※この作品はR-18です。

世界最強の魔女、無様敗北の末に敵国に捕まって魔女裁判で有罪になる。残りの人生は苗床として一生子宮を使われ続けるようです。   作:破戒僧

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第7話 牧場

 

 

「おはよう、『黒の雌豚』さん♪ 気分はどうだい?」

 

「……とりあえず、起き抜けに見たくもない顔が目の前にあって最悪ね」

 

 『魔女裁判』からの『処刑』が執り行われ、最後の最後で気絶してしまったマリー。

 数時間後、目を覚ました彼女は……裸のまま、牢の中にいた。ギロチン拘束の板は外されていたが、代わりに手錠と首輪がつけられている。どちらも魔法を封じる魔道具だ。

 

 そして、寝起きのマリーが一番に目にしたのは、自分の顔をにやにやと笑って覗き込む、エリザベートの姿だった。

 

「ご挨拶だねえ……帝都の市民みんなに見られながらの楽しいショー、喜んでもらえたと思ったのに」

 

「……っ、うるさい……っ!」

 

 途端に蘇ってくる、数時間前――今まで気を失っていたわけだから、ほぼほぼ今さっきにも思えるが――の記憶。

 衆人環視の中、裸にされ、辱められ、痛めつけられ……それだけならまだしも、鞭打ちの痛みで興奮してしまった『ドM』な自分を、数千数万という民衆に見せつけられてしまった。

 

 マリー自身……落ち着いた今となっては、認めたくもないし思い出したくもないが、確かにあの時……打たれ、焼かれ、痛めつけられて……しかしそれでなお気持ちよくなって。

 剛直に膣を貫かれながら、ごまかしようもない歓喜と快楽の中で、ゆっくりと意識を手放した……あの生々しい記憶がよみがえってくる。

 

(あれが……あんなのが、私だったなんて……!)

 

 あの日のことは、何かの間違いであってほしかった。

『痛めつけられる』などという経験がないがゆえに、体がパニックを起こして、変な反応を見せてしまったのだと……そう信じたかった。

 

 しかし、ああもはっきりと、実体験こみで『自覚』させられてしまっては……もう、認めざるを得ない。

 

(この女に叩かれて、気持ちよかった……。あんなに多くの人の前で、犯されて……恥ずかしい姿を見られて……蔑むような目で見られて、体が熱かった……。イザベラと、アリシアの、あの……信じられないようなものを見る目で見られて……その目の前で、あんな風に乱れて……! どれもこれも、私、私……気持ちよくて……もっと欲しいとすら思ってしまった……っ!)

 

 自分は……マリーローズ・アン・モルガーナ・グランドヴァースという1人の魔女は、虐げられて喜ぶ被虐趣味(マゾヒスト)なのだと。

 痛みを、屈辱を……嬉しいと、気持ちいいと感じてしまう性癖の、変態なのだと。

 

 思い出すだけで……胸がざわつく。

 

(『黒の雌豚』……酷い言われ方だけど……私にはお似合いの呼び名、なのね)

 

 500年を超える時を生きてきて……当然、色々な経験をしてきた。

 

 まだ100歳にもなっていない頃のマリーは、一時期、傭兵のようなことをして生きていた時期があった。多くの人や組織と、その頃は関わりを持っていた。

 

 時には、いい仲になった男に、体を許したこともあった。男女の交わりは、性の悦びは、その時にもう経験済みだ。

 それ以上の縁には恵まれず、欲しいとも思わなかったから、子供こそ作らなかったが。

 

 だがそれでも……その時は、自分がそんな性癖を持っていたなどとは気づかなかったし、今の今まで知らなかった。この女に……エリザベートに、散々に痛めつけられるまでは。

 

 彼女に言われた通りだ。自分を『虐げる』『痛めつける』ことができる者などいなかった。

 幸か不幸か……今ほど強くなかった若い時期にも、そういう相手に会うことはあまりなかったし、あってもうまく切り抜けていた。

 だから、気持ちよくなるほど痛めつけられたのは……まさにあの時が初めてだった。

 

 これまでは……そんな悦びとは、無縁だった。

 しかし、これからは……。

 

「やだねぇ……そんな熱い目で見ないでおくれよ。そんなに私の鞭が気に入っちゃったのかい?」

 

「……っ、誰が、そんな……」

 

「あっはははっ! そんな風に潤んだ、物欲しそうな目で見てきておいて、どの口でまだ……あぁおかしい。すっかり目覚めちまったんだねぇ、あんた……心配しなくても、これからたっぷり、かわいがってあげるからね……!」

 

 

 ―――ぎゅっ!

