷間に顔をうずめながら……はた目から見ても、全身全霊で腰を振っているのがわかる王子。

 ピストンのペースは全く落ちず、それどころか、どんどん早く、強くなっていく。

 突けば突くほど、擦れば擦るほど、まだ足りない、もっと欲しいとばかりに動きが激しく、強くなる。

 

 それだけ自分の体に夢中になっている、必死になって自分の膣内を掘り進み、子宮の奥まで抉ろうとする王子に、マリーはだんだんと愛おしさすら覚えて来ていた。

 

 マリーから見れば、500歳以上年下の王子。

 10年前ならともかく、今や立派に成長した大人、あるいは大人一歩手前の青年であるとわかっているが……それでも頭のどこかで、ほとんど無意識に、マリーは彼を子どものように見てしまう。

 

 そんな子供の……先ほどの謝罪をしている時の弱弱しい姿や、今こうして自分に欲望をぶつけるがむしゃらで必死な姿は、『超年上の女』というマリーの立場から見て……受け入れなければ、受け止めなければ、という思いを起こさせた。

 

 だから、膣の中、一番奥で……ひときわ大きく、熱くなったペニスが、さらにぷくっと膨らんだその瞬間も……拒まず、受け入れた。

 

「マリー……出すぞ、出すぞっ……!! 私の……子供を、産んでくれ!」

 

「殿下……来て、このまま……っ!!」

 

 肉棒の先端、鈴口が、子宮口に押し付けられた状態での射精。

 狭い入り口にびゅるびゅると吹き付ける精液が、いくらかは弾かれてしまいながらも、マリーの子宮の中にまで流れ込んでいき……それを縦断していく。

 その先にいる、マリーの卵子の元を目指して……交わった雄と雌の、子供を作るために。

 

 どくん、どくん……と、また体の中に、温かいものが広がっていくのを、マリーは受け入れて堪能しながら……ようやく動くようになってきた腕で、ゆっくり、やさしく、王子を抱きしめた。

 

 

 ☆☆☆

 

 

 そんな2人の様子を、別室からエリザベートとその部下達は見ていた。

 いつもの『種付け』の時のように、激しく、無様に乱れるマリーとはまた違った見世物。ゆったりとした快楽と、必死に自分を求めてくる王子を前に、慈愛に満ちた仕草でその欲望の全てを受け入れ……受け止めている姿を見て、おかしそうに笑っていた。

 

(500歳のババアからすれば、王子様もやんちゃ盛りのお子様同然、ってところか……ふふっ、随分と趣味のいいおままごとを楽しんでるもんだねえ)

 

「おっと、このまま3回戦か……絶倫だねえ、王子様も」

 

「ご指示通り、昨日の夜からの食事に精力剤を混ぜておきましたので。もう何度かはできるでしょうし、まだまだ満足しないでしょう」

 

「そしてそれも、マリーは受け入れる姿勢……か。ふふっ、この『種付け』でどんな子供ができるか、楽しみだねえ」

 

 2度目の射精の後、ペニスを抜きとらないままにさらに腰を振り始める王子。

 3回戦に突入したセックスを快く受け入れ、抱きしめ返しながらよがるマリー。

 

「ですがエリザベート様、魔女は妊娠しづらいからこそ、改良した『種馬兵』で種付けを行うのでは……精力剤を投与しているとはいえ、普通の人間でしかないクリスハート王子では、『黒の女王』を妊娠させることなどできるのでしょうか?」

 

「ん? ああ、そのことなら……多分問題ないよ。きちんと今日のために、準備はしておいたからね……ここ数週間、ずっとね」

 

「ここ数週間というと……種付けと並行して、『黒の女王』への拷問・調教を執り行っていらっしゃいましたね。それが、あの魔女を妊娠させるための『準備』だったのですか?」

 

「そうさ。いいかい、これは帝国が長年の研究で導き出していた、魔女の生態に関する知識なんだけどね……魔女ってのは、精神を無防備にさせると妊娠する確率が上がるんだよ」

 

