朝の支度を済ませた後、晴樹達は街のパトロールを始めた。休日ではあったがギルドにとっては大事な日課だった。晴樹と淑乃は街を見て回って事件が起きていないかを確認した。
「晴樹、今日はこれといって事件は起きてないわね」
街をある程度見て回って、淑乃が事件が起きていない事を晴樹に言った。
「そうだね、ずっとこうだといいんだけど」
「晴樹、心配のし過ぎよ。後の事を考えても仕方ないわ。起きたなら私達ですぐに解決しましょう」
「淑乃、そうだね・・・」
「晴樹、そろそろお昼にしない?」
淑乃がお昼ご飯にしないかと晴樹に勧めた。
「ああ、もうそんな時間になるんだね」
「ええ、私、晴樹の為にお弁当を作ってきたの。一緒に食べましょう」
「淑乃が作ってくれたお弁当か、楽しみだね」
晴樹達は公園に行って休憩を取る事にした。
「今日は事件が起きていないからね。思い切り羽を伸ばして遊べるぜ!」
公園に来るとユキアグモンは公園ではしゃぐ事にした。
「ピコデビモン、お前は遊ばないのか?」
ユキアグモンがピコデビモンに遊ばないのかを聞いた。
「結構ですよ、私はこう見えて大人ですからね」
「そうか、じゃあ俺一人で遊んで来るぜ!」
ユキアグモンは遊び場へと走っていった。
「貴方のユキアグモン、元気ね」
「ああ、子供らしくていいと思うよ」
「うふふ、そうね、じゃあ晴樹、食べましょう」
淑乃が弁当箱を開けて玉子焼きを箸で摘まんだ。
「晴樹・・・」
「何だい?」
「あ~~~ん」
淑乃が晴樹の口に玉子焼きを近付けた。
「ああ、食べさせてくれるんだね・・・」
淑乃の考えをくみ取って晴樹は淑乃が差し出した玉子焼きを食べた。
「どう?」
「ああ、凄く美味しいよ」
「良かったわ。晴樹なら喜んでくれると思っていたもの」
気に入ってくれた事に淑乃は笑顔で微笑んでいた。
「茹でたブロッコリーに人参もあるね」
「そうよ、晴樹達の健康も管理しないとね。何事もバランスは大事でしょ」
「そこまで考えてくれてるんだ、ありがとう、淑乃」
晴樹は淑乃にキスをして感謝した。
「もう、人が見ているかもしれないのに・・・」
「構わないよ、淑乃への愛は本物だから」
「うふふ、ありがとう。さあ、もっと食べましょう」
「晴樹、淑乃、俺、お腹空いた!」
ユキアグモンが遊び場から戻って来た。
「大丈夫よ、貴方達の分もあるわ」
淑乃はユキアグモンやピコデビモンにもご飯を食べさせた。こうして晴樹達は淑乃の料理に舌鼓を打つのだった。
「美味しかったよ、淑乃のお弁当」
「今までカップラーメンばかりだったからな。淑乃が作ってくれて俺、嬉しいよ」
「ありがとう、また作ってあげるわね」
晴樹とユキアグモン達に気に入られて淑乃は気分を良くしていた。弁当箱を片付けると、晴樹達に笑顔を見せた。
「淑乃・・・」
「何、晴樹?」
「何ていうか、淑乃って最近笑うようになったよね」
「だから?私だって笑う時はあるわよ」
「晴樹の言う通りだぜ。淑乃、笑顔を見せる事が多くなった」
「確かに、笑うようになりましたね」
ユキアグモンとピコデビモンが淑乃が笑う事が多くなったと言った。
「そうかしら、私は普通に振る舞っているんだけど・・・」
「でも、笑うのはいいと思うよ。淑乃には笑顔が似合ってる」
「うふふ、晴樹がそこまで言うなら、笑顔に振る舞う事を心がけようかしら?」
そう言って淑乃は微笑んだ。
「あれ?晴樹さんと淑乃さん?お~~い!」
すると誰かが呼んでいる声が聞こえてきた。
「あれは、パタモン?」
「それにメラモンもいるわね・・・」
見ると、パタモンとメラモンがいる事に気付いた。
「俺もいるぜ!」
さらにブイモンも来て晴樹達に手を振った。パタモン達は晴樹と淑乃達に駆け寄った。
「君達、休みなの?」
「うん、千尋さんから休んでいいって言われたんだ」
「とはいえ、休みの日となると何をすればいいのか悩むな・・・」
メラモンは休日は何をすればいいのか悩んでいた。
「俺達、パトロールをしているんだ。良かったら一緒に参加する?」
晴樹がメラモンにパトロールに加わるかを聞いた。
「パトロールか、街の治安を守るために見回るのも悪くはないかもな」
「じゃあ、一緒に来てくれるかい」
「ああ、俺も協力しよう」
メラモンがパトロールに協力してくれる事になったその時だった。