 

 

「ひんっ……!」

 

 不意打ちで両乳首をぎゅっとつままれ、乳房の先端から、鋭い痛みと快感が走る。

 びくんっ、と小さく跳ねる体。それだけで火照ってしまう顔。

 あんな目に遭っておきながら、この体は……実に正直に、『期待』してしまうらしい。

 

 その場ではそれ以上は何もせず、エリザベートはすっくと立ちあがると……マリーの首輪から延びている鎖をじゃらっ、と引っ張って、無理やり立たせた。

 そしてそれを引いて……彼女を牢から出して、さらにどこかへ歩き出す。

 

「ついておいで。あんたがこれから死ぬまで暮らすことになる、職場へ案内してあげるよ」

 

「職場……?」

 

「『魔女』にとっては、一度入ったら二度と外には出られない『地獄』だとか言われてるけど……」

 

 エリザベートはそこで振り返り、皮肉をこめてにやりと笑う。

 

「あんたにとっては、『天国』かもね♪」

 

 それが、たちの悪い皮肉だとわかっていても……マリーの体はほのかに熱くなり、その心臓は、どくん、と震えてしまうのだった。

 まるで、何かを期待するように。

 

 

 ☆☆☆

 

 

 場所がわからないよう、目隠しをされて連れてこられたマリーが、その目隠しを外されると……そこに広がっていたのは、目を疑うような光景だった。

 

「これは、一体……!?」

 

「ここはね……『牧場』さ」

 

 牧場。

 魔女を『苗床』として、『資源』として有効活用するため、それらの飼育・管理を行っている施設の呼び名であり……帝国が各地から攫ってきた魔女は、全てここに入れられる。

 

 マリーの目の前に広がっているのは、まさに『牧場』……あるいは『畜舎』とでも言うべき光景だった。

 

 通路の両側にある、鉄柵で囲われたスペース。そこに、普通の畜舎であれば、牛や馬、ニワトリといった家畜が入れられる。そして、人間の職員がそれらに餌をやったり、色々な世話をして育てる……という構図になるのだろう。

 

 しかし、この『牧場』では……その中に入れられているのは、獣ではなく『魔女』である。

 裸にされた魔女が、四つん這いの姿勢になるように固定されて、決して広くないスペースに押し込められている。首元には魔法を封じる首輪があり、さらにそこから、シリアルナンバーの刻印されているタグが下がっている。

 

 魔女達はいずれも、頭を通路側、お尻を逆側に向けるように固定されている。固定している枠にはある程度余裕があり、上下左右に多少動くことはできるようだ。

 

 例えば、通路側の枠の下の方に設置されている『餌箱』に顔を近づけて、そこに入れられている餌や水を口にすることくらいはできる。

 

 ちょうど今、食事の時間らしい。施設の職員が、魔女達の目の前の餌箱に、雑に餌を放り込んでいく。

『餌』の見た目は、リゾットやドリアのようだった。米や麦のような穀物に加え、野菜や豆類が一緒に、大量に入っている。引っ張ると伸びているところからして、チーズなどの乳製品も入っていると思われた。

 それだけ聞くと見た目は悪くないし、なんなら湯気も立っているようで、出来立てに近くて美味しそうなのだが……それが、目の前の餌箱にべちゃ、と入れられるビジュアルで台無しだった。

 

 魔女達は、そのほとんどが光の消えた目をしていて、何の躊躇もなくその餌箱に顔を突っ込み、犬食いでそのドリアらしき餌をほおばっていく。口の周りがべとべとになろうと気にせずに、手を使わず顔だけで食べている。

 

 そんな『餌やり』の様子を見つつ、エリザベートに連れられて少し進むと……一足先に餌やりを終えたらしい魔女達が、『種付け』をされているエリアに差し掛かった。

 

 マリー達が今いる通路の逆側、魔女達のお尻側のスペースに、たくましい体つきの裸の男達が入り……魔女の腰を掴んで、目の前の膣穴を遠慮なく突き回し、犯している。

 うめき声にも喘ぎ声にも聞こえる、力ない嬌声の大合唱が響いている。

 

