ニュータウン、かつてスパイラルと呼ばれた存在がいた。デジモンが転生したり進化した時に生まれる不純物から作られたスパイラルが猛威を振るった事があった。そのスパイラルが倒されて、世界は人間とデジモンが共存する世界になった。
人間とデジモンが共存する世界になったが、それでも問題は多く発生して、それは人類の大きな課題となった。青年、黒川晴樹(くろかわはるき)は、先輩である玉田慧斗からある調査をお願いされた。
「時空の歪みですか?」
「そうなんだ」
晴樹が聞くと慧斗は頷いた。
「公園の辺りで時空が歪んでいるのが発生しているんだ。それを調べて来てくれないか?」
「分かりました先輩、デジモンと関係があるかもしれませんしね」
そうして晴樹は公園に向かって時空の歪みを調査した。調査をしていたその時、ある出会いをした。
「あれは・・・!」
歪みの中から一人の少女が落ちてきた。晴樹は彼女をお姫様抱っこしてキャッチした。水色の半袖パーカーに紫のへそ出しのシャツ、短パンを履いた少女、彼女は藤枝淑乃、自分の名前以外の記憶を失っていた。
「結構、食べるね・・・」
彼女、藤枝淑乃を自宅のマンションに招いて、食事をさせた。彼女自身も空腹だったので、カップラーメンを大量に食べた。
「ごめんなさい、お腹が凄く空いていたから」
「いや、いいんだよ、よく食べて英気を付けないとね・・・」
乱雑に置かれている大量のカップ麺の容器を見て晴樹は凄い食欲をしていると驚いていた。
「それで、何か思い出せそう?」
晴樹が記憶を思い出せないかを聞いた。
「いいえ、何も思い出せないわ・・・。元いた世界も、仲間も・・・」
「そうか・・・」
「もう、私には仲間は無いのかもしれない」
そう言うと淑乃は沈んだ顔をした。
「淑乃、これから君はどうやって生きていくんだ?」
「そうね、この世界の住人として生きていくしかないわね・・・」
晴樹は淑乃をつぶさに観察した。美女と呼ぶにふさわしいほどの可愛い容姿、へそ出しに太腿を露出した大胆な衣装、それを見て晴樹は彼女に魅力を感じていた。
「そ、それじゃあ、俺と一緒に暮らさない?」
「貴方と?」
晴樹に聞かれて淑乃はきょとんとした顔で見ていた。
「ああ、君、可愛いし、そう言う子は放っておけないって言うか・・・もしよかったら、俺と恋人になってほしいなあって・・・」
頬を赤くして照れた顔をして指で頬を掻きながら淑乃と恋人になりたいと言った。
「それで、エッチなんか出来たらなあって・・・」
「・・・・・・」
晴樹の言葉に淑乃は無表情で見ていた。
「ちょ、何か反応してよ、困っちゃうじゃないか!」
「それはつまり、私と同棲して恋人にしたいって事?」
「は、はい、そうです・・・」
「いいわよ」
「え?」
「貴方の恋人になってあげるわ。この世界では頼れる人がいない。貴方となら大丈夫な気がするの。それに・・・」
「それに・・・?」
「貴方を見てると、私もドキドキしているって言うか、貴方をもっと知りたいって言う気持ちになってるの・・・」
淑乃は頬を赤くして太腿をもじもじさせながら言った。
「そ、そうなんだ、じゃあ、ベッドに・・・」
「ええ・・・」
淑乃と一緒に寝室のベッドに行き、そして初めてのエッチを経験したのだった。そこから淑乃との生活が始まった。
「おはよう・・・」
目を覚ますと、淑乃が微笑んだ顔をして見ていた。
「淑乃・・・」
「可愛い寝顔だったわよ。これから私と貴方の生活が始まるわね」
「ああ、おはよう、淑乃・・・」
「おはよう、晴樹・・・」
おはようのキスをして二人は出かけた。
「ねえ晴樹、これからどこに行くの?」
「ああ、大学に行くんだ。玉田先輩に歪みの報告をしないとね」
「ふうん、貴方って大学生なのね」
「ああ、大学で頑張って・・・」
「通りまーす!」
「気を付けてー!」
すると星形とガンマンの姿をした存在が走り去っていった。
「ちょっと、何なのあれ?」
「ああ、スターモンとリボルモンだね、彼等はデジモンだよ」
「デジモン?」
淑乃が見ると街にはデジモン達が日常生活に溶け込んでいるのが分かった。カフェで休憩していたり、ライブを披露しているデジモンもいた。
「デジモン、そう言う生き物が住んでいるの?」
「ああ、このニュータウンはデジモンと人間が共存する世界になっているんだ」
「そうなの・・・」
「実は、俺もデジモンを持っているんだ」
「え、貴方も?」
「ああ」
晴樹がスマホからデジモンを呼び出した。
「よう、晴樹、出て来てやったぜ!」
「今日も調査をするのですか?」
スマホから出てきたのは、ユキアグモンとピコデビモンだった。