 魔女が妊娠しづらい理由は、その魔力にある。

 魔女の子宮や卵管の中には、強力で高密度な魔力が渦巻いている上、卵子自体も魔力で守られており、容易には受精できないようになっている。

 さらに、受精したとしても、卵子自体が持つ魔力に押しつぶされて精子が死んでしまい、受精卵自体も機能停止してそのまま死んでしまう……などということも起こる。魔女は、魔力によって妊娠しづらくなっているのだ。

 

 その魔力はしかし、精神と密接に結びついている。

 仮に魔女がレイプされたとしても、精神を強く保っていれば、魔力が彼女達を守り、望まぬ妊娠がほとんど起こらないようになっている。

 

 しかし逆に、精神の方を弱めたり無防備にすることができれば、妊娠を防ぐという意味での魔力の持つ力は大きくそぎ落とされる。

 

 その手段は何でもいい。薬を使うでもいいし、拷問で精神をすり減らすでもいい。

 

 あるいは、徹底的に辱めて痛めつけて、人間扱いしないことによって、魔女の精神どころか尊厳も何もかも粉々に砕いてすりつぶしてしまう……という形でもいい。

 帝国の『牧場』は……必要以上に魔女の尊厳を貶めて『家畜』扱いするあの施設は、実はこれを目的にあのような扱いをしている、という一面もある。

 

 そしてそれ以外にも……気が狂うほどの快感の中に突き落として、心を壊す勢いでよがり狂わせ、抵抗の意思をすりつぶしてしまうという手もある。

 さらには、あえて精神的にリラックスさせたり、セックスの相手を自分から受け入れさせる……という手段も友好的である。

 

 苛烈な拷問により、苦痛と、彼女自身の性癖による快楽で、毎日追い詰めた。

 王子の目の前でそれを行うことにより、さらに大きな屈辱で責め立てた。それにすら興奮してしまう自分のあさましさに気づかせて、さらに責め立てた。

 その後、必死に自分を求める王子に感情移入させ、愛を、欲望を、自分から受け入れさせた。

 

 見事にエリザベート達の思惑通りに動き……今もちょうど、何度目かになる王子の射精を膣内で受け止めたマリー。

 顔を赤くし、息を荒くしながら口づけを交わし合う2人は、まるで恋人同士、あるいは夫婦のようだった。

 

「ふふっ、楽しそうで何よりだねえ……上手く子供ができたら、きちんと有効利用してあげるからねぇ」

 

「クリスハート王子の子供ということは、王国の王家の直系になりますね。その、生れた子の血筋を利用して、王国へ揺さぶりをかけるのですか? あるいは、王国を制圧した後に、その子供に王位を継がせるとか……」

 

「それもいいだろうけどね……本命は違う狙いだよ。あの国には、はるか昔に魔女と協力して作り上げたっていう、『王族のみが開けることができる封印』があちこちにあるのさ。そのうちのいくつかは、我ら帝国を含む、敵国との対外戦争において重要な役割を担っているらしい。王国軍だけが通れる、それ以外が通ると災いが襲い掛かる道とか……王国軍は平気だけど、王国軍以外が通ると、水没したり毒ガスが噴き出す抜け穴とかね。マリーローズの力と、王族の血筋を併せ持った『魔法兵士』なら、それらを食い破ってしまえる……また1つ、帝国の勝利に近づくんだよ」

 

 一休みした後、さらにもう1度腰を振り始める……呆れるほど元気で嬉しそうな王子の腰の動きを見て、マリーローズは期待に胸を膨らませるのだった。

 

 

 

 

 

 この翌日、クリスハート王子は、一夜限りのマリーとの思い出を胸に……帝都を去り、無事に王国に引き渡され、大観衆の歓喜の声に迎えられて、王国に生還した。

 

 そして、そのさらに1か月近く後……マリーは、1人の子供を産んだ。女の子だった。

 

 その赤ん坊は……生まれたばかりの姿ではわからなかったが……目が開き、髪の毛が生えそろってくると……鮮やかな金髪に、澄んだ青い瞳を持つ子であったことがわかった。

 

 もっとも……生まれてすぐに引き離されてしまったために、それをマリーが知ることは……なかったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この親子が再会を遂げるのは……かなり後の話になる。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。