 ふと見ると、ひとりの男がぶるぶるっ、と体を震わせて……自分の腰を魔女のお尻に強く押し付けている。その震えが収まってから、肉棒を膣から抜き取ると……白濁液がねっとりと、肉棒の先端と膣口との間に糸を張った。

 

 射精を……すなわち『種付け』を終えると、男はさっさとそこから出ていく。

 膣内射精をされた後の魔女は、そのまま放置のようだった。はぁはぁと息を荒くしつつも、固定された体勢のままで脱力し、休んでいる。

 

「帝国が魔女を『苗床』として使ってるっていうのは知られた話だろうけど、具体的にどんな風に扱ってるのかまでは知られてない。ここは特一級の情報封鎖によって隠されてるからね。あんたもこの『牧場』については、見聞きするのは初めてだろう?」

 

「ここで……『魔法兵士』や『軍用魔獣』が生み出されているの? 私達、魔女の胎を使って……」

 

「そうさ。毎日せっせと種付けして、帝国のために戦う、未来の精兵や生物兵器をせっせと増やしてる。あちこちにいるだろう、お腹の大きいのがさ」

 

 エリザベートの言う通り……魔女の中には、もうすでに種がついてしばらく経つのか、お腹が大きくなっている者もかなり多くいた。

 その中にはさらに、臨月と思しき腹の大きさを持つ者も。

 

 見ていると目の前で、そのうちの1人が、どこかに連れていかれた。

 

「まもなく生まれる『苗床』は、産屋に移してきちんと子供は取り上げる。そして出産後はまたここに戻して、空いた子宮に次の子種を注いで仕込むのさ」

 

(人間に対する扱いじゃない……本当にここでは、魔女は『苗床』……家畜なのね)

 

 餌やりに、種付け。その他にも、およそ家畜に対するやり方と言っていい光景が、そこら中で魔女に対して行われている。

 まさしくここは『牧場』。魔女を家畜として飼育している光景がそこにあった。

 

「まあでも、あんたがこいつらの仲間入りをすることはないから安心しなよ。ここはEランクやDランクの苗床を入れておく畜舎だからね」

 

「ランク……?」

 

「苗床は、魔女としての力量や、健康状態なんかによってランク分けされるのさ。より強い力を持ち、肉体的にも優秀な魔女である方が、強い子を産めるからね、その分丁重に扱われるし……胎に仕込む種も、厳選したものが使われる。反対に、品質が大したことない魔女は、ここでこうして、数で勝負の低品質な『魔法兵士』や『軍用魔獣』の苗床として使うのさ」

 

 それを聞いてマリーは、今まさに魔女達を犯している男達を改めて見る。

 

 見た目は普通の人間に見えるが、マリーはその魔力感知能力で、それらが調整された『魔法兵士』であることを見ぬいていた。

 処刑場で、自分を犯したあの巨漢の『種馬兵』と同じ……彼らも『種馬兵』なのだろう、と。

 

 しかし、あの巨漢に比べて、今目の前でへこへこと腰を振っている彼らは、さほど強い力は感じない。肉体的な力強さもそうだが、体内の魔力の量も質も、大きく劣っている。

 親が、種馬がこれであれば、生れてくる子もさほど期待はできないだろう。

 

(なるほど……確かに、『低品質』。一兵卒の中にもまれにいる、魔力を持つ、『一兵卒としては強い兵士』は、何割かはこうして作られていたのかもしれないわね)

 

 マリーは、エリザベートらに先導されてさらに進む。

 一本道になっている通路をずっと奥まで進む間に、さまざまなエリアを通ることになった。

 

 どれも同じように、魔女が『苗床』として管理されているエリアだったが、それらのエリアでの魔女達の管理のされ方は、実に様々だった。

 先程聞いた『ランク』に加え、年齢や人種、得意な属性は何か、何の子供を孕むか――人間か魔獣か、さらに細かく種族が何かまで――様々な条件によって、飼育環境は異なっていた。

 

 牢獄のような場所で数人1部屋で管理されているところもあれば、狭いが1人1部屋の完全個室で管理されている者もいた。

 マリーが犯されたのと同じような屈強な人間……種馬兵に種付けされている者もいれば、ゴブリンやオークといった魔物・魔獣に犯されている者もいた。

 

