※この作品はR-18です。

デジモンリアライズ 異世界の訪問者   作:たくと七星

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第3話「メラモン」3

「くそ、中々強いな・・・!」

 

 

「どうやら見くびっていたようですね・・・」

 

 

 メラモンの強さにヒョーガモンとアイスデビモンは感心していた。

 

 

「諦めるのは早いぜ、俺だって戦えるんだ!」

 

 

 ヒョーガモン達の前にブイモンが出てきた。

 

 

「おい、成長期のお前じゃ相手にならねえって!」

 

 

「危ないですよ!」

 

 

「大丈夫さ、俺だって進化出来るんだ!」

 

 

「進化?」

 

 

 ヒョーガモン達が言うと、ブイモンが勇気のデジメンタルを取り出した。

 

 

「ブイモン、アーマー進化!フレイドラモン!」

 

 

 ブイモンはアーマー進化をしてフレイドラモンになった。

 

 

「アーマー進化だと?!」

 

 

「俺の炎がお前の炎を断つ!」

 

 

 フレイドラモンが先頭の構えに入った。

 

 

「く、アーマー進化した所で俺に勝てるはずが・・・!」

 

 

 メラモンが向かっていって拳を振り上げた。

 

 

「行くぞ!」

 

 

 フレイドラモンはメラモンのパンチをかわして懐に入り込み、パンチを振るった。

 

 

「やるな!」

 

 

「行くぞ、ファイアロケット!」

 

 

「バーニングフィスト!」

 

 

 フレイドラモンとメラモンが必殺技を振るってぶつかり、つばぜり合いになった。

 

 

「今だ、行け!」

 

 

 フレイドラモンがヒョーガモン達に攻撃を合図した。

 

 

「ああ、任せろ!」

 

 

「私達も遅れは取りません!」

 

 

 ヒョーガモンとアイスデビモンは走り出した。

 

 

「な、しまった!」

 

 

「氷丸投げ!」

 

 

「フロストクロー!」

 

 

 二体のデジモンの攻撃を受けてメラモンは力尽きた。

 

 

「俺達の勝ちだ!」

 

 

 ヒョーガモンとアイスデビモンが晴樹と淑乃にⅤサインを送った。

 

 

「やったな、いい連携だったぞ」

 

 

 フレイドラモンがヒョーガモン達の戦いぶりを褒めていた。

 

 

「貴方も中々の強さでしたよ」

 

 

 アイスデビモンがフレイドラモンの強さを称えていた。

 

 

「うう・・・!」

 

 

 するとメラモンが立ち上がった。

 

 

「まだやるのか・・・!」

 

 

 ヒョーガモン達が身構えた。

 

 

「うう、お前達はデジモン達の悲鳴が聞こえないのか?」

 

 

「悲鳴?」

 

 

 晴樹が聞くとメラモンは語り出した。

 

 

「この世界は俺達デジモンにとって生きにくい世界だ。デジモン達はこの世界では辛く苦しい思いをしている。人間だけが得をして、デジモンだけが損をする社会。こんな世界、灰になった方がいい・・・!」

 

 

「余程、辛い思いをしていたんだね」

 

 

「何よ、そんなにこの世界が嫌なら元の世界に帰って片隅でひっそりしてなさいよ」

 

 

「淑乃、それは言い過ぎじゃ・・・」

 

 

「私は本当の事を言っただけよ。人間の世界が嫌なら無理にいる必要はないでしょ」

 

 

 同情的は晴樹に対して淑乃はクールに言った。

 

 

「なあ、お前は本当のこの世界を灰にするのか?」

 

 

 進化を解除したブイモンがメラモンに聞いた。

 

 

「そうだ、それで何だ?」

 

 

「そんなの嫌だぞ!だって、世界が灰になったら、ラーメン食べれなくなっちゃうんだぞ!そんなの悲しいぞ!」

 

 

「はあ?何そんな小さな心配をしているのよ・・・」

 

 

 淑乃は呆れていたが、ブイモンは真剣だった。

 

 

「俺、夢があるんだ。人間の世界でラーメン店を開くんだ。店を開いて、ラーメンの美味しさをデジモン達に知ってもらうんだ。その為にラーメンについて勉強してるんだぜ。お前だって夢があってこの世界に来たんだろう?」

 

 

「夢か・・・」

 

 

 ブイモンの言葉にメラモンはかつての夢に溢れていた自分を思い出した。

 

 

「夢なら、俺もあった。喫茶店を開いてみたいと・・・」

 

 

「だろ、夢があるならその願い、叶えようぜ!」

 

 

 ブイモンがメラモンに手を差し伸べた。

 

 

「あの、俺達が言えた事じゃないけど、人間を信じてみようってならないかな・・・?」

 

 

 晴樹がメラモンに人間を信じてみないかと言った。

 

 

「人間を・・・」

 

 

「そうだ、君にとっておきの場所があるけど、いいかな?」

 

 

「何?」

 

 

 

 晴樹はメラモンをカフェ、トラッフルに連れて来た。

 

 

「ここは?」

 

 

「カフェ、トラッフルだよ。千尋さん!」

 

 

 晴樹が扉を開けてマスターの千尋に声をかけた。

 

 

「あら、いらっしゃい晴樹君!淑乃さんもいらっしゃい」

 

 

 マスターの千尋が笑顔で晴樹達を歓迎した。

 

 

「千尋さん、お願いがあるんですが・・・」

 

 

「ふ~ん、その様子からして、また雇ってほしい子がいるの?」

 

 

「はい、彼をここで働かせてもらえませんか?」

 

 

 そう言って晴樹はメラモンを紹介した。

 

 

「炎で熱を調整出来そうですし、どうでしょうか?」

 

 

「お前が、俺を雇ってくれるのか?」

 

 

「そうね、私は構わないけど、この子達は賛成するかしら?」

 

 

 千尋はロップモンとパタモンの方を見た。

 

 

「何じゃ、わっしは別に構わんぞ。新しい働き手が増えて楽出来そうだからのう」

 

 

「わーい、後輩が出来るんだ!凄く嬉しいな!」

 

 

 新入社員が増える事にロップモンとパタモンは喜んでいた。

 

 

「この子達も賛成しているみたいだし、いいわよ」

 

 

「ありがとうございます、千尋さん」

 

 

 メラモンを雇ってくれる事になって晴樹は千尋にお礼をした。

 

 

「その、よろしく頼む・・・」

 

 

「これからよろしくね、まずは肩の力を抜きましょう。真面目に働いてくれたら悪いようにはしないわ」

 

 

「これで一件落着ね」

 

 

「ああ、大丈夫だね」

 

 

 メラモンに仕事先が見つかって淑乃と晴樹は事件が解決した事を慧斗に伝えたのだった。

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