ブラックグラウモンが腕のブレードを振るって切り裂きに出た。
「かわすぞ!」
「ええ!」
ユキアグモンとピコデビモンは素早く動いて攻撃をかわしていった。
「避けるだけじゃ勝てないぜ!」
ブラックグラウモンが噛みつきに出た。ユキアグモンはバックしてかわした。
「リトルブリザード!」
「ピコダーツ!」
ユキアグモンとピコデビモンが必殺技をブラックグラウモンに飛ばした。
「甘い!」
ブラックグラウモンはブレードを振るってピコダーツをはたきおとし、リトルブリザードを腹で受け止めて弾いた。
「成長期デジモンが俺に勝てると思うか!」
「強いな・・・」
「これは一筋縄ではいきませんね・・・」
ブラックグラウモンの強さにユキアグモンとピコデビモンは感心していた。
「ユキアグモン、ここは進化だ!」
晴樹がユキアグモンに進化するように言った。
「ああ、晴樹、俺は進化する事が出来るんだ!」
晴樹の言葉にユキアグモンはやる気を出した。
「ピコデビモン、やれるわね?」
「お任せ下さい、進化など容易い事です」
ユキアグモンとピコデビモンは進化を始めた。
「ユキアグモン進化!ヒョーガモン!」
「ピコデビモン進化!アイスデビモン!」
ユキアグモンとピコデビモンは姿を変えてヒョーガモンとアイスデビモンに進化した。
「何、進化しただと、ふん、進化した所で俺には叶わぬわ!」
ブラックグラウモンはブレードを振るって来た。
「こっちも負けないぞ!」
ヒョーガモンはアイス棍棒を振るってブレードと打ち合った。
「行きますよ、フロストクロー!」
アイスデビモンが必殺技のフロストクローを振るってブラックグラウモンを攻撃した。
「ぐ、やるな!」
ブラックグラウモンが必殺技のエキゾーストフレイムを吐いて来た。
「かわすぞ!」
ヒョーガモンとアイスデビモンはこれをかわして、一斉に攻撃した。
「氷丸投げ!」
「フロストクロー!」
同時に必殺技を叩きこんでブラックグラウモンを攻撃した。
「ぐああ、バカな・・・!」
必殺技を受けてブラックグラウモンは倒れ込んだ。
「やったわ!」
「俺達の勝ちだ!」
ブラックグラウモンに勝利して淑乃と晴樹はハイタッチをした。
「晴樹、俺達やったぜ!」
「私の活躍も中々だったでしょう」
ヒョーガモンとアイスデビモンは晴樹と淑乃に勝利した事を伝えた。
「ええ、アイスデビモン、よくやったわ」
「淑乃様にお褒めの言葉を頂き祝着至極にございます」
淑乃に褒められてアイスデビモンは嬉しそうにしていた。
「ヒョーガモン、ありがとう」
「ああ、晴樹のお陰だ」
ブラックグラウモンに勝利してアイスデビモンとヒョーガモンは成長期のピコデビモンとユキアグモンに戻った。
「黒川君、淑乃さん、見事な勝負だったよ」
「先輩、ありがとうございます」
「く、くそ・・・」
するとブラックグラウモンが起き上がった。
「な、まだやるのか?!」
晴樹が驚いているとブラックグラウモンは首を横に振った。
「いや、もう俺に戦う気力は無い。しかしお前達、何者だ?英雄でもないのに俺を倒すとは・・・」
「英雄じゃないよ、只のデジモンテイマーだよ」
「私も晴樹と同じね」
「お前達、名前は何て言うんだ?」
ブラックグラウモンが二人に名前を聞いて来た。
「俺は黒川晴樹、パートナーはユキアグモンだ」
「藤枝淑乃、パートナーはピコデビモンよ」
晴樹と淑乃は名を名乗った。
「ユキアグモンだ!」
「ピコデビモンと言います」
ユキアグモンとピコデビモンも名を名乗った。
「そうか、覚えたぞ、お前達の事!英雄を倒す前に倒すべき相手が見つかった。俺はお前達を好敵手としよう!お前達を倒せないようでは英雄とは戦えまい!英雄に挑む前にお前達から倒してやろう。それまで、腕を磨いておく事だな!」
そう言うとブラックグラウモンは去っていった。
「いいか、俺と再戦するまで誰にも負けるなよ!」
去り際にそう言って大学を去っていった。
「はあ、面倒な事になったわね。因縁を吹っ掛けられるなんて・・・」
淑乃は好敵手扱いされた事に迷惑しているように溜息を吐いた。
「まあでも大学を守れたんだし、よしとしようか?」
「そうね」
「黒川君、淑乃さん、見事だったよ。お陰で大学も守られた、ありがとうね」
「どう致しまして、先輩」
「晴樹、お昼にしましょう。そろそろその時間でしょうし」
「やった、俺、お腹ペコペコなんだ!」
「主の料理、頂くとしましょう」
事件の後、晴樹達は淑乃が作ったお昼の弁当に舌鼓を打つのだった。