 同族である魔女達が、ひとかけらの人権も尊厳も与えられず、徹底的に家畜として扱われ、搾取されている光景を見せつけられながら、マリーは奥へ奥へと連れていかれる。

 

「……随分奥へ行くのね。まだ着かないの?」

 

「高ランクの苗床を飼育するエリアは奥の方にあるからね。あんたは文句なしのAランクだから、一番奥のエリアで管理されることになるんだよ」

 

 さらにもう少し歩いて……ようやく、マリー達は目的地に到着した。

 

「入りな。ここが今日からあんたの住処になる部屋だよ」

 

「へえ……個室なの? 随分といい待遇ね」

 

「そうかい? 気に入ってくれたならそりゃよかった、あんたの終の棲家になるかもしれない部屋なんだからね」

 

 毒交じりのそんな言葉を言うエリザベートだが、マリーからすれば、実際にいい部屋だ、と思っていた。

 もっとも、『予想ないし覚悟していたよりはだいぶマシ』という意味でだが。

 

 家具はほとんどなく、牢獄のように武骨で無機質な部屋だ。床には、養生マットのようなものが敷かれていて、申し訳程度に柔らかい。

 マットの他は、部屋の隅にベッドが1つと、その近くにトイレ(衝立なし)が設置されているくらい。それ以外は、家具と呼べそうなものは何もない。

 今通ってきた扉に、ドアノブすらついていないのだ。中から開けられないようになっている。

 

 特徴的なのが、その広さ。縦横の長さは同じで、5m四方程度だろうか。家具もないのに、1人で使うには少々広すぎる大きさなのがなぜか気になった。

 天井はさらに高く、10m近くある。

 

 天井や壁のあちこちに、水晶玉のようなものが埋め込まれている。

 マリーは一目見て、それが監視用の魔道具だと察した。あの向こう……離れた別の部屋に看守がいて、この部屋の中にいる囚人の様子を逐一確認しているのだろう。

 

 これまで見ていた、独房のような部屋や、家畜を入れる畜舎そのものといったスペースから比べれば、大きく違う。……人間らしい生活ができるかどうかは別として。

 

(狭苦しい牢屋みたいな部屋や、何人もすし詰めの雑居房でないだけマシ、かしらね)

 

「あんたはここで死ぬまで過ごして……そして、多くの子供を産むんだよ。特級の『苗床』として、その子宮でもってこれからは帝国に貢献してもらうのさ」

 

 部屋に入ると、マリーの首輪から延びる鎖が、部屋の壁のホルダーにつながれる。

 鎖の長さは十分あるため、部屋の中を移動するのに不自由はないが。

 

 しかし、それはマリーにストレスなく過ごさせるためのものではなく……この部屋で行われる様々なことをやりやすくするためのものだ。

 恐らくは、種付けや出産といった。

 

 さっき、畜舎で犯されていた魔女達のように……マリーもまた、ここで、『種馬兵』のような者達に犯されることになるのだろう。

 

 その答え合わせをする機会は、すぐにやってきた。

 

 マリーをこの部屋につないだエリザベートは、そのまま自分達は退室する……と見せかけて、

 

「それじゃあ、私はこれで失礼するけど……あんたにはさっそく仕事をしてもらうよ」

 

 そう言って部屋の戸を開けると……彼女達が外に出るより先に、誰かが部屋の中に入ってきた。

 

 中に入ってきたのは、裸の巨漢。

 あの『処刑場』で、マリーを衆人環視の中犯した、あの『種馬兵』だった。

 よく似た別人……ではない。同一人物だ。

 

 マリーの膣を抉り、子宮まで貫いて蹂躙したあのペニスは、一度拭くなり洗うなりしたのか、精液や愛液はついていなかったが……あの時と同じように、勃起して、雄々しくそびえたっている。準備万端、という状態だった。

 

「……種付けなら、もうさっきされたと思ったのだけど?」

 

「あんな1回だけで終わりなはずないだろう? 観客向けのショーはあれでおしまいだけど、あんたの仕事は犯されて、産むことなんだから……孕むまで何度でもやるに決まってるじゃないか」

 

 それに、と続ける。

 

「あんたも知ってるだろう? 魔女って種族はね……人間よりもかなり妊娠しにくいんだよ。調整を施した種馬兵でも、1回や2回じゃとても種なんてつきやしない……何度でも注いで、少しでも当たる確率を上げてやらないとね」

 

 エルフやドワーフといった、亜人全般に言えることだが……寿命が長い種族ほど、妊娠はしづらくなる傾向がある。

 魔女はその最たるものの一つ。しかも、魔女としての力が強ければ強いほど、妊娠しにくい。

 

 帝国の研究機関による報告では、体内に精子が入っても、膣内で魔女自身の魔力圧に負けて死滅してしまうという。

 それをどうにか生き延びて卵子の元にたどり着いても、卵子が持つ魔力の大きさに精子が負けて死んでしまい、受精できなかったり……受精した後ですら、精子が卵子由来の魔力で押しつぶされて死滅し、それ以上成長できずに受精卵が死んでしまうことすらあった。

 

 種馬兵は、そんな魔女ですら妊娠させられるように、魔法や薬物で調整・強化されているが、それでも確率は芳しくない。そしてこれは、高ランクの魔女に限った話ではなく、低ランクですらそうなのだ。

 だからこそ、道中あの『畜舎』で見たように、徹底的に管理した上で何度も何度も、毎日種付けを行い、数をこなして確率の低さを補い、生産性を確保している。

 

 Aランクの魔女……それも、不老不死の領域にいるマリーほどの『苗床』ともなれば、さぞ妊娠させるのは難しいだろう。

 幸いにして、あらかじめ行った検査により、妊娠『できない』体ではないことはわかっているため、できる限りの措置を施して、少しでも妊娠の確率を上げることに決まっている。

 

「あんたには毎日、えりすぐりの『種馬兵』をあてがってあげることになってる。これから毎日、お腹がパンパンになるまで注いでもらうんだよ」

 

 言いながらエリザベートは、手に炎の鞭を出す。

 それを見てマリーは、目を見開いて、びくっ、と体を震わせた。

 

 それは、痛みを思い出して恐怖し萎縮してしまったからではなく……

 

「ふふっ、かわいいねえ……コレを見て期待しちゃってるのかい? また叩いてほしい、痛くして気持ちよくしてほしい、って」

 

「っ……私は……」

 

「『種付け』の準備をする手伝いをしてあげるよ。こっちにお尻を向けて四つん這いにおなり」

 

 その命令に、マリーは一瞬ためらうものの……黙って従う。

 エリザベートに背中を向けて、四つん這いになった。形のいいお尻がぷりん、と突き出され、背中も無防備に差し出される形になる。

 

 エリザベートは、『いい子ね……』と舌なめずりしながら、鞭を構え……

 

 

 

 数分後。

 

「それじゃ、存分に楽しむんだよ~♪」

 

「あぅ、あっ、あぁあ……ぉほぉ……っ」

 

 やることは終えたとばかりに、さっさと退出していくエリザベート。

 残されたマリーは、お尻も背中も散々に打ち据えられていて、一面真っ赤になって……力が入らなくなり、倒れ伏していた。

 

 しかし、その股間は……すっかりトロトロに出来上がって、もう前戯の必要は全くないほどになっていた。

 今すぐにでも男のモノを、一番奥まで容易く受け入れてしまえるだろう、というほどに。

 

 顔も……処刑場での時と同じように、こらえきれない快楽による歓喜に歪んだ『雌豚』の顔になってしまっていた。

 

 そして、エリザベートがいなくなったと同時に……その処刑場でもマリーを蹂躙した巨漢の種馬兵が、ゆっくりとその背後に迫る。

 倒れ伏すマリーの腰をガシッとつかんで持ち上げると……狙いを定めて、一気に貫いた。

 

「ぉ……んあぁおぉぉおおおぉぉっ!?」

 

 遠慮も躊躇もない一撃が、子宮口まで一気に貫いて、マリーの体の奥の奥まで突き刺さる。

 熱く、硬く勃起した肉棒は、処刑場の時と同じように、内側から焼き焦がさんばかりに、その雄の熱さと硬さで責め立てる。

 炎でも燃えないマリーの体がしかし、焼けてしまいそうなその感覚に、見る見るうちにマリーは追い込まれていった。

 

 四つん這いでうずくまるマリー。処刑場の時と同じように、その下腹部は、外から見てもわかるほど派手に変形していた。

 種馬兵の腰が前後に動くたびに、巨根が出し入れされるたびに、面白いように大きく形が変わる。これで壊れないのが逆に不思議に思えてくるような光景だった。

 

 ―――ずどん、ずぐっ、ずちゅ……ごりっ、どちゅん!

 

「んぐっ、ぅぐ……あぅ、おうっ……ふぅ……っ……!」

 

 およそ知性の感じられない、うめくような声を漏らしながら、マリーは……自分の体が『変わって』しまったことを感じていた。

 

 持ち前の回復力……を通りこした再生力によって、マリーの体は、既に元通り、万全の状態になっている。

 

 処刑場で鞭打ちの拷問の上で『種付け』され、体の中も外もボロボロにされたが、その傷は既に跡形もなく治っているし、あれだけ広げられて、壊れる寸前までいっただろう女性器も、新品同然のところまで元通りになっていた。

 さらには、今さっきエリザベートに滅多打ちにされたお尻と背中すらも、ほとんど治ってきれいな肌に戻っている。

 

 それほどの治癒力・再生力を持っているはずのマリーだが、しかし……完全には元通りになっていない。何かが変わってしまっている。そう、マリー自身は感じていた。

 

(おなか、の、中っ……何か、違う……!?)

 

 ゴリゴリと抉り削らんばかりの勢いで動く巨根。

 それを自分の膣壁が締め付けてこすり上げる感覚。処刑場でも嫌というほど感じさせられた感覚だが……何かが違う。

 

 受け止めている穴の形は同じ。

 挿入されている棒の形も同じ。

 なのに、感じ方が違う。

 

 形ではない、もっと他の……マリーの中の『何か』が変わってしまった。

 

(お腹の、中が、痺れて……でも、気持ちよくて……喜んでる……。自分から、動いてる……!)

 

 衆人環視の中、蹂躙された時とは違う……膣肉が自分から蠢いて、肉棒に媚びるように絡みつきに行っている。

 うねって動いて、自分から肉棒を迎えに行っている。

 

 マリーはそんな風に動かしてはいないし、そもそも、動かそうと思ってもできないだろう。

 マリーの体が、勝手にそうしている。勝手に動いて雄の、肉欲の味を欲しがっている。

 マリーの膣内が、すっかり……『雌』になってしまっている。

 

(私の体……犯されて、喜んでいる……! 本当に、いじめられて喜ぶ、雌豚の、卑しい体……。悔しいのに……苦しいのに……)

 

 自分が雌であることを思い出し、男性器を受け入れる喜びを思い知ってしまったマリーの膣。

 中で我が物顔で暴れまわる巨根に、腹を破られるかと思うほどに乱暴につき回されても……その圧迫感や苦痛を塗り潰す勢いで、後から後からあふれ出てくる快楽にたちまち押し流され……声に艶が乗り、体はガクガクと震える。

 犯されて喜ぶ『黒い雌豚』の姿が、そこに確かにあった。

 

「はぁ、っ……気持ち、い……ぃ、ぅぐぅっ!? んんんぅぅううぅぅっ!?」

 

 何回目か、あるいは何十回目かのピストンと同時に、マリーの快楽はてっぺんまで叩き上げられ……子宮がつぶれるほどの威力で突き上げられ、思考が真っ白になるほどの衝撃を受けて……絶頂した。

 きゅうきゅうと膣が締まり、入っている肉棒を絞るように蠢く。

 

 それで種馬兵が絶頂することはなかったが、ペニス越しに伝わってきた快感に気をよくしたのか……一層腰の振りが大きく、強く、激しくなった。

 それを受けて、マリーの体に、絶頂をさらに上塗りするような快感が迸り、あっという間に全身を満たしていった。

 

 ろくに力が入らない中、そのまま自分の体を持ち上げてしまいそうなほど逞しいペニスが、そしてそれがもたらす快感だけが、彼女を振り回し、弄ぶ。

 

「やめ、待……止まっ……ま、だ、イっ……あおぉ、おぉおおっ!?」

 

 がつんがつんと奥を突かれ続ける。マリーの……肌馬の体のことなど何も考えていないほど、激しく乱暴な、欲望と本能だけの動きで。

 そんな乱暴なピストンでも、今のマリーが感じるのは、快楽と幸福ばかりだった。

 

 絶頂して快楽で満たされている、思考すらまともにできないほどいっぱいいっぱいの体。

 底をさらにつき回されて、体の奥底からさらに快感があふれ出して、絶頂を上塗りして体を満たし……さらに大きな絶頂を引き起こす。

 しかし、まだまだ止まらない、より乱暴になるピストンが、それをさらに快感で塗り潰して……という繰り返しで、マリーは快楽と絶頂の無限ループの中にいた。

 

 そして、何回目か、あるいは何十回目かの絶頂をしている最中に……マリーの子宮の中に、ひときわ大きな熱と衝撃がどばっと吐き出された。

 

 ―――ぶびゅるるるるるっ! ぼぶっ、びゅる……ごぷ、ごぼごぼ……!

 

 一瞬で子宮を、膣内をパンパンにするほどの量の精液が、種馬兵のペニスから迸り……マリーの膣内を、どろっとした白濁の子種汁でいっぱいにした。肉棒を突き入れられてただでさえ変形しているマリーのお腹が、注がれた精液に押し広げられ、さらに大きく、丸く膨らむ。

 

 ―――めり……めりめりっ……! みちみちみちっ……!

 

 処刑の時と同じ。まるで、臨月の妊婦かと思うような大きなお腹を抱えることとなったマリーは……絶頂の連続でごっそり体力を持っていかれ、さらにパンパンになったお腹をかかえて、ろくに動くこともできなくなっていた。

 

 その動けないマリーの胎(はら)の中に、最後まで、出る分全ての精液を、種馬兵は残らず注ぎ込んで……ようやく射精が止まった。たっぷり数分ほども経った後のことだった。

 

 やっと、お腹が膨らむのが止まり、怒涛のように押し寄せていた快楽の波状攻撃も止まった。

 冷静な思考を押し流されることがなくなり、ようやく落ち着いてものを考えられるようになったマリーは、必死に息を整えながら、冷静な頭を……

 

 

 ―――ごちゅんっ!!

 

 

「お゛っ、ほぉおぉっ!?」

 

 取り戻す……前に、また、頭の中にせっかく出来上がりかけていた、落ち着いた思考が……吹き飛ばされてしまった。

 種馬兵が再び力強く腰を振り、膣の奥をペニスで殴りつけられたことによって。

 

(ま、まさか……まだ……!?)

 

 処刑場での公開種付けは、国民達にマリーの無残な姿を見せつける『ショー』としての意味合いが強かった。

 だからこそ、わかりやすいフィニッシュとして、1発射精した後に、膣からペニスを抜きとって、どろどろと大量の精液がマリーの膣口から漏れ出る様を見せつけたのだろう。精液をたっぷりと注がれ、晴れてマリーも『苗床』になったのだと示すために。

 

 種馬兵は本来、1回射精したくらいで打ち止めになどなりはしない。

 種付けのために調整された彼らは、2回でも3回でも『苗床』を犯し、その子宮に精液を注ぎ込むことができる。

 金玉の中に蓄えられた大量の精子と、強靭な肉体による底なしのスタミナ、種付けのことしかほとんど考えられないように『調整』された、欲望まみれの頭が、ノンストップで何時間でも種付けを続けることを可能にしている。

 

 ゆえに、こうして『牧場』に入り……『苗床』として、本格的に『種付け』される立場となった以上……マリーへの種付けは、1回や2回の射精では終わりはしない。

 射精しても全く衰えず、硬くて熱いままのペニスが、『まだまだ終わらないぞ』と肉壁越しにマリーに語り掛け、突き付けているようだった。

 

 そしてそれを、言葉を介さずに肉壁で受け取り理解したマリー。

 

 その時、彼女の顔に浮かんでいたのは……恐怖でも、絶望でもなく……

 

(私……本当に、壊されてしまうかも……)

 

 ……欲望に吞まれ、理知的な雰囲気の消え失せた……いやらしい、雌の笑顔だったという。

 

 

 

 

 

 『種馬兵』の金玉が空っぽになり、マリーへの『種付け』が終わったのは……それからさらに3時間後だった。

 

 

 

 

 

 

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